2019年12月30日

708号系統 大和 ゆき

708号系統 神姫グリーンバス 大和 ゆき

131日目
12:58 明楽寺
13:20 大和                          580円


 「明楽寺」のバス停で後を走っていた「大和」ゆきのバスが追いぬいて、今降りたばかりの「大屋」ゆきのバスの前に停車します。急いで「大和」ゆきバスに乗り継ぎます。

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        「明楽寺」で「大和」ゆきバスに乗り継ぎます。



 西脇市街地から乗ってきた「大屋」ゆきのバスを降りる際に乗り継ぎ券なるものを渡されました。これがあるとバス運賃が通算して計算されるのでしょうか。それは降車時に分かることでしょう。

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                   乗り継ぎ券?



 バスは西脇市から多可郡多可町に入ります。多可町は平成17年(2005年)、多可郡の中町、加美町、八千代町の3町が合併してできた町で、旧町名はそれぞれ中区、加美区、八千代区として残っています。中区と加美区には前日の130日目に旅をしておりましたが、今バスが走っているのは八千代区です。

 一級河川加古川の支流である野間川に沿ってしばし走りますが、「花の宮」のバス停を過ぎると野間川の支流である大和川に沿って兵庫県道34号線のゆるやかな坂を登っていきます。両側の山は白い雲というか靄(もや)を纏(まと)ってたたずみ、バス道に点在する集落の黒い屋根は雨にしっとり濡れてただただ眠るかのように静かです。

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          大和川に沿ってバスは駆けていきます。



 私の他に誰も乗客のないまま20分強走ってバスは最奥の集落にある終点「大和」に到着です。掲示されている運賃表によると運賃は580円のはずですが、降車時に乗り継ぎ券を見せると運転手さんが運賃は必要ないとのこと。???、まぁ、いいや。なんだか得した気分です。(注1)

 バスは近くにある転回場に入ってひと休みに入ります。

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          最奥の集落まで来てバスはひと休みです。



 バスを降りて足元を見ると、サワガニが横向きに歩いております。よく見るとあちらにもサワガニ、こちらにもサワガニ、サワガニ、サワガニ、サワガニ。小さなサワガニもいれば、右のハサミが大きいサワガニなど、生き物好きのチビッ子がいたら大興奮の空間であります。この集落の人口よりもおそらくサワガニの数の方が多いことでしょう。

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                あらら、サワガニ。

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                こっちにもサワガニ。



 サワガニの皆さんははるばるバスに乗ってやって来た旅人を歓迎しているのか、警戒しているのか分かりませんが、チョロチョロ歩く様子は実にかわいらしいものです。ということで、歓迎されていると勝手に解釈して私も集落をチョロチョロ歩いてみます。近くにあるのは毘沙門堂、小さな川を渡ってお堂への石段を登ります。

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           「大和」バス停近くにある毘沙門堂。



 所蔵されている品から南北朝時代以前には堂があったと考えられていますが、江戸時代初期に火災にあい、現在のお堂は元禄14年(1701年)に再建されたものです。ずいぶん山奥に来たかのように感じていましたが、古くから人の暮らしがあったことを毘沙門堂は声もなく語ります。

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       元禄14年(1701年)に再建された毘沙門堂。



 小さな境内には樹齢150年というクスノキが大きく枝葉を広げています。300年以上前に建てられた毘沙門堂はこのクスノキの成長をずっと見守ってきたのかと思えば、時間の長さの渦の中に吸い込まれるかのような感覚になります。

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               樹齢150年というクスノキ。



 境内を出ると「明楽寺」から乗ってきたバスが休憩を終えて山を下る「アスティアかさい(北条町駅)」ゆきの運用に入ります。このバスは「明楽寺」で「西脇営業所」ゆきのバスと相互接続します。私はバスを見送って県道34号線をさらに奥へと歩いていきます。

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      「アスティアかさい(北条町駅)」ゆきバスを見送ります。



 1キロ弱歩けば舟坂峠の下を穿(うが)つ船坂トンネルがあり、そのトンネルを抜ければ神崎郡市川町です。市川町で次のバス停を探そうという試みなのであります。県道を普通に歩いていくと船坂トンネルに至るのですが、その手前に旧道への分岐があります。旧道はもちろん舟坂峠を越えることになります。真っ暗なトンネルの中を歩くのも面白くないだろうと旧道に入ります。

 わざわざ旧道を走る車もないため、木々に囲まれた静かな山歩きとなります。ふと目の前の杉の木々は日の光を浴びて白く輝きます。雨はすっかりあがったようです。こういう自然の小さな表情の変化はトンネルの中では感じられないことです。

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           森の中に日の光が差し込みました。



 えんやらや、えんやらや歩いていると眼下で船坂トンネルが大きな口を開けております。車が吸い込まれたかと思うと、別の一台が吐き出されます。

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         船坂トンネルが大きな口を開けております。



 途中で三叉路に出ます。右は広域林道笠原線、地図で確認して間違わないように左に進みます。道の舗装状態は良いとは言えませんが、そもそも車が通ることも皆無なので問題ないのでしょう。もちろん歩いている分にもなんの問題もありません。ふと足元を見るとサワガニが一匹チョロチョロと歩いております。沖縄に自動車に踏みつぶされるのを避けるためにカニが通るトンネルがあるとテレビで見たことがありますが、ここでは逆の現象が生じております。トンネルができて旧道が静かになったことを喜んでいるサワガニの皆さんであります。

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      トンネルができて車が通ることも皆無になった旧道。



(注1)
後日確認したところ乗り継ぎ券は多可町民への住民サービスのようです。親切な707号系統のバスの運転手さんは私を多可町民と思って乗り継ぎ券を渡してくれたのでしょう。ですので町民でない私は580円を支払わなければならないのであります。今回乗車した708号系統のバスは神姫グリーンバスの北条営業所が運行を管理委託されているそうです。北条営業所のバスに今後乗車することがあれば事情を話して580円を支払おうと思っております。





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kousuke0217 at 18:06コメント(0) |  

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