2011年03月13日

2011年3月13日(日) クロストレーニングセミナー

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 9時半前に、高田馬場の増田道場に到着します。今日で40回目のセミナーになります。今日は、道場内から2人、道場外から女性2人を含む4人、合計6人の方が参加してくださいました。
 本日、極真増田道場の多摩永山道場で、昇級審査が開かれています。増田道場の門下生の方達の多くは、そちらに向かわれるでしょうし、参加者は少ないだろうとは覚悟していました。また、地震で交通機関がストップして、3時間歩いた、5時間歩いたということで、参加を予定していたけれど、体調不良で参加を見合わせたという方もいらっしゃって、この人数となりました。
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 参加者のお一人で、「東北の友人のことが心配で、家にいても、落ち着かないので来ました」とおっしゃる方がいらっしゃいました。そんなことを考えると、予定していたことを、予定通り遂行することが、人に元気をするのだなあと、改めて思った次第です。
 まずは、道場内のランニング、サイドステップ、カリオカステップでのウォーミングアップをして、軽くアジリティートレーニングの紹介をします。ストレッチングをして、空手の基本稽古に移ります。前回から、基本稽古でも、肘打ちの後に裏拳顔面打ちを入れたり、受けから突きを入れたり、ちょっとパターンを変えて、稽古をしています。
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 今日の第二部は、たまたま用事で、こちらに来られていた、佐藤塾の小林治先輩に、講師をお願いしました。私も空手の経験者ですし、空手の道場ですので、ウォーミングアップ、ストレッチングの後は、空手の基本稽古を、準備運動としていました。その後には、決まって、別の競技のトレーニング方法を紹介してきましたが、考えてみたら、「空手」にも、いろいろな稽古方法があります。原点に立ち返り、それを紹介するのも、外からの参加者が多い今日、意義のあることかと思います。ということで、今日のテーマは「空手」です。
 空手には、いろいろな構え、立ち方があります。基本稽古のときには、「三戦(さんちん)立ち」といって、左右の爪先を内側に向けて「ハの字」のようにする立ち方があります。その他に、相撲の四股を踏むときのような「四股立ち」。四股立ちから両方の爪先を正面に向けて、馬に乗るときの姿勢のような「騎馬立ち」。肩幅に開いた両足の内の片方を、後方に引き、前の足と後ろの足にかける体重を7対3ぐらいにする「前屈立ち」。両方の足が「レの字」を描くように立ち、前の足の踵を上げ、前の足と後ろの足にかける体重を2対8ぐらいにする「後屈立ち」などがあります。
 まず、小林先輩から、いろいろな立ち方の意味をお話ししていただきます。その後、移動稽古に移ります。
「前屈立ち」から
・追い突き
・前屈下段払い→逆突き1本
・前屈下段払い→逆突き3本
・前屈下段払い→前足の拇指を中心に回転して進み、逆突き1本
・前屈下段払い→前足の拇指を中心に回転して進み、逆突き3本
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「騎馬立ち」から
・前方の足を、外側90度に向けながら前進→下段払い
・前進し下段払いの→逆突き
・回転して進み、下段払い→逆突き
「後屈立ち」から
・前方の足を外側45度に向けながら前進→回し受け
・前方の足を外側45度に向けながら前進→内受け
・前方の足を外側45度に向けながら前進→内受け→逆突き
「騎馬立ち」から
・前へジャンプ→ワンツーパンチ
・後ろへジャンプ→ワンツージャンプ
・回転しながら前へジャンプ→ワンツーパンチ
・回転しながら後ろへジャンプ→ワンツーパンチ
 私の持論ですが、重い負荷を使うウエイトトレーニングはアウターマッスルに、日本に昔から伝わる武道の鍛練方法はインナーマッスルに働きます。インナーマッスルは、関節の深層にある、一つ一つは小さい筋肉群のことです。この筋肉群は、関節運動の中心、梃子(てこ)の支点を安定させます。この支点が安定していないのに、むやみと重い負荷を使ってのトレーニングをするということは、かえって関節を傷めてしまうことになります。四股を踏んだり、ぐっと腰を落とした、空手の形の稽古をすることは、このインナーマッスルのトレーニングとして最適です。
 私自身、移動稽古は久しぶりです。このセミナーも、数えてみると、今日で40回になりますから、こんな本格的な空手の稽古をしたのは、3年ぶりかと思います。太腿がプルプルと震え出してくるのを感じます。
 その後、腕立て伏せ30回、腹筋50回、背筋50回、四股を30本、正拳中段突き30本、金的蹴り30本で、今日の稽古を終了します。
 稽古終了後、有志6人で、いつもの「点心拉満(てんしんらんまん)」に移動し、軽く第二道場です。
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 食事の後、帰りの方向が同じなので、小林先輩と一緒に帰りながら、空手談義です。
「変えるべきこと、変わっていくことと、変えてはいけないことがあるだろ」
 長年、少年部の指導に関わってこられた小林先輩です。自分が教えた生徒の一人が、家族の転勤で沖縄に行くことになり、そこで空手を再開したときに、「基本ができている」と褒められたのだそうです。その生徒のご両親から、その話を聞いたときが、空手に関わった40年で、一番、嬉しかったことだとおっしゃいます。
 「守破離」という言葉を、私は今まで、学ぶ側からしか考えていませんでした。一人の先生について、その先生の教えをしっかりと守るのが「守」のプロセスです。次に、別の先生について、別の教えを受けるのが「破」のプロセス。そして、最終的に、それらを自分の中で統合し、超越して、新しいものを作り上げるのが「離」のプロセスです。
 この「守」から「破」のプロセスにおいて、指導者側も、その生徒を次のプロセスに引き継げるよう、しっかりと育て上げるべきなのです。別の先生のところで、その生徒が恥をかかないように、指導者にとっても、真剣勝負なのだなあと思いました。「守破離」という言葉を、逆から考えられたこと、これは私にとって、「目から鱗」でした。

koyamaclinic at 23:57│Comments(2)TrackBack(0)トレーニング | 空手

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨシダ@カラテ   2011年03月14日 20:51
小山先生、こんばんわ。

クロストレーニング、予定通りの開催ということで、喜ばしいです。

さて、守破離ですが、伝統芸能でも言われることですね。しっかり学び、しっかり味を加え、しっかり自分のものにする、、、日本には良い言葉がいっぱいありますね。日々の生活で意識していけば、きっと人として成長していけるのでしょう。

ソウイウモノニ、ワタシハナリタイ。

2. Posted by 小山郁   2011年03月14日 22:55
 ヨシダ@カラテ様、コメント、ありがとうございます。
 基本に立ち返って、「空手」が、今回のテーマでした。これは、再度、私の頭の中で咀嚼して、今日来られなかった方達にも、またお伝えしたいと思います。
 4月、5月、そして6月のロードレース、また、よろしくお願いいたします。
 

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