2023年05月31日

植物観察会『身近な植物観察入門』実施報告

実施日:2023年5月27日(土)
場 所:博物館周辺
参加者:10 名(一般参加者6+スタッフ4)
担 当:植物グループ

 今回の参加者は初参加1名、リピーター5名の6名でした。
 先ずは集合場所の博物館正面玄関のツゲの植え込みの中に生えている植物の観察。
 鳥が運んで来たと思われるクロガネモチや風でたねが飛ばされて来たと思われるオニドコロやシンテッポウユリ、オニノゲシなどがツゲと同じ大きさに育っていました。その他にヘクソカズラやシダのカニクサなどが絡みついています。カニクサの地際から出て立ち上がって伸びている物の全部で1枚の葉であることなど説明。
 そぞろ歩きで道端観察をしながら山神神社へ。
 木に絡みついて、てっ辺まで這い上ったテイカカズラが満開でした。その傍らにはミツマタが花を終えて目立たない緑色の可愛い果実を付けていました。
 その後は今の時期ならではのドクダミ・ハキダメギク・ハルジオン・ヒナキキョウソウなどの花が観られ、オヤブジラミはすっかりくっつき虫の果実と化していました。
 4月の時と違い周りの山はすっかり緑になっていて「これぞ身近な植物観察入門」と感じる観察会となりました。(浅川久子)

満開のテイカカズラ
満開のテイカカズラ

ミツマタの果実
ミツマタの果実

可憐に咲いたドクダミの花
可憐に咲いたドクダミの花

熱心に観察
熱心に観察

遠くの山にイワガラミの花
遠くの山にイワガラミの花

頂部に咲いたヒナキキョウソウ
頂部に咲いたヒナキキョウソウ
  

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2023年05月19日

植物観察会『身近な植物観察入門』のご案内

博物館周辺を歩き身近な植物を観察する、初心者中心の気楽で楽しい会です。
会員以外の方も大歓迎です。

日 時:5月27日(土)
集 合:博物館正面 前庭 10時
解 散:同所 12時頃
参加費:50円(保険料)
講 師:友の会植物グループ
対 象:オープン(どなたでも)小学3年生以下は保護者同伴でお願いします。
持ち物:飲み物・雨具など準備できるようでしたら虫メガネ・ルーペ等の拡大鏡があれば、より植物観察を楽しむことができます。)        
申込み:5月21日(日)〜5月26日(金)の間に、件名を「5月27日身近な植物観察入門」として、本文に氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記入して下記アドレスにお申込みください。 
  shokubutsuG@gmail.com
申込み後、雨天その他の事情で中止の場合はメールで連絡します。
参加希望のご連絡をお待ちしております。

*なお、博物館にはお問合せしないでください。

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スイカズラ

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テイカカズラ
  

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2023年05月17日

昆虫観察会「春の里山 みんなで虫見つけよう」実施報告

実施日:2023年5月9日(火)9:40〜14:30
場 所:小田原市久野
参加者:10 名(スタッフを含む)
講 師:渡辺恭平学芸員

 前日とは打って変わった五月晴れの観察会。風が少し強めですが気持ちの良い虫日和となりました。 ヨモギの食痕はキスイカミキリの付けたものとの説明に、「これが!」と吃驚。何度か見たことがあるのですがカミキリが関わっているとは考えたこともなかったからです。 エビヅルからブドウハマキチョッキリが。久しぶりの再会です。
 瓶に入ったケラのが回って来ました。雄雌共に鳴き、声は低く高齢者には聞こえないこともあるそうです。 ヒメコオロギバチはコオロギを探して土面を歩いていました。虫たちの本能には驚かされるばかりです。
 渡辺学芸員の振る黄色の捕虫網が鮮やかです。クロスジギンヤンマを捕らえました。ブルーがとても美しいのですが、翅はボロボロでした。今年は季節が先走り、早くから活動したためだそうです。
 ナヨクサフジが好きなシロスジヒゲナガハナバチが集めた花粉を横取りするダイミョウキマダラハナバチの説明があったのですが、昼食後そのシロスジヒゲナガハナバチの巣を渡辺学芸員が見つけ、巣の中に「入った」「出た」と見守っていますとやって来たのはダイミョウキマダラハナバチです。段々巣に近づき辺りを飛び回っては草に止まってじっと様子を伺います。巣の中に侵入する様子を見たかったのですが、気になりながら歩き出しました。
 ミカン畑の貯水槽にはマツモムシやコマツモムシがいるのですが、今回はコマツモムシは見られませんでした。マツモムシのボート漕ぎのような泳ぎにはいつも見入ってしまいます。今回の観察会では 109 種の昆虫に出会えました。 畑の多い場所での観察会。農薬も使うはずですから 100 種 以上の虫が見られることは悪いことではないと思いますが、 これ以上環境が悪くならないことを願うばかりです。(友の会 金子直子)

