2017年02月11日

植物観察会『弘法山・植物の冬越し』実施報告

実施日:2017年2月7日(火)
場 所:弘法山公園・吾妻山
参加者:32名
講 師:勝山輝男学芸員

 各地で北風が吹き荒れるなか、弘法山は春の訪れを感じさせるポッカポカ陽気。観察には絶好の日和となりました。(日頃の行いが良いからでしょうか)
 さて本日は、ロゼット型植物と樹木の冬芽の観察。年に一度の期間限定の楽しみ、冬の植物の営みに触れる機会です。
 まず勝山先生からロゼット型植物の説明。「秋に発芽し、冬は縮こまって、春に茎をのばし花を咲かせる」なるほど、道端で地面に張りつき放射状に葉を広げる雑草、あれですね。しかしどれも同じように見えるロゼット葉、どうやって見分けるのでしょう。そこで弘法山に生育するロゼット葉15種類ほどをとりあげ、その特徴を外見や手触りやルーペを使って丁寧に教えていただきました。触って「痛っ、オニノゲシ」、匂いを嗅いで「キュウリグサ」、ルーペでT字毛を確認して「ヤマハタザオ」などなど。どれもタンポポに見えたロゼット葉は、それぞれこんなに異なる特徴があるんですね。
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左上:キク科オニノゲシ
右上:キク科コウゾリナ
左下:ムラサキ科キュウリグサ
右下:アブラナ科ヤマハダザオ

お昼のために予定された場所は開けた日当たりの良い、そこはロゼット葉のパラダイス。ということは観察者にとってもパラダイス。お昼そっちのけで、さまざまなロゼット葉をとことん比較しながら、目を皿のようにして観察。大満足!(でも繰り返し見ないと、忘れてしまいそう。これは私に課された宿題宿題!)
探究心もお腹も満たされた後は、冬芽の観察。まずその見方のティップを先生から。「対生か互生か。次に頂芽があるか、裸芽か」目の前に対生で赤い枝が、、、イタヤカエデ!「あれ、あれ!でなく、名前を思い出して下さいね。認知症予防です」と先生のアドバイスに皆さん、「あはは」と納得の笑い声。目玉のハリギリ、毛玉がはみ出たヌルデ、混芽でポンポンに太ったニワトコ、、、個性的な可愛い冬芽が春に向けて準備を進めています。
IMG_5123
左上:ムクロジ科イタヤカエデ
右上:ウルシ科ヌルデ
左下:レンプクソウ科ニワトコ
右下:バラ科カマツカ

カマツカを例に短枝と長枝の違い、ウワミズザクラで落枝の役割などなど、学ぶことが盛り沢山の観察会。葉を落とした弘法山は冬の魅力に溢れていました。
,観察会風景・今日のまとめ
今日のまとめ

先生、そして企画担当のスタッフの皆さま、素晴らしい一日をありがとうございました。
(友の会 矢澤)
  

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2017年02月05日

「地図を楽しもう」実施報告

実施日:2017年1月28日(土)
場 所:博物館実習実験室及び博物館周辺・箱根湯本・塔ノ沢
参加者:5名
講 師:新井田秀一学芸員

午前中は、地形図「2万5千分の1箱根」を徹底的に読みこむことで、地図のしくみや地図記号など、地図情報の取得のコツを学びました。  
 午後は読み込んだ地形図を携行してのフィールドワークです。博物館を出て箱根湯本方面へ。土木遺産登録の山崎発電所や国道1号線の水準点を確認して、一気に牛頭天王社の階段を登り標高110mの地点へ。等高線に沿ってしばらく歩き三枚橋へ降りて箱根町役場から早雲寺。その間いろいろな地図記号と実物の様子を観察しました。地図に温泉記号のある湯本源泉と熊野神社で終了時刻となり解散。余力のある方は旭橋を渡り、荻窪堰取水口を見て、函嶺洞門、千歳橋から塔ノ沢駅まで歩きました。天気にも恵まれ地図を持っての散策は楽しく、様々な情報を得るコツを学べました。帰りの電車で「楽しく充実した講座でした」とのお言葉をいただきました。ありがとうございました。(友の会 関口)

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午前中の講義

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牛頭天王社の入口
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湯本源泉(横穴式源泉)の跡
  

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“よろずスタジオ”「砂とあそぼう!」実施報告

実施日:2017年1月15日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:212名(大人113名,子供99名)
担 当:地学ボランティア9人、石浜佐栄子学芸員

 地学ボランティア金曜グループが担当している1月のよろずスタジオは、「砂とあそぼう」というテーマのもと、2010年から続けてきました。ここ3年間は「砂でお絵かき」を実施してきたので、今年は何か新しい試みをしようと検討しました。
 砂の性質のうち、流れる砂の作る模様、流れ下った砂の作る一定の角度(安息角)の斜面などを簡単に再現できるおもちゃを作ることにしました。ガラスやアクリルの板の間に、粒度のちがう砂粒と水を封じ込めると面白いものが見られることは知られていましたが、安い材料を用いて水は使わないという条件のもと、いろいろと試行錯誤しました。容器としてプラスチックのカードケースを使うことに落ち着いた後、粒度のちがう2種類の砂の大きさ、それぞれの砂の量など、20種類ほど試作して、使用する砂や分量を決めました。このおもちゃを、砂流絵紋(さるえもん)と名づけました。
 プラスチックのカードケースは静電気が起きるため、あらかじめケースの内側に静電気防止剤を塗っておき、お子さんに砂を選んで入れる手順などを決めて、当日をむかえました。ケースに砂を入れ、テープでふたをするところは、スタッフが行いました。
 当日は、合計85名の方に砂流絵紋を作ってもらうことができました。子どもたちが出来上がった砂流絵紋を傾けて、しま模様ができる様子を試していました。私たちのねらいが、うまく伝わっていると良いのですが。
 また会場には、私たちが作ったものも含め、砂にまつわるおもちゃをいろいろと並べ、砂のふしぎを体験してもらいました。
(地学ボランティア金曜グループ)

