2009年10月04日

2009年10月4日(日) クロストレーニングセミナー

 朝の9時半前に、高田馬場の増田道場に到着します。今日で21回目のセミナーになります。今日は、道場内から女性1人を含む4人、道場外から2人、合計6人の方が参加してくださいました。もともと参加予定だった3名の方から、それぞれ、仕事、延期になったお子さんの運動会、体調不良という違った理由で、参加できない旨の連絡が入りました。このところ、ちょっと人数が少なくなり、残念です。
 いつも、「次回は、どういうセミナーにしようか」と、よく考えます。どなたに、ワンポイントレクチャーの講師を頼もうかとか、どういう内容を紹介していただこうかで、頭を悩ませます。事前に打ち合わせをしたりもします。講師の方達も、忙しい方ばかりです。日程の調整が難しく、また、どうしても講師の方を頼めないようなときには、代わりに私が何を紹介するかで、また悩んでしまいます。
 今日は、その逆です。スケジュールの関係で、2人の講師の方が、一度に揃うことになりました。こんなことは初めてです。今日は、贅沢です。主催者としては、嬉しい悲鳴ですが、参加される方が少ないのは、実にもったいない話です。特に増田道場内から、お誘い合って、多くの方に来ていただければと思います。
 まずは、道場内のランニング、サイドステップ、カリオカステップ、ブラジル体操でのウォーミングアップをして、ストレッチングをして、空手の基本稽古に移ります。突きや受けなど、上半身の基本技の稽古を20分ほど、さらに蹴りの稽古を20分ほど行います。
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 その後、本日のワンポイントレクチャーの第一部に入ります。第一部は、以前にお願いをしていて、延期になっていた、韓国MMA(総合格闘技)チームのトレーナー、金民樹氏に、グラウンドでの基本的な攻防について、レクチャーをしていただきました。
 「仰向けに寝ている状態から立ち上がるには、上体を前に起こして起き上がるか、横に転がってから起き上がるかの二通りである。両方の肩を制していれば、起き上がることはできない」という原理を教わります。その後、一方の肩を腹で押さえ、もう片方の肩をいかにコントロールするかということで、2人がペアになり、30秒ずつ、攻守を代えて、相手を押さえる練習をしました。上になる人は、何とか相手を押さえ続けようとしますし、下になる人は何とかひっくり返そうとします。体幹の、いいトレーニングになると思いました。
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 さらに、寝技での身体の使い方に慣れるためのトレーニングです。脚を開いて立っている人の右足にまず、コアラのように抱きつく格好で座ります。相手の足の左下腿を、親指を下にして、右手で握り、次に左手を相手の膝の後ろに掛け、右足底を相手の右大腿の後ろに置き、続いて、左足底の爪先を相手の左大腿の内側に当て、そこから上体を後ろ方向に回旋させて、今度は相手の左足に抱きついている格好になります。
 上級者になると、右足と左足の間を、ヒラリヒラリと移動できるようになるとのことですが、動きが複雑で、初心者には高度すぎました。体を後ろに回旋させるときに、ハンドルを左に切る要領で、両腕を交差させるといいのかなと思いました。
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 続いて、大森敏範氏から、キックボクシングの特徴的な蹴りについて、レクチャーを受けました。大森氏、高校では伝統派の空手を修行し、日本大学ではキックボクシング部に所属されていました。学生キックボクシングのチャンピオンで、1ラウンド8秒の最短KO記録は、いまだに破られていません。
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 相手の構えるキックミットを、同じ足で連続して蹴ります。「キックボクシングであろうが、空手であろうが、テコンドーであろうが、決められた時間以内に、強い蹴りをできるだけ多く出そうとしたら、この蹴り方になる」とのことです。「バババッ、バババッ、バババッ」と蹴ります。蹴った足を下ろしたのが「バ」、反対の足を踏みしめるのが「バ」、蹴るのが「バッ」で、その繰り返しです。
 前の足に、徐々に体重移動しつつ、「ヨイショ」と後ろの足で蹴るのが、多くの空手家の「強い蹴り」というものです。しかし、これでは、速い蹴りを連続して出すことはできません。「バババッ」の中の、最初の「ババ」で右足と左足を素早く踏み変えることで、よりスピーディーに、強い蹴りを出すことができます。
 続いて、相手に身体の前でミットを構えてもらい、膝蹴りでの練習です。先ほどと同じ要領で、これも「バババッ、バババッ、バババッ」のリズムで蹴ります。特に、タックルに入ってこようとするような相手を、膝蹴りで止めるような場合、後ろに引いた足からの膝蹴りは警戒されますが、このステップを使えば、前にある足で蹴ることができるので、相手の警戒の裏をかくことができるとのことでした。
 この「バババッ、バババッ、バババッ」という言葉が、右脳を刺激します。言葉で伝えて、頭で理解してもらえるよう、私は努力してきたつもりですが、こういったリズム感といったものを伝えるのは、擬音語、擬態語の方が優れていますね。
 腕立て伏せ30回、腹筋50回、背筋50回、四股30回の基礎体力トレーニング、ストレッチング、そして最後に正拳中段突き30本、金的蹴り30本で稽古を締めます。
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 記念撮影ですが、いつもの正座での写真と、大森氏の発案で、ファイティングポーズでの写真を撮りました。



