2011年11月27日

2011年11月27日(日) .ロストレーニングセミナー

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 9時前に、高田馬場駅に到着します。いつものように、「Vie de France」に入り、コーヒーを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごします。街はすっかり、クリスマスモードですね。カップも、クリスマスカラーになっていました。
 9時半前に、高田馬場の増田道場に到着します。今日で、何と50回目の、クロストレーニングセミナーになります。
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 道場外から女性2人を含む4人の方が参加してくださいました。今日は、増田道場主催の「フリースタイルカラテ」の競技会が開かれるとのことです。道場内からの参加がなく、人数が少なくて、残念でした。開催をやめようかとも思ったのですが、講師のご都合がついた今日に開かないと、今度は、いつになるか分かりません。参加者が少なくても、「続けることが大事」だと思い、開催することにしました。
 まずは道場内のランニング、サイドステップ、カリオカステップ、マット運動、受け身でのウォーミングアップをします。全身のストレッチングに続いて、空手の基本稽古に移ります。上半身の攻撃と受けの基本技を20分ほど、蹴りの基本技を15分ほど行いました。
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 今日の第二部は、格調高く、バレエ(Ballet)です。増田道場中野支部の指導員、吉田健二氏から、彼の同僚で、4歳からバレエをやっていらっしゃる、Lumiさんを紹介していただきました。Lumiさんは、以前、一度、セミナーに受講生として参加してくださっています。
 以後、Lumiさんから以前にいただいた、レジュメに沿って、その内容を紹介します。
 
<ストレッチ>
・長座位での足関節、足趾のストレッチング
 両足関節の背屈した状態から、股関節を外旋させ、両足先を外に開きます。そこから足関節を底屈しつつ、股関節を内旋させて、両足を揃えます。この繰り返しです。
 足先を優雅に見せるということなのでしょうが、私、恥ずかしいことに、しょっぱなで、足背がつってしまいました。こんなところ、普段、意識しないし、力なんか入れないですよね。
・長座位での体幹の前屈
 両足を前に投げ出した長座の姿勢から、身体を前に倒していく柔軟体操は、よくやりますが、バレエでは、腰椎を反らしたまま、身体を二つ折りにするよう、股関節の屈曲で身体を前に倒していきます。
 以前、テコンドーの指導者だったか、「二つ折りの携帯電話をたたむように・・・」とおっしゃっていたのを思い出しました。

<コアトレーニング>
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 腹筋のトレーニング
・長座の前屈姿勢から、体幹と下肢との角度を変えないで、身体を後ろに倒し、下肢を挙上する。最後の姿勢は、「器械体操」の筋力トレーニングで紹介した「Vシット」と同じですが、これを、足先をしっかりと伸ばして、行います。
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・一人が足を肩幅に開いて立ちます。もう一人が、その人の足の間に頭を入れる格好で、相手の両足首の辺りを持ち、仰向けに寝ます。そのまま両足を挙上します。立った人が、パートナーの足を突き放すように、目の前に倒したり、左右に倒したりしますが、寝ている人は、足が床につかないように、また両足を挙上させます。
 
<バレエ基本ポジション>
1.基本姿勢
 立ち方のポイントを教わりました。
・いずれのスタンスでも、両方の膝をつけるように
・お尻を締めるように
 動作の途中で、これを忘れてしまい、何度も「あっ、いけない、いけない」と思いました。
・骨盤はまっすぐ立てるように
 よく、バレエでは、骨盤を前傾して、腰椎が反り過ぎているように思いましたが、自然な立ち方は、そうではないようです。空手と同様、いろいろな指導者がいて、それぞれの指導する姿勢も違うようですが・・・。
・肩はできるだけ落として、頸を長く見せる
・指先まで、神経が行き渡っているように
・上肢を動かすときは、肩甲骨から動かすように意識
 
