南アフリカのワインです。
ベリンガム・バーナード・SMV2013をテイスティングしました。

場所は大阪の放出にあるみたまり酒店さんです
過去記事:(大阪放出)みたまり酒店でまた一人で南アフリカワインを飲んできた

べリンガム社は南アフリカのコースタル・リージョン地域に位置するワイナリー。
DGBという統合したワイナリーのグループという位置づけであり、
DGBには「トールホース(キリンの絵でおなじみ)」「ボッシェンダル」「ベリンガム(ベリンハムとも)」「フランシュックセラー」が傘下にあります。

ベリンガムは1693年に設立された300年を超える歴史あるワイナリーです。
南アにおいてのロゼワイン、辛口白、シラーズ100%、それぞれを初リリースしたワイナリーでもあるようです。
ベリンガムの公式サイトには4つのレーベルで区分けされており、
「バーナードシリーズ」「ツリーシリーズ」「エンシェントアース」「ベリンガム」が存在します。
今回の「バーナード」レーベルがトップレンジに位置するようです。

バーナードSMV2013は南アフリカのコースタル地区のブドウを使用
シラーズ85%、ムールヴェードル12%、ヴィオニエ3%のブレンドです。

13年ヴィンテージは、ティムアトキン評92点、プラッターズガイド星4.5評価です


■ベリンガム・バーナード・SMV2013
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香りはコショウのようなスパイス、ハムのような燻製香などがあり、
シラーズらしい香り立ちのように思います。
動物的な毛皮のようなイメージもあり、重心は低い位置にあります。

果実みは控えめで、ジャミーさよりは、明らかに硬質的でクリアなイメージがあります。
スモーキーさ、煙のイメージなども感じます。


味わいはコショウを思わせるスパイスのイメージ。
墨汁のような硬質的な印象に、ブルーベリーやチョコレート。
特にチョコを思わせる、苦味を感じるイメージが強くあります。
ローリエのようなハーブの香りなども感じ、全体的に引き締まりをもったワインです。


余韻も硬質的でクリーン。煙のようなスモーキーさが残ります。
わずかに果実みは感じますが、スッとしたキレを感じます。



さて、全体的に非常にクリアで引き締まりを感じるシラー主体のワインです。
逆に言うと、ジャムっぽい果実みやプレッシャーを感じるような押されるような印象は少ないと思います。
どちらかといえば、このワインはスマート、上品、という言葉の方が似合う気がします。

この辺りは好みにもよりますが、スッキリしすぎと思う方もいるかもしれません。
時間の経過でまた変化するかもしれませんが。

一方で、硬質感を感じる分、味わいの焦点が明確で、口に含んでも拡散するというよりはブレを感じません。
個人的にはここに非常に感心しており、よく出来ているなぁと思いました。


価格も6千円アンダーですから、当然、一定のクオリティは無いと困るのですが、
納得感の高いワインだったと思います。