2016年11月19日

第122回 サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」実施報告

[開催日] 2016年11月5日(土曜)
[会場] 博物館講義室
[話題提供] 鈴木 聡 氏(生命の星・地球博物館)
[参加者数] 第1部講演29名、第2部交流会21名
鈴木聡学芸員
講演中の鈴木聡学芸員

 14:00スタート、16:20終了の形でのサロン・ド・小田原は初めての会であった。開館時間内での開催なので、その場での飛び入りのお客さんが多く参加してくれることを期待した。第2部では親子連れも含めて7〜8人の人たちが展示された剥製を見て楽しまれたようである。
 鈴木 聡学芸員は、この4月に採用されたばかりの新人学芸員であり、講演会デビューであった。自己紹介が、生まれから現在に至るまで丁寧に話され、本題のイタチの話へと進んだ。イタチを研究対象に選んだのは、比較的広範囲に分布し、サイズも小型で、扱いやすいと考えたからだそうだ。
 日本には、ニホンイタチとシベリアイタチが居るそうで、東日本にはニホンイタチだけが、西日本にはシベリアイタチとニホンイタチが混在する状況のようである。シベリアイタチは中部地方の山地を越えられず、留まっているが、やがては東日本にも入ってきそうな予感を感じた。
 当然、この2種の見分け方が気になるが、シベリアイタチの方がニホンイタチより体の大きさが少し大きく、ニホンイタチは顔が少し白っぽいと言うことだった。また、雌は雄より小さいと言うことで、識別の方法を聞いている内に益々、見分けが難しくなった。
 第2部は、東講義室に準備されていた小型ほ乳類の剥製標本を利用して行なわれた。標本の並んだテーブルの輪の中に松本涼子学芸員も入り、クイズを織り込みながら、参加者と目の前で質疑の応答が続いた。広谷学芸員や博物館の職員も応援に入り、新人学芸員への温かい支援を感じた。また、この形式は、参加者が学芸員をより身近に感じることができ、良かったと思う。
 最後に、ハプニングがあった。数日前に、静岡県御前崎にあがったと言う動物の骨格が紹介された。漂着物学会会員の佐藤さんご夫妻が鑑定を依頼してきたもので、この機会に、皆さんと同定しようと言うことになった。参考資料の提示もあり、結果はカンガルーの仲間とまで分かったが、さて、そんな動物の骨がどうやって海岸にたどり着いたのか。謎が残った。
 発見者の佐藤ご夫妻も最後に感想をお話になり、サロン・ド・小田原の2時間半を楽しまれたようだ。
(文章・写真 飯島俊幸)
楽しく応答
楽しく応答
佐藤さんご夫妻のお話
佐藤さんご夫妻のお話  

2016年11月16日

“よろずスタジオ”「木の実・草の実で楽しい工作」   実施報告

実施日:2016年11月13日(日)13:00〜15:00
場所:博物館講義室
参加者:67名(大人37名  子供30名)
講師:スタッフ7名

秋たけなわの11月。野山には赤・黄・黒・青、さまざまな色の実がみのります。今日は秋の実をたくさん使ってリースやコマ作りを楽しんでもらいました。
工作に入る前にまず【知っている実があるかな?】のコーナーへ。カラスウリ、ピラカンサ、ドングリ、モミジの4種類の実を並べましたが、その全部に沢山の“知っているよ”シールが貼られ、どれも馴染みの実のようでした。
次は【たねはどのように運ばれるかな?】のコーナー。
たねは
.僖船鵑箸錣譴襦Δ箸咾世靴討い
▲灰蹈灰蹐海蹐っていく
Iにのって遠くへいく
て以に食べてもらう
テ以の体にくっついていく
などの方法で親元を離れ新天地を求めていきます。机の上に並べてあるたねが,らイ里Δ舛匹諒法で運ばれるか、スタッフが適宜説明を加えワークシートにたねを貼ってもらいます。たねをセロテープで貼るのは小さい子には結構大変ですがオオオナモミなどの「ひっつき虫」は用紙に布を貼っておいたのでセロテープ無しでひっつくことを実感してもらえました。
そのあとでお目当ての【ミニリースづくり】です。参加者が「こんなにいろいろな種類の実があるなんて知らなかった」と言われたほどにぎやかに並んた実を使ってリースづくりを楽しんでもらいました。土台となるリースもアケビ、サネカズラ、ムベなどを丸めて用意しました。出来上がった素晴らしい作品の一例は写真をご覧ください!
参加された多くの方から多種多様な実を飾り付けるのが難しくもあり、また面白かったとの感想をもらいました。少し手先の器用さが必要でお子さんは年長さん位から小学生の挑戦が多く、保護者の方も夢中になっていました。
今秋はどんぐりが不作のようで、コマに適したクヌギのどんぐりが集められませんでしたが、どんぐりコマを作りたい子はマテバシイやアカガシのどんぐりで挑戦しました。作ったあとにうまく回ったコマを見て喜ぶ笑顔がうれしかったです。(友の会 田畑)

 20161113 たねはどのように運ばれるのだろう
たねはどのように運ばれるのだろう

 20161113  どの実を使おうかな
どの実を使おうかな

20161113 リース作成中
リース作成中

20161113 秋の実りの リース2
秋の実りの リース

20161113 親子3人のリース
親子3人のリース

  