2.腕ポジション
・「アン・バー(En bas)」
 肘を軽く曲げ、両腕で丸い円を作り、下に下げた姿勢。両脇に生卵をはさんでいるように意識する。
・「アン・ナバン(En avant)」
 「アン・バー」から、両腕を前に挙上して、水平に保った姿勢。
・「アン・オー(En haut)」
 さらに水平から60度ぐらいに、挙上した状態。両腕の中に大きな鏡を抱えて、それを覗き込んでいる意識。
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・「ア・ラ・スゴンド(A la seconde)」
 「アン・ナバン」から、腕を後ろに引いて、両腕を横方向に挙上している状態。
 以前、「太極拳」のセミナーの際の、「大きな木を腕の中に抱えるような意識」だとか、「『気』のボールが腕の中を転がっている意識」といったことを思い出しました。
 
3.脚ポジション(1番〜6番)
・「1番」 両足の踵をつけて、足先を外に向ける
・「2番」 「1番」の姿勢から、足の向きはそのままで、両方の踵を1足長分離す
・「3番a」 「1番」の姿勢から、足の向きはそのままで、右足を左足の前に移動して、左足の内果(内くるぶし)と、右足の外果(外くるぶし)を合わせる
 「3番b」 「3番a」の左右を逆にする
・「4番ab」 「3番」の姿勢から、足の向きはそのままで、足を前後に1足長分離す 
・「5番a」 右足先を左に、左足先を右に向け、右足の内側のラインと、左足の外側のラインが接するようにして、両足を前後にそろえる
 「5番b」 「5番a」の左右を逆にする
・「6番」 両足を縦に揃えて立つ(空手の「閉足立ち」ですね)
 
<バレエ基本動作>
1.「ドュミ・プリエ(Demi plier)」
 「トュミ」は「半分」という意味で、「プリエ」は「曲げる」という意味のようです。ハーフ・スクワットですね。脚ポジションの1番〜5番で、踵が浮かないぐらいまで、膝を曲げて、腰を下ろしていきます。このときに、お尻を締めた状態を保ち、骨盤を前傾したり、後傾したりしないように気をつけます。
2.「グラン・プリエ(Grand plier)」
 「グラン」は「大きい」という意味ですから、フル・スクワットですね。脚ポジションの1番〜5番で、膝を曲げていき、いよいよ、踵をつけてはいられないというところまで腰を降ろしたら、踵を上げて、膝をさらに折るようにします。
2.「ルルベ(Le lever)」
 「ルルベ」は、踵の挙上ということでしょうか。脚ポジションの1番〜5番で、両方の踵をあげます。慣れていないと、バランスを保つのが大変です。「お腹にグッと力を入れると、姿勢が安定する」と、飯島さんがおっしゃいます。
4.「シャンジュマン(Changement)」
 英語の「change」ですね。脚のポジションを替えるということでしょうか。
 脚ポジションの3で、たとえば右足が左足の前にあるとしたら、ジャンプして、着地の際に左足が右足の前に来るようにします。これを1階のジャンプごとに繰り返します。
 次に、ジャンプして空中に身体がある時に、右足を左足の後ろに当て、着地の際には、また右足が左足の前になるようにします。これを、左右逆にして繰り返します。
5.「ジャンプターン」
 脚ポジション1から、2回ジャンプして、3回目のジャンプで180度回転して、後ろを向きます。その向きで、2回ジャンプしたら、3回目のジャンプで180度回転して、元の向きに戻ります。
 次に、3回目のジャンプで、360度回転するようにします。
 身体を「回そう、回そう」とする意識ではなく、「高く跳ぼう、高く跳ぼう」と意識するといいのだそうです。
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6.「ピルエット(Pirouette)」
 ターンの練習です。
 立った姿勢から、脚を4番ポジションに入れ、ドゥミプリエで反動をつけた後、前の片足に乗り一回転します。
  
