寒河江から一度山形に戻り、大石田に向かってそこから銀山温泉へ。途中電車を寝過ごすというアクシデントがありましたが、移動距離の割にはスムーズに行けました。しかし大石田ー銀山温泉間のバスが二時間に一本という過疎ぶりで、あせりました。


・設計 隈研吾

・住所 山形県尾花沢市銀山新畑北415-1

・営業時間・期間 通年 8:00〜17:00 休業日 無休


銀山温泉は山あいの川の両岸に約300mくらいの長さで旅館が連なるこじんまりとした温泉街。隈研吾設計のしろがね湯はその一番手前、温泉街の端にあります。


全体見下ろし。この建築は隈さんのプロジェクトの中でも際だって小さく、その分細やかな仕掛けやディテールが施されており、個人的に大好きな建築です。


外装のルーバーもだいぶひなびて、いい雰囲気。奥に出ている庇周りのディテールなんて、だいぶ凝ってますよ。隈さんのディテール集参照。



この突き出た部分になんと浴槽があるんですが、大分無理をしている印象。ある程度仕方ないですが、お湯が外に出放題で、ガラス戸のレールや鉄骨の柱などが腐食していました。通り側のガラス戸は本当は大きく解放できるのですが、さび付いて全く動きませんでした。


一回の受付。行ったときは左側が女湯になっていました。


階段見上げ。


同見下ろし。左側の磨りガラスと木のルーバーの取り合わせといい、右側のスクリーン(和紙+FRPだったか?)といい、細かい仕事です。視触覚としても実触覚としても柔らかく、これから裸になろうという空間にはちょうどよいですね。また陰影がいい。


取っ手。数寄屋建築のよう。


着替え場。裏は断崖の擁壁で採光がとれないので、川側をルーバーで全面開口とし、和紙の壁材による透過光で採光を確保している。うまい!



浴室。うまいこと周りに建物がある部分までルーバー+磨りガラスで覆い、見られる建物がないところは思いっきり外が見えるようになっています。


このルーバーが二重構造になっていて、


このように開けることができます。この仕掛け+前述の大判ガラス戸の引き込みレールもあるので、結構複雑な収まりになっていますが、それを浴槽の立ち上がりを連続させてスッキリ見せているのはさすが。



時間が経ち、太陽角度が変わって細い光が入ってきています。



結局一時間以上中でゆっくりしていました。こちらの足湯もよく利用されており、建築が地域に根付いていると実感しましたね。

次回は隈さんの藤屋をご紹介。