2020年01月11日

711号系統 峰山高原 ゆき

711号系統 神河町コミュニティバス 峰山高原 ゆき

132日目
9:50  寺前駅
10:30 峰山高原                          200円


 朝のJR播但線寺前駅は雲一つない青空。姫路方面よりの列車が到着するとリュックサックを背負ったハイカーや観光客が改札から空の下に出ていきます。その一団はそのまま隣りにあるカーミンの観光案内所へ向かいますので、駅前は再び静かになります。

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               朝のJR播但線寺前駅。



 ここ「寺前駅」とすすきの名所として知られる「砥峰高原」、ブナやナラの林がありリゾートホテルのある「峰山高原」を結ぶ高原バスに乗車する人はカーミンの観光案内所で乗車手続きをとるのです。秋のシーズンに土日祝限定で運行される高原バスは行き帰り2便ずつ運行されており、その運賃は往復で1800円(片道の場合900円)であります。ちなみにこの高原バスに乗車するには事前の予約が必要です。

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        秋のシーズンに土日祝に運行される高原バス。



 駅前のバスロータリーに向かいます。本日は山の神様とお福路様が同行、3人でのバス旅となります。


 山の神様       「みんな観光案内所で乗車手続きしてるけど行かなくていいの?」

 こうすけ        「ええねん、ええねん。」


 すると高原バスがやって来て、乗車手続きを済ませた人が乗り込んでいきます。それをベンチに腰かけて眺める3名。バスの発車時刻は9:40、発車間際に運転手さんが乗り遅れがないよう周りに呼びかけます。


 お福路様       「もうバスが出るわよ。」

 こうすけ        「ええねん、ええねん。」


 定刻に高原バスは出発。これから砥峰高原、峰山高原に向かうバスの乗客がベンチの3人を不思議そうに見ております。

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        9:40発の行きの1便が「寺前駅」を出発。



 バス乗り場に残された3人、涼しいというか寒々とした風に吹かれます。


 山の神様       「今日はどこへ行くの?」

 こうすけ        「まずは峰山高原。」

 お福路様       「バスは行ってしまったわよ。」

 こうすけ        「大丈夫、大丈夫。9:50に『峰山高原』ゆきの神河町コミュニティバス(4月~11月の土日祝運行)があるねん。それに乗るのよ。」

 山の神様       「さっきのバスと同じ場所へ行くの?」

 こうすけ        「途中『砥峰高原』を経由せずに違う道で『峰山高原』に行くよ。さっきの高原バスより13分早く『峰山高原』に着く予定です。それに運賃は200円、高原バスは900円だからなんと700円もお得なのよ。」

 3人組         「ウシシシッ。」


 高原バスが出発してから10分後、「峰山高原」ゆきのバスがやって来ます。こちらのバスに乗車するのは私達3人のみ。貸切状態でバスは駅前ロータリーを出ます。

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 4月~11月の土日祝に運行される「峰山高原」ゆきのコミュニティバス。

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       こちらのバスに乗車したのは私達3人のみでした。



 駅前商店街の中を通り抜け、バスは北西へと進んでいきます。このコミュニティバスは上小田線という系統で、通常は途中の「峰山口」というバス停までの運行ですが、4月~11月の土日祝に限りさらに先の「峰山高原」まで足を伸ばす便が運行されるという訳です。コミュニティバスでありますから集落の中に入っていきますが、途中で乗車してくる人はおらず、車内の乗客はずっと3人のままです。

 車窓には青い空のキャンパスに極めてはっきりと山の緑が描かれ見ているだけで胸が高鳴ります。あの山の上までこのバスで行くのでしょうか。

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         コミュニティバスらしく集落をつなぎます。



 通常の上小田線の終点である「峰山口」を通過するとバスは山岳路線に入ります。急な坂道を右へ左へとクネクネ曲がりながら坂道を登って行きます。木々の間より下を見るとバスがぐんぐん標高を稼いできたことを実感します。「峰山口」より15分ほど険しい道にバスは挑みます。

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            バスはぐんぐん標高を稼ぎます。



 勾配が緩やかになり砥峰高原方面への分岐を右に見ると道は下り坂に転じて終点の「峰山高原」に到着です。バス停は峰山高原ホテルリラクシアの前にあり、高原のリゾート地の雰囲気が漂います。高原のさわやかな風に向かって大きく深呼吸をします。

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      峰山高原ホテルリラクシア前にあるバス停に到着です。



 ホテルのフロントで峰山高原の見どころを教えてもらいます。 暁晴山(ぎょうせいざん:標高1077メートル)という山まで歩いて一時間弱、とても見晴らしの良い山だそうです。


 こうすけ       「登ってみよう!」

 山の神様      「歩くの嫌だ!」

 こうすけ       「一時間弱やで。ゆっくり歩いていこうや。」

 お福路様      「山頂近くまでリフトがあるみたいよ。往復で800円。」

 こうすけ       「片道なら400円やで。下りる時にリフトに乗ろう。」

 山の神様      「どうせなら登りにリフトに乗りたい。」

 お福路様      「私もそのほうがいいわ。」

 こうすけ       「労なく山頂に行って景色を見たって感動は薄いで。」


 山の神様とお福路様はかなり不服のようですが、ホテルのフロントでイラストの地図をもらってリフト乗り場の横を素通りしててくてく歩き始めます。

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       リフトは下山時に利用することにいたしましょう。