ヒトオビアラゲカミキリ
ヒトオビアラゲカミキリ

観察会の様子
観察会の様子

マツモムシを観察
マツモムシの観察

ダイミョウキマダラコハナバチ
ダイミョウキマダラハナバチ
  

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友の会総会イベント(動物コース)実施報告

実施日:2023年4月29日(日)13:45〜16:20

場 所 :入生田の裏山
参加者 :3名(講師を含む)
講 師 :鈴木聡学芸員

 動物コースの参加者は、何と2名だけでした。元々希望者は2名だけでしたのに、当日になってこの2名の方も来ていないらしいと分かり、動物コースの引率補助担当の2名が、鈴木聡学芸員に案内して頂くこととなりました。
 野外で見ることが出来る糞、足跡、食痕のことをフィールドサインと呼ぶそうで、頂いたフィールドサインの資料を参考にこれらを捜して歩き回りました。
 なかなか、フィールドサインは見つからず、入生田駅裏の山神神社や長興山・紹太寺の境内などを見て回りました。紹太寺では、奥の方にある10基ほどの稲葉氏一族の立派な墓石の中に、彼の有名な「春日局のお墓」があったので、どれがそのお墓であるか暫し、同定を試み、突き止めることが出来ました。このお墓の近くで獣道を発見したり、途中の道ばたで、古くなった動物の糞を2〜3個ほど採集できたくらいの成果でした。鈴木 聡学芸員は、私たち二人のために熱心に案内をしてくれましたが、限られたフィールドでの動物観察の難しさを感じました。
 今回の観察会で一番印象に残ったのはこの辺りにいくつもある沢の一つを詰めていった時、その終点で、巨大な土石流防止のための堰堤を見つけたことでした。(飯島俊幸)

