ヘルパンギーナという病気をご存知でしょうか?私は、口内炎ができるまで、この病気を知りませんでした。今回は、ヘルパンギーナという病気の症状や、その写真、原因、治し方などを解説していきます。

ヘルパンギーナは、夏風邪の代表的な病気で、特に小さなお子様にかかりやすい病気です。大切なお子様が急な発熱を出したら、「ヘルパンギーナ」の可能性があります。ヘルパンギーナにかかった時の対策として参考にしていただけたらと思います。


■ヘルパンギーナのかかりやすい人や時期
ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、4、5歳以下の子供にかかりやすく、特に1、2歳代の赤ちゃんが一番かかりやすい病気です。しかし、大人でも、疲れていたり、体の抵抗力(免疫力)が弱ってるようなときは、感染することがあります。

ヘルパンギーナは、夏風邪の代表で、夏の時期にかかりやすい病気です。2016年の去年も流行しており、東京では、患者の数が増えているため、注意を呼び掛けていました。

最近では、冬にもかかる人が増えてきており、その証拠に、「ヘルパンギーナ 冬」で検索してみると、ヘルパンギーナに悩まされている方がたくさんいます。

ヘルパンギーナは、夏風邪として知られているため、冬にはかからないと思っている人もいますが、夏だろうが、冬だろうが、春夏秋冬、季節に関係なくかかる病気です。

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■ヘルパンギーナの症状

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナに感染すると、2~4日間の潜伏期間(症状が見られない状態)があり、その後、突然の38~40度前後の高熱の症状が見られます。また、高熱だけでなく、他の症状も見られます。上の写真を見てください。

少し見にくいかもしれませんが、喉ちんこに小さな水疱(水ぶくれ)が3つほど、その周りに口内炎が多数できているのがわかると思います。

この水疱が破れると、口内炎につながることが多く、これらの症状もヘルパンギーナにかかったときに見られます。口内炎が数個から数十個と大量にできることから、喉の痛みが激しく、唾を飲むのも辛い症状が見られます。

先ほど、ヘルパンギーナは、大人もかかると言いましたが、大人がかかると症状が子供よりひどくなることが多いので、子供だけでなく、大人の方も注意が必要です。

最近、私の知人がクーラーのききすぎた部屋で寝ていたら、喉を痛めてしまい、その結果ヘルパンギーナと診断されてしまうケースがありましたので、ヘルパンギーナは簡単にかかってしまう病気とも言えます。

ヘルパンギーナにかかると、高熱、喉に水疱、口内炎のような症状が見られます。また、口内炎の痛みや高熱のため、水分が不足しやすく、脱水症状や関節痛も見られる場合もあります。

なお、安静にしていれば、ヘルパンギーナにかかったときの高熱の症状は、2~4日で下がることが多いです。(もちろん個人差もあります。)口内炎に関しては、1週間から2週間で、口の中の粘膜が修復され、痛みもなくなっていきます。

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■ヘルパンギーナの治し方や食事

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナにかかったら、早目に病院に受診されるのが良いです。病院は、小児科、内科、耳鼻科で診てもらうことができます。

ヘルパンギーナにかかると、高熱や口内炎の症状が出てくるため、病院では、解熱鎮痛剤や、口内炎の痛み止めであるロキソニンなどをいただけると思います。

残念ながら、現在、ヘルパンギーナをすぐに治す薬は、どこの病院にもありません。そのため、ヘルパンギーナの治し方は、高熱や口内炎の症状を軽減させる対症療法となります。

また、口内炎の治し方に関しては、口内炎最強治療法!あらゆる治し方を駆使し、早く治す方法!!を参考にしてください。自宅でもできることが一つはあると思います。

あとは、高熱や口内炎の痛みのため、食欲が無くなったり、食事が辛くなる場合も多いですが、脱水症状にならないように、水分だけでも我慢して摂取するようにしてください。

なお、口内炎にしみにくい食事は、口内炎とビタミンと食べ物!口内炎になったら、このしみない食事だ!!で紹介していますので、参考にしてください。


■ヘルパンギーナに感染した人が自宅にいるときの注意点

口内炎の治し方、外出中

ヘルパンギーナは、上で説明したように、子供でも大人でもかかる病気ですが、やっかいなことに、他の人にも感染します。なので、ヘルパンギーナにかかった人を看病する人は、うつされないようにする注意が必要です。

