南アフリカワインに注目が集まる



南アフリカというワインの産地が急速に注目されています。

南アフリカのワインというと、どのようなイメージでしょうか。
「サバンナ?」「暑そう?」などというイメージを持たれる方も多いと思います。

南アフリカでワインなんて作っているの??

いまそんな南アフリカで作られるワインに大きな注目が集まっています。


何故いま南アフリカワインなのか?



その理由は大きく3つです

①コストパフォーマンスの良さ
他の生産地と比較して、人件費が非常に安いと言われています。
その為、高品質かつコストパフォーマンスに優れたワインが作られているようです。


②ブドウ作りに適した環境

南アフリカのワイン産地は東京よりも平均気温が低く、その多くが海から近い産地となります。
海風がミネラルを運ぶ良質なワイン産地であり、特に近年は冷涼な気候を活かし生産されたワインが多く排出されてきています。


③ワインづくりの変革
これまでは大量生産/安いというイメージが少なからずありましたが、
加速度的に新しい生産者が増えたことで、
まさに変革をしているワイン産地として注目が集まっています。


南アフリカワインの特徴




調べている中で把握したこと、そして私が実際に試した中で感じているのは以下の3点です

①新世界/旧世界の両面をもつ

端的に言えば「果実味」「エレガント」の両面を持つという事です。

新世界はいわゆるワインの新興産地。
チリやアメリカ、オーストラリアなどの果実味豊かな路線を主体とするワインです。
対して、旧世界はフランスやイタリアやスペイン。主にはフランスを代表とするエレガントな路線のワインです。

『南アフリカのワイン』も「新世界」にくくられますが、
上記に述べたような果実味などに加え、どこか涼やかなエレガントな路線の物が多いと感じます。


②酸味が豊か/土の風合い
総じて、豊かな酸を感じるものが多くあります。
白ワイン、赤ワイン共通して言える要素、と個人的には感じており、どこか本格感を感じる味わいです。

また、赤ワインのいくつかには土や泥を思わせる風合いがあります。
これは南アフリカ独特の要素にも感じます。好き嫌いが分かれる要素ではありますが、
特にステレンボッシュ地区のカベルネソーヴィニヨン種には多く感じるように思いますが、これが土地の要素なのか、たまたまなのかは今後も検証をしていきたいと思います。


③ぶどうの品種は「不特定」

栽培面積としては土着品種である「ピノタージュ(赤)」や、
主にフランスで栽培される「シュナンブラン(白)」が多いものの、
そのブドウ品種は多様に富んでいます。

赤は代表品種のほか、土着品種のピノタージュ、そしてポルトガルなどで栽培されるティンタバロッカ、
スペインに多いサンソー、グルナッシュなども用いられており、多様性があります。

白も同様です。シャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、セミヨンなどの代表品種に加え、
ルーサンヌ、シュナンブランなど多くの品種が栽培されています。

複数品種をブレンドしたワインも登場しており、われわれにとっては未知数です。
ワインを始めたばかりの人はもちろん、ワインに精通している方も発見がある産地と感じます。



なにから飲めばいいのか



赤はシラーズ種、そして白ワイン全般から始めることをお勧めします

特にシラーズ(シラー)種はスパイシーで果実味豊かなものが多く、
我々が手に入れやすい品種も非常によくできています。

白ワインは豊かな酸味とエレガントさ。平均的にレベルが高いと感じます。

あくまでもパッと述べられる点ですので、
是非ともお勧めしたいワインは以下に記載しています。


以下では実際に飲んでみて私が価格帯別に感銘を受けた銘柄をご紹介します。



オススメの南アフリカワイン 1,000円まで



【赤】パンゴリン シラーズ


【南アフリカ】【赤ワイン】パンゴリン シラーズ[ミディアムボディー]

濃い果実み、ジャミーな香りがインパクト大。ストレートなわかりやすい一本。
安い所は1,000円を切ります。
ハッキリとした干しプラムやブラックベリーを思わせる濃い香り。
ジャムやブラックペッパーを思わせる強い香りの印象から入る一本。
果実の凝縮感がしっかり詰まった香りではありますが、
飲み口はスッと行きますのでつい飲み過ぎてしまう一本です。

