こわい話してもいいですか

日常に潜む恐怖や謎〜ピアニスト蛯名知子の"こわい" 生活

つまらないもの

安心してください、やってませんよ

引越して、小田急線の人から、すっかり京王線の人に。
朝、ウォーキングして、京王線の駅なら必ずあるカフェで、モーニング中。
 やっぱりモーニングは、厚切りトーストじゃないとね。バターたっぷりの。
 


 LINEはやってないんだよ、何回も言うように。
 ただ、以前、人から強く勧められ、一時間だけやったことがある。
 一時間でやめた人って初めてきいた、とその人にあきれられた。
 だってさ、そもそも人と繋がりたくないし、グループ分けとかされたくないし。
 ただだというので、やろうと思ったが、私にはストレスフルすぎる。
 一時間でやめたから、仕組みなどよくわからんが、既読とか、スルーとか、他人に知られたくないし。
 いつ読もうと勝手ではないか!
 私のような真面目な人間は、すぐ返さないと!等と気が気ではないだろう。
 現に、一時間やってしまったので、今だにやってるんだと誤解され、
「どーしたの、全然読んでもいないじゃん!」
などと、何人かの人から言われた。
 
 安心してください、やってないんですよ。
 決してあなたのことを嫌いで返信していないわけではないのです。
 
 って、こーゆー気遣いが、そもそも面倒なんだよっ。
 この面倒な世の中、これ以上考えなきゃいけない事が増えるのはたまらんよ。


 そんなことを、先日、若い歌手のMさんに話したところ、言われてしまった。

「すぐ返さなきゃ、とか必死になってるのは、50〜70歳代の人たちで、若い子はあまり気にせずゆるくやってますよ」


「……」(ガーン)

なんでも、彼女が言うには「この人は、なかなか見ない人」「返信に時間がかかる人」などと自分のスタイルを相手にわからせれば大丈夫とのこと。

だーかーら!
それが面倒なんだよおぉ!

つまらないもの

 以前、吉田戦車の漫画「伝染るんです」の中に、「つまらないものですが・・・」と言って客が持ってきたものが、あまりにもつまらないものなので、受け取った人が「本当につまらない・・」とつぶやく場面があった。
 それと同じ体験を前にしたことがある。

 ある人に用があり、家に訪ねて行った。
 玄関先で世間話をしていて、ついうっかり、その日が私の誕生日であることを話してしまった。
 すると、その人の顔色が変わった。
「ちょっと・・待ってて」
 と言って、その人は中に引っ込んだ。
 私は、嫌な予感がした。
 その人は、ものすごく真面目なお人で、「誕生日だと言われて、何かあげないわけにはいかないぞっ」と、思ったようなのである。
 そんなつもりは毛頭なかったのだが。

 7、8分たって、その人はあるものを持って現れた。
「これ・・つまらないものだけど・・」
 その人から手渡されたのは、おもちゃの車が台の上の針金にくっついて、ビヨヨヨ〜ンと伸びたり縮んだりする、どーゆーつもりか判断に苦しむものであった。

 ・・・つまらない。
 これこそが、本当につまらないものだ!

 私は思ったが、その人のほうを窺うと、いたく真面目な顔をされていたので、有難く仕方なく受け取った。


 思えば、当時はまだ、「つまらないもの」に対して寛容であったのだ。
 今は、こうはいかない。
 何故なら、去年の10月から、私の住んでいる地区がゴミの有料化を始めたからである!
 だから、「つまらないもの」は一切受け付けられん。
 ゴミを減らすにはどーしたらよいか、日夜研究中なのだ。
 知り合いの男性(夫)に相談したところ、彼曰く。
「それなら、全部とりあえず食べてウンコにして、トイレに流しちゃえばいいんじゃない?」
 それは名案!
 ・・・なわけ、ないだろッ!

 しかし、捨てなきゃならないものも困るが、捨てるに捨てられないものをもらうのも、困る。
 たとえば。

・人形。捨てると呪われそう。捨てても捨てても、気がつくと部屋に帰ってきていそーで怖い。
・お札やお守り。捨てたら絶対バチあたるよな。ま、くれないか、フツー。
・置物など場所を取る、趣味の合わないもの。大きかったり重かったりして、ゴミに出すのも一苦労。

 以前、ヤマハでピアノを教えていたとき、お歳暮や、お中元を生徒のお母様からもらうことがあった。
 絶対行かない、超ローカルなデパートの商品券なんか、やだねえー。
 交通費をかけるのが嫌でなかなか行く気になれず、そうこうしているうちに、そのデパート、潰れてしまったのだった。
 ・・・歯がゆい。
 当時、そのような無駄を省くため、教室の黒板に、さり気なく「レーズンサンド」などと欲しいものを書いておいた。
 生徒の頭にインプットしておくため(サブリミナル効果)。

 あまり、効果なかったが。

 

 
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