2019年01月07日

第69回(2018年)NHK紅白歌合戦〜その9〜

MISIA(3年ぶり3回目/第63回/1998/40)
「アイノカタチ 2018」
 「アイノカタチ (feat.HIDE GReeeeN)」(2018/GReeeeN/GReeeeN/初)
 「つつみ込むように…」(1998/SATOSHI SHIMANO/SATOSHI SHIMANO/初)
〜作詞作曲GReeeeN 大ヒットドラマ主題歌/20年前のデビュー曲〜
Key:重実 徹 Dr:TOMO Ba:JINO Gt:吉田サトシ Sax:鈴木明男 Org/Cho:佐々木久美 Cho:ギラ・ジルカ Perc:ASA-CHANG Str:弦一徹ストリングス

 紅白の出場は3回目ですが、NHKホールで歌うのは今回が初。また、GReeeeNの曲が紅白で歌われるのも初。TBS系ドラマ『義母と娘のブルース』主題歌として支持された楽曲、フルコーラス歌うかと思ったのですが1コーラス半。この流れでいくとやや演奏時間短いかなと思ったらなんともう1曲。度肝を抜かれる超高音で始まるデビュー曲「つつみ込むように…」の演奏が始まります。正直2曲やることもこの曲をやることも完全に予想外だったのでビックリしました。圧倒的な歌唱力は前日のレコ大でも話題になっていましたが、この日はもうそれ以上のステージでしょう。ラストの超超ロングトーンはおそらく、日本の歌手ではMISIA以外出せる人はいないのではないでしょうか。圧倒されました。このステージに、司会者3人も大感激。(5分13秒)
 ここで桑子アナが訂正アナウンス。AKB48の映像で出てきたタイの王女の名前が間違っていたそうです。正しくはウボンラット王女ということ。


ゆず(4年連続9回目/第54回/1997/41, 42)
「うたエール」(2018/北川悠仁/北川悠仁・蔦谷好位置/初)
〜直筆歌詞で全国へ届けるメッセージ〜

 7月6日に起こった西日本豪雨。その時ゆずは翌日行われるライブのため広島にいました。公演は中止、急遽関東に戻って「うたエール」を弾き語りでレコーディング、その収益を全て広島に届けたというVTRが流れます。歌前には北川悠仁がコメント。延期公演で歌った時には「やっと会えたねという思いを確かめるように歌ったことを今でも思い出します」ということ。
 完全弾き語りステージ、歌詞テロップに曲名クレジットも全て北川悠仁の直筆。勿論他にある演出も照明くらいのもので、まさしく純粋に声と音だけで聴かせる内容。Cメロからのサビはマイクからも離れて直で歌唱、客席から手拍子も自然に入ります。”ありがとう平成最後の大晦日 始まる新たな時代へ 届け 僕らの声”、ラストはまさしくこの紅白のために作られた歌詞。本当に見事でした。2019年は史上初となる弾き語りでのドームツアー開催決定、発表方法には賛否両論ありましたが、こちらも相当素晴らしいものになりそうです。(2分56秒)


石川さゆり(35年連続41回目/第28回/1973/60)
「天城越え」(1986/吉岡 治/弦 哲也/2年ぶり11回目)
〜ギター布袋寅泰と届ける”日本の心”〜

 歌前の石川さゆりコメント「皆さんにも私にも今年は色んな日がありましたけど、でもやっぱり、日本って、歌って、日本人っていいよねぇって思って頂けるそんな歌を歌ってみたいと思います」ウッチャンに振られた出川哲朗は「これこそホントのヤバイよヤバイよ」「いつもそんなにヤバくないから本当は」。曲紹介は「過ぎゆく時代、残るは人の心。石川さゆりさん「天城越え」」
 紅組ラストは布袋寅泰との共演ステージ。以前マーティ・フリードマンが冒頭だけギター演奏したことがありましたが、今回はイントロだけでなくラストまで終始ギターで盛り上げる形。ギター以外も尺八や箏などの和楽器要素が強く、オリジナルとはかなり違うアレンジになっています。内容はもう高値安定で、特に言うことありません。相変わらずの鬼気迫る熱唱でした。
 3年連続で紅組トリですが、「津軽海峡冬景色」も含めて独自色は年々強くなっているようです。だったら別の曲に…という気持ちもありますが、よく考えられるとカラオケランキングでは何十年もずっと年間ランキング上位に入っています。「津軽海峡冬景色」「天城越え」2曲の強すぎる支持を考えると、この12年間繰り返しの選曲になるのも致し方ないのかもしれません。布袋さんは第57回の夫婦共演以来12年ぶりの紅白ですが、彼にもれっきとしたヒット曲が多くあります。どこかの機会で、歌手としてのステージも紅白で見たいところですね。(3分58秒)


