2025年06月23日

2025年6月23日(月)2 イエスマンをそろえた組織

 テレビのコマーシャルに登場するサプリメントや、健康番組で取り上げられた食品などを買い急ぐような人たちに、冷静な判断をするようにと促すことも医師としての仕事の一つかと思っています。「右へ倣(なら)え」の風潮には、どこかで「待った」をかける人が必要でしょう。
 小さな組織の中で、その組織の中でのみ通用する実績にしがみつき、異論を唱える人間を排斥しようとしたり、まわりをイエスマンで固めようとすると、その組織は自浄作用を失ってしまいます。新興宗教の団体や、最近のどこかのテレビ局でも、似たようなことが起こりました。
 そうならないように、複数の社会を知り、広い世界の中で物事を考えるようにしていきたいものです。

koyamaclinic at 23:37|PermalinkComments(0) 日々の徒然 

2025年6月23日(月)1 ブログのアクセス数

 診察終了後、「浜町公園」の中にある、「中央区立総合スポーツセンター」に移動します。ここの第二小体育室で居合いの稽古です。私にとって555回目、今年13回目の稽古となります。
 私が稽古場に着いたとき、支部の指導者の先生がお一人で稽古をされていました。先生が都合で早めに帰られた後は、いつもの「一人稽古」になりました。
 昨日の高尾山登山の影響で、ハムストリングが張っています。いつもよりも時間をかけてストレッチをしてから、居合いの稽古に入ります。「正座」の形から稽古を始め、「立て膝」、「奥居合い居業之部」、「奥居合い立業之部」、「組太刀」の「仕太刀」の動きを順番に稽古していきました。
 なぜだか分かりませんが、この2ヶ月ほどの間の何日か、ブログのアクセス数が、今までの4倍近くに、ぐっと増えていること日があることが分かりました。アクセス数には、「UU」と「PV」と、2つの指標があるようです。面白いことに、「UU(unique user)」はそれほど増えていないのに、「PV(page view)」が4倍ほどに増えているとのことでした。
 「UU」とは、ウェブサイトを訪問したユーザー数を示す指標なのだそうです。それに対して、「PV」とは、ウェブページが表示された回数を示す指標なのだそうです。ユーザーがウェブサイトを訪れて、いろいろなページを閲覧するたびにカウントされる数字なのだそうです。
 数字から計算すると、「UU」はいつもより2、3名ぐらいしか増加していないのに、一人の訪問者が、1日に数十件から百件ほど、過去にさかのぼって、私の投稿を見てくれた日があるようでした。いずれにせよ、アクセス数が増えることはありがたいことです(笑)。

koyamaclinic at 23:36|PermalinkComments(0) 居合い | 日々の徒然

2025年06月22日

2024年6月22日(日)2 高尾「いくどん」

 京王線の「高尾山口」駅に着いたのが、17時過ぎでした。空腹も絶頂です。とりあえず、駅のコンビにでビールを購入し、それを飲み始めます。「高尾山口」の駅の周辺には、いくつかお蕎麦屋さんもあったのですが、がっつりと食べられるようなお店ではありません。登山客を相手にしているようなお店ばかりで、ちょうど暖簾をしまっているところだったりしました
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 「高尾」駅まで、京王線で一駅だけ戻りました。駅の南口の近くを歩き、「いくどん」という焼肉店に入りました。七輪で肉を焼くお店でした。生ビールとホルモンのセット、そしてライスも大盛りで頼みました。
 「いくどん」というお店の名前に驚きました。かつて赤羽で、やはり「いくどん」という名前のお店に入った記憶があります。お店の人にうかがうと、都内に十数軒だか、同じ名前のお店があるようですが、チェーン展開のお店ではなく、せいぜい2店舗ほどのグループが、いくつかあるだけのようでした。赤羽のお店とは、関係はないそうです。
 お腹いっぱい食べて、やっと人心地がつきました。雨や暑さも心配しましたが、思い切って外出してよかったです。