1
砂で描いた、入り口の看板
2
砂流絵紋の作りかた
3
上手にできたかな?
4
これが砂流絵紋です
5
粒度のちがう2種類の砂を混ぜて、一点から落とすとできる縞模様の山(松井理作氏製作)
6
数種類の砂と水を、2枚のガラス板の間に封じ込めた玩具作品(庄司文子氏製作)
  

2017年01月21日

第123回サロン・ド・小田原『七沢石に迫る』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第123回サロン・ド・小田原『七沢石に迫る』
2017年2月4日(土曜)14時から(事前申し込み不要・当日受付)


サロン・ド・小田原は、学芸員や自然史の達人等と気軽に語り合う集いです(※今回は14時開始です)。
今回のサロン・ド・小田原では企画展「石展2」に関連して、石材「七沢石」に注目します。
また、講演+交流会というパターンを発展させて新たな方式を試みます。最初に七沢石に関するトークセッション(話題その1・その2)を聴いた後、テーブルごとにワークショップや語り合いをすすめます。そして、また全体の質疑応答にもどるというすすめ方です。講演を聴くだけという姿勢ではなくて、話題提供者も参加者も一緒になって気さくに語り合う時間を模索してみます。
みなさま、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

七沢石(日向石)の石切場跡
七沢石(日向石)の石切場跡

トークセッション:話題その1(およそ30分)
『東丹沢に点々と見つかる七沢石丁場跡』
話題提供:門田真人さん(生命の星・地球博物館外来研究員)
あちこちに七沢石の石造物が残っています。相当な石材が切り出されたはずです。伊勢原から煤ヶ谷の山間に見つかる石切場跡を紹介します。

トークセッション:話題その2(およそ30分)
『七沢石と石工』
話題提供:新井裕美さん(神奈川県立歴史博物館学芸員)
七沢石は、庶民の生活や信仰を支えた石です。七沢石の切り出しや加工の仕事、七沢石の製品などを紹介します。

テーブル対話カフェ(およそ40分)
進行:田口公則さん・山下浩之さん(生命の星・地球博物館学芸員)
話題提供を受けてテーブルごと七沢石について語り合い、あわせてワークショップすすめることで、七沢石に深く迫ります。予定ワークショップはつぎの2つ。
○ワークショップ「写真を貼り合わせて七沢石を実感!」
参加者同士で写真を貼り合わせて原寸大七沢石に仕上げます。
○ワークショップ「七沢石を地質図で確認!」
石切丁場跡の分布を地質図に重ね合わせて、七沢石を産する地層を考察します。

まとめ(20分)
テーブル対話の報告や質問を挙げて、話題を全体で共有します。

【日時】平成29年2月4日(土曜)14時〜16時20分(13時40分より受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館 1階講義室
【交通】箱根登山鉄道「入生田駅」下車3分(小田原市入生田)
【参加費】無料
【申込】申込方法申し込み不要。どなたでも参加できます。
【主催】県立生命の星・地球博物館、生命の星・地球博物館友の会
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【お問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・田口)  

Posted by kpmtomo at 03:27Comments(0)TrackBack(0)サロンド小田原 

2017年01月16日

第122回サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」アンケート結果

第122回サロンド小田原

 2016年11月5日(土曜)に第122回サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」(話題提供:鈴木聡さん)が、神奈川県立生命の星・地球博物館にて、博物館と友の会により共同開催されました。講師、スタッフをあわせると第一部の話題提供(講演)には29名、第二部の交流会には21名の参加があり盛況な会となりました。
今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた17名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)  続きを読む

2016年12月23日

地話懇話会『金属鉱床学とは〜金属元素の挙動を探る』“特別展「大地からの贈物」”〜 美しい展示標本の出自を巡って〜』実施報告

実施日:2016年10月26日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:27人
話題提供者:蛯子貞二 氏(友の会)

金属資源利用の歴史、鉱床学は経済地質学とも呼ばれることなど、鉱山にかかわってこられた蛯子さんならでは、のお話を頂いた。鉱石を単に無機物ととらえ、人との関わりで考えることのなかった私にとって、随所に「人の営み」が感じられた新鮮な講義でした。
成因別鉱床の種類、世界の金属鉱床も紹介して頂いた。金銀の鉱床は主に熱水鉱床であること、菱刈鉱床は唯一稼業している鉱山であることなど、たくさんのことを教えて頂きました。
(湯川清子)

蛯子さんの解説風景
蛯子さんによる金属鉱床学の解説風景
展示標本の解説風景1
展示標本の出自解説風景1
展示標本の出自解説風景2
展示標本の出自解説風景2
  

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友の会地学G講座『西丹沢細川谷ガーネット流紋岩の露頭観察会』実施報告

