2017年04月20日

樹木観察基礎講座「果物のなる木々『ウメやモモの仲間』」実施報告

実施日:2017年4月8日(土)
場 所:生命の星・地球博物館 3F実習実験室
参加者:15名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田 洋章氏

 スライドを見ながらの先生の解説は興奮の連続でした。ウメの花芽断面が拡大されたスライドでは花芽内に花弁、萼片、芽鱗、葯がしっかり詰め込まれており、次に子房周囲花のスライドでは果実になる部分2つの胚珠、生長した時に見られるうぶ毛も確認することができました。
 またその果実の成長については、開花後50日位は主に細胞分裂による細胞数の増加で急速に肥大し、その後、肥大は一旦緩やかになるがこれは核の硬化と胚の発達が盛んになる時期とのこと。その後再び肥大が急速に進み成熟していくが、これは個々の細胞が大きくなることによること、等々興味深く聞き入りました。
 今まではウメ、モモの花々を愛で、香りを楽しみ、その果実を味わうことでその季節を感じてきましたが、この基礎講座に参加したことで植物をもう一歩深く見つめることは、そのおもしろさ、楽しさが数倍に広がることを知りました。ありがとうございました。(江頭淑子)

20170408 八田先生講座 ウメとモモ 風景-005s
ウメの花芽拡大スライドは、その神秘さに引き込まれる感じでした
20170408 八田先生講座 ウメとモモ 風景-003s
先生のお話に聞き入るみなさん
20170408 八田先生講座 ウメとモモ 風景-019s
白板を使って、みなさんの質問に丁寧に解説をしていただきました  

Posted by kpmtomo at 20:54Comments(0)TrackBack(0)

2017年04月18日

地話懇話会『九州南部大隅花崗閃緑岩と丹沢トーナル岩、 および矢倉岳石英閃緑岩の違いをみる』実施報告

実施日:2017年3月22日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:26人
話題提供者:中村俊文 氏(生命の星・地球博物館学習指導員)

 この日の博物館見学後に講座案内板の「丹沢のトーナル岩と矢倉岳の石英閃緑岩」の文字が目に入り、南足柄地区ジオパーク研修会に参加していたので大変興味があり、聴講してみることにしました。 
 中村先生のお話は専門的で解らない言葉もあり難しかったのですが、岩石のでき方など先生の研究にかける熱意が伝わり石の研究も面白そうだと思いました。今度機会があったら一緒に石を探しに行って
みたいと思いました。 (武井みどり)

中村俊文氏の懇話会風景
中村俊文氏による地話懇話会風景
中村俊文氏会場風景
会場風景
  

Posted by kpmtomo at 20:14Comments(0)TrackBack(0)

地話懇話会『早春の江の島周辺の地層・地質観察会』実施報告

実施日:2017年2月11日(土・祝日)
場 所:藤沢〜江の島周辺
参加者:28名
講 師:笠間友博学芸員

 初めて巡検なるものに参加できました。この地域一帯の湘南砂丘は、大正の関東大震災時かえって被害が少なかったとのことです。
 途中の上諏訪神社からの景色は素晴らしものでした。島内の聖天島と神奈川自然保護の活動のエピソードには感心しました。江の島の西端では海面まで降り、途中の斜面で葉山層とレキ層の境目を観察、一目瞭然!基盤層に乗っている関東ローム層もあちらこちらで観察できました。今度観光で江の島に来た時は巡検の視点で楽しめそうです。(竹澤京介)

旧江の島道の池子層露頭
「旧えのしま道」沿いの池子層露頭
スポット剥ぎ取り体験
“ホットメルト接着剤”を利用したスポット剥ぎ取り体験
島内聖天島
保存方法が検討されている島内の聖天島
島内上り下り階段コース
何度も上り下りした島内コースの急階段
  

Posted by kpmtomo at 20:11Comments(0)TrackBack(0)

地話懇話会『世界を変えた!?〜メタン湧水と化学合成群集』実施報告

実施日:2017年1月25日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:32人
話題提供者:野崎篤 氏(平塚市博物館学芸員)

 今回は、深海に生息しているシロウリガイの話題でした。
 相模湾・初島沖の深海底の冷湧水域は硫化水素やメタンに富む還元的な環境となっています。
 ここにシロウリガイなどの化学合成生物群が生息しています。メタンはメタン生成菌という微生物がつくるようですが、三浦半島などに産する化学合成化石群集と共にみられる炭酸塩コンクリーションは、このメタンに由来する炭素安定同位体比を示すということでした。
 生命の不思議とプレートの動きを実感できる興味あるお話しでした。 (吉川節子)