<バレエ応用動作>
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1.「アラベスク(Arabesque)」
 壁につかまって、身体を前傾し、脚を後方に挙上します。このとき、上半身が前傾するのではなく、しっかりと前を見るようにします。これを5〜10秒、キープします。
2.「シェネ」
 左から右に、右から左にクルクル回りながら進む動きです。
 道場内を、端から端まで、右方向に回転しながら移動します。端まで移動したら、今度は左方向に回転しながら移動します。
 空手の後ろ回し蹴りなどでは、すばやく首から上半身を回転させて、相手を視界に捕らえた後、その相手を見つめながら、それまでギリギリまでひねっていた下半身をリリースするようにして蹴りを出します。ところが、バレエでは、自分の前方にある目標物を見つめつつ回転を始め、これ以上、身体をひねれないというギリギリのところまで、ひねったら、そこから上半身をリリースして、首を回転させて、また前方の目標物を視界に捕らえるようにします。
 敵がある武道か、敵を想定しないバレエかということで、首が先なのか、下半身が先なのかの違いがありますが、いずれにせよ、目標物を視界に捕らえるということは共通しています。
  
 これで、バレエの動きのレッスンは終わりです。
 私のクリニックの近くに、某有名男性バレリーナのレッスンスタジオがあるらしく、近くの接骨院さんから、よくバレリーナの方の故障についての相談を受けます。彼ら、彼女らの話を聞いたり、診察をしたりして思うことは、「下手なアスリートよりも、ずっと体育会系だな」ということです。身体に強い負担をかけた、地味な反復練習が延々と続きます。「『白鳥の湖』の白鳥は、人に見えない水面下で、一生懸命に水をかいているのだ」と実感しました。
 正拳中段突き30本、金的蹴り30本で、今日の稽古を終了しました。
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 道場の掃除の後、有志5人、すなわち出席者全員で、高田馬場駅前にある「にっこりマッコリ」に移動しました。それぞれが、ランチメニューの一品を頼み、それに、トッポッキ、チヂミを追加します。まずは、ビールで乾杯した後に、マッコリに移行しました。

koyamaclinic at 23:25│Comments(14)TrackBack(0)空手 | トレーニング

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この記事へのコメント

1. Posted by ヨシダ@カラテ   2011年11月28日 20:11
こんにちわ。(^^)

いいトレーニングだったみたいですね。美しい2人の白鳥と、三人のカルガモ?が綺麗なポーズをとっていた写真を見る限り、優雅な時間を過ごされたようにお見受けします。

ワタシは、残念ながら初戦敗退でした。言い訳するのがイイわけもないので、言わないですが、悔しかったです。身体が頭にキチンとついていかなかったんですね。

来年はクロストレーニングだけでなく、さらに欲張っていこうと思います。
2. Posted by Lumi   2011年11月28日 20:45
皆様お世話になりありがとうございまいた!つたないレッスンにもお付き合い頂き感謝です。また機会がありましたら、また別のムーブメントをやってみましょう!白タイツが見れなかったのが、とても残念です(^^)
3. Posted by Lumi@追伸   2011年11月28日 21:05
応用編でシェネが抜けてましたね!一番皆さんが頑張って頂いた、クルクル回るやつです(^^)

今回、我々が日ごろどれだけ地味で苦しいレッスンで体を鍛えてきたか、バレエダンサーもアスリートであると認識して頂けた(そう思っていたと聞けた)事は、過去の辛かった日々が報われたと思うくらい嬉しかったです!

バレエ(ダンス)= チャラチャラ系に取られ、一般アスリートからはスポーツじゃないような扱いを受ける傾向にあるので、これを機に皆さんにもアスリートの一員として認めて頂けると凄く嬉しいです(^^)
4. Posted by わーさん   2011年11月28日 22:11
おつかれさまでした。

バレエをやる方ははものすごいアスリートですよ。
だって、みんな体脂肪少なくて筋肉ですもん。
なんで無理な体勢でキープできるのか不思議。
うちの肝臓師範、スポーツクラブでバレエ体験していたもので、この日のレッスンをとっても受けたがっていたのですよねー。
酒瓶片手の華麗なバーさばきが見れたのではないかと思うと残念でなりません。

