2011年12月06日 08:59
百人一首・競技かるたの本
「ちはやふる」を読んで、百人一首をまた覚えたくなって、百人一首の本を計3冊も買ってしまった。9月に2冊、11月に1冊。通読したわけではないが、買おうか迷ってる人のために、簡潔にレビューを書いてみよう。
なお、僕はかるた会などに参加して、競技かるたをやっているわけではないので、あしからず。
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この本は、タイトル通り、「かるた大会で勝つ」ことに特化している。百人一首の解説も載っているが簡潔であり、メインは「暗記」や「試合のコツ」である。札の並べ方から始まり、決まり字一覧表、強くなるためのポイント、歌の覚え方と、競技かるたに必要なものが網羅されている。暗記のための語呂合わせも載っている。
ジュンク堂では、児童書コーナーにあったので児童向けだとは思うけど、「学校でちょっとかるたをやってみる」というより「かるた会に参加して段位を目指す」レベルだと思う。
文字通り、かるた大会で勝ちたい人向け。
(余談だが、この本、「ちはやふる」に登場する。10巻第56首で佐々さんが読んでて、12巻第65首でナパーが手元に置いてる。こちらのブログで指摘されてて知りました。)
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一首一ページで、百人一首の解説にページが割かれている。もちろん「暗記」とタイトルにあるので、「暗記のポイント」や「かるた取りのポイント」も併せて載っている。「かるた取りのポイント」は、一首ごとにイラストと語呂合わせがあり、イメージで覚えやすくなっている。ただ、語呂合わせが下の句の先頭以外の箇所もあるため、下の句の先頭で語呂合わせにしてる上の本の方が良さそうに思える。
歌は1番から順に解説しているのではなく、「お坊さんが歌った六首」「『キャリアウーマン』が歌った六首」など、テーマごとに分かれているので、覚えやすそう。
歌の意味も味わいながら、じっくり百人一首を暗記したい人向け。
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「ちはやふる」公認の本だそう。見開き2ページで一首を解説している。競技かるたというより、中高生の古典の副読本的な感じ。(紀伊国屋では参考書コーナーに置いてあった。)一首ごとに、かなちゃんが歌の背景や心情を解説。それを千早たちが現代風に意訳するという形式。「かなちゃんの古典オタクコーナー」まで熟読すれば、かなり古典に強くなれそう。きまり字は載ってるけど、覚え方は載ってない。
左側のページには、歌に合った「ちはやふる」のコマが載っているけど、新しく描き下ろしたものではなく、「ちはやふる」本編から切り貼りしただけ。
百人一首を通して、古典に詳しくなりたい人向け。
関連記事
競技かるた漫画 「ちはやふる」
---追記(2013.2.19)---
また一冊購入したのでレビュー。上の2冊はAmazonで品切れのようなので、入手するならこちらが良いかもしれない。
著者は、かるた甲子園で優勝7回・5連覇中の暁星中学・高校の競技かるた部顧問。「ちはやふる」の特別監修も務め、平成9年度の準名人。
1ページに2首ずつ解説がある。下の句のあいうえお順に並んでいるのが特徴。取り札のイラストに、作者解説、決まり字と覚え方、歌の意味がコンパクトに収められている。
他の本が、上の句→下の句の覚え方が多いのに対し、本書は下の句→上の句の覚え方が多い。(そうでないのもある。)取り札を見て決まり字が浮かびやすいので、より実戦的な感じがする。
本書の特徴は、「決まり字シール」が付いていること。取り札に貼ることで、文字通り、暗記しなくても百人一首を楽しめる。(覚えたら剥がせる。)ちなみにこの方法は、暁星中学・高校でも取り入れられてる方法だそうだ。
百人一首を早く全部覚えたい人向け。
関連サイト
暁星中学校・高校 競技かるた部
なお、僕はかるた会などに参加して、競技かるたをやっているわけではないので、あしからず。
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「百人一首」かるた大会で勝つための本―一冊で競技かるたの「暗記」から「試合のコツ」まで全てわかる! (まなぶっく) カルチャーランド メイツ出版 2008-12 by G-Tools |