過去記事:パンゴリン・シラーズ 2013を飲む





オススメの南アフリカワイン 2,000円まで



【赤】ボッシェンダル カベルネ・メルロー 2013

【南アフリカ】【赤ワイン】ボッシェンダル ラノイ カベルネ・ソーヴィニョン メルロ 2013

土の風合いを感じさせるビターな味わい。高貴な香りを見逃すな。

先に述べた「土のニュアンス」が強い部類に入り、率直に言うとビターな味わいです。
メルロー種のもつやわらかな味わいや、スパイス、お茶のような香り立ちで
非常にきれいにまとまっている印象があります。

栓を抜いて数日たっても味わいが安定しており、
日数を経ると時折フランスのボルドーを思わせる
高貴な木のニュアンスが香りタイミングが確かにあります。

南アフリカらしいカベルネ・メルローのブレンドで、
「南アフリカらしい土を思わせる風味」
というのを高い品質で確認する事が出来ます。




【白】ジョーダン・シャルドネ 2014

【南アフリカ】【白ワイン】ジョーダン シャルドネ 2014[辛口]05P09Jan16

THEリッチ系シャルドネ。カリフォルニアの高額ワインに匹敵の風格。


「税抜」でギリギリ2千円を切るのでこちらの項に。
試飲した時に「うわ、これすごいな」と思わず声が出ました。
樽に起因するバニラのような香り立ちに、レモンのような柑橘、
ミルキーな要素、ナッツのような風合いなど、リッチでゴージャス。

ふくよかなタイプの白ワインを探している方にうってつけです。
現在販売中の14年ヴィンテージはまだ味わいがあらあらしいので、
少々寝かせてから楽しむのがよいでしょう。



オススメの南アフリカワイン 3,000円まで




【白】ポールクルーバー シャルドネ

【南アフリカ】【白ワイン】ポール・クルーヴァー シャルドネ 2013

酸味、香りの複雑みあり。樽がきいたシャルドネファンに。
抜栓直後から香り立ちは複雑みがあります。
柑橘類の香り、樽やナッツを思わせる香り、やや強めの酸味、ミネラリーさなど
2,000円台とは思えない複雑みに富んだ出来に唖然。

ブラインドで飲んで価格帯が分かる人がどれだけいるか…と思います。
あくまで個人的な意見ですが、倍の値段でも疑わないと思います。

白ワインを飲みなれた人ほど感銘を受けるはず。
一方、酸味がやや強いので初心者向けではないかもしれません。

なお、ポールクルーバーはたいていどれもうまいので、
南アフリカを知る上で必ず押さえるべきワイナリーです。


特に白ワインが大変優秀です。
いずれも上品な酸味を感じ取れる本格的な味わいです。

【リッチな白が欲しい】
ポールクルーバーシャルドネ

【すっきりした白が欲しい】
ポールクルーバーソーヴィニヨンブラン

【少し甘さを感じるのがいい】
ポールクルーバーゲヴェルツトラミネール

【軽めの赤がいい】
ポールクルーバーピノノワール


いずれもオススメします。



【赤】グレネリー・グランヴァン・ド・レッド


 グランヴァン・ド・グレネリー・レッドブレンド2009

ボルドー格付け2級の元オーナー作。高品質ブレンド赤

当ワインを作るグレネリー社のオーナーは
フランスのボルドー地区の2級格付けシャトー
「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド」
の元オーナーであるメイ夫人。


かたやシャトーピション…は1本2万円は下らない著名ワイン。
こちらはそのグレネリーが作る中級キュヴェという事で3千円に満たない価格です。

上記のラノイ・カベルネメルロ同様、やや土のような要素が強いものの、
シラーズ種をブレンドしている事でチョコ・キャラメル、ベリーなど
甘露で香ばしい香り立ちを持ち合わせる高品質なワインです。

非常に、長期熟成を思わせるワインで保管にも耐えうる印象があります。

市場では2009年ヴィンテージが出回り始めています。
米国の権威あるワイン評価誌「ワインアドヴォケイド」で92点の高評価。

参考程度に2008年ヴィンテージはワインアドヴォケイド評で91点獲得
(2012年時点評価にて。2011年評価時は93点)
南アフリカの権威あるワインガイド「プラッターガイド」で星4.5評価。




オススメの南アフリカワイン 4,000円まで



【赤】ロバートソン・No1・シラーズ


ロバートソン・CR・No.1シラーズ 2012

甘露なニュアンス立ち込める高品質シラーズ。

希望小売価格は4,100円ですがこちらに掲載します。
個人的にはこの値段では最高の一押し赤ワインです
シラー種を中心としたスパイス・ブラックベリー・プラムなどの
濃いめの果実の味わいですが、渋みは比較的おとなしく、
飲んだ後の余韻にカスタードプリンのような甘い味わいが広がります。

