2011年06月12日

2011年6月12日(日) クロストレーニングセミナー

vie-de-france-20110612
 8時45分、高田馬場の駅前にある、「Vie de France」に到着します。軽い朝食を食べ、コーヒーなどを飲み、まったりとした時間を過ごします。ここで、フランス人の合気道家、セバスチャン・ベルトロ氏と待ち合わせをすることになっています。「Vie de France」で、フランス人と待ち合わせです。何となく不思議な、因縁めいた気がします。
 ベルトロ氏、フランスで合気道を始め、その後、その修行のために日本にいらっしゃいました。かれこれ20年、修行をされていらっしゃるとのことです。段位は四段でいらっしゃいます。
 9時過ぎに、二人のお仲間と一緒に、ベルトロ氏がいらっしゃいました。合気道には、試合はなく、競い合うものではありません。二人で稽古をするのが基本です。ですから、まったく合気道を知らない人に、その例を示すのは困難です。ご友人をお連れくださった、そのご配慮に感謝です。
 9時半前に、高田馬場の増田道場に、彼らをお連れします。今日で43回目のセミナーになります。今日は、道場内から女性2人を含む5人、道場外から女性6人を含む12人、合計17人の方が参加してくださいました。
 まずは、道場内のランニング、サイドステップ、カリオカステップでのウォーミングアップをします。続いて、ストレッチングをして、空手の基本稽古に移ります。ベルトロ氏を始め、今日は、空手の動きが初めてという方も多く、言葉での説明を多くすることを心掛けました。
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 第二部で、ベルトロ氏に、合気道の稽古の一端を紹介していただきました。
 事前に、メールでレジュメをいただいています。それに沿って、解説していきます。
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1.ウォーミングアップ
 上肢を回す、肩の動的ストレッチですが、両方の肩甲骨を近付けることを意識するようにとのことでした。
 反対側の手を使い、手関節掌屈のストレッチ、前腕の回外のストレッチングを念入りに行います。
2.La garde(構え)
 合気道での構えを紹介していただきました。後ろの足を斜め45度程度、外に向けます。前の足は、後ろの足と同じ線上にあります。この位置関係を崩さずに、右足が前になったり、一歩進んで、左足が前になったりします。
 一歩前に出て、そのまま180度回転して、身体の向きを変えます。これを何度か練習します。
3.le contact entre Tori et Uke(「取り」と「受け」に分かれての稽古)
 二人でペアをつくります。「受け」と「取り」に分かれます。柔道の形でも同じ呼び方をしますが、「受け」とは、最初に攻撃を仕掛ける側のことで、「取り」とはそれを受けて、最後に技を決める側のことです。
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 まずは「片手取り」という技を教えていただきます。左足を前にして立つ「取り」の前に、「受け」は右足を前にして立ちます。「受け」は相手の左手首を、右手で握ります。左腕を握られた「受け」は、その手の位置を変えないようにして、身体を反転させ、相手の右側に並ぶように立ちます。その際に、「受け」は自分の手の甲で、「取り」の手を下に押し付けるようにして、相手をコントロールします。
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 右手、左手と交代し、さらに「受け」と「取り」とを交代し、さらに相手を換えつつ、何度か練習します。「構え」の動作で練習した、身体の方向転換を使う「対捌き」の稽古でもあります。
 さらに、そこから相手の腕を上に挙げ、同じ方向に身体を回旋しつつ、その腕を前に振り下ろして、相手を投げる動きを稽古します。腕を上に上げて、そこから前に振り下ろすという動作は、木剣を振り下ろす動作に共通する動きとのことです。
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4.Controler sans blesser(相手を傷めつけないコントロール)
 同様に、「受け」と「取り」に分かれます。「相半身片手取り」という技を紹介していただきました。左足を前にして立つ「取り」の前に、「受け」も左足を前にして立ちます。「受け」は相手の左手首を、左手で握ります。左腕を握られた「取り」は、その腕を斜め上、少し手前方向に引き、相手の左肘の後ろに隙を作ります。さらに「取り」は、「受け」の肘の内側に右手をあてがい、下から押し上げることにより、相手の腕を制します。
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 まず、デモンストレーションを見せてもらい、「さあ、やってみて」という感じで、稽古をするように促されます。「えー、ちょっと待ってよ。できないよー」と思いますが、ああでもない、こうでもないと、二人で何やら技らしいことやっていると、3人の指導者の方が、みんなの間に入ってきてくれて、細かくていねいに指導をしてくださいました。何とか形になったようです。
 一連の説明の中で、面白いと思ったポイントを書き出してみます。
・上半身の力を抜き、移動するときには、「胎(はら)」を意識して移動する。
 これは、どんな武道、どんなスポーツにも共通することでしょうね。
・相手の片腕を制している際には、残っている手や、足での攻撃されないように、相手の身体の位置を、常に考える。
 稽古に熱が入り、いつの間にか、予定の12時を大きく過ぎてしまいました。「もう10分、続けてもいいか」、「もう5分」といった感じでベルトロ氏が私に尋ね、稽古を続けてくれました。われわれも、時間が経つのが速く感じられました。
 正拳中段突き50本、金的蹴り50本で、今日の稽古を締めました。
 有志10人で、「点心拉満(てんしんらんまん)」に移動して、第二道場です。今日の第二道場は、国際色豊かで、いろいろな話題で楽しみました。
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 夜になり、今日の稽古の写真、集合写真を添付して、ベルトロ氏に、お礼のメールを送ったところ、すぐに返事が返ってきました。参加された方達、みなさんへのメッセージでもあるので、添付させていただきます。
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Dear Koyama san,

I find your goal very interesting, openig mind and body to all culture is a proof of intelligence and big heart.
I love your work.

All your student were in a good spirit to learn aikido.
I enjoy to share my love and my knowledge of aikido with all.

Thank you very much for invitation.
Take care of you. ( Prenez soin de vous)
See you soon. (A bientot.)
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 ベルトロ氏、来月始めに、フランスに帰られて、その後の来日の予定は未定だとのことです。でも、合気道との関わりもあり、年に1度ぐらいは、日本に来るだろうとのことでした。その際には、またセミナーに参加していただけるよう、お願いしました。

koyamaclinic at 23:50│Comments(2)TrackBack(0)トレーニング | 武道

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨシダ@カラテ   2011年06月12日 23:02
皆様、お疲れ様でした!

合気道はイロイロ目からウロコでしたが、特に目からウロコだったのは、技をもさることながら、肩の旋回運動。肩甲骨が背中でお互い触れ合う位まで引きつけるようにやりましたが、普段は単純に肩を軸にして腕をグルグル回しているだけでした。この引きつけ動作を意識してやることで、背中全体がほぐれるような感覚を受けました。
あとは、いかに力に頼らなくても技を活かすことができるかということが体感出来ました。
同僚達も、楽しんでくれたようです。次回は第二道場、、、?
2. Posted by 小山郁   2011年06月13日 13:38
 ヨシダ@カラテ様、まだ「coming soon」の内のコメント、ありがとうございました。
 とりあえず、写真だけをアップしておいて、文章を書いている途中でしたよ。「そうだったな。肩甲骨を引きつけるんだった・・・」と、思い出させていただきました。
 ありがとうございました。
 ぜひとも、また多くのご友人を、だまして、もとい、誠意を持ってご勧誘ください(笑)。
 

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