野崎学芸員の懇話会風景
野崎篤 学芸員による地話懇話会風景
野崎学芸員会場風景
会場風景
  

Posted by kpmtomo at 20:07Comments(0)TrackBack(0)

2017年03月25日

第124回サロン・ド・小田原『知の架け橋・博物館を見つけよう』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第124回サロン・ド・小田原『知の架け橋・博物館を見つけよう』
2017年3月25日(土曜)14時から(事前申し込み不要・当日受付

 サロン・ド・小田原は、学芸員や自然史の達人等と気軽に語り合う集いです。
博物館にはさまざまな人や物がやって来ます。それを後世に伝える知的財産として整理し、忘れがたい印象的なものに味つけをすることが学芸員の仕事です。演者が博物館と歩んだ25年を、卓越したアイデアと技術で支えてくれた仲間たちとともにふりかえり、講演とワークショップ「ミニ博覧会」を行います。

話題提供:トークセッション 14時〜
話題その1: 『博物館の架け橋機能』(およそ20分)
講師: 広谷浩子(当博物館学芸員)
内容: 今回のワークショップ企画の意図説明をします。
 
話題その2: 『私のほねほね活動』(およそ30分)
講師: 博物館標本士 相川 稔さん 他
内容: 作品や取り組みを語っていただきます。

ミニ博覧会 15時ごろ〜
進行: 広谷浩子(当博物館学芸員)
博物館のイベントや学校の授業を盛り上げる楽しい教育グッズを、「骨」「例えとなりきり」「動き動かす」「パズルやクイズ」の4ブースで展示する予定です。各ブースの簡単なプレゼンの後は自由観覧タイムです。自慢のグッズをお楽しみください。最後に人気投票もしていただきます。
 
まとめ・提案 16時ごろ〜16時20分
投票結果を発表し、教育グッズの作成と活用について語り合います。

【日時】平成29年3月25日(土曜)14時〜16時20分(13時40分より受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館 1階講義室
【交通】箱根登山鉄道「入生田駅」下車3分(小田原市入生田)
【参加費】無料
【申込】申込方法申し込み不要。どなたでも参加できます。
【主催】県立生命の星・地球博物館、生命の星・地球博物館友の会
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【お問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・田口)  

Posted by kpmtomo at 06:46Comments(0)TrackBack(0)サロンド小田原 

2017年03月19日

総会・イベントのご案内や友の会通信95号、行事一覧等をお送りしました

 友の会事務局より、会員の皆さまに総会&イベントのご案内や友の会通信95号、行事一覧等をお送りしました。また、2月中に更新手続きをされた方には新しい会員証もお送りしております。博物館のご好意による特典もあります。ぜひ、ご活用ください。
 4月9日(日)は友の会総会です。また総会後のイベントは「友の会20周年を迎えて」と題して、設立当時の状況や目的、現状、今までの活動内容、今後の友の会への期待やあり方等について、当初から関わって頂いた広谷学芸員や出川元学芸員、また今まで色々な企画を行ってきた友の会会員等による講演及びシンポジウムを行います。
 皆さまにもぜひご参加いただき、一緒に友の会について考えてみませんか。こちらはオープン企画なので、友の会会員でない方もお誘いただき、ご参加いただければと思います。

IMG_5376
  

Posted by kpmtomo at 14:43Comments(0)TrackBack(0)

2017年03月10日

ミューズ・フェスタ2017へのお誘い

2017年3月11・12日の両日、博物館にてミューズ・フェスタ2017が開催されます。これは、博物館の開館記念日を祝うお祭りです。
子どもも大人も楽しめるイベントです。
常設展示室も無料でご覧いただけます。
友の会は、特別展示室にて友の会コーナーを設置し、友の会のPRや子供向けに「きのこスタンプ」、「どんぐりトトロづくり」を行います。
どうぞみなさまお気軽にお越しください。

博物館のサイト↓
http://nh.kanagawa-museum.jp/event/info/ev391.html  

Posted by kpmtomo at 16:54Comments(0)TrackBack(0)