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2016年11月13日

“よろずスタジオ”「クジラの耳の骨を見てみよう」活動報告

実施日:2016年10月16日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:72名(大人38名、子ども34名)
講 師:樽 創学芸員,スタッフ5名

今回は化石分野からクジラの耳の骨を取り上げました。

クジラの耳と言っても、すぐにはピンときません。人間や身近な動物、犬や猫なら耳の形が体の外にあって見えていますが、はて?クジラの耳はどこにあったかしら? から始まって、知らない世界は疑問だらけ。学芸員さんとの相談では、スタッフの私たちが「鼓室胞(こしつほう)」を理解するまでに時間がかかり、トンチンカンなやり取りが飛び交いました。鼓室胞は骨の密度が高いため化石として残りやすく、クジラによって形が少しづつ違うとのことです。

相談の結果、来館の子供達には次の4つを伝えることにしました。
1.化石として残っている耳の構造の一部「鼓室胞」の化石を見てもらう
2.化石の見つかった場所を紹介し、身近に感じてもらう
3.クジラの耳はどんな耳で、体のどこにあるのかを知ってもらう
4.クジラは水の中でどうやって音を聞くかを知る

これだけだと体感することを旨とする爐茲蹐坤好織献″らしくないので、小さい子供たちには糸電話作りをして遊ぶことで、音の振動を体感してもらうことにしました。

当日は、イルカの頭部の骨格を使って、耳がどこにあるのか、どうやって水の中で音を聞くのかを、樽学芸員に説明してもらい、クジラの頭部骨格の写真で、目の後ろにある耳の位置を確認しました。

大磯海岸で見つかった三種類のクジラの鼓室胞の化石を展示しました。
馴染みのない骨であり、握りこぶしを小さくしたような形で、これという特徴がないので、小さい子供たちに実感を持ってもらうのは難かしかったと思いますが、付き添いの大人の方々には、興味を持たれた方が何人かありました。

糸電話では、耳に当てた紙コップから、思っていたより大きな声が耳元で聞こえて、驚く子供たちの様子が楽しかったです。来館の方々もスタッフも、知らない世界を垣間見た時間でした。

スタッフとして手伝ってくれた学生さんからは、小さい子供たちも理解できることをするか、あらかじめ対象年齢を設定して呼び込むかのどちらかを実施した方が効果があるのでは、との意見も寄せられました。(友の会:赤堀)

大きいクジラの踊る看板
大きいクジラの踊る看板
樽学芸員のミニ解説風景
樽学芸員のミニ解説風景
ブルチプスの鼓室胞
ブルチプスの鼓室胞
どれどれ、聞こえる?
どれどれ、聞こえる?
イルカの頭部骨格と鼓室胞
イルカの頭部骨格と鼓室胞  

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2016年11月08日

菌事勉強会主催「植物が菌類や送粉者・種子散布者と織りなす多様な相互作用」活動報告

実施日:2016年10月30日(日)
場 所:地球博物館 3F実習実験室 
参加者:38人名
講 師:末次健司氏(神戸大学特命講師)

 末次先生の講演は、ラン科植物への興味と関心を抱く中身の濃いお話でした。ラン科植物といえば、菌類と共生しているくらいの知識しか持ち合わせていない私にとって、先生の研究のテーマとする「光合成をやめたラン科植物の研究」のお話は、未知なる内容ばかりでした。ラン科植物ににわかに開眼した私は、もっともっと知りたいと、「日本のラン」ハンドブックを読み返したり、パソコンでいろいろと調べたりしているうちに、「ツチアケビにおける鳥による種子散布」の成果が「2015年5月5日に英国科学誌」に掲載された原稿を手にすることができました。詳しく3ページにわたって書かれています。
今回の講座は、いつになく学ぶことの多い講座でした。有難うございました。(友の会 浅原米子)

 今回、神奈川県で末次君の講演会がある事を知り、早速応募させていただきました。
私が、彼と知り合った切掛けは、ブログに載せたクロヤツシロランの果実でした。一年後にコメントがあり、それがクロヤツシロランであると教えて頂きました。以来今日まで、富士山での植物調査の手伝いをするようになったのです。
 参加者の方の様子を拝見していると、一句漏らさずメモを取られている方や、質問内容や休憩時間の雑談などから、かなり詳しい方たちが集まっていると思いました。
 でも、講演内容は、素人の私にも分かり易く構成されていたと思います。取り上げた事例も、彼の行動範囲の広さを伺わせるもので、とても興味深かったです。
 講演の中に出てきたカマドウマを、一緒に捕まえた事もあります。素手で捕まえるには結構勇気が要ります。2〜3匹で良いのだろうと思っていたのですが、もっとと言うので我慢して捕まえました。それが、どのように役立てられたのか今回分かりました。
 一緒に調査していると、同じ場所からずっと動かないでいる事があります。体調でも悪いのかと思って近づくと、花に訪れる虫を待っていたのです。一日中飽きることなく、観察に専念している姿を幾度も見て来ました。研究者は、頭脳だけでなく体力と忍耐も必要だと実感しました。
 昨年、クロヤツシロランの実生栽培で花を咲かせる事が出来ました。植物と菌との関わり合いは、人間社会を垣間見ているようで面白いです。この度は、とても興味深い講演会に参加させていただき、有難うございました。(友の会 佐藤政幸)

