2014年08月24日

2014年8月24日(日)1 クロストレーニングセミナー・柔術編

 朝の9時過ぎに、高田馬場にやってきました。今日は、第87回のクロストレーニングセミナーの予定の日です。9時20分ころに、極真増田道場に到着です。トレーニングウエアに着替えて、ウォーミングアップを始めます。
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 道場内から女性1人を含む5人、道場外から8人、合計13人の方が集まってくれました。
 まず、ランニング、スキップ、サイドステップ、カリオカステップで、ウォーミングアップします。その後、空手の基本稽古に移ります。今日は、第二部が盛りだくさんだとのことで、技の本数は10本ずつにして、ウォーミングアップ程度にとどめておきます。
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 今日の第二部は、柔術です。講師を、柔術のシニアアジアチャンピオンでもある、小野田孝英氏にお願いしました。以前も、2度ほど、講師をお願いしています。このときは、柔術の世界で言うところの「no-gi(着物なし)」の講義でしたが、今回は「gi(着)」の柔術のご指導です。
 「gi(着)」を見てせざるは勇なきなり・・・失礼しました(笑)。
 小野田氏、赤い柔術着を着ていらっしゃいますが、これは5年前に、柔術の仲間から贈られたものだそうです。5年前、還暦を迎えられた、そのお祝いだそうです。65歳になられましたが、道場では、30歳代の若者とも、スパーリングをガンガンされるとか。腹筋もシックスパックです(笑)。
 第二部では、みなさん、空手着、柔道着などに着替えていただきます。「サンボ着」を着ている、マニアックな格闘家もいらっしゃいます(笑)。
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 まず、寝技の攻防での、基本的なことを解説していただきます。打撃がなくて、寝技のみの場合、下になった方が、圧倒的に有利だとのことです。たとえば「締め技」の場合、上から締めようとすると、相手の身体を引き上げる力が必要になります。下から締めようとすると、自分の体重を使うことができます。
 下になって相手を自分の股の間にはさんだポジションを、「ガード・ポジション」といいます。両足首をロックして、相手の胴体に回した両脚を締めるのを「クローズド・ガード」、両脚を開いた状態を「オープン・ガード」といいます。まずは、「パスガード」という、上になった側の人が、ここから逃れるためのテクニックを教わります。
 相手の道着の両方の襟の間に左手の人差し指を差し入れ、片側の襟を、中指から小指までを使って、片側の襟を、拇指を使って、両方の襟を握ります。さらに相手の鳩尾(みぞおち)のあたりを、その左手で押さえ込みます。右手で、相手の左側のズボンを持ち、右肘で相手の左大腿の内側を押し、マットに押し付けます。ここで、右脚で相手の左脚を乗り越えるのですが、ただ跨(また)いだだけでは、その左脚に、相手が両脚を絡めてきます。相手が両脚を絡めてこないように、右脚で跨ぐ前に、残った自分の左脚の足首を、相手の左脚の足首の前にフックさせて、相手の左脚の自由を奪っておきます。これが、左右両側でできるように、繰り返して練習します。
 その他に、左腕を突っ張った状態で、腰を後ろに引いて、相手のロックを外す方法を教わります。
 今日の私のパートナーは、小野田氏のところで稽古をされている、アメリカ人のグレコさんでした。体重が90キロぐらいありそうで、力も強く、ちょっと難儀してしまいました。
 続いて、「十字締め」を教わります。まずは右手で、手の甲が相手の道着の内側に向き、親指が道着の外に来るようにして、相手の右襟を持ちます。ここで、右手が相手の頭の後ろに来るぐらいに、深く差し入れるのがコツです。左手を相手の頭の後ろを回して、相手の左肩の後上方の、道着のたるんでいる部分を持ちます。両腕を交差するようにして下に引き、なおかつ手関節を背屈、尺屈するようにして、相手の頚部を締めます。
 これも、左右両側で出来るように、繰り返して練習します。
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 続いて「三角締め」です。「三角締め」には、「前三角」、「横三角」、「後ろ三角」とがありますが、今日は、最初の「前三角」です。
 「前三角」とは名前がついていますが、自分の身体が相手に対して、真正面にあるのではなく、かなり斜めに身体が向いているなあというのは、今年の寒稽古で感じたことでした。原理は分かっていても、私のような太くて短い脚だったり、相手の肩が盛り上がっていたりすると、なかなか上手く出来ないですね。
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 さらに今回は、「三角締め」に行くと見せかけて、あるいは「三角締め」が不十分なときに、そこから「腕ひしぎ十字固め」に移行する方法を教わります。これも何度か、左右両側で出来るように、繰り返して練習します。
 