2017年02月25日

よろずスタジオ「チョウの体を見てみよう」

実施日:2017年2月19日(日)13:00〜15:00
場所:博物館講義室
協力:渡辺恭平学芸員
参加者:119名(大人62人子供57人)
スタッフ:5名

菜の花の黄色に心和む季節がやってきました。菜の花とくれば、そう、蝶です。今日は、蝶を間近でじっくり観てみませんか。

会場は「色」「形」「口」「パズル」の4つのコーナーに分かれ、どこからスタートしてもOK。
興味のあるコーナーへ、さあどうぞ。

「色」
蝶の美しい翅、その色にはどんな機能があるのでしょう。カモフラージュ、パートナー探し、そして体温調整など大切な機能があります(例:キタキチョウ)。私達の目を楽しませてくれるだけじゃなかったんですね。そしてその色は鱗粉の色。顕微鏡で見てみましょう。綺麗ですね、魚の鱗のようです。翅に水をかけたら…水をはじきます。鱗粉には水をはじく機能があるので、蝶は雨にぬれても大丈夫なんですよ。

「形」
天敵から身を守るために、蝶はちゃんと対策を立てています。翅の下隅にある突起や目玉模様(例:ジャコウアゲハ、ジャノメチョウ、クジャクチョウ)。あれは「おとり」。鳥はその「おとり」を攻撃するので、蝶にとって致命傷にはなりません。では「おとり」のない蝶は?ひらひら飛んだり、早く飛んだり、なかには蝶自身が毒をもつものもおり…この場合、鳥は襲わないそうです(例:アサギマダラ)。大したもんです。

「口」
顕微鏡で蝶の口を見てみましょう。花のサイズに応じて吸蜜ができる長いストロー。普段は渦巻状に巻いておきます。「目、大きいね。仮面ライダーみたい」なるほど、仮面ライダーの目は複眼だったんですね。

最後はスタッフお手製の「蝶パズル」。親子で頭の体操です。完成するとみんな笑顔でパチパチパチっ。参加者の皆さん、帰り際に陳列ケースの蝶に圧倒されながら、渡辺学芸員の熱のこもった話をずっと聞いていたかったようです。

【反省会談】
蝶の素晴らしさに驚かされることばかりのワークショップだったのではないか。
4つのコーナーのどこからでも観察ができたので、参加者の流れは滞ることなくスムーズだった。次回もこの形式を採用しようなどと話し合った。 (友の会矢澤)

看板

看板

学芸員の解説に聞き入る

学芸員の解説に聞き入る

僕はちゃんとノートをとるんだ

僕はちゃんとノートをとるんだ

これはどこかな

これはどこかな

展示された標本の一部 (1)

展示された標本の一部 (1)

展示された標本の一部 (2)

展示された標本の一部 (2)

  

2017年02月11日

植物観察会『弘法山・植物の冬越し』実施報告

実施日:2017年2月7日(火)
場 所:弘法山公園・吾妻山
参加者:32名
講 師:勝山輝男学芸員

 各地で北風が吹き荒れるなか、弘法山は春の訪れを感じさせるポッカポカ陽気。観察には絶好の日和となりました。(日頃の行いが良いからでしょうか)
 さて本日は、ロゼット型植物と樹木の冬芽の観察。年に一度の期間限定の楽しみ、冬の植物の営みに触れる機会です。
 まず勝山先生からロゼット型植物の説明。「秋に発芽し、冬は縮こまって、春に茎をのばし花を咲かせる」なるほど、道端で地面に張りつき放射状に葉を広げる雑草、あれですね。しかしどれも同じように見えるロゼット葉、どうやって見分けるのでしょう。そこで弘法山に生育するロゼット葉15種類ほどをとりあげ、その特徴を外見や手触りやルーペを使って丁寧に教えていただきました。触って「痛っ、オニノゲシ」、匂いを嗅いで「キュウリグサ」、ルーペでT字毛を確認して「ヤマハタザオ」などなど。どれもタンポポに見えたロゼット葉は、それぞれこんなに異なる特徴があるんですね。
image
左上:キク科オニノゲシ
右上:キク科コウゾリナ
左下:ムラサキ科キュウリグサ
右下:アブラナ科ヤマハダザオ

