2009年05月28日

主語と動詞の英語 3

―― 何割かわかればそれで御の字だ

Child abuse row goes on as Catholics get new leader

(* guardian.co.uk, Thursday 21 May 2009 22.05 BST)

 英国ガーディアンの記事の見出しです。英国のガーディアンという新聞、けっこうヒットを出す。イアン・トムリンソンという新聞販売員が、G20の抗議行動に参加している時、警察に暴行を受け、死亡した事件を、証拠のビデオを発掘して公表した。事件は大きな社会問題となり、今も終わっていない。
 このタイトルは、トムリンソンのG20の死事件ではなく、先日明らかにされた、アイルランドのカトリック教会施設で児童虐待とレイプが長年行われて来たという報告にまつわる騒動の話だ。
 報告では、アイルランドが国を挙げて、こうした行為の隠蔽に関わっていたという。
 カトリック教会の児童虐待は、問題にされ続けていて、ついに、こういう報告が公表されるまでになった。
 この問題を知ったのは、レジナルド・ヒルという英国作家の『異人館』という作品を読んでからだ。ヒルは好きな作家ではないが、『異人館』はとても良かった。

 さて、'Child abuse row goes on as Catholics get new leader' だ。

 主語は row
 動詞は goes on
 go on は成句の自動詞だ。意味は「続く」とか「続ける」。
 row は新聞の見出しでよく使われる。「騒動」という意味だ。
 つまり、「騒動続く」だ。
 何の騒動かというと、Child abuse で、これは児童虐待の意味で、児童虐待騒動続くという事がわかれば、もう十分なぐらいだ。
 でも、オマケの as Catholics get new leader も、一応見る。
 カトリックとあるから、ああ、あのアイルランドの話だなとなって、新しいリーダーなのかと行く。
 as とか get とかは、ひどく難しい。辞書をためつすがめつ、行きつ戻りつして、頭をひねりながら、しばし悩む。
 で、訳は、とりあえず、

「カトリック新指導者を得て、なお、児童虐待騒動続く」

 という風にしてみた。


kozymemory at 17:29│Comments(0)TrackBack(0)

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