清澄白河駅のB1出口に出ると、清洲橋通りをはさんで真向かいに見える、清洲寮。住所・江東区白河1-3-13、竣工は昭和8年(1933)。SPACE FOR YOUR FUTURE展に行ったときに偶然見つけました。戦前から建ち続けているRC集住で、同潤会ではありませんがこれも貴重なものだと思います。(参考清洲寮同潤会上野下アパート



横方向に広がった端正なボリューム。1Fは駐車場や店舗、階段室のアクセスなどになっており、住居は2Fから。


窓の形状・配置や、バルコニー・庇の位置などがリズミカルで、結構な長さの建物なのにファサードが単調になっていません。



階段室も凝っていて、手すりなども細かい細工があります。このタイプの階段と所謂団地の往復型階段の二種類があり、計5つのアプローチがあります。


らせんタイプの階段を昇ると、意外に広い廊下を挟んで部屋が相対する場所にでます。


窓があって、開放的ではないですが明るいです。バルコニーに出る扉も。サッシュが細いのがうらやましい。


バルコニーからカメラだけを出して。


各戸の入り口が引き戸なのが衝撃。単純な開口率もそうですが、現在一般的な開き戸とは、戸内と戸外の隔たり具合がまるで違います。


空き部屋が覗けたので写真を。手前の蛇口といい、仄暗い陰影といい、まるでジャパンホラーの世界です。






同潤会アパートはそのほとんどが取り壊されましたが、未だ現役の清洲寮、戦前の集住特有の雰囲気を、ずっと残し続けていてもらいたいです。そこから今の画一化された集住計画が得れることもあるでしょう。