実施日:2016年10月15日(土)
場 所:西丹沢中川細川谷
参加者:29人
講 師:山下浩之学芸員

「ガーネット」という言葉にひかれ,「宝石がざくざく手に入るかも」と言う欲深さ?から参加しました。快晴の空とは無関係に講師の方の話は難しかったですが、現地で見た流紋岩の露頭は約240万年前のもので、当時の火山活動が活発であったことや、含まれているガーネットと同じ化学組成のものがヨソで見つかればその地層が同年代であると推測できること(鍵層)が分かりました。
「知識」という宝石がざくざくと頭脳に入り、大変得した気分になりました。(奥谷 隆)

山下学芸員の解説風景
山下学芸員によるガーネット流紋岩の解説風景
ガーネット流紋岩採集風景
露頭下でのガーネット流紋岩採集風景
露頭への山道
露頭まではこんな山道も歩きました

  

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友の会地学G講座『伊豆丹那断層観察会』実施報告

実施日:2016年9月3日(土)
場 所:伊豆半島函南町周辺
参加者:44人
講  師:山下浩之学芸員、大坂規久 氏、杉原貴美江 氏(伊豆半島ジオガイド協会)

驚きの連続でした。丹那トンネルが盆地とは言えない平地の上を通っているなんて、それもゆったりとした牧場の下を‼・・、てっきり深い山の下を通っていると思っていました。

丹那断層で生じた各所のズレを観て、大地を動かす自然のエネルギーの大きさが如何に凄いものかを実感できました。帰りの電車の中では、丹那トンネルを通過する時に断層のズレを感じられるかと思いましたが、当然のことですが何も判りませんでした。そして丹那盆地に作られた牧場レストラン【酪農大国オラッチェ】のソフトクリームがとても濃厚で、美味しく頂きました。

色々案内して頂き有難うございました。大変有意義で楽しい一日でした。(石田 いずみ)

【スタッフから一言】:丹那盆地の各所に良く保存されている86年前の地震活動跡を懇切丁寧に解説
頂いた伊豆半島ジオガイド協会の大坂規久 様、杉原貴美江 様に厚く御礼を申し上げます。

丹那断層公園案内板
函南町丹那断層公園の案内板
横ズレ移動した水路の石垣
地震活動で2.6mも横ズレ移動した元水路の石垣跡
火雷神社の断層跡
火雷神社の断層跡(鳥居(中央)と階段の位置に注目)
ジオガイド大坂さんの解説
丹那盆地模型を使い地震跡を説明する大坂規久 氏


  

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“よろずスタジオ”「生きている化石:ラブカとミツクリザメを観察しよう!」実施報告

実施日:2016年12月11日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:190名(大人132名,子供58名)
協 力:瀬能学芸員,林魚類ボランティア
スタッフ:7名

12月は恒例の魚の観察。
観察に供されたのは、比較的深海に棲むミツクリザメとラブカ。
両方とも一般的にイメージするサメとは違って、体は細長くブヨブヨしています。
サメは浮袋を持っていないので海中を上下しやすく、又、体ブヨブヨにすることで沈みにくくしています。

サメ肌の体験と、生え変わるための歯があごの中に準備されている様子を主な観察点とし、二種のサメを各テーブルに置き、来館の家族に観察とスケッチをしてもらいました。

ラブカはえらが六枚もあり、怖い顔をしています。
ミツクリザメは口がきちんと閉じない特徴があり、歯の様子が見やすく打ってつけです。

あごの骨と頭骨を共にケースの中に展示しました。
現在使用中の歯の後ろに数組の歯が整然と並ぶ様を見た大人子供から「お〜」と一様に声が上がり、知識として知っていても、やはり本物を見るのは違うと実感させられました。
「百聞は一見に如かず」の好例でした。

その他、アルコール漬 けの標本11種を展示しました。
・卵のうを持ったラブカの胎児、
・ネコザメの卵と胎児、
・トラフザメの卵と胎児、
・ヤモリザメ、
・かまぼこの材料に使われるアブラツノザメ、
・発光器を持つフジクジラ、カラスザメ、
・泳ぎ上手のヨシキリザメ胎児、
・生きている化石ギンザメ、アカギンザメ、
・小さいサメのオオメコビトザメ

サメというと人食いザメのイメージがあるのか、大人の方の訪問数の多さが際立っていました。
「なかなかできない体験ができるこういう催しはありがたい」という大人の感想も多く聞かれました。
(赤堀千里)

看板
看板
ミツクリザメのあごの骨を見る
ミツクリザメのあごの骨を見る
いろんなサメの標本
いろんなサメの標本
長いな〜 紙からはみ出ちゃう
長いな〜 紙からはみ出ちゃう
できました!
出来ました!
はみ出ました
はみ出ました
大人も熱心
大人も熱心

  

2016年11月19日

第122回 サロン・ド・小田原「見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物」実施報告

[開催日] 2016年11月5日(土曜)
[会場] 博物館講義室
[話題提供] 鈴木 聡 氏(生命の星・地球博物館)
[参加者数] 第1部講演29名、第2部交流会21名
鈴木聡学芸員
講演中の鈴木聡学芸員

