新発田市長選の候補予定者の討議資料から見る「訴えている政策」の中から「経済・産業振興」関連を読み解いてみます。

小林誠氏
下記が記載事項です。
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◇まちの経済を立て直す原動力「観光」で外貨を稼ぐ
・「まちの家計」の赤字を解消する特効薬は観光です!
→観光政策のことは、旅行業を起業して、観光バス、温泉ホテルを経営する私に任せてくださいな!徹底的に解説します!

先ずはキャッチですが、「赤字解消」とありますが、そもそも新発田市は赤字決算だったことは一度もありません。市議会議員ならそれくらい百も承知でしょうが・・・一体何を言ってるんでしょうか?
危機を煽る意味で、自主財源が4割ほどの新発田市は「赤字体質だ」と言うならまあ10%位は当たっています。しかしながら、国県の移管事務をやったり、そもそも国が徴収して地方に再分配する「地方交付税」は本来は徴税権が地方にあれば、元々は地方の歳入です。

「観光によって外貨を稼ぐ」と言う政策は私が12年前から柱として訴えている政策です。
・DMOのあり方を見直し、官民共同で作るDMOを実現し「稼げる観光のまち」を目指す
→是非やって欲しいですね!諸手を挙げて大賛成です。しかし、またまた何の具体策もありません!
少なくとも首長を目指すのであれば、それ位の具体策の1つや2つは出して欲しいところです。
・新発田版DMOは約7000万円を投入して外国にコメを売っているだけ・・・・・・
→国の地方創生メニューの最大の柱であるDMOは、東京一極集中から「観光」の切り口で地方への人の流れを作ろうとそれをマネジメントする組織で、実質的に国からの交付金です。コメでも売れれば国のカネで販路開拓を行っている訳ですので、何もしないよりかはマシとは思います。
一体、何が問題なのか、鋭い指摘が欲しかったですね。
観光で稼ぐのは今の時代、強烈な地域間競争があり、私のような起業家であっても容易いことではありません。10年前から本格的に取り組んでいれば「先行者利益」はあるでしょうが、国が「観光で稼ぐ」と言った瞬間、すでにスタートを切って2週目に入っていなければ、ライバルとの競争で埋没するだけですよ。それ位も解らないのでしょうか?
・「みる・たべる・あそぶ」を城下町新発田に確立・・・
→どのように確立するかは全く触れていません。案があれば是非一例を示して欲しいところですね。
・月岡温泉と新発田が共栄できる稼げる広域観光ルートを作ります・・・
→またまた、何の具体策も無い「夢」と言うより「寝言」レベルです。既にやることはやっています。以前小林議員は一般質問で「月岡の宿泊客に夜のシャトルバスを走らせて新道に客を呼んだらどうか?」と発言していましたが、温泉旅館の実態や客層を全く知らない素人の戯言としか言えず、内情を知る私にとっては恥ずかしくてしょうが無いです。

まとめると、経済政策は「観光振興」一点突破。
その覚悟たるや賞賛に値しますが、これくらいは勘の良い高校生でも言えるレベル。
ウチの会社に入社試験に来る大学生より遙かに足りないです。
市長になろうと本気で考えているなら、
1 圧倒するほどの観光資源の無い新発田がどうやって観光客を呼び込むのかの戦略
2 戦略に基づいてどのような客層をどこから呼んでくるのかのマーケティング手法
3 コスパの高い予算の投入の仕方と組織の構築方法
具体策を示せとは言わないまでも、せめてこれ位は記載すべきです。
「観光で外貨を稼ぐ」と言う私のもっとも大切にしている政策を足蹴にされたようで正直がっかりですね。