お昼のために予定された場所は開けた日当たりの良い、そこはロゼット葉のパラダイス。ということは観察者にとってもパラダイス。お昼そっちのけで、さまざまなロゼット葉をとことん比較しながら、目を皿のようにして観察。大満足!(でも繰り返し見ないと、忘れてしまいそう。これは私に課された宿題宿題!)
探究心もお腹も満たされた後は、冬芽の観察。まずその見方のティップを先生から。「対生か互生か。次に頂芽があるか、裸芽か」目の前に対生で赤い枝が、、、イタヤカエデ!「あれ、あれ!でなく、名前を思い出して下さいね。認知症予防です」と先生のアドバイスに皆さん、「あはは」と納得の笑い声。目玉のハリギリ、毛玉がはみ出たヌルデ、混芽でポンポンに太ったニワトコ、、、個性的な可愛い冬芽が春に向けて準備を進めています。
IMG_5123
左上:ムクロジ科イタヤカエデ
右上:ウルシ科ヌルデ
左下:レンプクソウ科ニワトコ
右下:バラ科カマツカ

カマツカを例に短枝と長枝の違い、ウワミズザクラで落枝の役割などなど、学ぶことが盛り沢山の観察会。葉を落とした弘法山は冬の魅力に溢れていました。
,観察会風景・今日のまとめ
今日のまとめ

先生、そして企画担当のスタッフの皆さま、素晴らしい一日をありがとうございました。
(友の会 矢澤)
  

Posted by kpmtomo at 09:55Comments(0)TrackBack(0)行事報告 

2017年02月05日

「地図を楽しもう」実施報告

実施日:2017年1月28日(土)
場 所:博物館実習実験室及び博物館周辺・箱根湯本・塔ノ沢
参加者:5名
講 師:新井田秀一学芸員

午前中は、地形図「2万5千分の1箱根」を徹底的に読みこむことで、地図のしくみや地図記号など、地図情報の取得のコツを学びました。  
 午後は読み込んだ地形図を携行してのフィールドワークです。博物館を出て箱根湯本方面へ。土木遺産登録の山崎発電所や国道1号線の水準点を確認して、一気に牛頭天王社の階段を登り標高110mの地点へ。等高線に沿ってしばらく歩き三枚橋へ降りて箱根町役場から早雲寺。その間いろいろな地図記号と実物の様子を観察しました。地図に温泉記号のある湯本源泉と熊野神社で終了時刻となり解散。余力のある方は旭橋を渡り、荻窪堰取水口を見て、函嶺洞門、千歳橋から塔ノ沢駅まで歩きました。天気にも恵まれ地図を持っての散策は楽しく、様々な情報を得るコツを学べました。帰りの電車で「楽しく充実した講座でした」とのお言葉をいただきました。ありがとうございました。(友の会 関口)

008
午前中の講義

019
牛頭天王社の入口
049
湯本源泉(横穴式源泉)の跡
  

Posted by kpmtomo at 20:59Comments(0)TrackBack(0)行事報告 

“よろずスタジオ”「砂とあそぼう!」実施報告

実施日:2017年1月15日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:212名(大人113名,子供99名)
担 当:地学ボランティア9人、石浜佐栄子学芸員

 地学ボランティア金曜グループが担当している1月のよろずスタジオは、「砂とあそぼう」というテーマのもと、2010年から続けてきました。ここ3年間は「砂でお絵かき」を実施してきたので、今年は何か新しい試みをしようと検討しました。
 砂の性質のうち、流れる砂の作る模様、流れ下った砂の作る一定の角度(安息角)の斜面などを簡単に再現できるおもちゃを作ることにしました。ガラスやアクリルの板の間に、粒度のちがう砂粒と水を封じ込めると面白いものが見られることは知られていましたが、安い材料を用いて水は使わないという条件のもと、いろいろと試行錯誤しました。容器としてプラスチックのカードケースを使うことに落ち着いた後、粒度のちがう2種類の砂の大きさ、それぞれの砂の量など、20種類ほど試作して、使用する砂や分量を決めました。このおもちゃを、砂流絵紋(さるえもん)と名づけました。
 プラスチックのカードケースは静電気が起きるため、あらかじめケースの内側に静電気防止剤を塗っておき、お子さんに砂を選んで入れる手順などを決めて、当日をむかえました。ケースに砂を入れ、テープでふたをするところは、スタッフが行いました。
 当日は、合計85名の方に砂流絵紋を作ってもらうことができました。子どもたちが出来上がった砂流絵紋を傾けて、しま模様ができる様子を試していました。私たちのねらいが、うまく伝わっていると良いのですが。
 また会場には、私たちが作ったものも含め、砂にまつわるおもちゃをいろいろと並べ、砂のふしぎを体験してもらいました。
(地学ボランティア金曜グループ)