講演中の末次氏
講演中の末次氏
タケシマヤツシロラン
タケシマヤツシロラン「風に運ばれる種子」
ツチアケビ
ツチアケビ「動物に食べられて播かれる種子」

  

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2016年11月01日

観察会「高萩海岸にハマギクとコハマギクを訊ねる」  実施報告

日時:10月21日(金)
場所:茨木県高萩市
講師:勝山輝男学芸員
参加人数:38名(うちスタッフ4名)

 バスは 7:30 横浜駅から茨城県高萩海岸へ。お目当ては茨城県が南限のハマギクとコハマギク。10:40ごろ高戸小浜海岸に到着。日本の渚百選の一つ。太陽に光る青い海、そそり立つ白い岩の崖。驚くほど美しい。横の岩の割れ目からハマギクが白くて大きな顔を出している。木状の茎の上部で葉が枝分かれし、花をつけている。ツワブキやクコのピンクも可憐だ。黙々とお弁当を食べてから、万葉の道へ出発。
 葉の幅が広いハチジョウススキや海岸性のウンランにも初めて出会う。途中のグミは、ツルグミとオオバグミのmix(雑種)で海岸性の葉は特に白くて大きいと勝山先生が説明。
今回は特権で先生の傍で記録し、先生のつぶやき説明が聞けた。花への興味がいつもとは異なり、先生の近くにはお宝の話がいっぱいあるなと感じた。
 田んぼの脇にはシロバナサクラタデの群生。ヒメジソ、タウコギ、種が珍しいクサネムなどにも出合った。役員がノコンギクとカントウヨメナの違い、ミズとアオミズの違いをルーペで教えてくれた。
 登りつめたところでお目当ての二つが並んで咲いていた。コハマギクの葉は切れ込みがあるのが特徴だった。ツクシハギも初めて見た。急坂をこわごわ海岸下まで降り、黄色いハチジョウナと白いハマギクの美しいコラボを見た。海岸線も実に美しい。
 墓地近くの草原で皆が四つん這いになり異様な光景だ。アイナエというマチン科の小さな白い花の観察だった。根元の小さな四つ葉が可愛い。時間に少し余裕があり、花貫渓谷へ。モミジの時期には早く、閑散としていた。海岸とは異なる植生で興味深い。タマブキのむかごはめずらしいとの事。シダ類、スゲ類、樹木が茂った中、ゆったりとした気分で散策。海岸と林の両方の観察ができ、大満足の観察会だった。勝山先生、役員の皆様、本当に良い機会を作っていただきありがとうございました。(前島直美)

1-ハマギク説明縮50
ハマギクの説明

2-ハマギク6574縮70
ハマギク

3-コハマギク縮60
コハマギク

4-ツクシハギ6616T
ツクシハギ

5-シロバナサクラタデ-20161021高萩PA210133
シロバナサクラタデ

7-花貫渓谷・汐見滝吊り橋縮50
花貫渓谷・汐見滝吊り

6-タマブキ6645T
タマブキ  

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2016年10月31日

樹木観察基礎講座「紅葉と落葉、落枝」実施報告

実施日:2016年10月15日(土)
場 所:地球博物館 3F実習実験室 
参加者:14人名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田洋章氏

沢山のスライド資料を示してお話下さり、樹木が紅葉と落葉のメカニズムをスタートさせる要素は気温の低下である事が、明確に理解できました。ただ、『なぜ散る間際に合成のエネルギーを使ってまで紅葉するのか』の疑問は、仮説は幾つかあるもののまだ謎だそうで、将来の解明に期待したいところです。
熱帯樹の落葉性、常緑性と半常緑性について、ご自身の研究成果を交えて解説頂き、皆様も興味深く聴き入っておられました。
落枝についても様々な種類のある事、具体例として身近なマツ類やメタセコイア等の針葉樹、ウワミズザクラの成長枝と脱落枝を解説して下さり、観察の楽しみが増えました。
最後に、スタッフの方が用意して下さった枝のサンプルで、何年枝か等を観察。その折に「一枚の葉に印を付けて観察を続けるというような地味で根気のいることがとても大切」と話されたのが心に残りました。
八田先生、スタッフの皆様、樹木の生活を学ぶ貴重な機会を与えて頂き、有難うございました。
(中山眞希子)

20161015  八田先生講座-041s
先生のスライド写真はいつも魅了させられます。
20161015  八田先生講座-083s
サンプルによる観察ポイントを教えていただきました。
  

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2016年10月08日

植物観察会「東京の里山・小野路の植物」実施報告

実施日:2016年9月25日(日)
参加者:31名
講 師:勝山輝男学芸員

 小田急線の鶴川駅から路線バスで移動し、小野神社からスタートする。植物グループのスタッフが紹介され、観察したい植物について配布資料を見ながら勝山先生のお話を聴くうちに、徐々にいつもの観察会モードに入っていく。
 先生からご指導をいただき、スタッフの皆さんに教えられ、参加者仲間と楽しく観察することができた。得られた知見のいくつかを記してみたい。