koyamaclinic at 23:47|PermalinkComments(0) グルメ 

2025年6月22日(日)1 高尾山

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 6月中の「クロストレーニングセミナー」の予定が、ずっと決まっていませんでした。何か案はないかと、仲間に呼び掛ける際に、「一人でも高尾山に登ろうかと思っていますが、どなたか一緒に登りませんか・・・」などと呼びかけていたのですが、メンバーのお一人から、来週、公園の遊具でのトレーニングをする案が出されました。
 雨や猛暑は心配ですが、ぽっかりと予定の空いた今日、高尾山を目指すことにしました。
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 今日はJRの「高尾」から京王線に乗り継ぎ、「高尾山口」にやってきました。いつもの「裏高尾」ではなく、整備された遊歩道を歩くことにしました。ちょっと日和ってしまいました(笑)。
 「高尾山口」から高尾山頂まで、約4キロの道のりです。暑いです。汗が滴り落ちます。最初の1キロほどで、「もう引き返そうか」と、ちょっと弱気になってしまいました。何とか気持ちを奮い立たせて、歩き続けました。
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 今まで、ずっと暑い日が続きました。ようやく、少しは熱順応ができたのかもしれません。リフト乗り場の脇に着いたとき、下り道での膝への負担のことを考えて、一瞬、「帰りはリフトに乗ろうか」と思いました。しかし、「薬王院まで15分」という看板が見えました。もうちょっと頑張ってみることにしました。
 「薬王院」の手前、「男坂」の石段がきついです。トレーニング仲間と来たときなどは、ここを駆け上がったりしたものですが、今日はゆっくりと上りました。
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 「薬王院で引き返そうか」とも思ってしまいました。しかし、「山頂まで25分」という看板が見えました。そんな看板を見たら、何とか頑張ることができました。「高尾山口」から「高尾山頂」まで、2時間ほど掛かりました。
 自宅を出る時間が遅かったので、高尾山山頂にあるお蕎麦屋さんは、16時を過ぎて、店仕舞いをしていました。
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 晴れた日には、富士山が見えるとのことですが、遠くの山には霞がかかり、富士山までは見えませんでした。水だけは、2リットルのペットボトルを持参してきました。しかし、水よりももっと飲みたいものがあります。お店が開いていなければ、のんびりする理由はありません(笑)。
 2時間ほどかけて登った道を引き返し、山頂から1時間ほどで、高尾山口駅まで戻りました。

koyamaclinic at 23:19|PermalinkComments(0) トレーニング 

2025年06月21日

2025年6月21日(土)2 三鷹事件

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 先日、「桜桃忌」の二日前に、三鷹の「禅林寺」を訪ねました。お寺の奥にある墓地で、森鴎外や太宰治の墓にお参りした後、墓地のさらに奥、突き当たりに、慰霊塔が立っていることに気付きました。塔の表には、「三鷹事件遭難犠牲者慰霊塔」とありました。
 ちゃんとした知識がなかったので、そのことについて書くのは、今日まで控えていました。改めて、「三鷹事件」について、調べてみました。
 太平洋戦争終結後、まだ連合国軍の支配下のあった昭和24年(1949年)7月15日21時23分、当時の国鉄三鷹電車区、現在のJR東日本三鷹車両センターから無人の電車が暴走し、三鷹駅の下り1番線に進入した後、車止めを突き破り、脱線転覆しながら線路脇の商店街に突っ込みました。死者6名、負傷者も20名を出す大惨事となったのだそうです。
 同年10月に「中華人民共和国」の建国が北京で宣言される少し前のことでした。東西緊張の高まる中、連合国側は、日本国内での「日本共産党」の動向には過敏になっていました。当時の国鉄には、共産党員やその支持者が多く、連合国側からは、「レッドパージ」の対象となっていたそうです。この事件に関わったとして、複数の共産党員の国鉄職員が逮捕されたとのことでした。
 誰が書いたシナリオか、誰が首謀者で、誰がその手先だったのか、政治の中での陰謀にまつわる話には、いつも嫌な気分にさせられます。
 同時期に起きた「下山事件」、「松川事件」と並ぶび、「国鉄三大ミステリー事件」の一つとされているとのことでした。