ロバートソンワイナリーは南アフリカで3番目に大きく、
主にデイリー価格帯のワインを多く販売していますが、
このトップレンジは突き抜けた出来で、異常なコストパフォーマンスと感じます。



オススメの南アフリカワイン 5,000円まで





【白】ブーケーンハーツクルーフ セミヨン

ブーケンハーツクルーフ・セミヨン2007

上品な酸と蜂蜜のような余韻。奥ゆかしさとグラマーさが混在する一本。

いま市場に2007年のバックヴィンテージが僅かながらあるので
是非とも試してみてください。

南アフリカのトップワイナリーの作る白ワインのバックヴィンテージ。
日本への輸入が各銘柄、毎年100本前後しか入荷しないと言う
世界完全割り当ての超レアワインです。

白い花を思わせる香りは奥ゆかしい作りですが、
余韻に貴腐ワインを思わせるような蜂蜜の余韻が上品に残ります。



【赤】ハーテンバーグ・メルロー 2011


ハーテンバーグ・メルロー [2011]

南アフリカの老舗が作る華やかなメルロー


メルローと言えば、シルキーで丸みがあり…という品種ですが、
このハーテンバーグ・メルロー2011はどこか華やかさがあります。

南アフリカのステレンボッシュ地区らしい土を思わせるニュアンスが強いものの、
ミルク、腐葉土、赤いベリーなど複雑豊かな香り立ちがあります。

2011年というヴィンテージながら、
硬さや青いイメージは少なく、なおかつその品質は上質。
現段階でも楽しめる親しみやすさがあります。

なるべく早く飲みたい、という要望にも応えられる実力があります。
ハーテンバーグはカベルネソーヴィニヨンなどが著名なワイナリーですが、
是非ともまずはこのメルローを。この価格帯では試してほしいクラシカルな一本です。




【白】バデンホースト ファミリーホワイト 2012

バデンホーストファミリーホワイト
バデンホースト ファミリーホワイト 2012


9種のブドウ品種を使用した、複雑・かつエレガントな一本

このワインは、やや玄人向けであることをまず最初にお断りしておきます。
ティムアトキン評「南アフリカワイン」格付けの『第1級』に君臨するワイナリーである「バデンホースト(バーデンホースト)」のトップキュヴェ。

使用しているブドウ品種は9種類。
味わいは非常にやわらかく、やさしく、エレガントな印象が強い一本です。
この産地を南アフリカ、と伝えればまさに衝撃を受けるでしょう。

次々と変わる香り立ちは追いかけるほど魅力があります。
このページに掲載したワインでも最も美しい一本。

インパクトで勝負するタイプではなく、時間をかけて楽しむべきワイン。
このセパージュの魅力に取りつかれることでしょう。




【泡】セダバーグ MCC ブランドブラン2010
cederberg
セダバーグ・MCC ブラン・ド・ブラン


評価誌で5つ星の最高評価。きめ細やかで香ばしさ立ち上る秀逸な泡。

南アフリカにおけるもっとも信頼のおけるワイン評価誌である
「プラッターズガイド」の最新版で最高評価の『星5つ』を獲得した一本。

この評価誌における『星5つ』の評価は15人に上る専門家によって行われ
2度の審査を経て相応とされたもののみに与えられます。
つまり、『星5つ』の獲得は非常に権威があるものとして知られています。

特筆すべきは泡のきめ細やかさ。
柔らかでのどごしも美しく構成されています。

味わい・香り立ちは非常にお手本的なバランス。
焼いたパンやハチミツのようなニュアンスが高い域で立ち込め、
たのしむシーンを選ばない優秀な一本です。

この価格帯ながら、お祝いや贈り物などでも十分使えます。






【赤】ニュートンジョンソン ファミリーヴィンヤード ピノノワール


ニュートン・ジョンソン ファミリー・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール 2013

ブルゴーニュ好きも唸る。透明感を持ち合わせたピノノワール。

南アフリカのピノノワールに個人的に大変注目しています。

当ワインは南アフリカのウォーカーベイに位置するワイナリー
ニュートン・ジョンソンより。

ラズベリーやチェリーのニュアンスが色濃くあり、
しっかりとした骨格のある味わいですが、どこかピュアさや透明感を感じさせる味わいは
「強いて言えば、ブルゴーニュやカリフォルニアに近い」
と思わざるを得ない発見があります。

