2012年06月03日

2012年6月3日(日) .ロストレーニングセミナー・ナイフ術編

cross-training-seminar-poster-20120603
 9時前に、高田馬場駅に到着します。「Vie de France」で、コーヒーを飲みながら、ゆったりとした時間を過ごします。月に一度か二度、高田馬場も、馴染みの街になってきました。
 
 
 
 
 
 
cross-training-seminar-shugoshashin-20120603
 9時半前を目処に、増田道場に移動しました。今日は、クロストレーニングセミナーの日です。今日で58回目のセミナーになります。今日は、道場内から女性3人を含む8人、道場外から女性2人を含む9人、合計17人の方が参加してくださいました。
 まずは、道場内のランニング、サイドステップ、カリオカステップでのウォーミングアップをします。続いて、メンバーの1人が紹介してくださった、ロシアのセルゲイ・オシポフ(Sergey Osipov)氏のトレーニング方法を、ちょっと取り入れてみました。
sergey-osipov-training-20120603
 ウォーミングアップで、パンチを出しながら歩きます。ワンツーのストレート、ワンツーのアッパー。
 膝立ちの状態になり、右手で右足首を、左手で左足首を、身体の後ろで保持し、膝頭で前に向かって歩きます。道場の端から端まで、これを1往復。
 1人が四つ這いになり、もう1人が、その背中の上に立ちます。四つ這いの1人が、ゆっくりと前進し、もう1人はバランスを取ります。上に乗っている人の、バランス、体幹、股関節のインナーマッスルのトレーニングでしょうか。これも、道場の端から端まで1往復。
 その後、ストレッチングをして、空手の基本稽古に移ります。
 股関節周囲のストレッチングでは、以前、テコンドーの指導をしてくださった、三岩将男氏にお願いしました。みなさん、それぞれの競技特性、得意分野をお持ちです。ストレッチングは、テコンドーの指導内容が群を抜いています。いろいろな人の、いろいろな知恵を借りながら、いいところはどんどん取り入れていきたいと思っています。

knife-technique-explanation-20120603
 空手の基本稽古を終え、第二部に移ります。今日の第二部ですが、韓国特殊部隊に所属していた、李鍾爀(ジョンヒョク)氏に、ナイフ術の講義をお願いしました。日本に来て日が浅い鍾爀(ジョンヒョク)氏の言葉を、李允洙氏が通訳して、われわれに伝えてくれます。
 動画で、ナイフを使っての動きや、パートナーとのトレーニングの様子を見せてもらいます。特にパートナーとの技の応酬の、そのスピードに、みんな、息を飲んでしまいます。
knife-technique-demonstration-20120603
 まず、ナイフの持ち方の説明を受けます。竹刀や、居合い刀と同じように、小指側を締めて握ります。握り方が悪いと、握っている自分の手を傷つけることになります。
 
 
 
knife-technique-exercise-1-20120603
 練習用に、プラスチックのナイフがあるそうですが、われわれはサランラップの芯で間に合わせます。
 次に、基本的な動きを教わります。右利きの人が、右手にナイフを持っているという想定で、話をします。左利きの人は、その反対です。基本的なナイフの軌道は、6つあります。
1.右斜め上から左斜め下に向けて切る
2.左斜め上から右斜め下に向けて切る
3.右斜め下から左斜め上に向けて切り上げる
4.左斜め下から右斜め上に向けて切り上げる
5.正面の上から下に切り下ろす(剣道の「面」の軌道)
6.正面に向かって突く
knife-technique-exercise-2-20120603
 これを、10本ほど繰り返します。右斜め上、あるいは右斜め下から切るときには、右足の親指を軸にして、右の膝を左内側に回旋させます。左斜め上、あるいは左斜め下から切るときには、左足の親指を軸にして、左の膝を右内側に回旋させます。上から下に切り下ろすときには、両方の膝を曲げます。前に突くときには、右足を一歩前に踏み出して、前に体重移動します。これがポイントなのだそうです。パンチの基本と同じですね。
knife-technique-exercise-with-partner-1-20120603
 基本的な動きの練習の後、パートナーとの練習になります。
 お互いに向き合って立ちます。右斜め上、あるいは左斜め上から切りつけてくる相手のナイフをスウェーバックで避け、すぐに切り返します。これを10〜20回、繰り返します。
 
