今日から11月。いきなりの寒気南下で寒い朝になりました。
北海道や長野の山沿いでは雪だそうです。
そんな気候に反して、今の新発田市は市長選で加熱状態です。

市長選挙と言っても、市民の半分位は無関心なので、実質上オーバーヒートしているのは、業界関係と政治の好きな一部の層だけというのが実際のところではありますが・・・

ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟の会員でもある私としては、マニフェストを明らかにして、市政運営のビジョンを明らかにしていただくのが本筋と考えています!
いよいよ市長選の11月に入ったことから、告示までの10日間、候補予定者が掲げる政策について比較しながら私なりに読み解いていこうと思います。

先ずは、両者のスローガンでチラシの表紙から見て取れる
基本的な政治スタンスに関して・・・



◇現職市長で3期目を目指す二階堂かおる氏
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→「市民党!二階堂かおる」
かねがね、「私は特定の政党に属したことが無い!つまり市民党だ!」と言うのが口癖ですが、二階堂氏は若い頃、自民党の名物代議士「稲葉修」の選挙活動にも携わっていました。
よって政治信条的な立ち位置は、事実上の「自民党系」で、政治的なスタンスは保守系の穏健派(ハト派)です。
事務所開きなどでも、自民党の国会議員の斉藤氏や知事の花角氏、県会議員の石井氏、岩村氏が顔を出していることからそれが伺えます。
当然、国政で連立を組む公明党も応援に加わります。
公明党が支援すると言うことは当然、創価学会も陰ながら応援すると言う形となります。
初当選時から共産党もバックアップしている他、旧社会党右派もゆる〜く応援していますので、よく言われるのは「オール与党」。(※地方自治は国政と違い、行政府の長(総理大臣を筆頭とする内閣)が国会から選ばれる「議院内閣制」では無く、市町村長を住民が直接選挙で選ぶ「二元代表制ですから「与党」と言う言い方は正式には誤りで、政治的背景の概念的な言い方です)

また、家業は江戸時代から続く菅谷不動尊の門前の旅館経営ですが、家業は家族に任せて27歳で市議会議員に初当選後、8期連続当選し市長を二期8年ですから、40年間も職業としての政治家やっています。

そんな背景はこれ位にしておきますが、要は「私は保守だ革新だとは関係なく、市民のために政を行ってきたから政党は関係ない」と言いたいわけです。
まあ、2期8年は共産党までも政策的に共同歩調をとってましたから、まんざら嘘ではありません。
良く言えば「敵を作らず全方位外交を心がけている」と言うことですが、悪く言えば「八方美人」な訳で、「節操なし」「お調子者」と毛嫌いする市民も一定数いるのも現実です。

→これまでつちかってきた経験と人脈
サブキャッチはズバリ現職候補の鉄板では有りますが、国=斉藤代議士=麻生財務大臣〜花角県知事〜選挙で貸し借りのある保守系の二階堂・・・このラインがあるから「カネ=予算」をつけてもらえると言うのが、最大のウリになっています。
これは業界関係者、農家や個人事業主などには「たまらない殺し文句」です。つまり、「野党系が当選したら国から見放されるぞ!」と言った、経済的な遠回しな脅しでもあります。
組織票には貢献しますが、一般市民はあまり響きません。

■まとめると、二つの異なるメッセージを発していますね。
対一般市民向けには、政党色が無い無党派で全方位外交が出来るからヨロシク
対組織や業界関係者には、私が当選すれば、国や県から予算を持ってきて、ドンドン仕事をくれてやるぞ!(逆に落選すれば経済的に地獄になるぞ!それでもいいのか?)



◇現職の1期目の市議会議員で初挑戦の小林誠氏
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→世代交代!ネクスト新発田
「ネクスト」と言うと民主党が政権を奪取した直前よく耳にしたフレーズです。「次の」の意味ですが、世代交代で「次の新発田市政を任せろ!」と言った新人らしいキャッチです。
小林氏は、大学卒業直後は、一般社会で多少働いた経験はありますが、長らく黒岩衆議院議員の秘書を経験して、選挙の際には「選対本部長」をやっている他、知事選などでも地区の司令塔的な働きをしてるので、二階堂氏とは毛色は違いますが、長らく政治を生業としていると言えます。

民主党の国会議員の秘書であり、選挙を仕切ったりもしているので、革新系の穏健派の組織に身を置いています。黒岩代議士は今は無所属ですが、国民民主党に近く入党も近いとと言われていますので、政治信条的には、昔の言い方をすれば、革新系の右派、最近ではリベラル系などと分類されることも多いです。創価学会と『異教徒』になるため「敵の味方」で立正佼成会が応援しています。

資本主義的な「小さな政府」を目指すのでは無く、労働者や市民主体で「大きな政府」を目指すが、最左翼の共産主義は嫌いという、いいとこ取り的な中道勢力でもあります。
事務所開きには、黒岩代議士と佐藤ひろお県議が出席していますので、その政治的な背景は伺い知ることが出来ます。もちろん、労働団体の連合も支援に回りますので、公務員組織の公労協や旧国鉄のの総評系や旧民社党系の同盟、NTT等のインフラ系の労働組合も応援に回ります。唯一、支援に回らないのが、東北電力の電力労連ですが、理由は原発再稼働の対応の違いです。
革新系は原発そのものに反対ですが、保守系は基本的には推進です。(再稼働の判断は割れている)

基本路線は、有権者からそっぽを向けかねられない「民主党が源流」は一切封印し、若さを武器に世代交代をやるぞ!と言う作戦ですね。
でも、旅館と市議が生業だった二階堂氏とは違い、代議士の秘書として国政に関わっていた訳ですから、プロフィールには「衆議院議員秘書」だけでさらっと流すのでは無く「民主党在籍時代の衆議院議員秘書」とちゃんと記載すべきですね。

→新発田の新リーダーに 無所属42歳
新人は当然のことながら実績が無いので、現市政に不満を持つ層や、将来に漠然とした不安を持っている若年層世代には「世代交代」や「新リーダー」のワードはそれなりに響きます。
新潟市長選の小柳聡氏と全く同じ戦略ですね。
ただ、二階堂市政はまだ2期が完了していない段階で、しかも60歳代の現職に「選手交代」を叫ぶにはやや無理が有るようにも思えます。市民の間に争点化するような「政策テーマ」が有れば、このフレーズも大いに威力を発揮しますが、これは広報戦略の失敗のような感じがします。


■まとめると国民に不人気な「民主党の流れを引く政治家」のレッテルを貼られるのを防ぐべく、涙ぐましい努力をしていますね。
対一般市民には、政党色が無く、新発田を愛する若くて元気な現役子育て世代を演出
対組織には、特に何も発していませんね
「世代交代」を訴えるで有れば、現市政の「ハコ物推進にNo」位の対立軸を示せば流れを引き寄せられるのでしょうが、ちょっと残念!


現在入手している討議資料は、二階堂氏のA3二つ折りと、小林氏のA3六つ折りです。