1
砂で描いた、入り口の看板
2
砂流絵紋の作りかた
3
上手にできたかな?
4
これが砂流絵紋です
5
粒度のちがう2種類の砂を混ぜて、一点から落とすとできる縞模様の山(松井理作氏製作)
6
数種類の砂と水を、2枚のガラス板の間に封じ込めた玩具作品(庄司文子氏製作)
  

2017年01月21日

第123回サロン・ド・小田原『七沢石に迫る』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第123回サロン・ド・小田原『七沢石に迫る』
2017年2月4日(土曜)14時から(事前申し込み不要・当日受付)


サロン・ド・小田原は、学芸員や自然史の達人等と気軽に語り合う集いです(※今回は14時開始です)。
今回のサロン・ド・小田原では企画展「石展2」に関連して、石材「七沢石」に注目します。
また、講演+交流会というパターンを発展させて新たな方式を試みます。最初に七沢石に関するトークセッション(話題その1・その2)を聴いた後、テーブルごとにワークショップや語り合いをすすめます。そして、また全体の質疑応答にもどるというすすめ方です。講演を聴くだけという姿勢ではなくて、話題提供者も参加者も一緒になって気さくに語り合う時間を模索してみます。
みなさま、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

七沢石(日向石)の石切場跡
七沢石(日向石)の石切場跡

トークセッション:話題その1(およそ30分)
『東丹沢に点々と見つかる七沢石丁場跡』
話題提供:門田真人さん(生命の星・地球博物館外来研究員)
あちこちに七沢石の石造物が残っています。相当な石材が切り出されたはずです。伊勢原から煤ヶ谷の山間に見つかる石切場跡を紹介します。

トークセッション:話題その2(およそ30分)
『七沢石と石工』
話題提供:新井裕美さん(神奈川県立歴史博物館学芸員)
七沢石は、庶民の生活や信仰を支えた石です。七沢石の切り出しや加工の仕事、七沢石の製品などを紹介します。

テーブル対話カフェ(およそ40分)
進行:田口公則さん・山下浩之さん(生命の星・地球博物館学芸員)
話題提供を受けてテーブルごと七沢石について語り合い、あわせてワークショップすすめることで、七沢石に深く迫ります。予定ワークショップはつぎの2つ。
○ワークショップ「写真を貼り合わせて七沢石を実感!」
参加者同士で写真を貼り合わせて原寸大七沢石に仕上げます。
○ワークショップ「七沢石を地質図で確認!」
石切丁場跡の分布を地質図に重ね合わせて、七沢石を産する地層を考察します。

まとめ(20分)
テーブル対話の報告や質問を挙げて、話題を全体で共有します。

【日時】平成29年2月4日(土曜)14時〜16時20分(13時40分より受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館 1階講義室
【交通】箱根登山鉄道「入生田駅」下車3分(小田原市入生田)
【参加費】無料
【申込】申込方法申し込み不要。どなたでも参加できます。
【主催】県立生命の星・地球博物館、生命の星・地球博物館友の会
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【お問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・田口)  

Posted by kpmtomo at 03:27Comments(0)TrackBack(0)サロンド小田原 

2017年01月16日

第122回サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」アンケート結果

第122回サロンド小田原

 2016年11月5日(土曜)に第122回サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」(話題提供:鈴木聡さん)が、神奈川県立生命の星・地球博物館にて、博物館と友の会により共同開催されました。講師、スタッフをあわせると第一部の話題提供(講演)には29名、第二部の交流会には21名の参加があり盛況な会となりました。
今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた17名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)  続きを読む

2016年12月23日

地話懇話会『金属鉱床学とは〜金属元素の挙動を探る』“特別展「大地からの贈物」”〜 美しい展示標本の出自を巡って〜』実施報告

実施日:2016年10月26日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:27人
話題提供者:蛯子貞二 氏(友の会)

金属資源利用の歴史、鉱床学は経済地質学とも呼ばれることなど、鉱山にかかわってこられた蛯子さんならでは、のお話を頂いた。鉱石を単に無機物ととらえ、人との関わりで考えることのなかった私にとって、随所に「人の営み」が感じられた新鮮な講義でした。
成因別鉱床の種類、世界の金属鉱床も紹介して頂いた。金銀の鉱床は主に熱水鉱床であること、菱刈鉱床は唯一稼業している鉱山であることなど、たくさんのことを教えて頂きました。
(湯川清子)