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動物の痕跡を求めて紹太寺の石段を登る

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採集した糞をビニール袋に入れる鈴木聡学芸員

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巨大な土石流防止のための堰堤
  

Posted by kpmtomo at 06:06Comments(0)行事報告 | 役員会・総会

2023年05月14日

友の会総会イベント(地学コース)実施報告

実施日:2023年4月29日(日)13:45〜16:30
場 所:小田原市御幸の浜
参加者:23名(講師を含む)
講 師:西澤学芸員

 今回の観察は小田原市御幸の浜まで出かけました。皆さん博物館から電車で小田原駅へ、駅から歩いて浜まで向かいました。連休中のため電車も駅も混雑していて、参加者の確認をしながら進みました。もうコロナ禍はどこへやら、ほとんど感染拡大以前の世間に戻ったようです。とくにお堀端の歩道は混雑していて歩くのが大変でした。
 浜に着きました。さてどのような観察メニューが展開されるのかなと思っていましたら、西澤学芸員「本日のメニューは実験です」とのこと。浜の石や砂の観察をするのかと思いきや、「ここは養浜されています。あちこちから石砂が人為的に運ばれてきているので自然観察には不向きです(礫種を観察するという意味で)です」。では何をするの?と思っていたら、ここの海岸地形の説明に入りました。御幸の浜は早川から運搬された砂礫が堆積することで砂浜海岸となったこと、沖は急に相模湾へ落ち込み相模トラフに続いていること、岩石海岸は浸食を受け後退するばかりだが、砂浜海岸は後退しても砂の供給が続けばまたよみがえる、とのことです。波打ち際に移動します。ここにある礫は波の作用で細かくなるとともに、波や風の力で分級されていきます。礫が線状に集まっていて植物片やゴミが連なって見えるところは汀線といい、地層中に昔の汀線が認定できること、地殻変動などの地球環境の変化が読み取れるそうです。
 さて実験ステージです。いきなり西澤さん「iPhoneを持っている人、手をあげてください」、3人の方が挙手されました。このお三方がグループリーダーでそれぞれ班をつくりました。西澤学芸員から出たミッションは、Aグループ、2 mm以下の礫砂をビニール袋いっぱいに集めること、Bグループは2〜5 mmの礫をふるいを使って袋いっぱい集めること、Cグループはさまざまな礫・砂を袋いっぱい集めることでした。ただし乾燥したものを集めるということで、これがミソでした。さて何をするのでしょうか。安息角の実験でした。材料の粒子の大きさに違いにより安息角どう変わるかを確かめようということです。大きな漏斗でA・B・C各グループが集めた材料を、水平をとった面に落とし込んで行きます。すると小山ができます。この小山の斜面の傾斜角度、すなわち安息角を出します。この時iPhoneの計測アプリを使いました。さて結果はどうでしょうか。A・B・Cのグループの小山はどれも35度前後の値が出ました。この数値が確たるものであると証明するため、博物館にあった西澤学芸員持参のサラサラのサハラ砂漠の砂でも実験をしました。値は35度でした。今回実験に用いた粒子のサイズでは、安息角は35度くらいであることがわかりました。相模湾の西方に伊豆東部火山群の単成火山、大室山がみえます。大室山はスコリア丘という火山地形で、これは噴火によってスコリアが(黒い火山礫)が降り積もってできる地形であり、山の傾斜は安息角(31〜34度)にほぼ沿っているそうです。澤さん「皆さん、千円札をだしてください」いったいなんで?札の裏面に描かれている富士山の測火山である大室山もスコリア丘であり、その裾野の斜面の傾斜も安息角でした。また、災害対策で指定されている急傾斜地も、安息角を越えると自然界では斜面は崩れるという性質を見込んで、斜面の角度が30度を超えると崖に設定されているそうです。安息角、なるほど。一同納得の実験結果でした。
 次の実験です。西澤学芸員、おもむろにペットボトルのコーラとメントスを取り出しました。「大室山のスコリア丘の話をしたので、いまから火山噴火の原理、メカニズムを実感していただきます」とのこと。はじめる前にコーラを一口飲む西澤さん、おいしそうです。飲んだ後口をふさぎました。コーラのボトルを砂の上に据え付け、おもむろにメントスを投入。するとコーラが激しく吹き上がりました。なんと西湘バイパスの橋げたまで届きました。驚きの吹き上がりです。皆さん「おっ、おー」と驚嘆の声。これは室内でやったら大変なことになると思いました。天井から机、床までびしょびしょのべとべとは必至です。屋外限定の実験で、安息角の創出といい浜でおこなう理由がわかりました。「爆発的な火山噴火の原理はマグマに多く閉じ込められていた揮発成分(水)がなんらかのトリガーにより急速に体積を膨張させるもので、そのトリガーは地震など様々な場合がある」とのこと。この場合はメントスの投入がトリガーということです。火山噴火の様子を身近なもので実感できる実験でした。西澤さん、このあと残ったコーラをまた飲んでいました。参加者から「味はどうですか」の問いに対し「味変していてよくわからない」とのことでした。
 浜を後にして、伊藤博文の邸宅跡の滄浪閣を訪れました。伊藤博文が明治中期に建てたもので、のち大磯に移転しました。この滄浪閣、明治35年(1902)9月28日の小田原大海嘯(かいしょう:高潮)で被災し、さらに大正12年(1923)年9月1日の関東大震災で倒壊しました。いわば小田原の災害遺構なのです。まわりよりも2mほどの土盛りの上に滄浪閣跡の碑と伊藤博文の胸像がありました。参加者のお一人は「御幸の浜からこんなに近いところに意外なものが残っている」との感想をいただきました。海岸に近いところなのになぜここだけ盛土のようになっているのか、自然地形なの?と疑問に思い帰宅後調べると、この盛土は小田原城大外郭土塁の一部であることを知りました。滄浪閣跡とともに史跡指定にはなっておらず、むやみに改変されないかどうか心配です。
 以上、友の会総会イベント地学コースの実施報告です。参加者の皆さん、楽しい実験を演出いただいた西澤学芸員、ありがとうございました。(友の会 関口康弘)

