ワインのテイスティングを真面目に初めて約2年程経ちました。

高級ワインと呼ばれる銘柄も口にしましたし、
色々な国のワインを飲んできました。

そしていま、
「南アフリカ」のワインに非常に注目しています。


何故ならば「安くて」「美味いから


みなさん南アフリカのワインと聞くとどういうイメージをもたれるでしょうか。
暑い地域で…砂漠を象なんかがが走っていて…
そんな所で作られるワイン…?たとえば…濃そうな味で…


違うんです!!!!


今回は、調べれば調べるほど面白い、
さまざまな可能性を秘めた、南アフリカワインを
「南アフリカのワイン」について知るべき5つの事
として解説をしたいと思います。



1.ワイン造りに適した安定した気候




引用:アフリカの旅 | 近畿日本ツーリスト




南アフリカのワインは1992年~2012年の20年間で
その輸出量を20倍にまで拡大しているようです。

その南アフリカは世界的な観光地としても知られています。

南アフリカの気候は
日照時間が長く、穏やかで涼しい気候となります

寒暖差は東京よりも小さく、過ごしやすい気候です

夏は乾燥しており、冬は雨がしっかり降る。
これはワインづくりとしては恵まれた、
適した環境と言われています



2.驚異的なコストパフォーマンス



ほとんどが、その品質に対して安く手に入れる事が出来ます。
つまりコスパが良い。


2,000円台の南アフリカワイン一つをとっても
「倍の値段のものに匹敵するのでは…」感じるのはザラです。


理由は単純で人件費が極端に安いためです。
恵まれた気候から生み出される品質に対して、
値段が全体的にリーズナブルな生産国になるのです。




引用:http://www.cluver.com/photo-gallery/vineyard



また、海から来る風がミネラルを陸地にもってきて、
葡萄はその環境下で育ちます。

涼しい気候なども味方し、
・エレガントな酸味
・しっかりした果実味
の両立が出来ている産地です

どことなくフランスワインのような上品な味わいと、
アメリカのワインのような力強さを感じるものが多く作られています。

チリ産などの「安くて・果実味しっかり」のワインが
ワイン業界では主要となり、依然として人気が高い位置にありますが、
南アフリカワインは「安くて・気品もある」路線と感じます。



3.南アフリカワインが「自然」と「産業」に貢献している



少々歴史的な背景も申しあげましょう。南アフリカのワイン自体は350年前から作られており、
その発祥はヨーロッパの国からアジア圏に香辛料を取りに行く際に
南アフリカを中継し、ぶどう栽培を始めた事によるようです。

一方でアパルトヘイトなどの人権迫害もあり、
一時ワイン産業の発展は停滞します。

このため、1990年台のアパルトヘイト撤廃後、
新しい生産者が多く増え、市場で急速な伸びを見せてきたと言われています。


引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』植物相



また、南アフリカのケープタウンは
「ケープ植物区系界 South African Kingdom」と言われ
世界を6つの植物区系に分けたうちの一つとされています。

つまり植物や花の楽園と言えると言う事です。


image

ワインづくりにおいて、その植物系を守る事を目的として、
南アフリカのワインのラベルには
・自然環境の保護
・産業の発展
を目的としたシールが貼られ、それらに生かされています。


引用:人と自然に優しいワイン造り | 南アフリカワインとは|MASUDA South African WINE


南アフリカワインの発展が自然と産業を支えていると考えると、
よりポジティブに楽しむ事が出来るのではないでしょうか。




4.衝撃!2千円台のワインが高級シャンパンを撃破



恵まれた環境と、アパルトヘイトの撤廃などの歴史的な背景を乗り越え、まさに急激に伸びているワイン産地という位置づけである事はご理解いただけたかと思います

その実力を証明すべき「事件」が2015年に起きました。

ブラインドテイスティングコンテストである、
「世界スパークリング・ワイン・チャレンジ」という品評会です。

ブラインドテイスティング、とは、
銘柄を見ずに複数用意されたワインを文字通りブラインド(目隠し)で試飲し、
その優劣を競うコンテストです。


用意されたスパークリングワインの主たるものは、1万5千円~2万円クラスの
ドンペリの愛称で知られるドンペリニョン
国内では2万円の価格に到達する「クリスタル」など
名だたるフランスのシャンパンです。


この品評会には近年、品質を上げているイギリスのスパークリングワインなどが「伏兵」として用意されていました。
おそらく裏のテーマとしてはイギリスのワインを押し上げる為の内容だったと推察しています。




