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2011年03月

地震/石巻の状況

093
某新聞から「シェアハウス/ゲストハウスでも外国の方々が東京から避難している状況なのか」という電話取材。
確かに我々の業界でもかなりの数の外国人が緊急帰国、日本人入居者も帰省しているらしく、経営を圧迫されているところも多い。
ウチはまだそれほど影響も少なく、一時東京を離れていた人も今週くらいから少しずつ戻ってきているが、今後どういう対応をしていくかは早めに検討しなくてはいけないだろうと思う。
「被災地の人を通常の値段を下げて受け入れます」と言うのは簡単だけれど、「共同生活を守る」という管理の立場から「誰でも入れていいのか」ということだって考えなくちゃいけない。今までもそうだけど「共同生活にそぐわない人」を入居させた場合、今いる住人の生活を脅かす可能性だってあるわけで、そういった面から「入居者選別」というのはシェアハウス管理では必須だと思うのだ。
この辺は大きなジレンマ。う〜ん、、、。

さて、俺の石巻の親族の話だけれど、自宅は一階天井まで津波が押し寄せ、ボロボロ。倒壊はせず、二階は無事だったが、一階は外から様々なものが内部に入り込み、物を持ちだせない状況だとか。
俺もこのあたりを歩いて周ったのだけれど、港付近にあった巨大な丸太が数多く流されていた。人的にも物的にも、もしかするとこの丸太群による被害も多いのではないか、と思っている。
(余談だけれど、被害が大きい所では、場所を指定するのに「赤と黒の車が積み重なっているところを左に曲がって」とか「電柱に潰されたトラックの前で待っている」とか「あの道路に横たわっている船を迂回して」とか、そんな状態だった)
2011032310430000
親族は高齢なので自分たちで大きな物を除けたりするのは難しいけれど、現在、ボランティアの方々に頼めば、自宅から私物を持ちだすこともできるよう。ただしそれには建築士(だったかな?)のOKが出ないと危険なのでボランティアを派遣することができないらしいのだ。
ただしその審査をどこに頼めば全く分からない、とか。
本人たちは入りこんだ物を取り除いてもらい、とりあえず貴重品だけでも持ち出したいようなのだが・・・。
ちなみにこの親族の家では地震の二日前に大型TVを購入したばかりで、震災の次の日に自宅に戻った時、それが使い物にならなくなっていたのを見てショックを受けたらしい。こういう(人命と比べて)小さな衝撃もこれから片づけをしているうちにいくつも出てくると思うのだ。

2011032310440000あ、それと今週の火曜日から両親の滞在する地域では生活ゴミの回収が始まったらしい。どこもゴミが山積みだったのでこれだけでも気持ち的に大分違うだろうと思う。
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地震/石巻の状況

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このブログのアクセスが急増してる!
昨日ウチのゲストハウスを周った時に、会う住人達全員に石巻のことを聞かれる聞かれる。
次第にツボを押さえて話上手になっちゃった。
それにしても前にもちょっと書いたけど、被災地に対して救援物資を送ったり募金をしたりしている人の多いこと!
これまで災害があった時に何もしてこなかった自分がちょっと恥ずかしいです。

その石巻ですが、俺が心配になったのは“心”の部分。様々な『不安』に関してはいろいろな媒体で取り上げられていると思いますが、現状はライフラインを確立することが当然優先されるべきであり、また現地の人達も「心のケア」はどちらかと言えば後回しになっている。
だからこそ直接被災していない我々がキチンと経過を見てあげることが大切だと思うんです。
実際俺も向こうへ行って、表立っている問題やまだあまり言及されていない件などいろいろな話を聞いてきました。
思いつくままに書いていこうと思います。

■地震があって津波が来た後、帰る家がなくて方々を彷徨い歩いていた人達はとても多かったようです。避難所に行っても満員のために断られることもしばしば。
そういった人達は、損害が少ない自宅に避難している親戚や友人、知人を頼り「泊めさせてくれないか」とお願いするんです。
しかし、その頼られた人達も震災直後ゆえ今後どうなるか全く分からない中で他の人達を囲い入れる余裕もない。なので断るんです。
もちろんギリギリのところで迎え入れる人達も多いのですが、そういうことをできる状況ではない人達も多い。
私の友人でもあの夜「おじいちゃん、おばあちゃんだけでも休ませてくれないか」ということで数軒の知人宅を周った人や、初日だけは泊めてもらえたけれど次の日に「本当に申し訳ないが避難所に行ってくれ」と言われた人もいます。旦那と連絡がつかないまま子供二人を連れていつも仲良くしていた友人の家に行き、断られた女性もいました。
また別の友人夫婦は津波の次の日に避難所へ人探しに行く途中、被災したと思われるおばあちゃんが歩道にあるベンチに一人でちょこんと座って途方に暮れているのを見つけました。奥さんの方はそのおばあちゃんを無事だった自宅で休ませることも考えたらしいのですが、ご主人に「今、そうするのが本当に良いことなのか?この状況で見知らぬ人を自分の家に迎えて、彼女が急に状態が悪化したりした場合に責任を負えるのか」と諭され、結局ふたりで避難所に連れて行くことにしたらしいです(その避難所に連れて行くことさえもおばあちゃんのために良いのかどうか分からなかったので「今から○○の避難所に連れて行きますが、それでもいいですか?」と訊いて最終的には本人に判断してもらった)。

