南アフリカのワインです。
レインボーズ・エンド・ロゼ 2016を飲みました。

レインボーズ・エンドは南アフリカステレンボッシュを拠点とするワイナリー。
フランス・ユグノー系のマランファミリーによる運営で、間違えてなければ同じステレンボッシュのシモンシッヒと同じ家系による運営となります。

設立は1978年、ファーストヴィンテージは2002年。
畑はステレンボッシュ地区の小地区バンフックに畑を有しており、標高は350m~540mとステレンボッシュの中でも冷涼な地域に位置するようです。およそ52ヘクタールの所有。植樹面積は23ヘクタール。

最も高い位置に植えているのがメルロー(標高540m)、カベルネフランは標高420m~450mの位置、カベルネソーヴィニヨンが370mほどの位置に、またそれより下にプティヴェルド、マルベックなども栽培しています。

カベルネフランを主軸としているワイナリーであり、プラッターズガイドにもつい最近まで「生産量の9割が赤で、残り1割がロゼ」と書いているので、シュナンブランも作っているようですが、大半が赤ワインの生産のようです。

トップレンジはファミリーリザーヴというブレンドの赤。次いでリミテッドリリースシリーズ(カベルネフランのみ)、そして通常のレンジとなります。


日本での購入は日本での南アフリカワインの販売と言えばここ、ワインブティックヴァンヴァンさんでの専売商品となります。輸入元はマスダ社です。

ロゼはエントリーレンジでカベルネフラン37%、カベルネソーヴィニョン24%、メルロー22%、シラーズ12%、プティヴェルド5%のマルチブレンド。


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ワインブティックヴァンヴァンさんでの価格は1,285円(税込)

香りはいちごのような赤い果実、バニラのような甘さ。
砂を思わせるアーシーさ、アンズのような苦味を帯びた果実、石のような硬質的なミネラル。

樽を利かせた香りはあるのですが、全体的にはドライ寄り。
アンズのような、少し苦味が前に出た香り立ちのように思います。


味わいはレモンのような酸、いちごのような赤い果実。
軽やかで、バニラやキャンディのような甘さも感じ取れます。
ほかに、ナッティーな要素もありますが、全体的にはフレッシュ。

味わいの後半にかけて、アフターにかけてほのかにカスタードプリンのような風合いが感じ取れます。
ヴィンテージの若さゆえか、酸の輪郭があります。
また、余韻にシュワシュワとしたハツラツとしたアルコール感と開きそうで開かない甘露さが残ります。


さて、酸がしっかりとあるものの、やや甘みを残した近寄りやすいな味わいだと思います。
ドライな香り立ちではありますが、口に含むと近寄りやすいロゼだなという感じです。

ほのかに甘さを感じますが、元々がアンズのような苦味もあることもあってか、温度が上がっても締まった感があり、崩れないのは良い印象です。
味わいの後半で、カスタードプリンのような印象が開ききらないのがもどかしい点です。


16年ヴィンテージ、という部分を見るとエントリーレンジですが、もうチョイ置いておいきたい感じはします。
堅いとかそういう感じでは無いですが、元気いっぱい、フレッシュな感じです。
全体的にはドライで中庸なバランス感あるロゼなので、ペアリング向けなのかなという感じです。
試してないですが、豚とか味噌とか合わせたい感じもします。
日常消費用や集まりなどで気軽に行きたい1本です。

実勢1,200円台という価格でみると、使いやすい中庸なタイプではないかと思います。
参考になった1本でした。



【南アフリカ】【ロゼワイン】レインボーズ・エンド ロゼ 2016[辛口]

ヴァンヴァンさん専売品。


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