蛯子さんの解説風景
蛯子さんによる金属鉱床学の解説風景
展示標本の解説風景1
展示標本の出自解説風景1
展示標本の出自解説風景2
展示標本の出自解説風景2
  

Posted by kpmtomo at 14:33Comments(0)TrackBack(0)地話懇話会 | 行事報告

友の会地学G講座『西丹沢細川谷ガーネット流紋岩の露頭観察会』実施報告

実施日:2016年10月15日(土)
場 所:西丹沢中川細川谷
参加者:29人
講 師:山下浩之学芸員

「ガーネット」という言葉にひかれ,「宝石がざくざく手に入るかも」と言う欲深さ?から参加しました。快晴の空とは無関係に講師の方の話は難しかったですが、現地で見た流紋岩の露頭は約240万年前のもので、当時の火山活動が活発であったことや、含まれているガーネットと同じ化学組成のものがヨソで見つかればその地層が同年代であると推測できること(鍵層)が分かりました。
「知識」という宝石がざくざくと頭脳に入り、大変得した気分になりました。(奥谷 隆)

山下学芸員の解説風景
山下学芸員によるガーネット流紋岩の解説風景
ガーネット流紋岩採集風景
露頭下でのガーネット流紋岩採集風景
露頭への山道
露頭まではこんな山道も歩きました

  

Posted by kpmtomo at 14:29Comments(0)TrackBack(0)行事報告 

友の会地学G講座『伊豆丹那断層観察会』実施報告

実施日:2016年9月3日(土)
場 所:伊豆半島函南町周辺
参加者:44人
講  師:山下浩之学芸員、大坂規久 氏、杉原貴美江 氏(伊豆半島ジオガイド協会)

驚きの連続でした。丹那トンネルが盆地とは言えない平地の上を通っているなんて、それもゆったりとした牧場の下を‼・・、てっきり深い山の下を通っていると思っていました。

丹那断層で生じた各所のズレを観て、大地を動かす自然のエネルギーの大きさが如何に凄いものかを実感できました。帰りの電車の中では、丹那トンネルを通過する時に断層のズレを感じられるかと思いましたが、当然のことですが何も判りませんでした。そして丹那盆地に作られた牧場レストラン【酪農大国オラッチェ】のソフトクリームがとても濃厚で、美味しく頂きました。

色々案内して頂き有難うございました。大変有意義で楽しい一日でした。(石田 いずみ)

【スタッフから一言】:丹那盆地の各所に良く保存されている86年前の地震活動跡を懇切丁寧に解説
頂いた伊豆半島ジオガイド協会の大坂規久 様、杉原貴美江 様に厚く御礼を申し上げます。

丹那断層公園案内板
函南町丹那断層公園の案内板
横ズレ移動した水路の石垣
地震活動で2.6mも横ズレ移動した元水路の石垣跡
火雷神社の断層跡
火雷神社の断層跡(鳥居(中央)と階段の位置に注目)
ジオガイド大坂さんの解説
丹那盆地模型を使い地震跡を説明する大坂規久 氏


  

Posted by kpmtomo at 14:23Comments(0)TrackBack(0)行事報告 

“よろずスタジオ”「生きている化石:ラブカとミツクリザメを観察しよう!」実施報告

実施日:2016年12月11日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:190名(大人132名,子供58名)
協 力:瀬能学芸員,林魚類ボランティア
スタッフ:7名

12月は恒例の魚の観察。
観察に供されたのは、比較的深海に棲むミツクリザメとラブカ。
両方とも一般的にイメージするサメとは違って、体は細長くブヨブヨしています。
サメは浮袋を持っていないので海中を上下しやすく、又、体ブヨブヨにすることで沈みにくくしています。

サメ肌の体験と、生え変わるための歯があごの中に準備されている様子を主な観察点とし、二種のサメを各テーブルに置き、来館の家族に観察とスケッチをしてもらいました。

ラブカはえらが六枚もあり、怖い顔をしています。
ミツクリザメは口がきちんと閉じない特徴があり、歯の様子が見やすく打ってつけです。

あごの骨と頭骨を共にケースの中に展示しました。
現在使用中の歯の後ろに数組の歯が整然と並ぶ様を見た大人子供から「お〜」と一様に声が上がり、知識として知っていても、やはり本物を見るのは違うと実感させられました。
「百聞は一見に如かず」の好例でした。

その他、アルコール漬 けの標本11種を展示しました。
・卵のうを持ったラブカの胎児、
・ネコザメの卵と胎児、
・トラフザメの卵と胎児、
・ヤモリザメ、
・かまぼこの材料に使われるアブラツノザメ、
・発光器を持つフジクジラ、カラスザメ、
・泳ぎ上手のヨシキリザメ胎児、
・生きている化石ギンザメ、アカギンザメ、
・小さいサメのオオメコビトザメ