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西澤学芸員から本日のメニューの説明

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波打ち際で解説をする西澤学芸員

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礫を集めるBグループ

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集めた礫を漏斗に注ぎ小山を作成

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コーラの中にメントスを落とす

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滄浪閣跡の伊藤博文胸像

  

Posted by kpmtomo at 14:41Comments(0)行事報告 | 役員会・総会

2023年05月06日

植物観察会「身近な植物観察入門」実施報告

実施日:4月22日(土曜)
場 所:博物館周辺
参加者:8名  
担 当:植物グループ

 4月後半、季節も良く、観察コースいたるところに色々な花が咲いており、シダを含め観察対象が次々と現れ、稲葉氏一族の墓に向かう石段登り口にたどり着く前で時間切れとなった。
 トラノオシダとコバノヒノキシダ、ハナイバナとキュウリグサ、オオイヌノフグリとタチイヌノフグリなど、良く似た植物のそれぞれの違いを実物を見ながら確かめ、タンポポの花のつくりと、種の棘をルーペで観察した頃に予期せぬ雨が少し降り始める。幸いに傘をさすほどの雨ではなく、締めくくりに山神神社境内の植物を観察しながら帰路につく。
 博物館正面入口前で観察会を終了、次回観察会の案内をして解散とした。(石井俊哉)

シャガ
シャガ

トラノオシダ観察中
トラノオシダ観察中

マメヅタ
マメヅタ
  

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「多摩丘陵の春植物」実施報告

実施日:2023年4月16日(日曜)
場 所:東京都町田市 小山田緑地
講 師:田中徳久学芸員
担 当:植物グループ
参加者:23名

 心配していた天気も良くなり、久々の観察会でした。小山田緑地は多摩ニュータウンに近接する東京ドーム9.5個分と言う広さで緑豊かな緑地です。唐木田駅から15分程度歩いたところにありました。
 雨上がりで緑が美しく春をいっぱい感じることが出来ました。先ずホウチャクソウ〇、クロモジ△が出迎えてくれ、次々に目に入るものが多く、列記します。(満開◎、咲き始め○、つぼみ△、咲き終わり×。)
フジ◎、エノキ×、マユミ△、ブタナ○、エゴノキ△。ホオノキは新葉が出たもの、葉が展開したもの、花が咲いたもの(目の高さで見られた)など、日当たりの具合でこんなにも違うのでしょうか。ジュウニヒトエ◎、タマノカンアオイ◎、アワブキの大きな葉、イタヤカエデ◎、マルバアオダモ◎、イヌシデ×、クマシデ×、アカシデ×、イヌザクラ◎、ガマズミ△、タガラシ◎、コゴメウツギ△、フデリンドウ◎、ミズキ△○、ヤマツツジ△、キンラン◎、ミヤマガマズミ◎、ナツグミ◎、クサボケ◎、ゴンズイ△、ミツバウツギ◎、カツラ(大木)、ウコギ△、イチリンソウ◎、コハウチワカエデ◎、コケリンドウ◎、まだまだいっぱいでした(順は正確ではありません)。
 何カ所かで田中先生からお話しがありました。隔離分布の話(古赤道分布 例ドクウツギ)やカンアオイの仲間はアリ散布で分布を広げる速度が遅いこと。イチリンソウの所では学名を付けたマキシモビッチは牧野富太郎と関わりがあった話が興味深かったです。
 最後になりましたが、広い緑地で見るものがたっぷりな中で役員さんの時間配分が大変だったと思います。ご苦労様でした。お陰様で皆15:00のバスに間に合い、楽しい一日を過ごせました。有り難うございました。(原田久美子)
キンラン
キンラン