私はカリオカステップでもつれるくらいなのでやっぱり見学で終わりそうですねぇ。
5. Posted by ヨシダ@カラテ   2011年11月28日 22:21
来年、再度、バレエの回を設けてもらいましょう!
6. Posted by 宮田直樹   2011年11月28日 23:06
飯島さま、大変参考になるセミナーでした。
小山先生、開催していただきありがとうございました。

バレエという高貴な響きのあるスポーツに接したことはなく、どのようなものかも全く分かりませんでしたが、その姿勢を保つだけでも普段使うことのない筋肉を使い、持久力が必要で鍛えさせられる思いで驚きました。
教えていただいた「白鳥の羽ばたき」一つでも指先の先まで神経を行き届かせ鍛え抜かれた動きであることは目からうろこでした。

触りだけを教えていただいたと思いますが、分かりやすく、基本的な動きを優しく覚えることが出来たような気がします。

本当に参考になったので、是非、第二弾のセミナーとともにO先輩の白タイツを拝見したいと思います。

ありがとうございました。



7. Posted by 小山郁   2011年11月29日 08:06
 ヨシダ@カラテ様、コメント、ありがとうございます。
 カルガモの小山でーす(笑)。
 優雅なんて、とんでもないですよ。悪戦苦闘でした。
 でも、また、お願いしたいですね。
8. Posted by 小山郁   2011年11月29日 08:23
 Lumi様、コメント、ありがとうございました。
 セミナーの講師、お疲れさまでした。ありがとうございました。
 また来年、第二弾をお願いしますね。
 
 シェネですか。ピルエットとは違いましたか。また、訂正しますね。
9. Posted by 小山郁   2011年11月29日 08:36
 わーさん様、コメント、ありがとうございます。
 増田道場の大会と重なってしまい、申し訳ありません。でも、また第二弾を考えておりますので、その時には、よろしくお願いします。
 第二弾は、ラテンダンスだそうです(笑)。
10. Posted by 小山郁   2011年11月29日 08:41
 宮田直樹様、コメント、ありがとうございます。
 楽しかったですね。
 また来月も、よろしくお願いしますね。
11. Posted by タケウチ   2011年11月29日 11:50
出席させていただき、ありがとうございました。

基本姿勢にも関わらず
「骨盤を立てる」「胸を開いて肩を落とす」など
どこかに意識を集中させると、別のところを忘れてしまい
特に「お尻をしまう」は、我ながら酷かったです
正しい姿勢をキープするって大変ですね。

腕の動きのお手本を披露する飯島さんの背面が鏡に映っていましたが
肩甲骨辺りの筋肉の動きが大きくて驚きました。
訓練次第で、背中があんなに動くようになるんですね!!
カッコイイ

優雅に見える、なめらかで柔らかい動きが
実は、常に全身の筋肉には力が入っている状態から表現されていたと知って
バレエの見方が変わる衝撃の体験でした。

わかりやすい説明で、とても楽しかったです。

また宜しくお願い致します。
12. Posted by 小山郁   2011年11月30日 11:36
 タケウチ様、コメント、ありがとうございます。集合写真、送っていただき、ありがとうございました。
 飯島さんの背中の動きは、おっしゃる通りですね。びっくりしました。
13. Posted by saegusa   2011年12月01日 20:40
小山先生、50回の開催おめでとうございます。
私は体育会系とは対極の人間なもので、この手の話題は、ただ通りすぎるだけだったのですが、50回という言葉に反応してしまいました。すごいですね。たいしたものです。さらに100回を目指して、頑張ってください。私も、本にされるといいと思いますよ。
14. Posted by 小山郁   2011年12月01日 21:51
 saegusa先生、コメント、ありがとうございます。
 いやあ、いつの間にか・・・という感じですね。クロストレーニングについては、10年ほど前に、一度、本にしていますが、出版社が倒産してしまいました。生き方、考え方といったものも含めて、何とか本にしたいとは思っていますが、なかなか・・・(涙)。
 また、いろいろとご指導ください。

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