サメというと人食いザメのイメージがあるのか、大人の方の訪問数の多さが際立っていました。
「なかなかできない体験ができるこういう催しはありがたい」という大人の感想も多く聞かれました。
(赤堀千里)

看板
看板
ミツクリザメのあごの骨を見る
ミツクリザメのあごの骨を見る
いろんなサメの標本
いろんなサメの標本
長いな〜 紙からはみ出ちゃう
長いな〜 紙からはみ出ちゃう
できました!
出来ました!
はみ出ました
はみ出ました
大人も熱心
大人も熱心

  

2016年11月19日

第122回 サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」実施報告

[開催日] 2016年11月5日(土曜)
[会場] 博物館講義室
[話題提供] 鈴木 聡 氏(生命の星・地球博物館)
[参加者数] 第1部講演29名、第2部交流会21名
鈴木聡学芸員
講演中の鈴木聡学芸員

 14:00スタート、16:20終了の形でのサロン・ド・小田原は初めての会であった。開館時間内での開催なので、その場での飛び入りのお客さんが多く参加してくれることを期待した。第2部では親子連れも含めて7〜8人の人たちが展示された剥製を見て楽しまれたようである。
 鈴木 聡学芸員は、この4月に採用されたばかりの新人学芸員であり、講演会デビューであった。自己紹介が、生まれから現在に至るまで丁寧に話され、本題のイタチの話へと進んだ。イタチを研究対象に選んだのは、比較的広範囲に分布し、サイズも小型で、扱いやすいと考えたからだそうだ。
 日本には、ニホンイタチとシベリアイタチが居るそうで、東日本にはニホンイタチだけが、西日本にはシベリアイタチとニホンイタチが混在する状況のようである。シベリアイタチは中部地方の山地を越えられず、留まっているが、やがては東日本にも入ってきそうな予感を感じた。
 当然、この2種の見分け方が気になるが、シベリアイタチの方がニホンイタチより体の大きさが少し大きく、ニホンイタチは顔が少し白っぽいと言うことだった。また、雌は雄より小さいと言うことで、識別の方法を聞いている内に益々、見分けが難しくなった。
 第2部は、東講義室に準備されていた小型ほ乳類の剥製標本を利用して行なわれた。標本の並んだテーブルの輪の中に松本涼子学芸員も入り、クイズを織り込みながら、参加者と目の前で質疑の応答が続いた。広谷学芸員や博物館の職員も応援に入り、新人学芸員への温かい支援を感じた。また、この形式は、参加者が学芸員をより身近に感じることができ、良かったと思う。
 最後に、ハプニングがあった。数日前に、静岡県御前崎にあがったと言う動物の骨格が紹介された。漂着物学会会員の佐藤さんご夫妻が鑑定を依頼してきたもので、この機会に、皆さんと同定しようと言うことになった。参考資料の提示もあり、結果はカンガルーの仲間とまで分かったが、さて、そんな動物の骨がどうやって海岸にたどり着いたのか。謎が残った。
 発見者の佐藤ご夫妻も最後に感想をお話になり、サロン・ド・小田原の2時間半を楽しまれたようだ。
(文章・写真 飯島俊幸)
楽しく応答
楽しく応答
佐藤さんご夫妻のお話
佐藤さんご夫妻のお話  