コケリンドウ観察
コケリンドウ観察

タマノカンアオイ花
タマノカンアオイ花

フデリンドウ
フデリンドウ

  

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2023年05月03日

2023年度第27回友の会総会報告

実施日:2023年4月29日(土・祝)12:30〜13:20
場 所:博物館講義室
参加者:33名

 2023年4月29日12時30分より、博物館講義室にて第27回友の会総会が開催されました。
 まず2022年度の事業報告では、博物館との共催事業として、3月に行われた「ミューズ・フェスタ2023」と昨年度は5回行われた「よろずスタジオ」、事務部として役員会の開催や昨年度の総会及びイベント、またアンケートの概要、広報部として友の会通信等の発行等について、企画部からは行事結果について報告がありました。行事については予定されていた31事業のうち、雨で中止が5事業(うち1事業は時期を変えて実施)、コロナによる中止は1事業でした。
 決算報告では、当初予定されていなかったが年度途中にて友の会運営や講座実施に必要となった物品の購入を行ったことにより、赤字となったこと、会計監査から全体の収支を勘案した予算管理をするよう意見がありました。対応として新年度の予算にはそういった経費の項目を追加しました。
 新年度の役員については、植物グループが松井さんから小久保さんに交代、また幹事の川崎さんが退任となりました。博物館友の会担当は、今年度は6月異動であり、現時点での変更はありません。
 2023年度の事業計画については、通常ベースでの計画となっています。行事についても30事業を予定しています。コロナが、この5月8日で感染症法の2類から5類に変更となり法的な制約等はなくなりますが、コロナ自体がなくなったわけではないので、対策を引き続きしっかり取りながら事業を進めて行きます。
 事業計画及び予算についてご承認を頂きました。今年度も多くの事業を計画しております。
 ぜひ、ご参加ください。

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受付

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会場の様子

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会長あいさつ

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館長あいさつ

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新役員紹介
  

Posted by kpmtomo at 10:27Comments(0)役員会・総会 

友の会総会イベント(植物コース)実施報告

実施日:2023年4月29日(土)12:45から16:30
場 所:博物館〜長興山枝垂れ桜〜風祭駅
参加者:14名(スタッフ2名含)
講 師:大西学芸員

 先ずは博物館敷地内に咲き始めたハコネサンショウバラを観察。ほのかな香りに似合わず鋭い棘です。博物館の高い陸橋から四方を見渡せば新緑の中に咲きはじめたフジの花や白いミズキの花が目立ちます。そしてこの時期だけの落葉樹とスダジイなどの照葉樹の新緑が何と言っても素晴らしい。
 大西先生の「緑と言えども何色の緑でこの風景を描けますかね。」の問いに答えは出ません。
 山神神社を抜けて長興山のシダレザクラを過ぎた所で小休止。先日相模原で起きたキャンプ場での痛ましい事故を例に挙げながら大西先生の観察会を行う者やそれに参加する人達への心構えや注意点などを聞く。近年カシノナガキクイムシによるブナ科のナラ枯れ現象が目立ちます。枯れ木の倒木や枯れ枝などの落下事故。観察会当日が晴れたと言っても雨の降った後の枯れ木や枯れ枝は水を含んでいるので十分注意が必要な事。枯れ木につるが巻き付いて、木は立っているように見えても大風などの時はいつ倒れてもおかしくない。これらどれをとっても100%の予測は出来ないとの事でした。これから観察会を行う者と参加者の皆様全員で注意を払いながら事故の無い様に取り組まなければと思った次第でした。
 その後はしばらく登りが続きましたが、今日のピークと言う所を過ぎた所でシロダモの新葉の「絹毛」の感触に感嘆の声が上がる。大西先生の「若い葉を虫から保護するための役割もあります。」に納得する。その後は川の源流、合流、伏流水、小さな滝など変化にとんだコースで遠くに海を眺めたり時折歴史のお話など聞きながら風祭駅に4時半到着でした。
それにしても今日は最初から最後までフジとミズキの花のオンパレードでした。(植物グループ:浅川)