◇これからの里山づくり
 最初の休憩地点で植物グループの水上さんから里山についてショートレクチャーがあった。「里山」なる用語は、京都大学の森林生態学者(四手井名誉教授)の造語によるものだそうで、それほど古いことではないらしい。以来、今の時代に即して、ボランティアの協力のもとに進められてきた里山保全だが、小野路の雑木林や谷戸では比較的うまく行っているように見受けられる。とは言っても、保全活動の前途には問題が山積している。樹林の高齢化は進んでおり、ボランティアの戦力は限られている。行政の費用負担にも限度がある中で、樹林の保全は容易なことではなかろう。自然の遷移にまかせた樹林の更新ははたしてうまく行くのだろうか。植物にかかわる我々にとって他人事ではない。

25縮40
小野路観察会風景

◇秋のマメ科植物 
やや湿った路傍でヤブツルアズキの一群が蔓を茂らせ、黄色い花をつけていた。丸みのある花が特徴で、類似種のノアズキとの識別は細長い豆果によるのが確実なようだ。葉にも特徴があるが変異が多いようで、ここでも様々な形のものが見られた。
 林縁ではノササゲの薄黄色で細身の花を見ることができたが、紫色が美しい豆果は未だだった。反対に、トキリマメの豆果は赤く裂開して反り返った鞘の中に黒い豆を覗かせていたが、黄色の花は既に終わっていた。
 紫色の花をつけるものでは、ヤブマメ、ツルマメ、クズ、ヌスビトハギ、ケヤブハギなども見かけたが、特に気になったのは帰化植物のアレチヌスビトハギだった。ピンクの花と多数の節を連ねた果実(ひっつき虫)はそれなりに美しいのだが、自然度の高い林内で見られたのは驚きでもあり、その繁殖力の強さを知るだけに、除去の大変さを思いやった。
 農道ではカワラケツメイがネムノキのような葉の腋に黄色のかわいらしい花をつけていた。花が閉じていたので細部の観察は難しかったが、他のマメ科の植物で見られる蝶形花とは異なる5弁花であることは確認できた。ちなみに、各地の里山でカワラケツメイの減少が著しく、幼虫がそれしか食べないツマグロキチョウは絶滅の危機に瀕しているらしい。

25縮
カワラケツメイ
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ヤブツルアズキ

◇水田・湿地の植物たち 
 「奈良ばい谷戸」では耕作放棄されて荒れていた水田がボランティアの活動によって復活し、あるいは湿地として管理されて、田んぼ周りの草たちも昔ながらに残っている。あぜ道への立ち入りは制限されているが、ハイキング道からでも、アキノウナギツカミ、ヤノネグサ、オモダカ、コナギ、イネ科やカヤツリグサ科など多くの湿地植物を観察することができた。湿地に群生するツリフネソウの花や果実が熟してゆで蛸のように見えるタコノアシの遠望も見事だった。
25縮
タコノアシ

◇雑木林の樹木
 丘陵上ではイタヤカエデの仲間、エンコウカエデとウラゲエンコウカエデの若木が多数混生しており、葉裏脈腋の毛の違いを逐一チェックしながら歩いた。親木と思われる大木もあったが、どちらの、それとも両方の親なのだろうか。
 小野路城址付近から枝尾根を西へ下る雑木林は、大木が多いながら比較的明るく、中低木も交えて樹種にも富んでおり、コナラ、クヌギ、イヌシデ、ハリギリ、ホオノキ、ニガキ、ネムノキ、エゴノキ、ヤマザクラ、モミノキなど、離れた所の高木については木肌をヒントに、近くでは枝葉を確認することを繰り返した。アオハダ、ネジキ、ナツハゼ(筆者は見落としたが実をつけていたと後で聞いた)など他所では見ることの少ない樹木も観察することができた。

◇植物の見方・面白さ
 ツユクサの花序と花の構造、アオツヅラフジの濃紺の実の中のアンモナイト型の種子、カラスウリの蔓の垂下による繁殖戦略など勝山先生のお話しは興味深く、似たものの見分け方についても、識別ポイントの解説は大いに参考になった。解かっているつもりだったことでも、先生の説明によって整理・納得できたことが少なくない。どれ一つとっても大いに役立つ情報なのだが、具体的には書ききれないので項目だけにとどめる。
(山口太郎)


  

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2016年10月07日

第122回サロン・ド・小田原『見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第122回サロン・ド・小田原
『見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物』
2016年11月5日(土曜)14時00分から

事前申し込み不要・当日受付
 サロン・ド・小田原は、第1部講演&第2部交流会を通じて、学芸員や自然史好きの仲間等と気軽に語り合う集いです。
 今回は、当館の新学芸員である、小・中型哺乳類を専門とする鈴木聡さんから野生動物に関するお話をしていただきます。
 みなさま、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

salonde_201610


■第1部講演■
演題:『見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物』
話題提供:鈴木 聡氏(神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員)
内容:
日本には100種以上の野生哺乳類が生息しており、海から山まで様々な環境で暮らしています。彼らは必ずしも私たちにとって遠い存在ではなく、私たち人間の生活場所の近くにいる種類もたくさんいます。しかし、彼らが私たちの目の前に姿を現すことはめったになく、そのせいか彼らがどんな生活をしているのかを知るのは難しそうな気がします。どうしたら「身近な」野生動物に会えるのか、いかにして彼らの生活を知ることができるのか、その方法を紹介します。

■第2部交流会■
第1部の講演を受け、哺乳類や野外調査の写真や標本を見ながら、哺乳類に関するクイズをします。この機会に博物館や友の会のスタッフと気軽にご歓談ください。