 14:00スタート、16:20終了の形でのサロン・ド・小田原は初めての会であった。開館時間内での開催なので、その場での飛び入りのお客さんが多く参加してくれることを期待した。第2部では親子連れも含めて7〜8人の人たちが展示された剥製を見て楽しまれたようである。
 鈴木 聡学芸員は、この4月に採用されたばかりの新人学芸員であり、講演会デビューであった。自己紹介が、生まれから現在に至るまで丁寧に話され、本題のイタチの話へと進んだ。イタチを研究対象に選んだのは、比較的広範囲に分布し、サイズも小型で、扱いやすいと考えたからだそうだ。
 日本には、ニホンイタチとシベリアイタチが居るそうで、東日本にはニホンイタチだけが、西日本にはシベリアイタチとニホンイタチが混在する状況のようである。シベリアイタチは中部地方の山地を越えられず、留まっているが、やがては東日本にも入ってきそうな予感を感じた。
 当然、この2種の見分け方が気になるが、シベリアイタチの方がニホンイタチより体の大きさが少し大きく、ニホンイタチは顔が少し白っぽいと言うことだった。また、雌は雄より小さいと言うことで、識別の方法を聞いている内に益々、見分けが難しくなった。
 第2部は、東講義室に準備されていた小型ほ乳類の剥製標本を利用して行なわれた。標本の並んだテーブルの輪の中に松本涼子学芸員も入り、クイズを織り込みながら、参加者と目の前で質疑の応答が続いた。広谷学芸員や博物館の職員も応援に入り、新人学芸員への温かい支援を感じた。また、この形式は、参加者が学芸員をより身近に感じることができ、良かったと思う。
 最後に、ハプニングがあった。数日前に、静岡県御前崎にあがったと言う動物の骨格が紹介された。漂着物学会会員の佐藤さんご夫妻が鑑定を依頼してきたもので、この機会に、皆さんと同定しようと言うことになった。参考資料の提示もあり、結果はカンガルーの仲間とまで分かったが、さて、そんな動物の骨がどうやって海岸にたどり着いたのか。謎が残った。
 発見者の佐藤ご夫妻も最後に感想をお話になり、サロン・ド・小田原の2時間半を楽しまれたようだ。
(文章・写真 飯島俊幸)
楽しく応答
楽しく応答
佐藤さんご夫妻のお話
佐藤さんご夫妻のお話  

2016年11月16日

“よろずスタジオ”「木の実・草の実で楽しい工作」   実施報告

実施日:2016年11月13日(日)13:00〜15:00
場所:博物館講義室
参加者:67名(大人37名  子供30名)
講師:スタッフ7名

秋たけなわの11月。野山には赤・黄・黒・青、さまざまな色の実がみのります。今日は秋の実をたくさん使ってリースやコマ作りを楽しんでもらいました。
工作に入る前にまず【知っている実があるかな?】のコーナーへ。カラスウリ、ピラカンサ、ドングリ、モミジの4種類の実を並べましたが、その全部に沢山の“知っているよ”シールが貼られ、どれも馴染みの実のようでした。
次は【たねはどのように運ばれるかな?】のコーナー。
たねは
.僖船鵑箸錣譴襦Δ箸咾世靴討い
▲灰蹈灰蹐海蹐っていく
Iにのって遠くへいく
て以に食べてもらう
テ以の体にくっついていく
などの方法で親元を離れ新天地を求めていきます。机の上に並べてあるたねが,らイ里Δ舛匹諒法で運ばれるか、スタッフが適宜説明を加えワークシートにたねを貼ってもらいます。たねをセロテープで貼るのは小さい子には結構大変ですがオオオナモミなどの「ひっつき虫」は用紙に布を貼っておいたのでセロテープ無しでひっつくことを実感してもらえました。
そのあとでお目当ての【ミニリースづくり】です。参加者が「こんなにいろいろな種類の実があるなんて知らなかった」と言われたほどにぎやかに並んた実を使ってリースづくりを楽しんでもらいました。土台となるリースもアケビ、サネカズラ、ムベなどを丸めて用意しました。出来上がった素晴らしい作品の一例は写真をご覧ください!
参加された多くの方から多種多様な実を飾り付けるのが難しくもあり、また面白かったとの感想をもらいました。少し手先の器用さが必要でお子さんは年長さん位から小学生の挑戦が多く、保護者の方も夢中になっていました。
今秋はどんぐりが不作のようで、コマに適したクヌギのどんぐりが集められませんでしたが、どんぐりコマを作りたい子はマテバシイやアカガシのどんぐりで挑戦しました。作ったあとにうまく回ったコマを見て喜ぶ笑顔がうれしかったです。(友の会 田畑)

 20161113 たねはどのように運ばれるのだろう
たねはどのように運ばれるのだろう

 20161113  どの実を使おうかな
どの実を使おうかな

20161113 リース作成中
リース作成中

20161113 秋の実りの リース2
秋の実りの リース

20161113 親子3人のリース
親子3人のリース

  

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2016年11月13日

“よろずスタジオ”「クジラの耳の骨を見てみよう」活動報告

実施日:2016年10月16日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:72名(大人38名、子ども34名)
講 師:樽 創学芸員,スタッフ5名

