藤村龍至設計のK-projectが竣工したので、氏のご厚意により写真撮り放題、中入り放題の内見会が執り行われ、参加させていただきました。



高円寺駅から見えます。

外装の無塗装PCaがあまりにも地味というか、周りの風景から突出していないので、周辺の建築に比べても結構大きなボリュームなのに威圧感がなく、少なくとも電車のプラットフォーム上という切り出された日常的な見え方の中では違和感がないなぁというのが第一印象でした。



駅前から道幅の狭い商店街を歩けばすぐ。


商店街との接続の仕方はプラットフォームからの見た目とはうって変わってドラスティックなもの。1Fファサード面の他の建築と比較したときの長大さ、上階の引き、両側のオープンスペースの空き、どれも周辺街区にある雰囲気とは別種のものです。


見上げ。およそ「デザイン物件」とは思えないストイックなエクステリア。



なかにはいって1F内観。内装の手が加わることを見越して、必要最低限の仕上げ。


行ったん外部に出て、2Fに上がるためだけの階段を経て住居の中へ。




さきほどとは別の階段を伝って4Fへ。5F床スラブを支え、さらに下階のスラブをも吊るメガストラクチャーが垣間見える部屋へ。


いろんな平面プラン、開口のリズムを持った住居、最上階はそれに加えて天井高もいろいろ。
みんなで座談会。


気持ちの良い天井高。天井高が高すぎてメンテが出来ないので照明は側面の壁に。見学会の最中も突っ込みましたが、壁と天井が同じ仕上げ、しかも押さえ無しのクロスというのはそう無いと思います。クロスの粒状的な質感、幅木やその他、開口部の縁取りなどでやむを得ず出てくる部材の見附が小さいのと相まって、「ただ白い」のとはちがう抽象度が獲得されていました。


廊下の抜け。プランによってはこのように非常に長い視線の抜けが出来る場所があります。様々なプランをバラバラな順番で見たこともあるでしょうが、各プランごとのあまりの不一致によって、システマティック(居室とコアが識別できるかのよう)に見える棟状の外観と内部の空間体験の齟齬が極めて大きかったのは意外でした。



設備シャフト部分。室外機の排気面が建物側を向いています。外側から新鮮な空気を取り込み、シャフト内側に排気を集約して煙突現象で上昇させ・・・・


最上部のRで建物上部外側へ効率よく排出されるメカニズムになっています。


ガス、電気設備の集約部。都市構造の踏襲。



路地的な屋上。ボリュームの見えがくれ方が森本邸と似た雰囲気ですが、それよりも各ボリュームに対する親近感があります。単に寸法が極度にヒューマナイズされているからか、「2Fから立ち上がってきたボリュームの上端にいる」ことが視覚化されているからか。




500mmピッチ、10mm目地のPCa板仕上げ。PCa板の長さが足りなくて短手方向の目地が出ている箇所も有り、駅から見たときも思いましたが目地が結構目立ちます。


凸凹具合が絶妙。




おまけ。