2012年04月15日

2012年4月15日(日) .ロストレーニングセミナー・パターン練習編

 9時過ぎに、高田馬場駅に到着します。いつもは、「Vie de France」で、コーヒーを飲んだりしながら、ゆったりとした時間を過ごすのですが、山手線のトラブルで、時間調整をしていたために、少し遅くなりました。大急ぎで、コーヒーと、炭水化物系を補充します。
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 9時半を目処に、増田道場に向かいました。今日で56回目のセミナーになります。今日は、道場内から女性3人を含む9人、道場外から7人、合計16人の方が参加してくださいました。
 
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 まずは、道場内のランニング、サイドステップ、カリオカステップでのウォーミングアップをします。ランニングのメニューに、一つの種目を、ひさびさに追加してみました。出席者を2つのグループに分け、それぞれ逆回りに道場内をランニングしてもらいます。一方のグループは直進し、もう一つのグループは、相手にぶつかる直前で、サイドステップで避けてもらいます。
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 その後、ストレッチングをして、空手の基本稽古に移ります。
 第二部ですが、今日は、講師の先生の都合がつかなかったので、そのまま私が担当しました。
 まずは持参したレジュメを配り、過去にいろいろな書籍を読み、印象に残ったトレーニング理論を、みなさんに紹介します。
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「習熟のプロセス」
 「知らなかったり、考えていなかったりして、ある動作ができない」状態から、「知っているけれど、できない」状態、「知っていて、それについて考え続けて、やっとその動作ができる」状態を経て、「頭で考えていなくても、その動作ができる」というレベルに達する。
               山田雅稔「やればできる! 能力開発と目標達成」
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「動きの連繋」
 大学の柔道部などでは、「立ち技」の練習と、「寝技」の練習と、別々に行うことが多いが、これでは、技の連繋が取れない。「立ち技の稽古で、倒したり、倒されたりした後に、少しだけ寝技の動きをする」、「寝技の稽古の際にも、少しだけ立ち技の要素を入れる」などの工夫が必要。
               柏崎克彦「寝技で勝つ柔道」
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 ちゃんと原典を確認するといった作業を省略してしまい、細かい文言は違っているかもしれませんが、書かれていた意味は、私なりに消化してきたつもりです。
 その後、実技に移りますが、今は京都にご自身の道場「三柏館」をお持ちの岡山隆寛先輩から教わった対人稽古を紹介することにしました。一人が同じ技を繰り返して出し、もう一人はひたすら何度も何度も受けるような稽古でした。昇段審査の十人組み手の前には、これを嫌というほど、繰り返したものでした。
 今日、やろうとしているのは、岡山先輩に教わったものをベースに、本から得られた知識などを取り入れたりしながら、私なりにアレンジしたものです。
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「パターン練習」
 道場内に、まずは4人で4列に並んでもらい、前後の者同士で、パートナーになります。
・ワンツーを、外受けで捌く
・ワンツーを、前腕部で下に叩き落す
・フックのワンツーをブロック
・出足の前蹴りを、外受けで捌く
・奥足での前蹴りを、下段払いで捌く
・回し蹴りのハイキックを、下からかち上げて相手のバランスを崩す
・回し蹴りのハイキックを、回し受けで受けて、蹴り足を下に叩き落とす
・回し蹴りのハイキックを、回し受けで受けて、相手を回転させる。
・回し蹴りのミドルキックを、肘と脛でガード
 続いて、相手の技を受けた後に、自分の攻撃技を出す練習をします。
 あくまでも動きの練習であり、全力で叩き合う、蹴り合うのではなく、30%から50%の力で行っていただきます。
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「パターン練習・ゲーム」
・攻撃側は、右か左、どちらかの前蹴りを出す
・攻撃側は、出足側で、前蹴りか回し蹴りを出す
・攻撃側は、奥足側で、前蹴りか回し蹴りを出す
 まずは、一つの技に対して、ディフェンスや、ディフェンスから攻撃への連繋を完璧にします。ここでの完璧とは、「考えなくても身体が動く」状態です。次に、二つの技のうちのどちらかが出されるという状況に対して、自然に身体が対応できるようにします。これを増やしていき、3つの技のうちのどちらか、4つの技のうちのどちらか、といった感じで、数を増やしていけば、それが組手や試合での、「相手が何を出してくるか分からない」といった状況に、徐々に近づいていくわけです。
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「組み技系トレーニング」
 続いて、柔道、レスリングといった組み技系の稽古に移ります。
・マット運動(前転、後転、開脚前転)
・受け身(後ろ受け身、前回り受け身)
 