koyamaclinic at 23:50|PermalinkComments(0) 日々の徒然 

2025年6月21日(土)1 情操教育

 身体の動きを言葉で表現できる知性を持った人はスポーツがうまくなるし、いい指導者にもなれると、スポーツ講習会か何かで、かつて聞きました。「根性、根性」、「走り込み」、「投げ込み」、「見て覚えろ」、「繰り返して身体で覚えろ」と、同じことばかりを繰り返す指導者は、言葉で説明できる知性がありませんと自分で言っているようなものだとも聞きました。
 私自身、「根性」を否定するものではありません。最終段階、ここぞというときに、普段から頑張ってきたことが助けになることは経験しています。しかし、最初からそれを振りかざし、それが行き過ぎると、さまざまな「スポーツ障害」を起こしてしまいます。
 よく「情操教育」という言葉が使われたりしますが、その定義を「Wikipedia」で調べてみると、「感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするためとされる教育、および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称」とありました。しかし、具体的にどうすればいいのかは、はっきりとは分かりませんでした。
 身体を操ると書いて「体操」です。心を操るのが「情操」です。やれ「よい本を読みなさい」、「よい映画を見なさい」と言うのは、「根性、根性」を繰り返す指導者に似ているのかなと、ふと思いました。

koyamaclinic at 23:21|PermalinkComments(0) 日々の徒然 

2025年06月20日

2025年6月20日(金) 講道館

 診察終了後のクリニックに、松居会計事務所の宇野剛行氏がいらっしゃいました。経営的なこと、人事のこと、夏期賞与のことなどについての打ち合わせをしました。
 人事のことでは、私も大変でしたが、宇野氏に多大なご面倒をお掛けしました。二度手間、三度手間になるようなこともあり、申し訳ありませんでした。
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 時間が遅めになりましたが、仕事は中断して、講道館に移動しました。気晴らしの意味もあります。柔道着に着替えて、大道場に上がります。今日は人が少なめでした。暑いですから、仕方がないのでしょうかね。
 「一人打ち込み」でしばらくウォーミングアップをした後、お馴染みの黒帯の男性と「打ち込み」をしました。一人の大柄な外国人が、稽古相手を探しているようでした。すぐ近くにいた日本人の黒帯の男性に声を掛けたようですが、「腰が痛い」というゼスチャーをして、相手をするのを断っていました。ここで後ろを見せてはいけないと思い、「じゃあ、私とやりますか」と申し出ます。
 スウェーデン人だとのことでした。身長は190センチほどあり、体重105キロだとのことでした。日本人の普通の105キロとは違い、動きも軽快ですし、器用でした。何度も投げられてしまいました。一度だけ、「横捨て身技」に掛かって、転がってくれました。「Thank you for your cooperation(ご協力、ありがとう)」です(笑)。
 最後の10分ほど、もう一人の日本人の黒帯の男性と「乱取り」をしました。私と同じ階級か、私より一つ下の階級のようでした。100キロ超級との「乱取り」の後だと、軽く感じます。
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 稽古が終わり、道場から更衣室へと移動する階段で、先ほどのスウェーデン人と会いました。「道場に棟田選手がいましたよね。彼の『支え釣り込み足』には感動しました」という話になりました。ちょうど更衣室の前に、棟田康幸先生が出てきたところだったので、声を掛けました。「この人、棟田先生の大ファンのようですよ」と紹介しました。写真を撮ってほしいと言われ、急遽、カメラマンになりました。ついでに私との写真も撮ってもらいました。
 棟田先生が高校生のときに、コロンビアで開かれた「世界ジュニア柔道選手権大会」に100キロ超級の選手として出場しました。そのときに私は、チームドクターとして日本チームに帯同しています。縁あって、応援していた選手でした。

koyamaclinic at 23:17|PermalinkComments(0) 柔道 

2025年06月19日

2025年6月19日(木) 寄り道

 最高気温が35度に迫るような、危険な暑さが続いています。利用者の方が、「いやぁ、暑いです」とおっしゃいながら、クリニックに入ってこられます。リハビリの前にまず一杯、リハビリが終わって外に出る前にもう一杯と、給茶機で水分補給をしていただくよう、声を掛けます。
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 クリニックから水道橋に向かう途中、「東京ドームシティ」の中にある「HUB」に沈没です。前回、柔道の稽古の後、稽古仲間たちと飲んだときに飲んだ、「ジン・ソニック」を頼んでみました。「ジン・トニック」だと甘いので、「ソーダ」を入れて「ジン・ソニック」だという説明を聞きました。
 渇いた喉を潤します。5分だけの寄り道でした。