これらの事例は誰にも罪がないと思うんです。
断る方だってかなりつらいことは容易に想像できる。
そして断られた人達も頭では「仕方がないことだ」って分かっているんです。
でもその「仕方がないということ」に心が着いていっていないように思う。
両者が、です。

断った方は「本当にそれで良かったのか?」と、ずっと自問自答することになるだろうし、断られた方は「あの状況で断られたショック」を引きずるでしょう。
俺の周りだけでこれだけの話を聞けたのだから、もっとたくさんの人達が経験している可能性があると思う。
これは今は些細なことだろうし、後々大きな問題になるのかどうか、俺には分からないです。でも復興前にこういう『溝』を放っておいていいのか、とも思うんです。

東京に戻ってきてから何故かこの話が俺の頭の中を回っているんですね。自分だったらどうしたんだろう、と考える。

医学の権威の先生でもいいし、ボランティアの人達でもいいし、俺達家族でもいいから、こういうことがあったことをキチンと把握しておいてあげなければ、と思うんです。

(つづく)077
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地震/石巻の状況

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092バス停から父親の車で石巻市内に入った時に、車窓から見える外の風景があまりにも現実離れしていて、驚き、笑うしかなかったです。こういう表現が不謹慎で現地の人を傷つけたら本当に申し訳ないです。
でも冗談でも何でもなく映画のセットにしか思えなかった。自分が住んでいた町がこのようにズタズタにされるなんてのはとても本当のことだとは考えられませんでした。
父親が気をまわして石巻市のアーケード通りや日和山、高校の裏など俺がよく知っている場所を周ってくれたのですが、その周知の場所が破壊されている衝撃、というよりも、周知の場所にありえないものが転がっている違和感の方が強烈でした。
知人の家の中に車が横転したまま収まっていたり、子どもの頃通っていたデパートの前に船が横たわっていたり、商店街でたき火をしていたり、、、。
また街中で多くの自衛隊が一生懸命活動している、というのも当然ながら今まで見たことが無い光景で、これがどれだけの非常事態なのかよく分かります。
045
これから少しずつ石巻のことを書いていこうと思うのですが、俺が向こうに行った時に写真を撮っていいものかどうか、凄く迷っていました。でも、周りの人達は「ぜひ現状を知ってもらいたい」ということだったので、このブログだけじゃなくて、facebookなどでも紹介していこうと思っています。
ただし、あくまでゲストハウス関係のブログなので、その合間に、ということにさせて下さい。

とにかく今現在、石巻では「復興」というところまで決して考えていないです。
皆、とにかく現状の生活を維持すること(食べ物を確保すること、倒壊した自宅から貴重品を持ち出すこと、寒さをしのぐこと、など)で頭がいっぱいでした。
その後ろには巨大な絶望感が漂っています。まだ日々の生活を送る忙しさで紛れているものの、この後起こりうる様々な大きい困難に立ち向かう姿勢は出来あがっていない。
それを思うと本当に心が痛いです。
なので俺は「生きていて良かった」という言葉を簡単に使うことはできませんでした。106
また、現地の若いアナウンサーが「これから皆さんは多くの人から“頑張れ”と言われるでしょうが、今の時点で頑張るのは“頑張ることができる人”だけでいいです。まだそういう気になれない方々は無理に頑張らないで下さい」と言っていたけれど、これは本当にその通りだと思う。

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ある住人から被災地へ

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2011031115320000写真は震災直後の渋谷交差点(ハチ公周辺)。情報がないなか、まだ余震が続いているので皆、動けず、固まっている。
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ハウスを周っていると住人の方から「もし被災地へ行くのなら、これを・・・」と物資やお金などを頂くことがある。
でも基本的に今は全て断っているのだ。俺に持てるものは限られているし(荷物が制限されている高速バスで行くしね)、何が欲しいかを確認していかないと無駄になってしまう(その欲しいものだって昨日と今日では変わっている可能性だってある)。
それにガソリンがないから向こうでもそんなに周れないと思うので(石巻に行った友人は自転車を使ったらしいが、ウチの実家は自転車持っていない)今回は親族に会うのが主目的になりそうなのだ。

だから「被災地へ向けて」ということは、もうちょっとしてからこよみ屋として何かしようと思っているし、その時に協力していただこうと考えているので、現時点では募金に回して欲しい、と伝えている(それにしても周りで募金している人達の多いこと!)。

昨日もハウスに行った時バイトをしながらミュージシャンを目指している男の子と話している途中、「俺、石巻に行く予定なんだ」と言ったら、彼はいきなり部屋に戻りゴソゴソした後リビングに出て来て、お金を差し出しながら「これで向こうに必要な物資を買って行って下さい」と言われた。
俺はこのお金が彼にとってどれだけ大切なものか、というのを考えると涙が出そうなほど嬉しかったけれど、それだからこそ後日大切に使いたい旨を説明し、お断りした(一回出したものを引っこめさせるのは俺も彼も本当に辛いけど)。
本当に有難う!
こういったことは必ず向こうの人に伝えます。
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