 
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・打ち込み(大外刈り、背負い投げ)
 柔道の基本稽古の打ち込みですが、代表的な技の二つを紹介しました。打撃系しか知らない方には、相手の身体を押したり引いたり、担ぎ上げたりといった動作は、体幹を鍛えるのに、いい刺激になるでしょう。
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・バック取りゲーム
 2人でペアになってもらい、攻撃側と防御側とに分かれます。攻撃側は、相手の肩をいなしたりしながら、腋の下をすり抜ける格好で、相手のバックをとります。これを5回ほどで交代します。
・タックルゲーム
 2人でペアになってもらい、攻撃側と防御側とに分かれます。攻撃側は、前に出した相手の腕をかいくぐり、タックルに入り、相手を持ち上げます。相手の大腿部を抱え込み、肩で押して、相手を倒すのが、本来のタックルでしょうが、持ち上げるだけでとどめておきます。これを5回ほどで交代します。
「MMA(総合格闘技)トレーニング」
 増田章師範の提唱される、「フリースタイルカラテ」にも共通する、打撃技と、組み技との連携を考えてみました。とりあえず今日は、紹介のみです。
・ワンツーを外受けで捌いてからのバック取り
・前蹴りを外受けで捌いてからのバック取り
 ここで、12時を過ぎてしまい、私の第二部は終了とします。「ストレートを左上段受けで受け(右掌底で相手の顎をかち上げ)大外刈り」、「フックをガードしてからのタックル」なども考えていたのですが、これはまた、後日とします。
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 以前、韓国相撲のシルムを教えてくださった、李允洙氏の後輩で、軍隊では特殊部隊に所属していたという李鍾爀(ジョンヒョク)氏から、ナイフを使った格闘技について、ちょっとした解説をしていただきました。相手が素人で、こちらが熟練者だとしても、受けたり避けたりできるのは、せいぜい2割だとのことでした。相手がナイフを持っていたら、まずは逃げることを考えるけれども、どうしても逃げ切れなかった場合は、防御を考えるよりは、攻撃に転じた方が良いとのことでした。いずれ、この「短刀術」というものも、紹介していただきたいですね。
 後輩の李氏、韓国でテコンドーを経験され、背中に「KOREA」の文字の入った、テコンドーの道着を着ていらっしゃいます。先日、テコンドーの講師をしてくださった三岩将男氏は、同じテコンドーでも、北朝鮮系の団体「ITF(国際テコンドー協会)」に所属していらっしゃいます。「この二人が一緒に写真に入るのは、まずいです・・・」なんて冗談を言い合ったりしましたが、団体の枠を超えて、競技の枠を超えて、さらに国の枠を超えて、お互いに交流したり、一緒に汗を流したりするのは、いいことですよね。
 正拳中段突き30本、金的蹴り30本で、今日の稽古を終了しました。


koyamaclinic at 23:11│Comments(8)TrackBack(0)空手 | トレーニング

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この記事へのコメント

1. Posted by 秋元@早大極真会OB   2012年04月17日 12:25
先日はありがとうございました。
久しぶりに空手ができ、楽しかったです。また打撃からのタックルやバックを取る練習など、僕にとっては新鮮でした。
ぜひまた参加させていただきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
2. Posted by ヨコヤマダイゴ   2012年04月17日 18:53
初めて参加させていただきましてありがとうございました。

30数年ぶりに柔道の雰囲気にふれてなつかしかったです。

今後とも都合をつけて参加させていただきたいと思います。

ありがとうございました。
3. Posted by 三岩@テコンドー立川   2012年04月17日 20:03
前々回に続いて今回は受講側として参加させて頂きました。
空手の受け捌きやガードなどとても勉強になりましたが、
パターンになかなか反応できず四苦八苦しましたw

色々な枠を超えた交流ができて嬉しかったですね。
また参加させて頂きたいと思います、ありがとうございました。
4. Posted by 小山郁   2012年04月17日 21:54
 秋元@早大極真会OB様、コメント、ありがとうございます。
 いろいろな縁が広がりますね。
 第二道場で、ご紹介できたらと思ったのですが、藤井先生は治療家の仲間ですし、早大のネームの入った柔道着を着ていた李さんは、人間科学部の卒業ですよ。年代も同じぐらいではないでしょうか。
 またいつか、第二道場でも、交流してください。
5. Posted by 小山郁   2012年04月17日 21:55
 ヨコヤマダイゴ様、コメント、ありがとうございました。
 楽しんでいただけましたでしょうか。
 今後とも、よろしくお願いいたします。
6. Posted by 小山郁   2012年04月17日 22:07
 三岩@テコンドー立川様、コメント、ありがとうございます。
 ただ、トレーニング方法を経験するだけでも、違う競技のものは、勉強になりますよね。私も毎回、いい経験をさせてもらっています。
 今後とも、よろしくお願いいたします。
7. Posted by ヨシダ@カラテ   2012年04月18日 05:41
小山先生
こんにちわ。先日はありがとうございました。
さて、拙ブログでは、ナイフ除け切る確率が、先生の記述とあべこべになっている点ですが、先生のご指摘の通り、ワタシの覚え違いだったようです。ウチのネコ相手に検証したところ、ネコの攻撃の二割程度はかわせるものの、八割は攻撃を受けていまいましたので、、、(´・_・`)。
先日、柔道の稽古で古流の型を拝見する機会がありましたが、フリースタイルとの共通点があったように思います。体幹の鍛えには、組むのも受け身の練習も、いい稽古になります。昔の人が、複数の武道を併修していたのは、自然なことと感じるこの頃です。
8. Posted by 小山郁   2012年04月18日 13:06
 ヨシダ@カラテ様、コメント、ありがとうございます。日曜日は、お疲れさまでした。
 
> さて、拙ブログでは、ナイフ除け切る確率
> が、先生の記述とあべこべになっている点
> ですが、
 
 李さんに確認しました。この賭けは、私の勝ちですね。
 生ビール(ハイボール・・・?)は、私のものです(笑)。
 
 
> ウチのネコ相手に検証したところ、ネコの
> 攻撃の二割程度はかわせるものの、八割は
> 攻撃を受けていまいましたので、、、
> (´・_・`)。
 
 ネコを相手に、何をやっているんですか?
 「いなかっぺ大将」の空手バージョンですね(笑)。
 

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