【日時】平成28年11月5日(土曜)14時から16時20分(13時30分より受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館1階西側講義室
【交通】箱根登山鉄道「入生田」駅下車3分
【第1部講演】14時〜15時(13時30分より受付)
【交流会】15時10分〜16時20分
【参加費】無料
【申込】第1部、第2部とも事前申込み不要。どなたでも参加できます。
【主催】県立生命の星・地球博物館、生命の星・地球博物館友の会
【友の会事務局】〒250-0031小田原市入生田499神奈川県立生命の星・地球博物館友の会事務局
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【お問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・田口)   

Posted by kpmtomo at 22:29Comments(0)TrackBack(0)サロンド小田原 

2016年09月17日

よろずスタジオ” 菌類分野「いろんなカビを見てみよう」活動報告

実施日:2016年9月11日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:161名(大人88名、子ども73名)
講 師:スタッフ6名

昨年に引き続き、菌類の有志チームの出展は「カビ」をテーマとしました。
当日の天気は曇りでしたが、予報では雨だったこともあり、来館者が多かったようです。
展示内容は、昨年に準じたもので、「カビの紙芝居」「コウジカビ、サビ菌などの顕微鏡観察」「きのこパズル」「きのこスタンプ」などです。また、事前に生のキノコをたくさん採集でき、野生キノコの実物展示が彩りを加えてくれました。やはり実物は説得力が違います。楽しんでもらえたのではないでしょうか。
カビと言うと一般には嫌われがちですが、来場者からは「カビの世界を垣間見ることができた」という感想を始めとして、中には「カビは人の生活、そして生態系の一員として欠かせない存在だということに気付いた」という感想も頂くことができました。(友の会:山本(洋))

キノコの展示コーナーでの参加者の様子:
・黄色の切り口からみるみる青く変わるきのこ、イロガワリにびっくりした
・脳みそそっくりなノウタケに触って、ふわふわを実感しました
・真っ赤で毒々しいタマゴタケが食べられると聞いて、驚いた方多数
・ニオイコベニタケでは、匂いをかいで「どこかでかいだ匂いだ」としばし考えて
・キノコがカビの仲間とは知らなかった
*目で見て、手で触り、匂いをかいでキノコワールドを味わった様子で、爐茲蹐坤好織献″の面目躍如でした。  (スタッフ一同)

出番を待つキノコ達
出番を待つキノコたち
紙芝居でカビの豆知識を得る
紙芝居でカビの豆知識を得る
どれどれ、父さんも見てみよう
大入りの会場
大入りの会場
大入りの会場
  

2016年09月16日

第121回サロン・ド・小田原「すべては元素でできている」アンケート結果

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 2016年8月27日(土曜)に第121回サロン・ド・小田原「すべては元素でできている」(話題提供:平田大二さん)が、神奈川県立生命の星・地球博物館にて、博物館と友の会により共同開催されました。講師、スタッフをあわせると第一部の話題提供(講演会)には59名、第二部の交流会には29名の参加があり盛況な会となりました。
今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた36名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)  続きを読む

2016年09月13日

第121回 サロン・ド・小田原「すべては元素でできている」参加報告

[開催日] 2016年8月27日(土曜)
[会場] 博物館西講義室、レストラン・フォーレ
[話題提供] 平田大二 氏(生命の星・地球博物館館長)
[参加者数] 第1部講演59名、第2部交流会29名
平田大二館長
平田大二館長

講演会の開会
講演会の開会

 特別展「 Minerals in the Earth 」に呼応して、今回のサロン・ド・小田原は開催された。第1部講演に先立って30分ほど平田館長による特別展の解説も行なわれた。その内容は準備のため参加できなかったので内容は不明だが、小中学生や高齢者の方も交えて、好評であったようだ。
特別展の解説
特別展の解説

 第1部の演題は「すべては元素でできている」と言うだけあって、ほとんど元素のお話を聞かせて頂いた感じであった。この講演のために勉強されたという元素・原子に関する本の内容を紹介された。ヒトを構成している元素の量からその価値を計算すると13,000円くらいだ。とか、銅元素はヒトの心臓に不可欠であるとか、興味深い内容もあった。が、私としては、水素やヘリウムの元素からどのようにして鉄や金などの元素が出来てきたのかとか、ルビーはどのようにして作られ、どのような元素で出来ているのか、そしてどの元素が加わるとサファイヤになるのかと言った鉱物と元素の関わりについてお話を伺いたかったというのが私の本音であった。
 最後の質問に、「もし、マントルまで行くことが出来たら、ダイヤモンドは取り放題か?」と言うのがあったが、これはおもしろいと思った。その回答は‥‥
質問タイム
質問タイム

 第2部では、レストラン・フォーレの会場に、特別展会場の写真がスライドショーされる中、特別展に関わった方の苦労話などがたくさん披露された。宝石の展示のお手伝いをされた方は、ストローを切って作った台の上に乗せた石が傾いてはいないか、そればかりが気になって毎回見ていると言うものや、展示方法に関係した学芸員からは、琥珀の照明の工夫や、白と黒の色を基調にした展示を心がけたお話など、これからの特別展を見る目を少し良くして頂いた。
 最後に今回、初めて参加された高齢者マンションにお住まいの4人の方からサロン・ド・小田原への感謝のお言葉があり、胸がジンとくる思いでした。
 このパターンでの開催は、一応、今回が最後となり、次回122回サロン・ド・小田原(H28年11月5日(土))は14:00開会になる。会が終了して一抹の寂しさを感じたのは私だけではなかったようだ。
(文章・写真:飯島俊幸)
  