 
 
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 続いて、「横四方固め」の抑え方での、柔術でのコツのようなものを教わります。自分の肩口や胸を使って、相手の顔の横を押して、自分の身体の頭側を向かせるようにします。相手の顔が自分の身体の尾側を向いていると、「エビ」を使って、逃げられます。
 相手の顔を押すときのコツとして、いったん、自分の身体を引いて、そこから押し込むようにします。
 この「横四方固め」で、柔道で教わったのは、相手の尾側の腕を、相手の股の間を通って、相手の後ろの帯などを持つということでした。ここまで深く腕を差し入れていると、仲間や監督といった立場の人からは「おっ、ガッチリだ・・・」という声を掛けられたものですが、これは、柔術では、相手の「思う壺」といった持ち方のようでした。相手の両脚で腕を挟まれ、身体をひねることにより、上下を反転させることが出来るとのことでした。
 たとえば、相手の身体の右側から押さえ込んだ場合、自分の右手を深く差し込んでしまうと、右手は相手の両脚の間でロックされてしまいますし、相手の左手で頭を押されて、頭と右手とを、ちょうど「三角締め」のように、相手の股に挟まれてしまいます。そうなると、相手は自分の胴の下に相手の頭を入れてきて、簡単にひっくり返されてしまいます。
 これは、「目から鱗」でした。1本の腕より、2本の脚が強いに決まっています。もちろん、高いレベルの柔道家が押さえ込んだら、低いレベルの柔術家が逆転することは難しいでしょうが、高レベル同士の柔道家と柔術家が戦ったら、チェスの攻防のように、知恵や経験、練習量が多いほうが勝つことでしょう。
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 続いて、「オモプラッタ」です。ポルトガル語で、「オモプラッタ(Omoplata)」とは、肩甲骨という意味だそうです。柔道では、「腕ひしぎ膝固め」となります。
 ガードポジションから、相手の両腕を持ち、引きつけます。右脚を相手の頭の左側に持ってきて、起き上がるような素振りを見せます。相手が腕を引いて逃げようとしますが、わざと相手の右腕を離します。その後に、相手の左腕を持っている右腕は離さず、そのまま身体を左方向に回転させて、相手の左腕を膝の下にロックしてしまいます。ここで、急いで自分が仰向けになって起き上がろうとすると、相手が前転したりして逃げられてしまいますから、相手の背後に自分の身体の正面を密着させてから、ゆっくりと右下の姿勢のまま起き上がり、左脚を後ろに引いて、しっかりと固めます。
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 最後は「アキレス腱固め」です。これは、相手の足を自分の脇と上腕との間に挟みこみ、自分の前腕の、親指側の骨「橈骨(とうこつ)」の骨の隆起部を、相手のアキレス腱部に押し当てて、相手を痛がらせる技です。
 この技に関する私の解釈は、ただ相手を痛がらせるだけで、足関節や膝関節には、何の危害も及ぼさない技、ただの「痛めつけ技」、「嫌がらせの技」だと思っていました。しかし、柔術の試合では反則ですが、「ヒールホールド」、「トーホールド」に移行できる技だということで、「ここで意地を張っていたら、危険な技へ移行するぞ」という、警告の技だということが分かりました。これも、「目から鱗」です。
 今年の1月の、講道館の寒稽古では、寝技のクラスに出席して、10日間、寝技を経験しました。そのときにも、うまく出来ずに、「何て頭が悪いのだろう」と思ったものでした。今日もまた、自分の不得手な部分を認識させられる、いい経験をさせていただきました。
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 稽古の後、有志9人で、高田馬場駅前の「石庫門」に移動します。第二道場です。クロストレーニングにちなみ、「酢豚定食」を、「甘酢」ではなく「黒酢」で頼みます。「『クロズ』トレーニング」という洒落でした(笑)。

koyamaclinic at 23:13│Comments(0)TrackBack(0)空手 | トレーニング

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