今回は化石分野からクジラの耳の骨を取り上げました。

クジラの耳と言っても、すぐにはピンときません。人間や身近な動物、犬や猫なら耳の形が体の外にあって見えていますが、はて?クジラの耳はどこにあったかしら? から始まって、知らない世界は疑問だらけ。学芸員さんとの相談では、スタッフの私たちが「鼓室胞(こしつほう)」を理解するまでに時間がかかり、トンチンカンなやり取りが飛び交いました。鼓室胞は骨の密度が高いため化石として残りやすく、クジラによって形が少しづつ違うとのことです。

相談の結果、来館の子供達には次の4つを伝えることにしました。
1.化石として残っている耳の構造の一部「鼓室胞」の化石を見てもらう
2.化石の見つかった場所を紹介し、身近に感じてもらう
3.クジラの耳はどんな耳で、体のどこにあるのかを知ってもらう
4.クジラは水の中でどうやって音を聞くかを知る

これだけだと体感することを旨とする爐茲蹐坤好織献″らしくないので、小さい子供たちには糸電話作りをして遊ぶことで、音の振動を体感してもらうことにしました。

当日は、イルカの頭部の骨格を使って、耳がどこにあるのか、どうやって水の中で音を聞くのかを、樽学芸員に説明してもらい、クジラの頭部骨格の写真で、目の後ろにある耳の位置を確認しました。

大磯海岸で見つかった三種類のクジラの鼓室胞の化石を展示しました。
馴染みのない骨であり、握りこぶしを小さくしたような形で、これという特徴がないので、小さい子供たちに実感を持ってもらうのは難かしかったと思いますが、付き添いの大人の方々には、興味を持たれた方が何人かありました。

糸電話では、耳に当てた紙コップから、思っていたより大きな声が耳元で聞こえて、驚く子供たちの様子が楽しかったです。来館の方々もスタッフも、知らない世界を垣間見た時間でした。

スタッフとして手伝ってくれた学生さんからは、小さい子供たちも理解できることをするか、あらかじめ対象年齢を設定して呼び込むかのどちらかを実施した方が効果があるのでは、との意見も寄せられました。(友の会:赤堀)

大きいクジラの踊る看板
大きいクジラの踊る看板
樽学芸員のミニ解説風景
樽学芸員のミニ解説風景
ブルチプスの鼓室胞
ブルチプスの鼓室胞
どれどれ、聞こえる?
どれどれ、聞こえる?
イルカの頭部骨格と鼓室胞
イルカの頭部骨格と鼓室胞  

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2016年11月08日

菌事勉強会主催「植物が菌類や送粉者・種子散布者と織りなす多様な相互作用」活動報告

実施日:2016年10月30日(日)
場 所:地球博物館 3F実習実験室 
参加者:38人名
講 師:末次健司氏(神戸大学特命講師)

 末次先生の講演は、ラン科植物への興味と関心を抱く中身の濃いお話でした。ラン科植物といえば、菌類と共生しているくらいの知識しか持ち合わせていない私にとって、先生の研究のテーマとする「光合成をやめたラン科植物の研究」のお話は、未知なる内容ばかりでした。ラン科植物ににわかに開眼した私は、もっともっと知りたいと、「日本のラン」ハンドブックを読み返したり、パソコンでいろいろと調べたりしているうちに、「ツチアケビにおける鳥による種子散布」の成果が「2015年5月5日に英国科学誌」に掲載された原稿を手にすることができました。詳しく3ページにわたって書かれています。
今回の講座は、いつになく学ぶことの多い講座でした。有難うございました。(友の会 浅原米子)

 今回、神奈川県で末次君の講演会がある事を知り、早速応募させていただきました。
私が、彼と知り合った切掛けは、ブログに載せたクロヤツシロランの果実でした。一年後にコメントがあり、それがクロヤツシロランであると教えて頂きました。以来今日まで、富士山での植物調査の手伝いをするようになったのです。
 参加者の方の様子を拝見していると、一句漏らさずメモを取られている方や、質問内容や休憩時間の雑談などから、かなり詳しい方たちが集まっていると思いました。
 でも、講演内容は、素人の私にも分かり易く構成されていたと思います。取り上げた事例も、彼の行動範囲の広さを伺わせるもので、とても興味深かったです。
 講演の中に出てきたカマドウマを、一緒に捕まえた事もあります。素手で捕まえるには結構勇気が要ります。2〜3匹で良いのだろうと思っていたのですが、もっとと言うので我慢して捕まえました。それが、どのように役立てられたのか今回分かりました。
 一緒に調査していると、同じ場所からずっと動かないでいる事があります。体調でも悪いのかと思って近づくと、花に訪れる虫を待っていたのです。一日中飽きることなく、観察に専念している姿を幾度も見て来ました。研究者は、頭脳だけでなく体力と忍耐も必要だと実感しました。
 昨年、クロヤツシロランの実生栽培で花を咲かせる事が出来ました。植物と菌との関わり合いは、人間社会を垣間見ているようで面白いです。この度は、とても興味深い講演会に参加させていただき、有難うございました。(友の会 佐藤政幸)

講演中の末次氏
講演中の末次氏
タケシマヤツシロラン
タケシマヤツシロラン「風に運ばれる種子」
ツチアケビ
ツチアケビ「動物に食べられて播かれる種子」

  

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2016年11月01日

観察会「高萩海岸にハマギクとコハマギクを訊ねる」  実施報告

日時:10月21日(金)
場所:茨木県高萩市
講師:勝山輝男学芸員
参加人数:38名(うちスタッフ4名)