2016年11月16日

“よろずスタジオ”「木の実・草の実で楽しい工作」   実施報告

実施日:2016年11月13日(日)13:00〜15:00
場所:博物館講義室
参加者:67名(大人37名  子供30名)
講師:スタッフ7名

秋たけなわの11月。野山には赤・黄・黒・青、さまざまな色の実がみのります。今日は秋の実をたくさん使ってリースやコマ作りを楽しんでもらいました。
工作に入る前にまず【知っている実があるかな?】のコーナーへ。カラスウリ、ピラカンサ、ドングリ、モミジの4種類の実を並べましたが、その全部に沢山の“知っているよ”シールが貼られ、どれも馴染みの実のようでした。
次は【たねはどのように運ばれるかな?】のコーナー。
たねは
.僖船鵑箸錣譴襦Δ箸咾世靴討い
▲灰蹈灰蹐海蹐っていく
Iにのって遠くへいく
て以に食べてもらう
テ以の体にくっついていく
などの方法で親元を離れ新天地を求めていきます。机の上に並べてあるたねが,らイ里Δ舛匹諒法で運ばれるか、スタッフが適宜説明を加えワークシートにたねを貼ってもらいます。たねをセロテープで貼るのは小さい子には結構大変ですがオオオナモミなどの「ひっつき虫」は用紙に布を貼っておいたのでセロテープ無しでひっつくことを実感してもらえました。
そのあとでお目当ての【ミニリースづくり】です。参加者が「こんなにいろいろな種類の実があるなんて知らなかった」と言われたほどにぎやかに並んた実を使ってリースづくりを楽しんでもらいました。土台となるリースもアケビ、サネカズラ、ムベなどを丸めて用意しました。出来上がった素晴らしい作品の一例は写真をご覧ください!
参加された多くの方から多種多様な実を飾り付けるのが難しくもあり、また面白かったとの感想をもらいました。少し手先の器用さが必要でお子さんは年長さん位から小学生の挑戦が多く、保護者の方も夢中になっていました。
今秋はどんぐりが不作のようで、コマに適したクヌギのどんぐりが集められませんでしたが、どんぐりコマを作りたい子はマテバシイやアカガシのどんぐりで挑戦しました。作ったあとにうまく回ったコマを見て喜ぶ笑顔がうれしかったです。(友の会 田畑)

 20161113 たねはどのように運ばれるのだろう
たねはどのように運ばれるのだろう

 20161113  どの実を使おうかな
どの実を使おうかな

20161113 リース作成中
リース作成中

20161113 秋の実りの リース2
秋の実りの リース

20161113 親子3人のリース
親子3人のリース

  

Posted by kpmtomo at 21:35Comments(0)TrackBack(0)

2016年11月13日

“よろずスタジオ”「クジラの耳の骨を見てみよう」活動報告

実施日:2016年10月16日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:72名(大人38名、子ども34名)
講 師:樽 創学芸員,スタッフ5名

今回は化石分野からクジラの耳の骨を取り上げました。

クジラの耳と言っても、すぐにはピンときません。人間や身近な動物、犬や猫なら耳の形が体の外にあって見えていますが、はて?クジラの耳はどこにあったかしら? から始まって、知らない世界は疑問だらけ。学芸員さんとの相談では、スタッフの私たちが「鼓室胞(こしつほう)」を理解するまでに時間がかかり、トンチンカンなやり取りが飛び交いました。鼓室胞は骨の密度が高いため化石として残りやすく、クジラによって形が少しづつ違うとのことです。

相談の結果、来館の子供達には次の4つを伝えることにしました。
1.化石として残っている耳の構造の一部「鼓室胞」の化石を見てもらう
2.化石の見つかった場所を紹介し、身近に感じてもらう
3.クジラの耳はどんな耳で、体のどこにあるのかを知ってもらう
4.クジラは水の中でどうやって音を聞くかを知る

これだけだと体感することを旨とする爐茲蹐坤好織献″らしくないので、小さい子供たちには糸電話作りをして遊ぶことで、音の振動を体感してもらうことにしました。

当日は、イルカの頭部の骨格を使って、耳がどこにあるのか、どうやって水の中で音を聞くのかを、樽学芸員に説明してもらい、クジラの頭部骨格の写真で、目の後ろにある耳の位置を確認しました。

大磯海岸で見つかった三種類のクジラの鼓室胞の化石を展示しました。
馴染みのない骨であり、握りこぶしを小さくしたような形で、これという特徴がないので、小さい子供たちに実感を持ってもらうのは難かしかったと思いますが、付き添いの大人の方々には、興味を持たれた方が何人かありました。

糸電話では、耳に当てた紙コップから、思っていたより大きな声が耳元で聞こえて、驚く子供たちの様子が楽しかったです。来館の方々もスタッフも、知らない世界を垣間見た時間でした。

スタッフとして手伝ってくれた学生さんからは、小さい子供たちも理解できることをするか、あらかじめ対象年齢を設定して呼び込むかのどちらかを実施した方が効果があるのでは、との意見も寄せられました。(友の会:赤堀)

大きいクジラの踊る看板
大きいクジラの踊る看板
樽学芸員のミニ解説風景
樽学芸員のミニ解説風景
ブルチプスの鼓室胞
ブルチプスの鼓室胞
どれどれ、聞こえる?
どれどれ、聞こえる?
イルカの頭部骨格と鼓室胞
イルカの頭部骨格と鼓室胞  

Posted by kpmtomo at 08:35Comments(0)TrackBack(0)