20230429フジとミズキ・花の競演
フジとミズキ・花の競演

20230429大西先生のお話
大西先生のお話
  

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2023年04月23日

友の会総会及び総会イベントについて(参加される皆様へ)

先般ご案内のとおり、2023年4月29日(土曜・祝日)の12時30分より第27回友の会総会を、13時45分から総会イベント「博物館学芸員による身近な観察会」を開催いたします。
なお、当日は祝日ということで、駐車場の混雑・満車が予想されますので、公共交通機関のご利用をご検討ください。
総会イベントは、雨天の場合は中止となります。
また、「地学コース」は、博物館から電車を使って小田原駅まで行き、そこから御幸が浜まで歩いて行きます。帰りは小田原駅で解散予定となりますので、ご了承ください。  

Posted by kpmtomo at 09:58Comments(0)役員会・総会 

2023年04月22日

よろずスタジオ「ほねほねクイズ、この骨だあれ?」実施報告

実施日:2023年4月16日(日)午後1時から3時
場 所:博物館1回東講義室
参加者:47名(大人24名、子ども23名)
担 当:鈴木聡学芸員、スタッフ4名

 今回登場した動物はハクビシン、ノウサギ、アナグマ、タヌキの4種。前に掲載された4枚の動物の写真から鈴木先生がハクビシンの写真を掲げ「この動物は何だか知っていますか?」の問いかけに、元気に手を挙げる参加者、首をかしげる参加者など様々、「これはハクビシンです。しっぽがながくて、くだものなどを食べています」次はノウサギの写真を掲げて問いかけると、あちこちから「うさぎ!」の声。「写真の動物はノウサギです。ノウサギは走るのが早く、後ろ足が長いよ」こんなやり取りでアナグマは穴の中で生活していること、タヌキの後足の指は4本だということなど、それぞれの動物のヒントを出してくださいました。
 会場には4種の動物のはく製標本と骨格標本が並べられています。剥製標本には布がかけられていて見えなくなっています。参加者は鈴木先生から出されたヒントをもとに骨格標本を見て回りました。これは足の指がすっごく長い、アナグマかなあ・・。こっちのは足が長い、これはしっぽが長い、口々に気が付いたことを言いながら、布で隠された動物を予想していきました。
 予想ができたところで、確かめていきました。先生が剥製標本にかけられ布を取ると、あ、合ってた、ハクビシンだ、次はつめが長いよ。正解はアナグマ。先生からは「土を掘ってその中で暮らしているから、つめが長くてうでが丈夫にできているんだね」と。このあとも骨格標本と剥製標本を確認しながらもう一度その動物の生活と骨の特徴を話してくださいました。
 この後は各参加者のテーブルに置かれた骨の標本がどの動物の骨か、骨格標本を見て回り当てることです。テーブルに置かれた骨はバラバラですが、頭骨と骨格標本とを比べるとわかっていきました。また足の骨がどのように体についているかを考えて、骨格標本を見ながら手に持っている足の骨を同じように並べくっつけていました。骨と骨がくっついているところは関節といってうまく曲がるような作りになっていること、皆んなの腕や足も同じようになっていることを聞き、自分の腕の骨を確かめていました。(友の会:佐々木あや子)
会場風景P4162928
会場風景

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アナグマ

タヌキP4162962
タヌキ

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ノウサギ

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ハクビシン

足の骨はこんな風に組み合わさっているんだP4162996
足の骨はこんな風に組み合わさっているんだ

この骨はこの動物かな?P4162936
この骨はこの動物かな?