 バスは 7:30 横浜駅から茨城県高萩海岸へ。お目当ては茨城県が南限のハマギクとコハマギク。10:40ごろ高戸小浜海岸に到着。日本の渚百選の一つ。太陽に光る青い海、そそり立つ白い岩の崖。驚くほど美しい。横の岩の割れ目からハマギクが白くて大きな顔を出している。木状の茎の上部で葉が枝分かれし、花をつけている。ツワブキやクコのピンクも可憐だ。黙々とお弁当を食べてから、万葉の道へ出発。
 葉の幅が広いハチジョウススキや海岸性のウンランにも初めて出会う。途中のグミは、ツルグミとオオバグミのmix(雑種)で海岸性の葉は特に白くて大きいと勝山先生が説明。
今回は特権で先生の傍で記録し、先生のつぶやき説明が聞けた。花への興味がいつもとは異なり、先生の近くにはお宝の話がいっぱいあるなと感じた。
 田んぼの脇にはシロバナサクラタデの群生。ヒメジソ、タウコギ、種が珍しいクサネムなどにも出合った。役員がノコンギクとカントウヨメナの違い、ミズとアオミズの違いをルーペで教えてくれた。
 登りつめたところでお目当ての二つが並んで咲いていた。コハマギクの葉は切れ込みがあるのが特徴だった。ツクシハギも初めて見た。急坂をこわごわ海岸下まで降り、黄色いハチジョウナと白いハマギクの美しいコラボを見た。海岸線も実に美しい。
 墓地近くの草原で皆が四つん這いになり異様な光景だ。アイナエというマチン科の小さな白い花の観察だった。根元の小さな四つ葉が可愛い。時間に少し余裕があり、花貫渓谷へ。モミジの時期には早く、閑散としていた。海岸とは異なる植生で興味深い。タマブキのむかごはめずらしいとの事。シダ類、スゲ類、樹木が茂った中、ゆったりとした気分で散策。海岸と林の両方の観察ができ、大満足の観察会だった。勝山先生、役員の皆様、本当に良い機会を作っていただきありがとうございました。(前島直美)

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ハマギクの説明

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ハマギク

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コハマギク

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ツクシハギ

5-シロバナサクラタデ-20161021高萩PA210133
シロバナサクラタデ

7-花貫渓谷・汐見滝吊り橋縮50
花貫渓谷・汐見滝吊り

6-タマブキ6645T
タマブキ  

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2016年10月31日

樹木観察基礎講座「紅葉と落葉、落枝」実施報告

実施日:2016年10月15日(土)
場 所:地球博物館 3F実習実験室 
参加者:14人名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田洋章氏

沢山のスライド資料を示してお話下さり、樹木が紅葉と落葉のメカニズムをスタートさせる要素は気温の低下である事が、明確に理解できました。ただ、『なぜ散る間際に合成のエネルギーを使ってまで紅葉するのか』の疑問は、仮説は幾つかあるもののまだ謎だそうで、将来の解明に期待したいところです。
熱帯樹の落葉性、常緑性と半常緑性について、ご自身の研究成果を交えて解説頂き、皆様も興味深く聴き入っておられました。
落枝についても様々な種類のある事、具体例として身近なマツ類やメタセコイア等の針葉樹、ウワミズザクラの成長枝と脱落枝を解説して下さり、観察の楽しみが増えました。
最後に、スタッフの方が用意して下さった枝のサンプルで、何年枝か等を観察。その折に「一枚の葉に印を付けて観察を続けるというような地味で根気のいることがとても大切」と話されたのが心に残りました。
八田先生、スタッフの皆様、樹木の生活を学ぶ貴重な機会を与えて頂き、有難うございました。
(中山眞希子)

20161015  八田先生講座-041s
先生のスライド写真はいつも魅了させられます。
20161015  八田先生講座-083s
サンプルによる観察ポイントを教えていただきました。
  

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2016年10月08日

植物観察会「東京の里山・小野路の植物」実施報告

実施日:2016年9月25日(日)
参加者:31名
講 師:勝山輝男学芸員

 小田急線の鶴川駅から路線バスで移動し、小野神社からスタートする。植物グループのスタッフが紹介され、観察したい植物について配布資料を見ながら勝山先生のお話を聴くうちに、徐々にいつもの観察会モードに入っていく。
 先生からご指導をいただき、スタッフの皆さんに教えられ、参加者仲間と楽しく観察することができた。得られた知見のいくつかを記してみたい。

◇これからの里山づくり
 最初の休憩地点で植物グループの水上さんから里山についてショートレクチャーがあった。「里山」なる用語は、京都大学の森林生態学者(四手井名誉教授)の造語によるものだそうで、それほど古いことではないらしい。以来、今の時代に即して、ボランティアの協力のもとに進められてきた里山保全だが、小野路の雑木林や谷戸では比較的うまく行っているように見受けられる。とは言っても、保全活動の前途には問題が山積している。樹林の高齢化は進んでおり、ボランティアの戦力は限られている。行政の費用負担にも限度がある中で、樹林の保全は容易なことではなかろう。自然の遷移にまかせた樹林の更新ははたしてうまく行くのだろうか。植物にかかわる我々にとって他人事ではない。