koyamaclinic at 23:01|PermalinkComments(0) 日々の徒然 | 

2025年06月18日

2025年6月18日(水) 電柱のある風景

 路地の両側に電柱が立ち、少したわんだ電線が、何本も張り渡されている光景、多くの人にとって、子どもの頃の「原風景」かもしれません。景観や安全性の点から、電線の地中化を進められているようですが、まだまだのようです。
 日本では明治3年(1870年)頃、電話のための「電信柱」ができ、その後、明治20年(1887年)に電気のための「電柱」ができたのだそうです。「電信柱」と「電柱」と、違いがあるのかもしれませんが、私自身、どちらも区別せずに使っていました。
 昔は木製のものがほとんどでした。金属製の棒が、左右、段違いに突き出ていて、それを足場にして、作業員の人たちが上に登っていました。子どものころ、ちょっと真似したりして、危険な遊びをしていました。
 現在は、中が空洞になったコンクリート製のものが主流となりました。耐用年数は30年から50年ほどだそうです。あと数十年は、電柱のある風景を楽しむことができそうです(笑)。

koyamaclinic at 23:37|PermalinkComments(0) 日々の徒然 

2025年06月17日

2025年6月17日(火)2 三鷹「大島酒場」

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 「禅林寺」から三鷹駅まで歩いて戻ると、喉がからからでした。さて、どこかでちょっと休憩しようと思いました。ネットの検索サイトに、試しに「酒場放浪記」と「三鷹」を入力してみます。出てきたのが、「大島酒場」という立ち飲みのお店でした。
 放送日は2022年6月で、吉田類氏が、この店を訪ねたようです。
 創業は昭和8年だとのことでした。もともとは酒屋の立ち飲み、いわゆる「角打ち」が始まりだったようですが、戦後、本家の酒屋からは独立したようです。それほど狭いお店ではなく、「椅子だって置けるだろうに・・・」と思いますが、「立ち飲みスタイル」を貫いているようです。豊洲から仕入れた、鮮度のいい刺身を出してくれるお店だとのことでした。
 まずは生ビールと、「ほっき貝」と「かんぱち」の刺身を頼みました。「かんぱち」、漢字では「間八」と書き、幼魚のときに、目と目の「間」に漢字の「八」に見える黒い模様があることが、その由来だとのことでした。高級魚として有名です。出世魚で、関東では「しょっこ」、「しおご」、「あかはな」、「かんぱち」と名前が変わるようです。
 それだけではちょっと物足りず、続いて、芋焼酎のロックと、「しめにしん」を追加しました。「しめサバ」はよくありますが、「しめにしん」は珍しいですね。

koyamaclinic at 23:41|PermalinkComments(0)  | グルメ

2025年6月17日(火)1 「桜桃忌」前々日

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 今日は休診日です。日中の気温が35度に迫ろうとする真夏日ですが、しっかりと水分補給に気をつけて、あえて最も暑くなる時間帯に外出することにしました。まずは、三鷹市の「禅林寺」にお参りすることにしました。
 6月19日は「桜桃忌」です。昭和23年(1948年)6月、太宰治は愛人の山崎富栄と「玉川上水」に身を投げました。心中目的だとされていますが、太宰の手の爪には泥が詰まっていて、這い上がろうと足掻いていたようだったとも伝えられています。はっきりとした死亡日時が不明であるため、遺体が発見された6月19日を命日としました。6月19日は、奇しくも太宰の誕生日でもありました。
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 「禅林寺」の山門の脇に、「不許葷酒入山門」と彫られた石碑があります。先日、千束の「長國寺」を訪ねた際にも書きましたが、「ニンニクやニラといった匂いの強い食べ物や酒を持ち込んではいけない」という意味です。お寺にも、戒律の厳しいところと、それほど厳しくはないところがあるようです。「禅林寺」は、禅宗の中でも「黄檗宗( おうばくしゅう)」という宗派のお寺で、厳しい方になるのかもしれません。
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 暑さのせいもあるのでしょうか、お寺の後ろにある墓地には、人の姿は見えません。森鴎外のお墓と、太宰治のお墓にお参りしました。2日早い、「桜桃忌」でした。
 太宰治のお墓の写真を撮ろうかと思いましたが、スマートフォンの温度が高くなったとのことで、カメラの機能が一時的に使えなくなっていました。