嵐(10年連続10回目/第60回/1999/35〜38)
「嵐×紅白スペシャルメドレー」
 「君のうた」(2018/ASIL/多田慎也・A.K.Janeway/初)
 「Happiness」(2007/岡田実音/Wonderland/2年ぶり3回目)
〜5人が訪ねた福島の映像 写真とともに/次の時代に新たな一歩を〜

 大トリですが、VTRが用意されています。福島県の飯舘村をメンバーが訪れた映像です。来春から牛の放牧を再開する農家、花の栽培を再開させた農家、避難指示解除後すぐに店を再開させたうどん屋…。5人が感じたのは、”あたりまえの尊さ”のようです。
 「ふるさと」のインストをバックに、嵐の5人がそれぞれ話します。ありふれた日常の有り難さを実感、今年から3月11日を当たり前をありがたいと思う日に制定、当たり前の毎日は沢山の要素で大切に紡がれていた、多くの災害に見舞われた平成、新しい時代が希望と優しさに溢れることを祈って…。
 メッセージソングとして歌われるのは2018年の新曲「君のうた」。日常の大切さを描いた歌詞は、こういう形で聴くと大変説得力のある内容です。過去の持ち歌でなく、新しい曲をこういった形で選曲するのはものすごく意義あることですね。素晴らしいです。メドレーのラストはライブで盛り上がる定番曲「Happiness」。「笑って新しい年を迎えましょう!」というニノの呼びかけが入ります。5人がそれぞれNHKホール中を駆け回るステージも、紅白3度目の歌唱となるともはや定番の演出と言えるでしょうか。あらためて見ると、国民的アイドルグループがやるべきステージを見事に実現させたという内容でした。ただ会場全体を動かす力・特に歌声で人の心を大きく動かすという点では、まだもう少し課題がありそうな気もします。(5分13秒)



 特別枠ということですが、最終審査は次のステージが終わってからということです。コメントを求められた桑田さんは「何年経っても緊張しちゃいます」「盛り上がって楽しくなって頂ければと。頑張ります」。衣装は正装でビッシリ。35年ぶりのNHKホール、過去3回のラフ過ぎる服装とは全く違います。VTRでも過去のヒット曲とともに足跡を振り返ります。「いとしのエリー」は第30回の紅白映像、ただ「チャコの海岸物語」は紅白でなくレッツゴーヤングでした。「勝手にシンドバッド」「LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜」「TSUNAMI」「東京VICTORY」、そして2018年の「壮年JUMP」が流れます。曲紹介はウッチャン。「平成という時代への感謝の思い、そして次の時代が希望に満ち溢れることを願って。サザンオールスターズの皆さん、お願いします!」

サザンオールスターズ(4年ぶり5回目/第30回/1978/62〜64)
 「希望の轍」(1990/桑田佳祐/桑田佳祐/初)
 「勝手にシンドバッド」(1978/桑田佳祐/桑田佳祐/初)
〜次の時代へ希望の歌を〜

 松田弘のドラムの音から始まる生演奏、楽曲は1990年に発表された「希望の轍」。数多くあるサザンの楽曲の中でもとびっきりの名曲です。昭和だけでなく平成でもものすごく多くのヒット曲があるサザンですが、NHKホールの紅白では全く歌われることがなかったわけです。単純に、今大晦日NHKホールでサザンが歌っている、その事実に酔いしれる時間となっています。嬉しい想い、ついに…!という想い。思えば中継とは言え、特別ゲストとして桑田佳祐が紅白に戻ってきたのは2010年・第61回のこと。そこからでも8年経ってます。前回の紅白は朝ドラの小芝居にも参加したりするなど年々紅白に積極的になっていましたが…。
 間の盛り上げを経て、サンバのダンサーが登場してデビュー曲「勝手にシンドバッド」。気がつけばNHKホールは完全総立ち。1コーラスを経て、もう完全に桑田さんのスイッチが入り始めました。どさくさ紛れに岡村さんがけん玉に成功、2番サビからは歌手もステージに全員集合。まずはサブちゃんと握手、「ありがとサブちゃん!」と歌います。更にaikoに引っ張り出される形でユーミンが桑田さんに抱きつきます。ここからは一緒に腰まで振るわデュエットするわで、怒涛の光景が目の前で繰り広げられます。完全にあり得ないレベルの祝祭感です。「ララララララ、ユーミン」「ララララララ、桑田さん」。2人がテレビで共演するのは32年ぶりのことらしいです。この感覚は、ジャンルは違いますが『笑っていいとも!』の最終回以来ではないでしょうか。ラストはウッチャンに、翔さんに、桑子さんに、すずちゃんに、サブちゃんに。それぞれにありがとうを述べて倒れてフィニッシュ。紅白歌合戦のみならず、日本の流行音楽史・テレビ史に残る映像として、間違いなく何十年も先もずっと後世に語られる内容です。(8分50秒)