2016年09月11日

子ども自然科学ひろば「箱根火山の火山灰を調べてみよう」活動報告

実施日:2016年8月12日(金)
場 所:入生田丸山・博物館実習実験室
参加者:420名(大人210名、子ども210名)
講 師:笠間友博学芸員

 私は今回、実習生という立場でこの講座に初めて参加しました。東京軽石層から採取されたテフラ試料を親指ですり洗いし、現れた鉱物を実体顕微鏡にて観察する講座でした。洗っているときはみんな不思議そうな顔をしていましたが、顕微鏡を見た途端「すごくきれい!」と声をあげていました。今回は参加者が例年の倍近くの420人にもなったとの事で、実験室は終始賑やかでした。
 子供も大人も、スタッフの方々も楽しめて素晴らしい講座となりました。(吉原 遥)

常に賑やかな会場風景
常に賑やかな会場風景
実習大学生の皆さん
お手伝いを頂いた実習大学生の皆さん
おじいちゃんと鉱物探しの競争だよ!
おじいちゃんと鉱物探しの競争だよ!


  

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2016年08月14日

「プランクトン観察〜顕微鏡で観察・スケッチ・写真撮影」活動報告

実施日:2016年8月6日(土)13:00〜15:00
場 所:実習実験室
参加者:子ども4名、大人10名
講 師:小田部 家邦氏
担 当:スタッフ6名

 先生からプランクトン全般のお話の後、プレパラートの作り方、生物顕微鏡の正しい使い方を教わり観察スタート。一つ見つけると、次々と見つかり種名を調べたり、スケッチしたり、特徴のあるのはCCDカメラを使い、みんなでモニターを見ながら先生に解説をしてもらいました。ツヅミモの原形質流動が見えたり、ツリガネムシの伸び縮みする動きを観察できました。アンケートの感想より「いろいろなプランクトンが見れてよかった」「種類の多いのに驚いた。その生態の面白いことがわかった。」「先生のミドリムシのお話がとても面白かった」など。参加者みなさんが大変熱心で充実した講座になりました。(担当:矢野清志)


1
Fig.1 見つけたプランクトンをスケッチ
2
Fig.2 モニターを見ながらツヅミモの説明を聞く
3
Fig.3 ボードに見つけた種名を記録します
4イカダモ
Fig.4 イカダモ




  

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2016年08月13日

地話懇話会『ゴンドワナ大陸の誕生を探る旅−マダガスカルの誕生と人々』実施報告

実施日:2016年7月27日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:27人
話題提供者:有馬 眞 先生(横浜国大名誉教授)

 有馬先生の話題は、マダガスカル国の生い立ちからのお話で、超大陸パンゲアやゴンドワナ大陸との関連によるマダガスカル島の成立、それからの地質・鉱物・岩石の詳細な分布など、私にとっては奥深い地学研究の一端を知ることができました。その後に話されたマダガスカルの人々の生活、アジア系と見られる顔つきと人柄、フランス植民地化と生活の変化、更には自然破壊の現状など、私達人類が向かうべき方向を考えさせられました。是非行って見たい場所です。(伊庭 功明)

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有馬先生による地話懇話会風景
P7270019B
参加者の皆さん
  

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植物観察会「泊まって楽しむ花の八方尾根」実施報告

実施日:2016年8月1日(月)・2日(火)
場 所:八方尾根自然研究路(長野県北安曇野郡)
講 師:勝山輝男学芸員
参加者:31名
担 当:友の会植物グループ

8/1 八方ロープウェィ駅に12:00過ぎに到着、ゴンドラとリフトを乗り継いで黒菱平で降り、鎌池湿原の自然研究路をお花を見ながら登っていきました。低木と草原状のお花畑、夏山本番といった感じ。蛇紋岩の影響で大型の木本(クロベやコメツガなど)が背が低い。
タカネアオヤギソウ、エゾアブラガヤ、ミヤマホタルイ、ミチノクヨロイグサ、ハクサンタイゲキ、キンコウカ、シモツケソウ、カライトソウなどが色とりどり咲いていました。また、八方尾根で発見されたハッポウと名の付く植物、ハッポウアザミ、ハッポウタカネセンブリ、ハッポウウスユキソウも咲いていました。八方池山荘直前で雷が鳴り雨に降られ、山荘到着は午後2:35頃になりました。
8/2 八方池山荘を朝6:00前に出発
 アマニュウ、クガイソウ、ヨツバシオガマ、コタヌキラン、シラネニンジン、それに雪が遅くまで有った谷にはミヤマアズマギク、タカネクロスゲ、岩礫地や崩壊地にはクモマミミナグサ、ミヤマムラサキなどが見られました。
 下って八方池(2060m)ではハッポウワレモコウ、ニッコウキスゲも見られ、池を回ってトイレのある所から来た木道を下って八方池山荘に着いたのは午前11:20頃でした。山荘でお弁当を食べ12:20リフトを乗り継いで八方ロープウェィ駅下からバスで帰りました。
 途中、親海湿原で1時間位散策を楽しみました。
ここでは、サワギキョウ、ドクゼリが沢山咲いていました。さらにセリ科では初めてヒュウガセンキュウを見ることができました。
今回参加してハッポウアザミ、シロウマアザミ、オニアザミの3種とセリ科のイブキゼリモドキ、ハクサンボウフウ、シラネニンジン、ミヤマウイキョウ、イブキボウフウ、アマニュウ、ミチノクヨロイグサなどが見られ、帰り道での親海湿原でもヒュウガセンキュウ、ドクゼリなど見ることができました。
 夕食後には先生方から八方尾根の植相やアザミなどのお話しを聞くことができて、植物グループの方々からは自然研究路で出会った植物の名前をたくさん教えていただき、お得なお得な花観察山行でした。(菅澤桂子)

