2021.08.19 匂いについて、49
 人間の五感には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚がある。このうち、匂いについては、われら、食事の時のにおい、腐朽のにおい、体臭や口臭、花のかおり、空気のかおりなど、匂いのご厄介になっている。
 ここで、匂いの一般的様相として、生活における匂いについてにべてみる。
▲匂いと生活: 匂いとはを考えてみたい。匂いは香りにいい匂いも悪臭としてのにおいもあり、千差万別である。我らの生活における匂いには、腐ったものは危ないとして危険を察知するための匂いは危険察知で必要である。また食欲をっそる匂いはおいしく食べるために必須のにおいであり、においと味が連動しているので、いい香りは必須に匂いである。
▲匂いと街: 最近街づくりには、生活のにおいがする街を目指すといって、匂いを先行させている。その標語の意味は、生活にはにおいと共にあるとしてm、飾らない有のあっまがにおいだから、そんな匂いが街に備わっていると考えることになる。
▲匂いの感知; 匂いについては我rは何々のようなにおい、とか言ってにおいをひょうげんする。これは、においが行動の記憶と共に記憶されている結果、匂いを記憶から呼び戻すのである。逆に言うと、においには表現が難しいということでありそれだけにちゅ消化された能力として、人類は高度な記憶システムを作り上げたのでは、とも考えられている。
▲匂いの引き立て方; メジャーなにおいの中にほんの少し別の匂いを加えるとメジャーな匂いが奥深いものとなる。 単一のモードに相対して別モードを入れることによりモードが引き立つのである。これは何も匂いだけに限らず、味でもふぁっしょんでも、あはたまたプレゼンでも言えることである。

2021.08.13 難聴について、48
 最近は、難聴が問題になっている。一つには老人の難聴であり、今一つは若い方々の難聴である。そこで、今の音環境をちょっと考えたい。
(1) まず若者の場合から。今は、コロナ禍で自宅勤務が多く、家では音が満載の環境下となり、リモートや動画での視聴にイヤホーンを大音量で過度に使用することで、耳が疲れてしまい、余計に聴力低下が増すからといわれている。改善には、音量環境のなかではイヤホーン使用なら適性音で、しかも避けるとともに耳を休めることも必要となっている。
(2) 次に老人の場合。加齢で高い音から聞きにくくなってきます。これには治療はないので、補聴器を使用することになる。世界で補聴器市世の割合は、ヨーロッパでは45%、日本では14%という。目の場合、物が見えなくなればメガネというように、聞こえずらいなら補聴器の方がいいのに、補聴器は老人ということで嫌がれれているからであるが、認知症を遅らせるには脳のトレーニングとなるコミユニケーションを絶やさないことが大事という。その意味でも補聴器が必要なにである。
(3)難聴の問題には、大音量の音から身を守ること、加齢による難聴には補聴器でカバーすること、といった解決策がある。音には、コミユニケーションや快音鑑賞など欠くべからざるものであり、また危険察知のための音もあるもあるので、聴力は可能な限り維持させていきたいものである。

2021.06.26 自治体における「ブックスタート事業(絵本プレゼント事業)」について、47
1.はじめに
 ブックスタート事業とは、自治体が誕生した赤ちゃんに絵本をプレゼントするものである。1992年イギリス発祥として、2000年の子供読書縁を契機に日本に運動が紹介され、2001年には全国12の自治体がこれに取り組み、今では全国60%ほどの普及率である。
 ここでは、ブックスタート運動の事の起こりや、どう支持され全国に波及していったかを見ることにした。

2.発祥
 1992年、イギリスのバーミンガム市で幼児検診の時に絵本(や育児関係の情報パックも)をプレゼントするというブックスタート事業(以後簡単に事業)が始まった。もともとは、子どもの健康は心身ともにと考えて、心の育みにスポットを当てたところから始まり(市内の子供について健全育成の一環で)幼児から本に親しみ、親子の成長を支援するもとを目的に保険局・図書館・大学幼児研究部局が連携して取り組んだという。その後、事業には大変な効果があることが分かってからは、たちどころにイギリス全土に普及した。

3.日本では
 日本では、当該事業は、2000年の子供読書年をきっかけに恵庭市が全国に先駆けて試験運用し、2001年4月には本格運用となった。時同じくして2000年11月には東京杉並区も試験運用し、2002年4月から本格運営となった。この後、10個の自治体が試験運用に入ったとのことである。
 恵庭市の場合は、図書館が民間の多くの団体の協力を得て、行政と民間の協力体制のもと事業を推進した。リーダーシップをとった当時の図書館長は、(天下りではない)現役の職員であり、職員と民間とで勉強会を重ねながら事業を実現した。その後、市民からの熱いラブコールで官庁は市長戦に打って出て、以下の公約を掲げて勝利した。
     ブックファースト運動、
     学校図書館の充実(図書館司書配置)、
     食育(いまでいう子供食堂)
 余談をひとつ。恵庭市駅前再開発には市長として反対し、議会から5度も不信任決議をつきつけられたという。再開発よりも子ども育成をもっと手厚くの政策が多くの市民の賛同を得ていたという。残念ながら、その後の経済優先グループからの激しい攻撃で、二期目の市長選には敗退を余儀なくされた。

4.全国にむけて仲間づくり
 折角の子供政策をしぼませてはならじとして、図書館長時代から自治体の会を結成し(政策作りの仲間連合のような組織)、全国から趣旨に賛同する方々が集まって、子供政策を国内に根付かせることで勉強を始めた。そのかいあって、ブックスタート事業は全国1741市町村のうち、21年5月31日現在で1079市町村に波及している。普及率は60%である。田鎖氏、ここ数年、伸び率は残念ながら頭打ちとなっている。

5.富山の場合 聞いた話である
 富山県においても15自治体のち次の7自治体が実施している。
    魚津、滑川、上市、立山、舟橋、高岡、小矢部
全国では6割の自治体が実施のところ、富山県ではいまだに半分程度の自治体でしか実施されていないことは問題である。特に富山市が実施していないのはなぜなのであろうか。そういえば、富山市立図書館リニューアルの時には、立派な図書館ができあっと市中は大喜びであったが、その一方ではかつて併設されていた児童施設は図書館とリンクさせてもらえず、いずこかに立ち退いてしまっていた。これでは、図書館に自動コーナーを設けても、児童の健全育成という視点から見ると、いささか中途半端さが否めないとされている。

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