当該ワインは南アフリカのワイン評価誌プラッターガイドで星5つを獲得。
(2012、2013、2014年ヴィンテージ全てで獲得)

今のうちに抑えるべき生産者です。




オススメの南アフリカワイン 6,000円まで




【赤】クリスタルム・キュヴェ・シネマ ピノノワール 2014



クリスタルム / キュヴェ・シネマ・ピノ・ノワール [2014]【赤ワイン】


入手難!ブルゴーニュを思わせる超コスパを誇るピノ


大手ブログなどに取り上げられたこともあり、
一躍スター銘柄にのし上がったワイナリーです。
ティムアトキン評による南アフリカワイン格付けは『第1級』に君臨。
そのクリスタルムの中でも「キュヴェ・シネマ」は代表的なワインです。

香りはブルゴーニュやカリフォルニアを思わせる
透明感とハツラツさが混在した香り。
その品質はブルゴーニュのプルミエクリュに匹敵すると言っても言い過ぎではありません。

非常に高いテンションで構成されているため
飲みごろは2年・3年と待ちたいところです。

しかしながら、5千円台の価格であることが異常とも言えるピノノワールです。

ゆえに、人気が高く現在は入手難。
入手できたらラッキー!といえる一本です。


●押さえるべき!南アフリカワインのインポーター(輸入業者)

あくまでも主観ではありますが、南アフリカワインを知る・購入する上で、
知っておくべきインポーター(輸入業者)とネットの販売店です。

■株式会社マスダ
http://masuda-osake.com/


大阪に本社を構える平成13年から南アフリカワインの扱いを始めたインポーター。
・ポールクルーヴァー
・アマニ・ヴィンヤーズ
・ブーケンハーツクルーフ
・ハーテンバーグ(15年より)
・ラステンバーグ(15年より)
・セダバーグ(15年より)
など南アフリカの主たる高品質ワイナリーを取引先に持つ。
個人的には大変好きなインポーターです。

南アフリカワインの発展に大変意欲的な偉大な営業マンが在席されているようで、
Facebook記事などもこの企業の方が記載しています。参考にしてみてください。
facebookページ 南アフリカワインの魅力


■株式会社ラフィネ
http://www.raffinewine.com/

東京に本社を構えるインポーター。
WA誌で直近で評価が高い新生ワイナリーをいい具合に網羅している所です。

・コンスタンシア・グレン
・ラール・ワインズ
・ケン・フォレスター・ヴィンヤード
・ル・リッシュ
・クリスタルム
・アルヘイト・ヴィンヤーズ
など既に評価の高い所が多く、今後押さえておきたいインポーターさんです。


■株式会社モトックス
http://www.mottox.co.jp/

大阪に本社を構える大手インポーター。
各国のワインも多く扱い、量販店などでも良く見かけるインポーターさんです。

・スタークコンデワインズ
・フェアヴュー
・ド・トラフォード・ワインズ
・ニュートン・ジョンソン・ワインズ
など生産量も比較的多く著名なワインを扱っています。


●押さえるべき!南アフリカワインのネット販売店


■ワインブティックヴァンヴァン


シニアソムリエの「麦ちゃん」こと麦島泰彦氏が店長のお店。
扱いアイテムはすべて店主の麦ちゃんによるテイスティングで
一定のポイントを獲得したものを扱っています。

南アフリカの取扱数が非常に多く、
希少ワインが流れる事もしばしば。

一個人がブレることなく評点制で続けると言うのは
これは簡単なようで難しい事です。

コスト感も現実的な部分を重点にセレクトしており、
極端に高額なワインの扱いは(店主の判断からか)あまり置いていないようです。

テイスティングコメントも大変参考になります。
是非ともご覧になってください。


■アフリカー
http://af-liquor.com/

まさかのアフリカとリカー(酒)の造語ですね…
しばらく気が付きませんでした…。

サイトが綺麗にまとまっているのと、
コンセプトが大変良かったので個人的に未購入店舗ですが、ご紹介します。

御夫婦で経営されている南アフリカワインに特化したお店です。
2015年にオープンされたばかりのお店です。

送料6,000円以上購入で無料という点と、
個人的にはデイリーライン中心に品ぞろえが充実しています。

今後に注目したいお店です。


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