1_ハクサンシャジンとアルプスの山々
ハクサンシャジンとアルプスの山々(松井宏明撮影)
2_ハクサンタイゲキ果実の毛
ハクサンタイゲキ果実の毛(小久保恭子撮影)
3_タカネマツムシソウ
タカネマツムシソウ(小久保恭子撮影)
4_ハッポウタカネセンブリ
ハッポウタカネセンブリ(小久保恭子撮影)
5_ハッポウタカネセンブリ2
ハッポウタカネセンブリ 2(小久保恭子撮影)
6_八方池に向けて登りながら
八方池に向けて登りながら(松井宏明撮影)
7_タカネイボキボウフウ
タカネイブキボウフウ(小久保恭子撮影)
8_ハッポウワレモコウ
ハッポウワレモコウ(松井宏明撮影)

  

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2016年08月02日

第121回サロン・ド・小田原『すべては元素でできている』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第121回サロン・ド・小田原『すべては元素でできている』
2016年8月27日(土曜)17時30分から


 サロン・ド・小田原は、第1部講演&第2部交流会を通じて、学芸員や自然史好きの仲間等と気軽に語り合う集いです。
 今回は、岩石学が専門の平田大二さん(生命の星・地球博館長)が特別展にちなんだお話をします。みなさま、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

特別展_Minerals in the Earth


第1部講演
演題: 「すべては元素でできている」
話題提供:平田大二氏(生命の星・地球博物館館長)
内容:
 元素は宇宙で生まれ、地球に集まり、鉱物や岩石だけでなく、大気や海、そして私たち生き物もつくりだしました。元素のことは理科の授業で習ったはずですが、忘れてしまっている方も多いと思います。今回のサロンでは、特別展「Minerals in the Earth ―大地からの贈り物―」の開催にちなんで、ふだんはあまり気にすることのない元素について、お話ししようと思います。

第2部交流会
 第1部の講演を受け、自然史のこと、博物館のことなどを話題に、参加者のみなさんと交流を深めましょう。この機会に博物館や友の会のスタッフと気軽にご歓談ください。

【日時】平成28年8月27日(土曜)17時30分から20時(*16時20分より受付:講演前のプレサロンでは展示解説を予定しています)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田499)
【交通】箱根登山鉄道「入生田駅」下車3分
【第1部講演】17時30分から18時30分(博物館1階西側講義室)
【第2部交流会】18時40分から20時(3階レストラン)※交流会は事前申込制
【参加費】第1部講演のみの参加は無料。第2部交流会参加費は大人1000円
【申込】第1部講演はどなたでも参加できます。交流会は事前申込みが必要です。友の会事務局(ファクシミリ:0465-23-8846またはハガキ)まで交流会の参加申込をお願いします。講演のみ参加の場合は、事前申込み不要です。
【友の会事務局】小田原市入生田499生命の星・地球博物館友の会事務局
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・田口)  

Posted by kpmtomo at 22:13Comments(0)TrackBack(0)サロンド小田原 

2016年07月10日

第120回サロン・ド・小田原「エチオピア、ケニア、アイスランド、地溝帯の火山を訪ねて」アンケート結果

第120回サロンド小田原

 2016年6月4日(土曜)に第120回サロン・ド・小田原「エチオピア、ケニア、アイスランド、地溝帯の火山を訪ねて」(話題提供:長山武夫さん)が神奈川県立生命の星・地球博物館にて博物館と友の会により開催されました。講師、スタッフをあわせると第一部の話題提供(講演会)には42名、第二部の交流会には28名の参加があり盛況な会となりました。
 今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた10名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)  続きを読む

2016年07月09日

第120回サロン・ド・小田原「エチオピア、ケニア、アイスランド、地溝帯の火山を訪ねて」参加報告

[開催日] 2016年6月4日(土曜)
[会場] 博物館西講義室、レストラン・フォーレ
   東講義室(ミニ写真展)
[話題提供] 長山武夫氏(生命の星・地球博物館友の会会員)
[参加者数] 第1部講演42名、第2部交流会28名

長山武夫 氏
長山武夫 氏

 今回は、長山さんが旅した地溝帯周辺の自然を臨場感あふれる写真とともに紹介していだきました。地溝帯は大地が裂けて広がる場所で、それに伴う火山活動により様々な地形が生み出されています。
 最初にお話していただいたのは、2015年3月に訪れたアイスランド。大西洋中央海嶺の上にあり、長大な大地の裂け目「ギャオ」が島を南北に貫いています。訪れたのが冬で大地が雪に覆われていたため、残念ながら遠くから裂け目を確認するのが難しくなっていましたが、裂け目の中を歩くことができたそうです。アイスランドといえば温泉とか氷河が有名ですが、6〜7分に1回お湯が20 mもの高さまで噴き上がるアイスランドのストロックル間欠泉の動画や、その全貌を見渡すことができないほど巨大な氷河の写真などで目を楽しませていただきました。
第1部会場の様子
第1部会場の様子