koyamaclinic at 23:07|PermalinkComments(0) 今日の散歩 | 日々の徒然

2025年06月16日

2025年6月16日(月) 漏洩検査

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 診察終了後のクリニックに、「島津メディカル」の技術者の方がいらっしゃいました。半年に一度の、機器のメインテナンスと、「漏洩検査」の予定が入っています。
 X線を出す「放射線照射装置」は、撮影部位により、戦後左右、そして上下に動かせるようになっています。私が診察中の場合など、スタッフの中で手が空いた人が、照射装置とフイルムとを設置してくれます。しばらく前から、左右の動きが重くなっていました。女性スタッフが、「重いです・・・」と悲鳴を上げていました。「漏洩検査」の前に、そのことを技術者の方に伝えました。移動レールに、グリースを注していただきました。
 放射線の「漏洩」は見られず、検査は1時間もしないうちに終了しました。ありがとうございました。また半年後、よろしくお願いします。

koyamaclinic at 23:04|PermalinkComments(0) 医療 

2025年06月15日

2025年6月15日(日)2 正岡子規句碑

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 「鷲神社(おおとりじんじゃ)」の境内に、句碑が経っていました。最初の二文字が読めず、最後の「酉の市」と、作者の名前「子規」が読み取れました。「酉の市」と「正岡子規」とで検索してみると、次の句が出てきました。
 
 雑閙や熊手押あふ酉の市
(ざっとうや くまでおしあふ とりのいち)
 
 「雑踏」ではなく、「雑閙」としています。「閙」には、さわぐ、さわがしい、 騒動、騒動をおこす、 にぎやぐといった意味があるようです。明治32年(1899年)に出された「俳句稿」の中に所収されていて、「遥かに望めば」という前書きがあるとのことでした。その他にも、子規には「酉の市」のことを詠んだ句がいくつかあることが分かりました。他の句も、ついでに書き出してみます。
 
 酉の市小き熊手をねぎりけり
 吉原を始めて見るや酉の市
 傾城に約束のあり酉の市
 お宮迄行かで歸りぬ酉の市
 お酉樣の熊手飾るや招き猫
 縁喜取る早出の人や酉の市
 女つれし書生も出たり酉の市
 子をつれし裏店者や酉の市 
 夕餉すみて根岸を出るや酉の市
 吉原ではぐれし人や酉の市
 
 2029年11月、子規の最後の住まいであった根岸の「子規庵」を訪ねています。そこから、かつて吉原と呼ばれていた界隈までは2キロメートル弱の道のりでした。

koyamaclinic at 23:35|PermalinkComments(0) 今日の散歩 

2025年6月15日(日)1 台東区千束「長國寺」

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 先週に続いて、東京の東の下町散歩です。イベントを探して、台東区千束の「鷲神社」を目指すことにしました。「鷲神社」と書いて、「わしじんじゃ」ではなく、「おおとりじんじゃ」と読ませます(笑)。
 毎年11月に開かれる、「酉の市(とりのいち)」で有名な神社ですが、ここの隣の「長國寺」で今、「あじさい祭り」が開かれているとのことでした。
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 「鷲神社」にお参りした後、すぐ隣の「長國寺」に移動します。もともと「鷲神社」は「長國寺」の中に含まれていたようですが、明治元年(1868年)の「神仏分離令」によって、「長國寺」から独立したのだそうです。
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 神社の境内の一部に、小さなステージが作られていて、10人ほどのグループが「東京音頭」や「阿波おどり」を踊っています。ステージから境内に降りてきて、「一緒に踊りませんか」などと、観客に声を掛けていますが、ちょっと遠慮しておきます。
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 いくつかの露店で、あじさいの鉢植えが売られていました。赤や青、白など、さまざまな色合いのあじさいを見て歩きます。
 しかし私は「花より団子」、「あじさいより焼鳥」でした。他の露店で、焼鳥や焼きそば、レモンサワーなどを買ってしまいます。「長國寺」の中では飲食が許されていましたが、「鷲神社」の中は飲酒できないようでした。
 よく寺の山門のところに、「不許葷酒入山門」と彫った石碑を見ることがあります。「ニンニクやニラといった匂いの強い食べ物や酒を持ち込んではいけない」という意味です。そんな知識から、お寺は飲酒に厳しく、神社は甘いといった印象を持っていましたが、ここは逆のようでした。
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 「鷲神社」から徒歩5分ほど、「吉原神社」にやってきました。かつて「吉原遊廓」の入口と四隅に祀(まつ)られていて、遊廓を守護していた稲荷社を合祀してできた神社のようでした。