この本は、タイトル通り、「かるた大会で勝つ」ことに特化している。百人一首の解説も載っているが簡潔であり、メインは「暗記」や「試合のコツ」である。札の並べ方から始まり、決まり字一覧表、強くなるためのポイント、歌の覚え方と、競技かるたに必要なものが網羅されている。暗記のための語呂合わせも載っている。
ジュンク堂では、児童書コーナーにあったので児童向けだとは思うけど、「学校でちょっとかるたをやってみる」というより「かるた会に参加して段位を目指す」レベルだと思う。
文字通り、かるた大会で勝ちたい人向け。
(余談だが、この本、「ちはやふる」に登場する。10巻第56首で佐々さんが読んでて、12巻第65首でナパーが手元に置いてる。こちらのブログで指摘されてて知りました。)
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暗記 百人一首―全日本かるた協会推薦!「競技かるた」が楽しくなる入門書 ダイヤモンド社 ダイヤモンド社 2010-12-09 by G-Tools |
一首一ページで、百人一首の解説にページが割かれている。もちろん「暗記」とタイトルにあるので、「暗記のポイント」や「かるた取りのポイント」も併せて載っている。「かるた取りのポイント」は、一首ごとにイラストと語呂合わせがあり、イメージで覚えやすくなっている。ただ、語呂合わせが下の句の先頭以外の箇所もあるため、下の句の先頭で語呂合わせにしてる上の本の方が良さそうに思える。
歌は1番から順に解説しているのではなく、「お坊さんが歌った六首」「『キャリアウーマン』が歌った六首」など、テーマごとに分かれているので、覚えやすそう。
歌の意味も味わいながら、じっくり百人一首を暗記したい人向け。
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ちはやと覚える百人一首 「ちはやふる」公式和歌ガイドブック 末次 由紀 あんの 秀子 講談社 2011-11-10 by G-Tools |
「ちはやふる」公認の本だそう。見開き2ページで一首を解説している。競技かるたというより、中高生の古典の副読本的な感じ。(紀伊国屋では参考書コーナーに置いてあった。)一首ごとに、かなちゃんが歌の背景や心情を解説。それを千早たちが現代風に意訳するという形式。「かなちゃんの古典オタクコーナー」まで熟読すれば、かなり古典に強くなれそう。きまり字は載ってるけど、覚え方は載ってない。
左側のページには、歌に合った「ちはやふる」のコマが載っているけど、新しく描き下ろしたものではなく、「ちはやふる」本編から切り貼りしただけ。
百人一首を通して、古典に詳しくなりたい人向け。
関連記事
競技かるた漫画 「ちはやふる」
---追記(2013.2.19)---
また一冊購入したのでレビュー。上の2冊はAmazonで品切れのようなので、入手するならこちらが良いかもしれない。
暗記しないでうまくなる百人一首 田口 貴志 光栄 2012-12-15 by G-Tools |
著者は、かるた甲子園で優勝7回・5連覇中の暁星中学・高校の競技かるた部顧問。「ちはやふる」の特別監修も務め、平成9年度の準名人。
1ページに2首ずつ解説がある。下の句のあいうえお順に並んでいるのが特徴。取り札のイラストに、作者解説、決まり字と覚え方、歌の意味がコンパクトに収められている。
他の本が、上の句→下の句の覚え方が多いのに対し、本書は下の句→上の句の覚え方が多い。(そうでないのもある。)取り札を見て決まり字が浮かびやすいので、より実戦的な感じがする。
本書の特徴は、「決まり字シール」が付いていること。取り札に貼ることで、文字通り、暗記しなくても百人一首を楽しめる。(覚えたら剥がせる。)ちなみにこの方法は、暁星中学・高校でも取り入れられてる方法だそうだ。
百人一首を早く全部覚えたい人向け。
関連サイト
暁星中学校・高校 競技かるた部
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1. 瞬間の記憶力 -競技かるたクイーンのメンタル術- [ 黄昏の屋上 ] 2013年01月09日 04:35
瞬間の記憶力 (PHP新書)楠木 早紀 PHP研究所 2012-12-16by G-Tools
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