 真冬のアイスランドの次は、赤道をまたぐケニア。そこはアフリカ大地溝帯のど真ん中。地溝帯の中にいると、そこが地溝帯だとは分からないほどの広くて平らな大地。標高2550 mの展望台「SubukiaViewPoint」から見て初めて巨大な地溝帯の存在を認識できるということです。
 長山さんはアフリカ大地溝帯の北部(エチオピア)も旅されています。そこには地溝帯独特の様々な地形が見られます。エルタ・アレの溶岩湖の動画では、マグマが激しく噴き出る音が聞こえ、まさに地球の躍動感を感じることができました。
アフリカでの移動
アフリカでの移動

 アイスランド、ケニア、エチオピアの地溝帯とそれに関連した多様な地形を写真だけでなく動画も交えて紹介していただき、私も実際に現地に行って見てみたいと思いました。
 第2部・交流会ではマダガスカルの原猿類、ケニアの野生哺乳類、カナダのホッキョクグマ親子、南極のペンギン・クジラ、インドネシアのオランウータンなどの写真をスライドショーで紹介していただきました。世界各地を旅されて写真を撮ってこられた長山さんの苦労話なども聞かせていただきました。極寒のカナダでホッキョクグマの撮影をされた際には撮影機材だけでなく防寒の装備など準備段階から大変だったとお伺いしました。また、ホッキョクグマの親子の撮影をされた際には、接近するのがとても危険なため100 m以上離れて撮られたそうですが、とても写真が鮮明で長山さんの撮影技術の素晴らしさに脱帽です!
第2部交流会場
第2部交流会場

 実際に世界中を旅され風景から動物まで様々な写真を撮られている長山さんのお話を聞くことができ、改めて自然や動物の多様性を実感することができました。生命の星・地球博物館には、大地溝帯に関する展示(ジブチのトラバーチン)や野生哺乳類の多様性を学ぶことのできる展示(「恐竜から哺乳類へ」の剥製)がありますが、現地に行ってそれらを五感で感じることができるというのは大変羨ましいです。
 第1部では火山の、そして第2部では動物たちの自作写真ハガキを長山さんより参加者全員におみやげとしていただきました。ありがとうございました。
ミニ写真展会場
ミニ写真展会場
(文章・鈴木聡、写真・飯島俊幸)
  

2016年07月06日

「変形菌を観察してみよう!」活動報告

実施日:2016年7月2日(土)
場 所:入生田丸山・博物館3階実習実験室
参加者:17名
講 師:萩原博光国立科学博物館名誉研究員 スタッフ6名

 午前中は、萩原先生に変形菌について「生活環」や「探し方」のお話を聞いた後、入生田丸山からしだれ桜広場まで、赤い変形体やアミホコリなどを観察しながら登った。しだれ桜広場では昼食の後、それぞれに変形菌探しに挑戦した。午後は博物館に戻り、採集した変形菌を実体顕微鏡で観察した。またいろいろな子実体をCCDカメラで大きく映して解説を聞いたり、「子実体の構造やしくみ」について勉強した。
参加者からは、野外での変形菌探しが楽しかった、実体顕微鏡観察が面白い、自分で見つけられたので良かった、また参加したいなどの感想があった。ジクホコリ、キミミズフクロホコリ、ハイイロフクロホコリ、アミサカズキホコリなどおよそ20種が観察出来た。(友の会・矢野倫子)

1
変形菌探しに夢中
2
皆で採集した変形菌
3
クラカタホコリ
4
ハイイロフクロホコリ
5
栗のイガについたコシロジクキモジホコリ
 
  

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2016年06月30日

よろずスタジオ「葉脈標本をつくろう」実施報告

実施日 2016年6月25日(土)13:00〜15:00
場所  博物館3階実習実験室
参加者 108名(こども65人 大人43人)
担当  大西学芸員 スタッフ 10名

「葉脈ってなに?」「葉脈って知ってる?」という大西学芸員の問いかけでスタート。「葉脈にはいろいろな種類があるよ」「葉脈は水や栄養を運んでいるところだよ」という説明をこどもも大人も真剣に聞き入っていました。続いて「歯ブラシは上からトントンとやさしく叩いてね」と作り方の手順と注意を受けて、いよいよ標本作りに挑戦です。ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、ブナ、ツバキ、クチナシから2〜3枚の葉を選び、トントントン。
網目が見えて出来上がり。アイロンかけて、台紙にはっぱの名前を書いて、ラミネートして、完成です。30分入れ替え制で次々と4回しました。

「すごくうまくできたよ」「みんなに褒めてもらった」
「説明が丁寧でよくわかった」
「孫と一緒の旅行のステキな思い出の作品になりました」
など、楽しかった、またやりたいというたくさんの感想をいただきました。 
                        (浜岡史子)
よろず看板
よろず看板

大西学芸員の葉脈の説明
大西学芸員の葉脈の説明

楽しくトントン
楽しくトントン

完成標本に葉の名前を書く
完成標本に葉の名前を書く