2011年03月15日
・橋下知事の認識は甘すぎる。WTCへの府庁舎移転は即時撤回すべき!
「知事が救助される側になる」
などと安全性を疑問視する声が相次ぎました。
今春までに本庁職員の約4割に当たる2,000名の職員が移転予定で、現在、第2庁舎として使われている咲洲庁舎への本庁舎全面移転を目指す橋下徹知事。
「津波があれば、指揮官は見えるところで指示を出すのが重要。最前線のベースキャンプとしてWTCの頂上から指示を出す」などと答弁。
咲洲庁舎の防災拠点としての役割、被害状況についても、橋下知事は「大きな被害はなく想定の範囲内だ」と説明。
最終的には、「防災拠点としてふさわしいか、もう一度、検討するよう指示を出した。だめなら考え直す」と言及したものの、庁舎移転計画は継続するようです。
こんなふざけた答弁、大東市議会なら紛糾しますけど。
液状化現象についての質疑が出たのかどうかは報道だけではわかりませんが、知事の認識が甘いと言わざるを得ません。
「被害も想定の範囲内」との答弁があったようですが、震源地と800kmも900kmも離れているのに甚大な被害が出るはずもなく、100か所以上のひび割れがあったということだけで、深刻な事態とは考えないのか?
東南海地震、南海地震が発生すれば、想定震源域からWTCまでは東南海地震で100km〜150km、南海地震で150km〜200kmほど。
また、「津波があれば、指揮官は見えるところで指示を出す。WTCの頂上から指示を出す」とも主張したようですが・・・。
こんな答弁を間近で見たら絶対に笑っちゃいます。
「あなた、大丈夫ですか」と。
災害発生時に咲洲庁舎にいれば、知事の好きなようにすればいいでしょう。
しかし、いなかったら?
先日も述べたように、あのような人工島は確実に液状化現象で使い物にならず、下手をすれば波間に沈んでいるかもしれません。
わずかしかない交通網も遮断され“上陸”すら難しい状況だと思います。
・これでも府庁をWTCに移転するつもり・・・?
災害時を念頭に置けば、庁舎は陸続きに置くのが当然では?
知事はじめ職員をいちいちヘリで庁舎に輸送しろというのか、泳いででも渡るのか?
府民の皆さんも真剣に考えるべきです。
これが大阪府知事の災害に対する認識です。
賢くはないですね。
※大阪府庁咲洲庁舎(旧WTC)の被害状況。
咲洲庁舎は55階建てで高さ256メートル。
地震発生時には、長周期地震動が起きたとみられ、ビルは51階のスプリンクラー1カ所が破損し48階まで水漏れしたほか、階段壁面のパネル落下や100カ所以上のひび割れなどの被害が発生。
けが人はなかったが、エレベーターの設備トラブルで、4基に5人が最大約5時間、閉じこめられたり、地震の揺れで気分が悪くなった府庁職員も27人にのぼりました。
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この記事へのコメント
しかも 埋め立て地です。
危険です。
このところの橋下府知事の主張はかなり強引に見えます。大阪都構想など典型的です、確かに大阪府、大阪市の行政に重複したところもありスリム化は必要と思うが「大阪市をぶっつぶす」などおよそ行政の長にふさわしくない下品な言葉、大阪市が大阪府を吸収するなら理解出来るが、財政規模の小さい府が市を吸収するなど経済の常識から考えられない。人気をバックにかなり傲慢さが目立ちます。
WTC移転は、前から学者などから様々な問題が指摘され今回それが証明された、にもかかわらず今後も移転計画は撤回しないとのこと、府会議員はしっかり勉強し府知事の独走をコントロールして頂きたい。
賛同いただき恐縮です。
世の中を誤りなきように導くのが政治の役割との信念で、最善の努力をしているつもりですが、今回ばかりは大変厳しい状況です。
選挙結果がどのようなものになるかはわかりかねますが、知事の暴走を止めれるような議会構成になるかどうかにかかっています。
知事が政党のトップになることを指摘しないマスコミも地方自治を理解していません。
議員から総理になる議院内閣制を採用している国政とは全く別の仕組みを憲法が規定しているのですが・・・。
イエスマンの議員は必要ないのですが。
ご支援よろしくお願いします。