Who’s blushing now?! Stellenrust sparkler comes out on top against the odds



しかし、この品評会で1位になったのは
南アフリカの2千円台のワインです


名だたるフランスの高級シャンパンやイギリスの高品質スパークリングワインをおさえ、南アフリカのワインが1位に。

これは「Shock Result(衝撃の結果)」と報じられました


ステレンラスト ブリュット "クレマン・ド・ルアー" ステレンボッシュ [NV]


ステレンラストスパークリングワインというその銘柄は、
この影響を受けてか、日本の輸入元では現在一時的に品切れをしております



ワイン評論家の意見も見てみましょう。

ワインの世界的権威「マスター・オブ・ワイン」という称号があります。
全世界で400名程度しかいないと言われるワインの最高位です。

その中でも特に著名なワイン評論家のジャンシスロビンソンもこう述べています。

南アフリカワインの品質はあの恥ずべきアパルトヘイト時代のものですら世界で恥ずべき品質ではなかったし、若い世代の醸造家が世界を訪れたり海外のワイン産地からの頻繁な来訪者からあらゆることを学んだりすることで、その品質は日々向上し続けている。

「ヴィニクエト」訳ジャンシス・ロビンソン著”なぜ南アフリカは過小評価されるのか?”より引用


【ここまでのまとめ】
①ワインづくりに恵まれた気候である
②自然環境も考えた生産・販売が行われている
③専門家もこぞって注目し、近年その実力が芽を出し始めている


ここまでをお伝えすると、「南アフリカのワインって美味しいの?」とはなかなか言えなくなってくるかと思います。





5.日本でも購入は、出来る



幸い、日本には輸入会社の努力があり、
いくつかの銘柄は比較的リーズナブルに購入する事が出来ます

まずはここから入って欲しい!!という厳選3ワイナリーと
また、おすすめの銘柄をご紹介します

①ポール・クルーヴァー

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○ここがすごい
(1)イギリスの「デキャンタ」において20ポンド以下のワインで世界1に選出
(2)評論家による南アフリカワインの格付けで「第1級(2015年上位15ワイナリー)」に君臨している


■オススメ銘柄:ポールクルーヴァーシャルドネ


ポール・クルーバー シャルドネ [2013] 6009609150042

香り立ちは複雑みがあります。
柑橘類の香り、樽やナッツを思わせる香り、やや強めの酸味、
石をなめたようなミネラリーさなどを感じる白ワインです。
2,000円台とは思えない複雑みに富んだ出来に唖然とする一本です。



②スターク・コンデ・ワインズ


引用:http://www.stark-conde.co.za/


○ここがすごい
(1)日本のTV番組で特集が組まれ、看板ワインが日本国内から在庫が蒸発。
※リンクは看板ワインの1個格下のワインながら、それも美味い
(2)オーナーの手腕は複数のワイナリーのコンサルタントを手掛ける。


■オススメ銘柄:スタークコンデポストカードカベルネソーヴィニヨン

ポストカード・シリーズ・カベルネ・ソーヴィニヨン[2013]スターク・コンデ・ワインズ(赤ワイン)


カシスやブラックベリーを感じさせるベリーの香り、
樽のような木のニュアンスや動物の毛皮のような香り立ち。
各要素が非常にバランスが取れた高品質な赤ワインです。



③グレネリー
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○ここがすごい
フランスで「実売2万円」の権威あるワインを手掛けていたオーナーが
フランスのワイナリーを他社に売却し、グレネリーのオーナーに。
現状は南アフリカワインに専念しています。


■オススメ銘柄:グレネリー・グランヴァン・レッドブレンド


グレネリー・グランヴァン・ド・グレネリー・レッド・ブレンド2009

チョコ・キャラメル、ベリーなど
甘露で香ばしい香り立ちを持ち合わせる高品質なワインです。
非常に、長期熟成を思わせるワインで熟成で更に花開く可能性を感じさせます。



まとめ:今のうちに触れてほしい



現在、南アフリカワインの国別輸出量に
日本は「14位」の位置につけています
(2015年10月時点)


私は、世界で徐々に注目されている南アフリカのワインが
日本でももっと広まればいいと感じています。

しかしながら、日本では知名度がまだ低く、多くの人がその価値にまだ気が付いていません。


是非ともまず触れてみて下さい。


「南アフリカのワインがアツイらしい」
と語れるって
なんかワイン通っぽくありませんか??


・消費が増え、輸入量が増えればマーケットとして「日本」が注目されます
・結果、さまざまな銘柄の輸入の足掛かりとなります



週末に少しだけの贅沢で済む値段で、高品質なワインが味わえれば、
こんなにうれしい事はありません

品質が良くて」「安くて」「あまり知られていない」非常に魅力的な響きです

ワインのトレンドを追いたい方、
南アフリカのワインに注目です。




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