2009年11月15日 20:41
事業仕分けと民営化された企業
≪事業仕分けの必要なものはまだまだある≫
今、事業仕分けが面白い。
民主党の仕分けが公平公正かという点には様々な立場の人がいるから、これがベストだとは言い難い。
しかし今までまともに公開の場でこう言う作業がなされなかった事については、前政権を担当していた人たちの怠慢以外の何物でもない。
ところで今回仕分けの対象となっているのは、あくまで直接税金が使われている事業が対象だと思うのだが、果たして仕分けをしなければならないのはそれだけなのだろうか?
忘れてならないのは先ず某国営放送だろう。
たまたま今日その某国営放送は解体すべきだと言うデモ行進と遭遇したが、税金のように多様な分野に利用される内容ではなく、放送局の運営に絞って国民から金銭を徴収し、おまけに未払いのものには権力をバックに取り立てるような権力をかさに着た企業は、まさに事業仕分けの対象として徹底的にその金銭の使われ方を追求し、無駄なコストと人員を削減し、放送料金の値下げをさせる必要があるだろう。
またその結果無駄な金銭の使い道が発覚すれば、当然関係者に払い戻しをさせる事も必要な事である。
さらに本当に民営化しなければならないのはこの某国営放送だろう。
民営化して視聴したい人だけが料金を払う。
もしそれで経営が成り立たなくなれば、その企業は必要ないと言う事になるのである。
その上でどうしても国営放送が必要ならば、全て税金でまかなえば良いのである。
民主党には聖域なき仕分けをお願いしたい。
≪民営化とは名ばかりの企業≫
またかつて国営であって民営化された企業の中にも公平で無いものがたくさんある。
代表的な企業としては、旧電電公社がある。
かつては高額な電話債を購入させていたのに、いつのまにか債権が無効になってしまった。
これなどは利益の中から債権を購入した人に対して、当時の契約どおりの代金をお返しするのが当たり前なのに、いつの間にか踏み倒して知らん顔である。
旧電電公社は詐欺企業なのである。
さらには旧国鉄などもその部類であろう。
高速道路の料金が無料になったら大幅な減収になるから、これを国に補填しろと言っているらしいが、これだけで旧国鉄の体質そのままと言うのが判ると言うものである。
ほんまにアホと違うかと言いたい。
世界でも指折りの高額な料金を取っておき、必要のないリニアの開発に血道を挙げ、挙句の果てに南アルプスルートなどは、大切な山並みをぶち抜いてトンネルを通すなど、貴重な国土の破壊行為以外のなにものでもない。
まさに国賊である。
大阪東京間を1時間で走ると言うが、『せまい日本、そんなに急いでどこへ行く?』である。
このおバカな旧国鉄も詳細な仕分けによって無駄な事業は廃止し、料金値下げと言う形で国民に還元するのが当然だろうと考える。
そこまでスピードアップしたいのなら、いっそテレポーテーションでも出来るように、ドラえもんさんに頼んでどこでもドアの開発に取り組めばよいのである。
こういう風に周りを見回してみると、どうも電力会社やガス会社などのような公共的な立場でありながら、競争相手の無い企業にもそういう風潮がある様で、大阪のガス会社なども勝手に縄張り(エリア)を決めて、しっかりと代理店制度をしいて競争が起こらない様にしている。
そしてガス器具の取り付けから修繕まで、全ての料金が他の同様な作業と比べてバカ高いのである。
こう言う企業の独占かつ独善的行為を辞めさせる為には、我々国民がもっと公な企業に対して厳しい目を向ける必要があるだろう。