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小野路観察会風景

◇秋のマメ科植物 
やや湿った路傍でヤブツルアズキの一群が蔓を茂らせ、黄色い花をつけていた。丸みのある花が特徴で、類似種のノアズキとの識別は細長い豆果によるのが確実なようだ。葉にも特徴があるが変異が多いようで、ここでも様々な形のものが見られた。
 林縁ではノササゲの薄黄色で細身の花を見ることができたが、紫色が美しい豆果は未だだった。反対に、トキリマメの豆果は赤く裂開して反り返った鞘の中に黒い豆を覗かせていたが、黄色の花は既に終わっていた。
 紫色の花をつけるものでは、ヤブマメ、ツルマメ、クズ、ヌスビトハギ、ケヤブハギなども見かけたが、特に気になったのは帰化植物のアレチヌスビトハギだった。ピンクの花と多数の節を連ねた果実(ひっつき虫)はそれなりに美しいのだが、自然度の高い林内で見られたのは驚きでもあり、その繁殖力の強さを知るだけに、除去の大変さを思いやった。
 農道ではカワラケツメイがネムノキのような葉の腋に黄色のかわいらしい花をつけていた。花が閉じていたので細部の観察は難しかったが、他のマメ科の植物で見られる蝶形花とは異なる5弁花であることは確認できた。ちなみに、各地の里山でカワラケツメイの減少が著しく、幼虫がそれしか食べないツマグロキチョウは絶滅の危機に瀕しているらしい。

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カワラケツメイ
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ヤブツルアズキ

◇水田・湿地の植物たち 
 「奈良ばい谷戸」では耕作放棄されて荒れていた水田がボランティアの活動によって復活し、あるいは湿地として管理されて、田んぼ周りの草たちも昔ながらに残っている。あぜ道への立ち入りは制限されているが、ハイキング道からでも、アキノウナギツカミ、ヤノネグサ、オモダカ、コナギ、イネ科やカヤツリグサ科など多くの湿地植物を観察することができた。湿地に群生するツリフネソウの花や果実が熟してゆで蛸のように見えるタコノアシの遠望も見事だった。
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タコノアシ

◇雑木林の樹木
 丘陵上ではイタヤカエデの仲間、エンコウカエデとウラゲエンコウカエデの若木が多数混生しており、葉裏脈腋の毛の違いを逐一チェックしながら歩いた。親木と思われる大木もあったが、どちらの、それとも両方の親なのだろうか。
 小野路城址付近から枝尾根を西へ下る雑木林は、大木が多いながら比較的明るく、中低木も交えて樹種にも富んでおり、コナラ、クヌギ、イヌシデ、ハリギリ、ホオノキ、ニガキ、ネムノキ、エゴノキ、ヤマザクラ、モミノキなど、離れた所の高木については木肌をヒントに、近くでは枝葉を確認することを繰り返した。アオハダ、ネジキ、ナツハゼ(筆者は見落としたが実をつけていたと後で聞いた)など他所では見ることの少ない樹木も観察することができた。

◇植物の見方・面白さ
 ツユクサの花序と花の構造、アオツヅラフジの濃紺の実の中のアンモナイト型の種子、カラスウリの蔓の垂下による繁殖戦略など勝山先生のお話しは興味深く、似たものの見分け方についても、識別ポイントの解説は大いに参考になった。解かっているつもりだったことでも、先生の説明によって整理・納得できたことが少なくない。どれ一つとっても大いに役立つ情報なのだが、具体的には書ききれないので項目だけにとどめる。
(山口太郎)


  

Posted by kpmtomo at 11:16Comments(0)TrackBack(0)行事報告 

2016年10月07日

第122回サロン・ド・小田原『見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第122回サロン・ド・小田原
『見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物』
2016年11月5日(土曜)14時00分から

事前申し込み不要・当日受付
 サロン・ド・小田原は、第1部講演&第2部交流会を通じて、学芸員や自然史好きの仲間等と気軽に語り合う集いです。
 今回は、当館の新学芸員である、小・中型哺乳類を専門とする鈴木聡さんから野生動物に関するお話をしていただきます。
 みなさま、お誘いあわせの上、お気軽にご参加ください。

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■第1部講演■
演題:『見たい!知りたい!調べたい!身近な野生動物』
話題提供:鈴木 聡氏(神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員)
内容:
日本には100種以上の野生哺乳類が生息しており、海から山まで様々な環境で暮らしています。彼らは必ずしも私たちにとって遠い存在ではなく、私たち人間の生活場所の近くにいる種類もたくさんいます。しかし、彼らが私たちの目の前に姿を現すことはめったになく、そのせいか彼らがどんな生活をしているのかを知るのは難しそうな気がします。どうしたら「身近な」野生動物に会えるのか、いかにして彼らの生活を知ることができるのか、その方法を紹介します。

■第2部交流会■
第1部の講演を受け、哺乳類や野外調査の写真や標本を見ながら、哺乳類に関するクイズをします。この機会に博物館や友の会のスタッフと気軽にご歓談ください。

【日時】平成28年11月5日(土曜)14時から16時20分(13時30分より受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館1階西側講義室
【交通】箱根登山鉄道「入生田」駅下車3分
【第1部講演】14時〜15時(13時30分より受付)
【交流会】15時10分〜16時20分
【参加費】無料
【申込】第1部、第2部とも事前申込み不要。どなたでも参加できます。
【主催】県立生命の星・地球博物館、生命の星・地球博物館友の会
【友の会事務局】〒250-0031小田原市入生田499神奈川県立生命の星・地球博物館友の会事務局
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【お問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・田口)   