 興奮醒めやらないまま最終投票。サザンオールスターズは白組でなく特別枠なはずなのですが、見ている方は正直そんな事情はよく知りません。ゲスト審査員は9対2の大差で紅組ですが(白は長谷部誠と小平奈緒)、観客席はやはり白の方が多そうです。恒例となっているステージのダイジェスト。その後に桑田さんは「夢の中にいるようです」とコメントしてますが、おそらく見ていた人も同じ感想だったのではないでしょうか。
 結果発表、ゲスト審査員は先述した通り紅組。会場は1176 vs 1453で白組。視聴者は、240537 vs 411931で白組。結果は2対1。白組優勝です。優勝旗を渡すのは野村萬斎。ちなみに桑子アナ思いっきり「紅組に優勝旗が渡されます!」と間違えています。
 白組勝利の嬉しさとともに、紅組も含めて感謝を述べる櫻井翔、悔しいですけど楽しかったですと話す広瀬すず。ラストは都倉俊一の指揮で「蛍の光」。
 aikoMISIAが隣同士で一緒に歌ってます。YOSHIKIは白組側にいます。やはり昔の仲間ということで、岡村隆史武田真治が一緒にいる場面多かったですね。ラストは第九のアレンジです。そしてウッチャンがまとめに入ります。
 「いろんな奇跡が起きました。そんな紅白歌合戦でした。平成最後の紅白でした。2019年素晴らしい年でありますように!」「皆さん、良いお年を!」


kouhaku19510103 at 05:09コメント(6)第69回(2018年)紅白歌合戦   このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント一覧

1. Posted by aerax   2019年01月07日 09:32
いきものががり・福山雅治・関ジャニ∞と、若年層に支持されていると思われる歌手でも、(歌唱時間が)4〜6分と他の歌手の2倍以上歌った場合、結構逃げられていた。単に歌うだけという単純な演出も響いたようだ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/suzukiyuji/20190107-00110323/


シンプルに、歌を聴かせる演出が後半、多かったことは、私にとってはうれしいことでしたが、
視聴率的には、厳しい記事も見受けられます。
変な演出をつける事だけは、やめてほしいのですが。
2. Posted by aerax   2019年01月07日 16:25
哀れな紅白、レジェンドに媚びて、下手くそガキ歌手に媚びて、ダンスと大騒ぎの合戦。どこが歌合戦だ
<第69回NHK紅白歌合戦>(NHK総合)(黄蘭)
https://www.j-cast.com/tv/2019/01/07347381.html


酷過ぎるコラムを見つけました。
演歌しか認めない人もいるんですね。
テレ東の演歌特番も視聴率は一定程度とってるぐらいですし、こういう人もいるんでしょう。
SNSの普及で、皆でダンスできるかは、
今の時代、大事なことなのに。そんなダンスも認めないんですね。
異なる価値観、文化を受け入れない、守旧派おばさんが、ソコソコ著名なサイトで、こんなコラム書くとか、残念です。
3. Posted by とってぃー   2019年01月07日 17:04
ところで、今回の紅白は演歌、歌謡曲は生演奏だったのでしょうか?67回、68回は大晦日音楽隊の生演奏で演奏スタジオに潜入するシーンもありましたが、今年はなかったですね。この二回以前も生演奏でないものの演奏のテロップが出ましたが、今回はなかったような気がします。
4. Posted by 足立の紅白愛好家   2019年01月07日 19:56
>>2
黄蘭という人は、紅白も、年忘れ!にっぽんの歌も、テキトーに見て、書いてると思う。
完全収録のにっぽんの歌、つまり編集し放題。
活動休止中の都はるみまで出てきて「はるみちゃん元気になったの?」80代の母が驚いてた。年寄りをだますような番組は良くない💢
5. Posted by Susuka   2019年01月07日 22:15
今回の紅白の最大の問題点は、終盤にVTRが連続して緊張がそがれた点。テレビで見る側としては、中継よりもこちらの方がつらい。一歩譲って、簡単な画像を流しながら司会者が解説する程度でとどめておくべきです。
6. Posted by エモンノスケ   2019年01月08日 18:30
5 毎年ブログを楽しみに読んでいます。
今年も更新お疲れ様です!

さて、今回の紅白の究極の大トリについて、概ね高評価が多いのですが、平成生まれの私(26歳)からすると、何だか昭和時代のスターに全部持っていかれた感じで残念でした。

「勝手にシンドバット」も昭和の曲ですし、桑田圭祐が曲中に振った北島三郎の「まつり」も、松任谷由実の「やさしさに包まれたら」も、曲の発表年度は昭和です。

もちろん、テレビの向こう側で大いに盛り上がり興奮したのですが、そもそも平成時代の、多様化したヒット曲を用いて、テレビ演出で大団円的に盛り上げることって難しいのかなと思います。

歌が時代と共に変化していく中で、テレビのお茶の間を盛り上げるような役割は、どうしても古くなったなと感じてしまいました。

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