この骨はどうなってるの?P4162972
この骨はどうなってるの?
  

Posted by kpmtomo at 10:06Comments(0)よろずスタジオ | 行事報告

地話懇話会『相模国分寺の立地と使われた礎石の産地推定』実施報告

実施日:2023年3月15日(水)
場 所:小田急海老名駅周辺
参加者:会員19名、講師・スタッフ等5名
担 当:田口公則学芸員、山下浩之学芸員(当館学芸員)

地学と地理と歴史の旅
 田口先生のご案内で実現した今回の地話懇話会。海老名の駅のそばにある相模国分寺史跡巡りは「ブラタモリ」のような、地学と地理と歴史の学問が融合した知的好奇心に満ちた新しい学びの姿でした。
 私はというと、国分寺の礎石にカネハラヒオウギという二枚貝の化石が含まれているということに強く関心がありました。田口先生は、この化石が丹沢山系の経ヶ岳の山中にあることから、この礎石はそこから運ばれてきたのではないか、と推理していきます。
 私は参加できなかったのですが、この経ヶ岳に化石を探す活動も実施されていました。今回は、その国分寺の礎石にある貝化石を、私の目で見てみたかったのです。
 地学の専門家である田口先生は、新たな手法―フォトグラメトリを使って貝の調査をし、丹沢愛川層群中津峡層のカネハラヒオウギのものと考えて間違いないと結論づけました。
 そうであるのなら、丹沢山系からどのようにしてこの石を運んできたのか。田口先生は参加者に一つ一つ問いかけをしながら、古代の人々の思いを探っていきます。
 海老名のこの国分寺がある場所は標高30mほどの高台に位置しています。聖武天皇は国分寺を創るにあたってその条件として、見晴らしのよい高台、水害などない場所を指示します。また、俗っぽくない、かといってあまりに人里離れた場所ではないという条件もあります。今でいえば一等地に創るように指示しているのです。
 しかしながら、そういう場所に寺院を創るためには多くの困難もあります。建設に使う石材の運搬、用水の確保など、地形的に考えると難しい問題も起きてくるのです。
 相模国分寺は広大な敷地に、65mもの高さがあったといわれる「七重の塔」も作られ、絢爛たる伽藍だった相模国分寺跡ようです。
 幅が2m以上、何トンもの重さのある礎石をどうやって丹沢山系から運んできたのか、みんなで考えました。この問題だけでなく、田口先生は6つのクイズを用意されていて、タイミングよく参加者と考えていく場を作ります。
 今回のクライマックスは、礎石を前にして「さあ、皆さん、貝の化石をこの石から探してみましょう。」という問いかけでした。みんな必死で探します。そう簡単にはみつかりません。「ここですかね、いやいや違うな。」 何となく化石の凹み(殻の跡)らしきものはあっても「確かにそうだ。」とは言えません。
 それでも、参加者の中から見つける人が出てきました。田口先生から「そうです、それです。」とお墨付きをいただきます。
 当時、この大きな石を切り出し、運んできた人たちはこの化石の存在に気がついて、山の中に貝があることに不思議さを感じた人はいたのでしょうか。私は、「否」だと思いました。気がつかなかった、というより「見えなかった」のではないか。 自然の事象に「問い」をもち、解決に向けて考えていくということは、この時代にはあまりなかったような気がします。
 それでも、地学という「科学」と地形、歴史が融合した相模国分寺跡を訪ねる今回の旅は、実は、古代の人々が困難に立ち向かい、知恵を出し合いながら問題を解決してきたという、日本の歴史の中に「今」が存在しているのだということに改めて感じました。私にとって学ぶことの喜びを感じる半日でした。
 田口先生、ありがとうございました。(文 露木 和男)
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相模国分寺跡

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礎石の中の化石を探す

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貝の化石があった!