koyamaclinic at 23:01|PermalinkComments(0) 今日の散歩 

2025年06月14日

2025年6月14日(土)2 通勤時間

 研修医のころ、病院の敷地内にある、借り上げマンションに住んでいました。家賃も安く、助かったのですが、夜間によく呼び出されました。その後、徒歩10分というマンションに移りました。
 研究活動にも携わりたくて、大学病院の整形外科の医局に移り、自転車で10分といったところに引っ越しました。その界隈にその後も住んでいたのですが、また別の病院に移り、車で約20分、電車通勤なら約30分という通勤時間となりました。その後、雇われ院長として、都内の診療所で働くこととなりました。電車の時間が30分少々で、この時間は読書時間になりました。自宅から駅まで、駅から職場までの徒歩の時間を含めると、通勤時間が約1時間となりました。通勤時間が長いのは疲れますね。

koyamaclinic at 23:41|PermalinkComments(0) 日々の徒然 

2025年6月14日(土)1 「Duolingo」

 外国語学習アプリ「Duolingo」を使って、ちょっとした隙間時間で、英語と韓国語を勉強しています。この「Duolingo 」には、「リーグ」という昇級システムがあります。
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 まず最初は「ブロンズ・リーグ」から始め、そこでいい成績を残すと、続いて「シルバー・リーグ」、「ゴールド・リーグ」、「サファイア・リーグ」、「ルビー・リーグ」、「エメラルド・リーグ」、「アメジスト・リーグ」、「パール・リーグ」、「黒曜石・リーグ」、そして最後に「ダイヤモンド・リーグ」へと進みます。一つのリーグの中には、世界中から無作為に集められた、約50名ほどのメンバーが入っていて、その中でランキングを競うことになっているようです。上位の10位だか5位以内に入ると、上のリーグへ昇格となりますが、反対に下位の何位かに入ってしまうと、下のリーグに降格となるようです。
 手持ちのポイントとして、まずは5ポイントが与えられています。解答を間違えてしまうと、1つずつポイントが減っていき、ポイントが0になったら、問題に挑戦することができなくなります。それが回復するまで、1ポイントにつき3時間か4時間か待たなければいけません。
 現在、私は、連続記録1087日を更新中で、「ダイヤモンドリーグ」の18位となっています。17位以下が「降格ゾーン」となっているようでした。
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 そこに出てきたのが、「2週間無料の無制限チャレンジ」というポップアップでした。ポイントを気にしながら、ちまちまと進んでいくのも嫌だなと思い、ちょっとクリックしてみました。2週間までは無料で、無料期間が終了する2日前には通知があるということでしたが、最初の時点から、クレジットカードの番号を聞いてきました。
 最初、このアプリのことをネットで調べたときに、「例文が簡単すぎる」、「無駄な設問が多い」、「いつの間にか無料サイトから有料サイトに誘導される」といったネガティブな批評を見ました。この課金システムへの誘導は何だか胡散臭く、スタッフ募集広告の、悪徳業者のやり口を思い出してしまいました。
「固執することなかれ・・・」
 別に連続記録が途切れてもいいし、「黒曜石リーグ」、さらに「パールリーグ」とかに降格していっても別にかまいません。どうでもいいことです。騙されて嫌な思いをするのは避けたいものです。

koyamaclinic at 23:07|PermalinkComments(0) 日々の徒然 

2025年06月13日

2025年6月13日(金)2 「閉じこもり」

 若年の「ニート(NEET:Not in Education, Employment, or Training)」について語られるとき、よく「引きこもり」という言葉を耳にします。最近の医療サイトの記事で、「閉じこもり」という言葉を聞きました。「加齢変化の影響を受けて移動能力が低下し外出できないこと、あるいは、移動能力はあるが本人の意思で外出しないことにより、生活活動範囲が自宅に限定され、外出頻度が週1回未満の状態」と定義されているようでした。
 若年者の場合は「引きこもり」で、高齢者の場合は「閉じこもり」と区別されるのでしょうか。
 外出が週1回以下のグループでは、毎日外出するグループと比べて、2年後の運動機能と「手段的日常生活動作(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)」の低下リスクが高く、「認知機能」の低下、「うつ病」の発症リスクの上昇が見られと報告されていました。
 私自身、ここで初めて「IADL」という言葉を知りました。リハビリテーションの世界で、「日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)」という言葉はよく使われています。これに「手段的(Instrumental)」という言葉がくっついています。ただ単に、「入浴する」、「買い物をする」だけなら「ADL」ですが、「身体は石鹸で洗って、髪はシャンプーで洗って、リンスをする」、「食事の献立を考えた上で、何を買うかを考える」といったことが、「IADL」になるようです。
 年を取って、「閉じこもり」にならないよう、積極的に外に出て、いろいろと考えて行動しようと思いました。

