October 12, 2004

失礼の無いWebサイト 〜パーソナライズ化の果てに〜

 当たり前だが、現在のWebサイトは基本的に誰が見ても同じ内容である。通常のWebサイトにしろBlogにしろ、誰が見ても基本的な内容に変化は無い。訪問する人間に対して「内容」の変化させるWebサイトはあることはあるがまだ珍しい。

 もちろんIDとパスワードを利用して、会員だけの特別なコンテンツを用意するサイトや、SNSのように自分とリンクした人間のみにコンテンツを見せるというサイトもある。現状では、このような方法で「特定の人間」をフィルタリングし、自分が発信する情報を制御するのが一番良い方法だ。

 ところが、この方法では色々と不都合な事が起こる場合がある。それは、相手に「フィルタリング」をしている事がわかってしまう事だ。例えば、自分の上司から「SNSのリンク」の要請があったとする。その時は、どのような選択をするべきだろうか?

 もちろん、あなたと上司が非常に親密につき合っており、仕事もプライベートも区別とする事なく接しているのであれば、リンクしても構わないと思う。しかし、多くの人は自分のプライベートな領域まで、会社の上司に踏み込まれたく無いのが本音だろう。

 だからといって、自分の「上司からのリンク」を断るのは非常に勇気がいると思う。なぜならば、リンクを断るということは「あなたをフィルタリングしている」と宣言するようなものだからだ。そうなれば「自分の上司」に限らず、相手側が自分の事を「失礼な人間」と思ってしまう事も出てくる。

 とは言え、仕事上でつきあいがあっても、自分のプライベートの部分までその相手が1入ってくるのは、抵抗があるのも事実だ。

 さらに言えば、これは通常のWebサイトやBlogにも、このような問題は出てくる。繰り返しになるが、BlogやWebサイトは基本的に誰が見ても同じ内容だ。その中には「見せたく無いような相手」も見てしまう可能性がある。

 例えば、自分の会社/学校で起こった事をBlogに書く場合、どんな曖昧にして書いても、周りの人間からはわかってしまう場合がある。会社の人間にわかっても良いよいな内容であれば、それでも良いと思うが中にはBlogやWebサイトが元で仕事を解雇された人間もいる。ちょっとした「息抜き」のためのBlogで、仕事を解雇されてしまってしまえば元も子もない。

 それではどのような形にすれば、自分の「安全を確保したまま」Blogを書き続けれられるだろうか? 私はBlogやWebサイトが訪問するユーザに合わせて変化するような形が望ましいと思っている。プライベートな情報へのアクセスを「拒絶」するのでは無く、オープンにしても大丈夫な情報に「誘導」させ、そのままサイトから帰ってくれるようにするのだ。こうすれば、お互いに傷つく事は無い。

 ご存じの通り、最近の検索エンジンでは「パーソナライズ化」の動きが目立ってきている。1人々のユーザに合った検索結果が出てくれば検索エンジンがより便利になる。また、ニュース等の情報サイトもパーソナライズ化と組合わされば面白いことになる。

 このようなパーソナライズ化は、現在のところ大手ポータルサイトで実装されつつあるが、個人的には一般のWebサイトやBlogにも実装されるのでは無いかと考えている。情報を公開する側は「自分の情報を公開したい相手だけ」に公開し、情報を公開したく無い相手には「自分がアクセスできない情報」があると言うことを知らせずに、自分がオープンにできる情報だけを公開する。そのようにすれば、前述した通りお互いが傷つかず情報の交流ができる。

 これは、一見すると情報受け取り側が不利なようにも見える。ただ、情報を受け取る側もRSSリーダやポータル側が提供するパーソナライズ技術を使えば自分好みの情報を探し出してくれる。存在自体が隠された情報にわざ々、アクセスしようと思わないだろう。「知らない物は探さない」のだから。

 このようなパーソナライズ技術が一般のWebサイト/Blogにも広がっていけば、情報を出す側も安心して情報を出す事ができるし、情報を受ける側も自分の都合良い情報だけを取得できる。そのような社会が本当に健全なのか疑問があるが、現状のWebの流れを見ていると検索エンジンやニュースサイトのパーソナライズ化が進めば、一般のWeb/Blogにもそのような流れが出てきてもおかしくないたろう。

 もっとも、現在は検索エンジンのパーソナライズ化が始まったばかりだ。一般のWebサイトのパーソナライズ化を気にするのは少し早いのかもしれない。

kozai22 at 19:51│Comments(0)TrackBack(0) IT全般 

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