では、どうすればよいかというと、まず、ヘルパンギーナにかかった人を看病するときは、マスクと使い捨てなどのビニール手袋をしてください。

これは、ヘルパンギーナの患者さんのくしゃみや唾液、食べ残し、使ったタオルなどから、感染する可能性があるからです。

また、赤ちゃんを看病する場合は、便中に、ヘルパンギーナのウイルスが2週間~1か月近くほど排出されるため、オムツ交換の時もうつされないように注意したいところです。

最後に、ヘルパンギーナにかかった方を看病したり、接触した後は、消毒、手洗い、うがいをこまめにしてください。こうすることで、患者さんから、うつされないようにする予防ができます。

私の知人で、ヘルパンギーナにより、家族全員が感染してしまった例もありますので、患者さんだけでなく、ご家族の方もご注意ください。


■ヘルパンギーナにかかる原因や感染経路

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、ウイルスが原因となり、人に感染します。その原因のウイルスは、「コクサッキーAウイルス(A群コクサッキーウイルス)」、「コクサッキーBウイルス(B群コクサッキーウイルス)」、「エコーウイルス」の3つです。

特に、コクサッキーAウイルス(A群コクサッキーウイルス)が、ヘルパンギーナの原因になることが多いと知られています。さらに、これらのウイルスには、2型3型などの型もあり、実際は、多種のウイルスがあります。

また、上で紹介した3つのウイルスを総称して、「エンテロウイルス」と言われることもあり、「ヘルパンギーナにかかる=エンテロウイルスに感染した」と言われることもあります。

エンテロウイルスは、夏から秋にかけて多く発生します。この時期に、エンテロウイルスの感染者から感染してしまう原因の多くは、以下の3つのパターンです。


①感染者に触れることで感染してしまう接触感染による原因。

②感染者の咳やくしゃみなどによって感染してしまう飛沫感染(ひまつかんせん)による原因。

③感染者の排便中(赤ちゃんのオムツ交換時など)に含まれるエンテロウイルスが口を通して感染する糞口感染による原因。


エンテロウイルスは、このような感染経路があるため、ヘルパンギーナに感染した人が自宅にいるときの注意点を参考に、うつされないように注意しましょう。


■ヘルパンギーナと手足口病の違い

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナと手足口病は、どちらも熱が出て、口の中に水疱(水ぶくれ)や口内炎ができ、症状が似ているので、「どちらの病気かわからない」と思う人もいると思います。

しかし、もちろん症状の違いもあります。以下のような違いがありますので、参考にしてください。


ヘルパンギーナの症状 ・・・ 38℃から40℃の高熱、手や足には、発疹(はっしん)は出ない。

手足口病 ・・・ 37℃から38℃の熱、手や足など、全身に発疹が出る。


上のように、ヘルパンギーナと手足口病は、「熱」と「発疹」に違いがあります。熱に関しては、ヘルパンギーナの方が高熱になる場合が多いです。

発疹に関しては、手足口病は、字のように、口だけでなく、手や足、全身に症状が見られます。一方、ヘルパンギーナは、手や足に発疹は出ません。

このような、違いがあるため、「ヘルパンギーナと手足口病は区別しやすい」と思われるかもしれません。しかし、ヘルパンギーナと手足口病にはやっかいな点があります。

それは、原因となるウイルスが全く同じなんです。ヘルパンギーナの原因は、上で説明させていただいた通り、エンテロウイルスに感染することで、症状があらわれます。

手足口病も、感染する原因が、同じエンテロウイルスのため、ヘルパンギーナと手足口病の症状が同時にあらわれることもあります。

このように、素人では判断が難しい部分もあるため、できる限りお医者さんに診てもらうのが良いと思います。それにしても、同じウイルスなのに、ヘルパンギーナになったり手足口病になったりするなんて、不思議な病気ですね。

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