koyamaclinic at 23:32|PermalinkComments(0) 医療 

2025年6月13日(金)1 講道館

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 診察終了後、講道館に移動しました。柔道着に着替えて、大道場に上がります。今日は人が少ないようです。
 道場の隅で、「一人打ち込み」でウォーミングアップをします。馴染みの稽古仲間の男性から、「打ち込み」を申し込まれました。その後、クリニックに利用者でもある別の黒帯の男性に、「乱取り」をお願いしました。「内股」できれいに投げられ、「支え釣り込み足」、「浮技(うきわざ)」で投げることができました。恐らく、相手が本気を出したら、私などの技に掛かることはないと思いますが、優しい性格の方で、素直に投げられてくれました。
 その後、道場の隅で一人で座っていらした白帯の男性に、稽古相手になりましょうと声を掛けました。中国人かと思いましたが、フィリピン系のアメリカ人だとのことでした。「技の練習をしたい。『背負い投げ』と『大内刈り』を教えて欲しい」と言われます。相手にそれらの技での「打ち込み」をしてもらい、気がついた改良点を伝えます。つたない柔道の技と、つたない英語とで、上手く伝えられたかどうか心配ですが・・・(笑)。


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2025年06月12日

2025年6月12日(木)2 梅雨の中休みのビール

 昨日の夜には雨も止み、今日は朝からいい天気となりました。「梅雨の中休み」でしょうか。来週は30度を越える真夏日となり、猛暑日に近い日もありそうだとの予報でした。こんな日は、仕事の後のビールが美味しいです。
 このビール、発祥は紀元前3000年頃のメソポタミアで、麦のお粥に酵母が混入し、自然に発酵したのが、その期限だとされています。
 日本にビールが伝えられたのは18世紀後半、オランダの学問である「蘭学」とともに伝えられたとのことでした。「ビール」は、英語では「beer(ビア)」、フランス語では「Biere(ビエール)」といいますが、オランダ語やドイツ語では「Bier(ビーア)」といい、日本語の「ビール」の発音に近いのかもしれないですね。
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 日本で最初にビールの醸造が始まったのは、明治3年(1870年)で、横浜の外国人居留地にある「スプリングバレー・ブルワリー(Spring Valley brewery)」だとのことでした。それが現在の、キリンホールディングス株式会社へとつながっています。2021年に発売されたクラフトビールの新ブランド「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」は、キリンビールの商品でしたね。

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2025年6月12日(木)1 こやまクリニックよりのメールマガジン

 次回の「茶話会」のテーマを、「転倒予防」としました。診察時間中に、その連絡のためのメールマガジンを書き上げ、明日の10時に発送されるように手配して、クリニックを後にしました。
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「茶話会について」 こやまクリニックよりのメルマガ 第回216回

          2025年6月13日

 7月3日(木)の昼休みの時間帯、だいたい13時30分から13時50分ぐらいの予定で、ちょっとした茶話会を開きたいと思っています。
 場所は、クリニックの待合室です。

 次回のテーマは、「転倒予防」です。「転倒」にまつわる四方山話をご披露します。最後には、みなさんで一緒に、「転倒予防体操」なども体験していただけたらと思います。

 何かご質問がありましたら、特に時間は決めませんので、ご自由にどうぞ。

 午後の時間帯での診察、リハビリを希望される方は、そのまま待合室に残っていただいてかまいません。

                    こやまクリニック 小山郁

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 当クリニックにいらして、メールアドレスを登録させていただいた方にお送りしていますが、このブログをご覧になった方で、発送をご希望の方は、info@koyamaclinic.jpまでご連絡ください。

koyamaclinic at 23:33|PermalinkComments(0) 医療 | 健康