 
knife-technique-exercise-with-partner-2-20120603
 足に向かって切りつけてくるナイフは、右から来ようが、左から来ようが、右膝を反時計回りに後ろへ回転させて避けます。空手の下段蹴りの場合は、自分の右から来る相手の左下段回し蹴りは、右下腿を時計回りに回転させて受けます。自分の左から来る相手の右下段回し蹴りは、右下腿を反時計回りに回転させて受けます。ナイフの場合は、「当たったらダメ」、「かすってもダメ」なので、とにかく遠い方向に逃げます。これを10〜20回、繰り返します。
knife-technique-exercise-with-partner-3-20120603
 さらに腹を狙ってくる突きに対する避けかたも練習します。両前腕を交差させて、相手の前腕部を、上から押さえます。これを10〜20回、繰り返します。
 反射神経を研ぎ澄ませる、面白いトレーニングでした。サランラップの芯とは言え、真剣になってしまいます。フェンシングの練習のようだと思いました。
push-up-20120603
 その後、韓国の軍隊で行われている、基礎トレーニングを紹介していただきます。
 まず腕立て伏せですが、肘を立てて、前腕で体を支えた状態から、肘を伸ばします。手関節が橈屈することになり、手関節には、また違った負担がかかります。
 
bridge-20120603
 ブリッジです。10秒ずつ3回、ブリッジの姿勢を保ちます。
 
 
 
 
hofuku-zenshin-1-20120603
 次に、これも軍隊で行われる、匍匐前進を教わります。全身を使わないと、前に進めないとのことです。腕に銃を持っている状況を想定し、脇を締めて、身体を低くして、前に進みます。
 
 
hofuku-zenshin-2-20120603
 匍匐前進にも、いくつかのパターンがあることを教わりました。荷物や、傷ついた仲間を引っぱっていくときには、身体を横にして、下になった腕と、上側にある足を使って、移動します。
 
hofuku-zenshin-3-20120603
 仰向けに寝て移動する匍匐前進もあります。自分の足元に敵がいることを想定して、いつでも撃てるように、銃を身体の上に構えます。柔道の寝技のトレーニング、「逆エビ」のようです。
 韓国には兵役があるので、韓国の男性は、そういった戦争の中での状況を考える経験を持っています。武士道、武道も、侍の戦争の中から発達したものです。「治にいて乱を忘れず」の思想を持たないといけないですね。
 日本人で、こういったことに興味があるとか、こういった練習を普段からしているとなると、「ミリタリーおたく」かと思われるでしょう。しかし、優しい顔をした、鍾爀(ジョンヒョク)氏から教えていただくことに、何か感慨深いものがあります。いつもとは毛色の違った、文化のクロストレーニングとなりました。
one-two-20120603
 最後、荻野聡指導員の号令で、ワンツーパンチを左右20本ずつ、前蹴り20本で、今日の稽古を締めました。
 記念撮影、掃除の後、厳しい第二道場の稽古に向かいます(笑)。

koyamaclinic at 18:29│Comments(2)TrackBack(0)空手 | トレーニング

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by 菊川弘之   2012年06月05日 14:48
小山先生
 クロストレーニング参加させて頂き、有難うございました。李さんから白血病支援の話や献血の話を聞き、胸にぐっとくるものがあったり、銃刀法違反の大先輩のお話や、「足・腹」カラテなど、笑いが止まらない楽しい時間でもありました。
 リーマンショックに続き、ギリシャショックでもKOされそうな環境ではありますが、再びファイテイングポーズで闘う勇気を頂きました。
 厳しい2部の稽古に参加できなかった事は残念ではありましたが、次回は鍛え直して2部稽古に参加したいと思います。
2. Posted by 小山郁   2012年06月05日 21:42
 菊川弘之様、ご参加、ありがとうございます。
 確かに、充実した時間でしたね。
 
> リーマンショックに続き、ギリシャショッ
> クでもKOされそうな環境ではあります
> が、再びファイテイングポーズで闘う勇気
> を頂きました。
 
 金融円滑化法が、来年3月で終了するんですよね。ますます、厳しくなりますよね。
 ・・・なんて、昨日の同級生との会話から、「知ったかぶり」して、言ってみました(笑)。
 
> 厳しい2部の稽古に参加できなかった事は
> 残念ではありましたが、次回は鍛え直して
> 2部稽古に参加したいと思います。
 
 ぜひ、ニューヨークでの、いろいろな話を聞かせてください。大山茂先生の物真似とか・・・(笑)。

コメントする

名前
URL
 
  絵文字