2017年09月21日

533号系統 京都駅 ゆき

533号系統 京都市交通局 京都駅 ゆき

97日目
14:44 稲荷大社前
14:48 東福寺道                       230円


 伏見稲荷といえばやはり千本鳥居。

 朱色の鳥居が連なる光景は幻想的であります。この特異な空間の中にいると自然と心が洗われていくようです。本日も非常に多くの外国人観光客がこの千本鳥居に足を踏み入れます。みなさん、この空間を写真に収めようと試みているのですが、あまりにも人が多いのでどうしても他の人が写りこんでしまうようです。この私めも先程来、恐縮ながら多くの人の思い出の中に立ち入らせていただいてます。他人が写りこまずに写真を撮るのはなかなか至難の業のようで、あちらこちらで立ち止まってうんざりした顔でシャッターチャンスを待つ観光客が多くいます。

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           幻想的な伏見稲荷の千本鳥居。



 本殿の裏から千本鳥居の参道を歩いて奥社奉拝所まで来ましたが、さらに朱色の鳥居は続きます。この鳥居は稲荷山山頂の一ノ峰まで合計で一万ほどあるそうです。誰か数えた人がいるのでしょうか。

 正確な数はさておき、膨大な数の鳥居は、膨大な数の奉納があったというしるしであり、伏見稲荷が庶民の篤い信仰の場所であることを物語ります。

 この参道を歩く人のおそらく8割は外国人と思われます。そのため日本語をほとんど聞くことなく歩き続けます。午前に降った雨はすっかり止んで、今ではすっかり好天になったのですが、そのせいで湿気は高くなっています。流れる汗を拭いながら歩いているですが、時折涼しい風が千本鳥居の中を通り抜けていくのは神様の恵みでしょうか。

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             どこまで続くのか千本鳥居。



 熊鷹社を通り過ぎてさらに歩き続けます。参道の脇には茶屋などもあり、疲れた参拝客が一服しています。

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          疲れたら茶屋で一服することもできます。



 蒸し暑さに滅入ってきたこうすけさん、ここらで少し一服といきたいところですが、間違いなくビールを注文することでしょう。結果、ふらふら足で参道を登り下りすることになりそうです。急な石段もあることからやはりそれはまずい。一服するのは山を下りてからと決めて茶屋には入りません。

 しかし、私より疲れているのは本日同行の山の神様。


 山の神様          「私、ここで待っているから、一人で登ってきてよ。」

 こうすけ           「そういう訳にもいかんでしょ。」

 山の神様          「でも、一番上まで行きたいんでしょ。」

 こうすけ           「そうやけど、、、、、。また今度来て上まで登るわ。今日はここで引き返そう。」


 という訳で、四ツ辻の少し手前で引き返すことにします。そこから先は、今度伏見稲荷に来る時の愉しみにとっておきましょう。

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  四ツ辻の少し手前で引き返します。まだ半分にも足らないようです。



 下りは下りで、午前の雨で濡れた石段で足を滑らせないように注意して歩かねばなりません。道が緩やかになって一安心する頃、目の前には着物姿の女性が歩いております。そのうちスマートホンを取り出して、千本鳥居の中を歩く自分自身を動画撮影し始めるではないですか。旅の思い出か、どこか芸能事務所に売り込むのか不明ですが、その背後には、さりげなく笑顔を浮かべているこうすけさんが友情出演で写っております。

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     図らずも旅の思い出に友情出演することに相成りました。



 観光客で溢れる本殿の前まで戻ってきますが、その南隣に人のいないひっそりとした場所を見つけます。行ってみますと荷田春満(かだのあずままろ)の旧宅とのこと。さて、荷田春満ってどんな人だったかしら?国学者ということは覚えているものの、それ以上のことは思い出すことができません。ということで、高校生の頃使っていた「日本史用語集」(山川出版社)を開いてみますと、


 荷田春満(1669~1736)  国学者。京都伏見の神官。契沖に「万葉集」を学び、「記紀」を研究し、江戸に出て「創学校啓」を献呈して国学の学校建設を吉宗に進言。


 とあります。後に賀茂真淵が春満に学び、その真淵に本居宣長が学んだのでした。この路線バスの旅でも本居宣長が住んだ松阪に行き、ゆかりの場所を訪ねたものでした(339号系統、340号系統、370号系統参照)。あれはいつのことだったかと旅の記録ノートを開いてみますと、2年前の話でありました。

 旧宅に隣接して荷田春満を祀る東丸(あずままろ)神社があるのですが、お参りする人の姿はありません。ここは外国人観光客の興味を引く場所ではないようです。

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                 荷田春満の旧宅。



 さて、お腹はぺこぺこです。駅に向かう参道にある食堂で遅くなった昼食をとることにします。山の神様はざるそば、私は親子丼を注文。おっと!忘れてはいけません、生ビールも所望します。

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         親子丼(880円也)と生ビール(580円也)。



 冷たい生ビールで喉を潤してご機嫌のこうすけさんですが、某大国の集団がどっと押し寄せ事態は変わります。店内でうるさいわ、よそで買った食べ物を平気で持ち込んで広げているじゃないですか。


 こうすけ            「お行儀が悪いなぁ!」

 山の神様           「知らん顔しておきなさいよ。余計なこと言わないでよ。」

 こうすけ            「よそで買った物を持ち込むなんて、考えたらあかんってわかるやろ!」

 山の神様           「そうねぇ、でもあの人たちの国ではそれが当たり前なのかもしれないわよ。」


 彼の国では、それは当たり前のことなのかもしれません。それに数十年前は日本人も海外でマナーが悪かったのかもしれません。しかし、お店にとっては迷惑この上ないことでしょう。会計時にレジのおばちゃんとひそひそ話をします。


 こうすけ            「あんなことされたらかなわんねぇ。」

 食堂のおばちゃん      「そうですねん。ほんま困りますわ。」

 こうすけ            「『持ち込みはご遠慮ください』と張り紙でもせなあかんねぇ。」

 食堂のおばちゃん      「ほんまやねぇ。」


 いつか再び伏見稲荷にやって来て稲荷山の山頂まで登る時、この食堂に張り紙は掲げられているでしょうか。


 
 JR奈良線、京阪本線の踏切を渡り「稲荷大社前」からバスに乗ります。バス停にはすでに外国人観光客だらけの長い列ができております。一つ南のバス停まで歩いて戻り、涼しい顔して先にバスに乗っておこうかとも思いますが、それは卑怯な気がして列の最後尾に並びます。

 まもなく南側から「京都駅」ゆきのバスがやって来ます。当然ながらここ「稲荷大社前」からどっと乗り込んで超満員。私達もなんとかバスの中にもぐりこみます。

 バスは琵琶湖疏水沿いに師団街道を北へ進み、5分もせずに「東福寺道」に到着。乗客のほとんどは終点「京都駅」まで行くようで、「東福寺道」で下車する私達は人をかき分けて出口に向かいます。

 ギュウギュウ詰めで不機嫌な顔を浮かべる外国人観光客で満員のバスは、苦情ならぬ九条通りの下をくぐって一路「京都駅」を目指し去っていきます。訪日旅行の印象が悪くならないよう、一刻も早く「京都駅」に着いてもらいたいものです。

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         一刻も早く終点「京都駅」に着きますように。






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kousuke0217 at 23:47コメント(2)│ 
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