Posted by kpmtomo at 22:29Comments(0)TrackBack(0)サロンド小田原 

2016年09月17日

よろずスタジオ” 菌類分野「いろんなカビを見てみよう」活動報告

実施日:2016年9月11日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館講義室
参加者:161名(大人88名、子ども73名)
講 師:スタッフ6名

昨年に引き続き、菌類の有志チームの出展は「カビ」をテーマとしました。
当日の天気は曇りでしたが、予報では雨だったこともあり、来館者が多かったようです。
展示内容は、昨年に準じたもので、「カビの紙芝居」「コウジカビ、サビ菌などの顕微鏡観察」「きのこパズル」「きのこスタンプ」などです。また、事前に生のキノコをたくさん採集でき、野生キノコの実物展示が彩りを加えてくれました。やはり実物は説得力が違います。楽しんでもらえたのではないでしょうか。
カビと言うと一般には嫌われがちですが、来場者からは「カビの世界を垣間見ることができた」という感想を始めとして、中には「カビは人の生活、そして生態系の一員として欠かせない存在だということに気付いた」という感想も頂くことができました。(友の会:山本(洋))

キノコの展示コーナーでの参加者の様子:
・黄色の切り口からみるみる青く変わるきのこ、イロガワリにびっくりした
・脳みそそっくりなノウタケに触って、ふわふわを実感しました
・真っ赤で毒々しいタマゴタケが食べられると聞いて、驚いた方多数
・ニオイコベニタケでは、匂いをかいで「どこかでかいだ匂いだ」としばし考えて
・キノコがカビの仲間とは知らなかった
*目で見て、手で触り、匂いをかいでキノコワールドを味わった様子で、爐茲蹐坤好織献″の面目躍如でした。  (スタッフ一同)

出番を待つキノコ達
出番を待つキノコたち
紙芝居でカビの豆知識を得る
紙芝居でカビの豆知識を得る
どれどれ、父さんも見てみよう
大入りの会場
大入りの会場
大入りの会場
  

2016年09月16日

第121回サロン・ド・小田原「すべては元素でできている」アンケート結果

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 2016年8月27日(土曜)に第121回サロン・ド・小田原「すべては元素でできている」(話題提供:平田大二さん)が、神奈川県立生命の星・地球博物館にて、博物館と友の会により共同開催されました。講師、スタッフをあわせると第一部の話題提供(講演会)には59名、第二部の交流会には29名の参加があり盛況な会となりました。
今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた36名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)  続きを読む

2016年09月13日

第121回 サロン・ド・小田原「すべては元素でできている」参加報告

[開催日] 2016年8月27日(土曜)
[会場] 博物館西講義室、レストラン・フォーレ
[話題提供] 平田大二 氏(生命の星・地球博物館館長)
[参加者数] 第1部講演59名、第2部交流会29名
平田大二館長
平田大二館長

講演会の開会
講演会の開会

 特別展「 Minerals in the Earth 」に呼応して、今回のサロン・ド・小田原は開催された。第1部講演に先立って30分ほど平田館長による特別展の解説も行なわれた。その内容は準備のため参加できなかったので内容は不明だが、小中学生や高齢者の方も交えて、好評であったようだ。
特別展の解説
特別展の解説

 第1部の演題は「すべては元素でできている」と言うだけあって、ほとんど元素のお話を聞かせて頂いた感じであった。この講演のために勉強されたという元素・原子に関する本の内容を紹介された。ヒトを構成している元素の量からその価値を計算すると13,000円くらいだ。とか、銅元素はヒトの心臓に不可欠であるとか、興味深い内容もあった。が、私としては、水素やヘリウムの元素からどのようにして鉄や金などの元素が出来てきたのかとか、ルビーはどのようにして作られ、どのような元素で出来ているのか、そしてどの元素が加わるとサファイヤになるのかと言った鉱物と元素の関わりについてお話を伺いたかったというのが私の本音であった。
 最後の質問に、「もし、マントルまで行くことが出来たら、ダイヤモンドは取り放題か?」と言うのがあったが、これはおもしろいと思った。その回答は‥‥
質問タイム
質問タイム

 第2部では、レストラン・フォーレの会場に、特別展会場の写真がスライドショーされる中、特別展に関わった方の苦労話などがたくさん披露された。宝石の展示のお手伝いをされた方は、ストローを切って作った台の上に乗せた石が傾いてはいないか、そればかりが気になって毎回見ていると言うものや、展示方法に関係した学芸員からは、琥珀の照明の工夫や、白と黒の色を基調にした展示を心がけたお話など、これからの特別展を見る目を少し良くして頂いた。
 最後に今回、初めて参加された高齢者マンションにお住まいの4人の方からサロン・ド・小田原への感謝のお言葉があり、胸がジンとくる思いでした。
 このパターンでの開催は、一応、今回が最後となり、次回122回サロン・ド・小田原(H28年11月5日(土))は14:00開会になる。会が終了して一抹の寂しさを感じたのは私だけではなかったようだ。
(文章・写真:飯島俊幸)