 山登りといっても道は緩やかで息を切らすこともなくあれやこれや雑談しながら登っていきます。砥峰高原へのハイキング道との分岐には道標があり、そこには暁晴山まで1.8キロと書かれています。

 すすきが高原の風に揺れたかと思うと真っ赤に燃えるもみじの葉が私達を迎えます。高原の秋を贅沢すぎるほど満喫します。

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         雑談しながらゆるやかな坂道を登っていきます。

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             真っ赤に燃えるもみじの葉。



 快晴の空とは反対に愉しいハイキングの雲行きは怪しくなってきます。道はだらだらと続き、会話も途切れ途切れになります。


 山の神様      「ねぇ、この道いつまで続くの?」

 こうすけ       「おかしいなぁ。この地図によると右に分岐が現れるはずなんだけど。さっき関係者以外立入禁止って表示のある分岐があったけど、もしかしたらあそこが暁晴山への分岐かなぁ?」

 お福路様      「でも関係者以外立入禁止なんでしょ。」

 こうすけ       「『我ら関係者!』ということにしておけばええんちゃうん?」

 山の神様      「それはだめでしょう。」

 こうすけ       「そうかなぁ。怒られたらその時は素直に謝ればええんとちゃうんかなぁ。まぁ、もう少し先に進むとするか。」


 そうしてさらに進み続けるのですが、気が付けば目指す暁晴山ははるか後方にそびえます。どう考えてもおかしいということで来た道を引き返すことにします。

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           気が付けば暁晴山ははるか後方に。



 立入禁止の分岐からもさらに戻ります。そしてどんどん戻ります。さっき歩いてきたことが無駄になるのが悔しいけれど戻ります。戻ります。戻ります。戻ります。

 ここにきて山の神様とお福路様は強固な軍事同盟を締結し「やはりリフトに乗るべきであった」などとブツブツ文句が絶えません。

 結局、砥峰高原へのハイキング道との分岐まで戻ります。はて?ここに戻るまで暁晴山への分岐は見つかりませんでした。やはり国土地理院の地形図を買い求めて持ってくるべきでした。

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      砥峰高原へのハイキング道の分岐まで戻ってきました。



 するとそこに一台の軽トラックがやって来ます。


 こうすけ      「すいません。この道標に従って左に進んで暁晴山を目指したのですが、途中の分岐が分からなかったんですよ。」

 軽トラのおじさん 「途中に立入禁止って書いてあった所なかった?」

 こうすけ      「ありましたが。」

 軽トラのおじさん 「あの道が暁晴山の頂上にある電信施設の保安道路ですわ。」

 こうすけ      「立入禁止って書いてありましたが、」

 軽トラのおじさん 「まぁ、入ったらあかんというたらあかんけど、ハイカーはみんな通ってますよ。」

 3人組       「、、、、、、、、、、、、。」


 どうやらあの立入禁止の場所が正しい分岐だったようです。ということで最初に登って引き返して下りて来た道を再度引き返して登ります。こうすけさんとしては同盟で結ばれた連合国への外交手段として怒りの矛先を他に向ける必要があります。


 こうすけ      「だったら『ハイカー』は通行可って書いてほしいよな。」

 連合国      「、、、、、、、、、、。」

 こうすけ      「この地図も不親切やなぁ。一言注意書きしてくれたらええのにな。」

 連合国      「、、、、、、、、、、。」

 こうすけ     「でも、私は立入禁止だけど行ってみようかと提案しましたよ。誰かがそれを止めたんですよ。」

 連合国      「、、、、、、、、、、。」


 高原のさわやかな風にこの険悪な空気をどこかに吹き飛ばしていただきたいものです。そして立入禁の分岐まで再々度戻ってきます。

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     関係者以外立入禁止ですが、ハイカーは関係者のようです。

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    Aが砥峰高原方面への分岐、Bが立入禁止の表示がある分岐。



 ホテルリラクシアを出てからとっくに一時間は過ぎております。道の勾配は次第にきつくなっていきます。


 こうすけ      「まぁ、いろいろあったけど、その分山頂からの景色は格別になると思うよ。」

 連合国      「、、、、、、、、、、。」

 こうすけ      「これもバス代やリフト代をケチった因果かもなぁ。」

 連合国      「、、、、、、、、、、。」


 怒っているのか、坂道が苦しいのか、言葉が杉林に響くこともなく、緑の坂道がただただ続きます。

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              杉林の中、坂道は続きます。



 高原の風への祈りが通じたのか山頂に近づくにつれ険悪な空気もどこかへ吹き飛ばされたようです。


 こうすけ      「みんながんばれ!もう少しで山頂だ。」

 山の神様     「お福路様、大丈夫ですか?」

 お福路様     「私はもうここでいいわ。」

 こうすけ      「それじゃ楢山節孝やん。」

 山の神様     「お福路様~!」

 お福路様     「帰りはリフトで楽々下山でしょ。」


 さよう、さよう、帰りはリフトで楽々下山ですよ。

 山頂へ続く最後の登りは太陽に向かって続き、ススキの群れが白く光って私達に声援を送ります。

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                もう少しで山頂だ!




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kousuke0217 at 20:23コメント(2) |  

コメント一欄

1. Posted by nuts   2020年01月16日 01:20
こんばんは。
ランキングから来ました。
ハイキングいいですね。
のどかな感じが最高です。
でも、坂道はやっぱりつらいですね。
2. Posted by kousuke   2020年01月17日 01:08
nutsさんコメントありがとうございます。

道に迷わなければ1時間弱のお手軽ハイキングコースでした。高原の風が心地よかったです。

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