フランスのワインです。
フランソワ・カリヨン ブルゴーニュ・シャルドネ 2015をテイスティングしました。

フランソワ・カリヨンはフランス・ブルゴーニュのピュリニーモンラッシェを拠点とする生産者。
カリヨン家にて代々引き継がれたドメーヌ。カリヨン家としての歴史は1520年までさかのぼることができるそうです。

先代はルイ・カリヨン氏。その息子であるジャック、フランソワ兄弟によりドメーヌの所有権が分割。2010年より弟のフランソワによって設立されたのがフランソワ・カリヨンです。
継承は5.4ヘクタール。ピュリニーの1級畑を含む畑を受け継いだ後、畑の購入を行い現状は14ヘクタールの程の所有面積。
ビオロジックによる栽培を行い、収量は40ヘクトリットル/ヘクタール。

本日は裾もののブルゴーニュ・シャルドネ。
ピュリニー村にある区画のブドウを使用。熟成はバリック9ヶ月(新樽10%)後、ステンレスタンク6カ月。


■フランソワ・カリヨン ブルゴーニュ・シャルドネ 2015
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香りは石灰的なイメージ。
砂や石のような香り立ち。樽は控えめですが、木樽のような木質香を感じます。
白い花のような柔らかい香り立ちやグレープフルーツのような果実み。
全体的にボリュームはおとなしく、控えめな印象です。

味わいはレモンのような柑橘を思わせる酸。
繊維質のような硬質的な印象。石や石灰的なイメージ。白い花のような香り。
酸が主体で、果実のボリューム等はあまり感じず全体的にシャープな印象。
グレープフルーツのような柑橘の印象がありつつも、肉厚さはありません。

余韻はほぼありません。グレープフルーツ的な苦みやレモンのような酸が感じられます。

さて、全体的に控えめ。
お料理に合わせることを前提に、というか
寄り添うような、悪く言えば地味な印象も持つワインです。

この日はノンオーク(シャブリ)とのブラインド練習でしたが、樽の要素はそれなりに感じます。
価格なり(ブルゴーニュ前提で)かな、という印象です。参考になった試飲でした。


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