この本は以下のような悩みがある人にオススメです!

  1. 簿記や会計の本を読もうとすると、1ページ目からなぜか嫌になる。
  2. 資産と負債はイメージがわくが、資本というのが、どうもよくわからない。
  3. 収益と費用については日常の仕事でなじみがあるが、資産や負債はよくわからない。
  4. 簿記の勉強をした時に、「なぜそうなるのか」の説明gないので途中でわからなくなる。
  5. B/SとP/Lのつながりがよくわからない。
  6. 仕訳をする時に、減ったら逆に書くというのがなぜかわからない。
  7. 収益と費用の仕訳で、自分で何をしているのかがよくわからなくなった。
  8. いつまで経っても、自分が会系の基本がw買っていないように感じる。

「資産、負債、資本」の貸借対照表(以下B/S)、「収益、費用」の損益計算書(以下P/L)という言葉は聞いた事がありますよね。実際に簿記試験を受けてみるので、下記の本を先に読んでいます(2014年初版)。ここでは第1章の「入門編」を大まかにお伝えします。




「日本の会計教育は世界から見たら時代遅れ!」と著者は言っています。外国では「B/Sアプローチの教育方法が主流」ですが、日本では「P/Lアプローチの教育法が主流」のようです。そして、この「P/Lアプローチの教育」が日本のビジネスマンが会計に苦手意識を持つ「諸悪の根源」だそうです。


会計の世界では以下の2つを重視して、決算書で情報を提供しています。
  1. 「会社は今どれくらいの財産を持っているのか?」(貸借対照表、B/S)
  2. 「会社の商売は儲かっているのか?」(損益計算書、P/L)

B/Sアプローチ、「
B/Sの一部の明細記録としてP/Lが存在する」という構造です。「資産、負債、資本」の3つの概念の定義を示すと、(※国際会計の基準の考え方に基づいて、本書では平易な言葉に置き換えたもの)

  • 資産とは、会社が実質的に所有する、価値を有するものである。
  • 負債とは、会社が将来、資産を支払わねばならない、支払義務である。
  • 資本とは、資産と負債の差額である

(B/S)を学ぶ必要があるのは、「差額」について、資本のところに色々と記載されている事の意味を理解する必要があるからだそうです。会計とは、いわばこの「差額について徹底的に解明していく論理体系」といえるので、「論理を理解する勉強」が必要なのだそうです。


いつまでたっても仕訳がわからない?これって何かおかしいと思いませんか?」本書では仕訳を段階的に3つのステップで簡単にわかってしまいます!


帳簿に記入する事を「簿記」といいます。日々の取引の記録を「仕訳」といいます。この「仕訳」というやつを「帳簿」に記録していくわけです。


仕訳を行う際は「借方」(左側)、「貸方」(右側)と呼びます。これは単に「慣習」です!それ以外の意味はないです! 英語表記では「借方(デビット)」、「貸方(クレジット)」と表記します。どこかで聞いた事がありますね!そのカードを使うと、「資産の減少」と「負債の増加」を意味します!


仕訳をして、最終的にB/S、P/Lができるまでの流れは、「取引→仕訳→転記→B/S、P/L作成」の順です。

  1. 取引をします。
  2. 仕訳の結果を科目ごとに集計します。これを「転記」といいます。
  3. 「転記」の結果に基づいて、B/S、P/Lを作成します

損益計算書(P/L)とは、
「当期中の利益剰余金の増減の内訳明細である」。
  • 収益とは、当期中の利益剰余金の「増加」の内訳明細記録である。
  • 費用とは、当期中の利益剰余金の「減少」の内訳明細記録である。

つまり、費用と収益の勘定科目は、「利益剰余金」を具体的な科目に置き換えただけです!


簿記試験のテキストでは、仕訳の際、なぜ「収益は右、費用は左」なのか覚えさせようとしますが、この本を読むと「理解」できます!この本を先に読んだ方が良いとオススメするのは、こういう点です!


入門編の最後に、「決算処理」の必要性のことが書かれています。
  1. 来季を迎えるために、収益・費用は0にする必要があります。
  2. 利益剰余金の勘定を正しくする必要があります。
  3. 来季を迎えるために、収益・費用は0にする必要があります。
  4. 利益剰余金の勘定を正しくする必要があります。

この2つを同時に行う事を決算処理といいます。いかがですか? 簿記の試験を受けるなら最初にこの本を読んで理解してから読む方が、覚えることが少なくて時間が貯まりますね!



それでは、良い一日を♪


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