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 稽古の後、「点心拉満(てんしんらんまん)」で、第二道場の稽古に移ります。
お2人の講師を交えて、いろいろな話をすることができました。
 大森氏の本職は、水道橋西口にある、「ファイティングカフェ・コロッセオ」のマスターです。正道会館、K−1、プロレスにも関わっていらっしゃいます。いろいろな格闘技に関する話題で盛り上がりました。
 金民樹氏、国士舘大学の大学院では、私の教え子でした。いつも最前列に座る、実に真面目な学生でした。卒業後は、韓国の映画のDVDなどを扱う会社に就職しましたが、1カ月ほど前に、映画俳優のクォン・サンウさんのマネージャーになられたとのことでした。
 私は詳しくないのですが、数年前に放送されたドラマの「天国の階段」が日本でもヒットし、韓流ブームの立て役者の一人なのだそうです。この「天国の階段」、「冬のソナタ」に続き、パチンコのゲームにもなったのだそうです。
 お隣の国とはいえ、「かっこいい男」の基準は、かなり違うようです。韓国の男優には、日本の男優のように、なよなよっとした人はほとんどいないそうです。クォン・サンウという俳優も、ちゃんとトレーニングをしていて、「モムチャン(いい身体)」と呼ばれる俳優の一人なのだそうです。
 クォン・サンウさんが来日したときなんか、お忍びで、クロストレーニングセミナーに連れて来てよと頼んでおきました。

koyamaclinic at 23:32│Comments(4)TrackBack(0)トレーニング | 空手

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨシダ@カラテ   2009年10月05日 18:59
ありがとうございました。
特別講師のお二人も、ありがとうございました。説明が分かりやすく、とても勉強になりました。

金さんの説明で、倒れている人間の肩が押さえられると抵抗できなくなるというのは、改めて言葉にされると、ナルホド!と、頭に入ってきます。目からウロコでした。問題は、身体の動きが、それについていかないことです。。。

パパパーン!は、本日最大の、目からウロコでした。大森マスターの、ダイナミックなデモンストレーションと、気迫のこもった説明。それだけで、気分は、マンガの主人公ばりに、連続技で、目の前の相手をノックアウトです。問題は、身体の動きが、それについていかないことです。。。

第二道場は途中で失礼させて頂きましたが、我らが第二道場師範は、いつも絶好調ですね。問題は、その勢いに、頭も酒量も、ついていかないことです。。。(^^;;)



次回もヨロシクお願いします。
2. Posted by マスター大森   2009年10月05日 21:39
昨日はありがとうございました。
久しぶりの空手基本稽古とミット蹴りで、
今日は筋肉痛大爆発です(笑)
MMAの練習は初めてでしたが、これは体幹強くなりますね!
打撃系格闘家最大の欠点は体幹の弱さにあると思います。
寝技系格闘技のように身体を練る練習を取り入れないと、身体の軸ができてきません。
私が紹介させていただいた「連蹴り」も、軸ができて、身体が一本化して、はじめて美しい蹴りになると思います。
あらためてクロストレーニングの重要性を痛感いたしました。

噂の第二道場も最高でした!
第二道場師範の飲みっぷりには、ついていくのがやっとでした(笑)

また、是非参加させてください!
3. Posted by 小山郁   2009年10月05日 23:57
 ヨシダ@カラテ様、コメント、ありがとうございます。

 毎回、ご参加、ありがとうございます。昨日は、本当に、贅沢でしたね。いずれ、昨日の講師のお二人には、単独で、再度、講師をお願いすることにしましょう。

 これからも、ご参加、応援、よろしくお願いします。
4. Posted by 小山郁   2009年10月06日 00:02
 マスター大森様、昨日は、お疲れさまでした。

 「バババッ」を実際に自分で練習するのは、ほとんど初めてといってもいいので、非常に嬉しかったです。自分が上手くできないことが快感でした。何せ、M男ですので・・・(笑)。

 「バババッ」の最後の「バッ」から、次の「バ」に戻るためには、ミットの持ち手が、しっかりと蹴りを受けて、適度な反発力で返してあげなければいけないなあと思いました。

 第二道場、気に入ってもらえたようで、何よりです。また、ご参加ください。
 忘年会も、よろしくお願いしますね。また、打ち合わせ(笑)のために、「コロッセオ」にうかがいます。

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