  

Posted by kpmtomo at 09:50Comments(0)地話懇話会 | 行事報告

2023年04月15日

植物観察会『身近な植物観察入門』のご案内

4年目を迎えた、博物館周辺を歩き身近な植物を観察する、初心者中心の気楽で楽しい会です。
会員以外の方も大歓迎です。

日 時:4月22日 (土)
集 合:博物館正面 前庭 10時
解 散:同所 12時頃
参加費:50円(保険料)
講 師:友の会植物グループ
対 象:オープン(どなたでも)
    小学3年生以下は保護者同伴でお願いします。
持ち物:飲み物・雨具など
(準備できるようでしたら虫メガネ・ルーペ等の拡大鏡があれば、より植物観察を楽しむことができます。)        
申込み:4月16日(日)〜4月21日(金)の間に、件名を「4月22日身近な植物観察入門」として、本文に氏名、住所、電話番号、メールアドレスを記入して下記アドレスにお申込みください。 
shokubutsuG@gmail.com
申込み後、雨天その他の事情で中止の場合はメールで連絡します。
参加希望のご連絡をお待ちしております。

*なお、博物館にはお問合せしないでください。
カントウタンポポ
カントウタンポポ

タンポポ 冠毛
タンポポ 冠毛
  

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2023年04月05日

「片倉城址の春植物を楽しむ」実施報告

実施日:2023年3月27日(月)
場 所:東京都八王子市 片倉城址
講 師:田中徳久学芸員
担 当:植物グループ
参加者:19名(スタッフ含む)

コロナウイルスの感染予防規制が緩んで、マスク着用が個人の自由になったのを受けて3年ぶりに植物グループの観察会に出かけた。コロナ禍以来、募集人数も絞ってあるとの事で、今回集まったのは13人。久しぶりにお会いする植物仲間もあって、お互いに無事を喜び合った。

片倉城址はカタクリで知られていて、多くの人が花時のカタクリと桜を目当てに散策を楽しんでおられる。
その中にあって、一際スローな歩みの一団が、我々である。
目に入る植物を、端から把握しようとするので、歩が進まないのである。
植物グループのスタッフは、樹木から、見分けにくいイネ科、カヤツリグサ科の植物まで、参加者の興味に応えられるよう、下見を重ねて準備しておられる様子。
参加者は良いとこ取りの出来る、有難い身分であった。

今年は季節の進みが早く、カタクリは盛りを過ぎていて、色があせ気味で残念だったが、家に籠っていては味わえない、春の息吹を感じられて満足の一日であった。
個人的なトピックスは、長年区別しかねていた、オオタチツボスミレの形態をスミレの大御所からしっかり教えて頂いたこと、実験植物とばかり思っていたシロイヌナズナが駅前に普通に生えているのに気づかせてもらったこと、アオハダの芽吹きに出会えたことなどでした。  
次の観察会も楽しみにしています。(友の会:赤堀千里)




1,駅前のシロイヌナズナ 
駅前のシロイヌナズナ

2,「春植物」について聞く
「春植物」について聞く

3,一面のニリンソウ
一面のニリンソウ

4,石垣の隙間から、フタバアオイ
石垣の隙間から、フタバアオイ

5,マルバスミレ
マルバスミレ

6,スミレの花の構造について聞く
スミレの花の構造について聞く
  

Posted by kpmtomo at 08:39Comments(0)行事報告 

2023年03月23日

植物観察会 「多摩丘陵の春植物」のご案内

オープン行事です。会員外の方もご参加いただけます。
申込期限内にメールにて、お申し込みください。
町田市にある東京都立公園、700種を超える植物が生育する自然豊かな小山田緑地をイチリンソウ、コケリンドウ、ヤマルリソウ、ウグイスカグラ、タマノカンアオイ、フデリンドウなど早春の植物を観察しながら楽しみましょう。

日 時:2023年4月16日(日) 雨天中止
場 所:町田市 小山田緑地
集 合:小田急多摩線 唐木田駅10:00
解 散:扇橋バス停 15:00頃
講 師:田中徳久学芸員
対 象:オープン・大人15名(応募多数の場合抽選)
参加費:友の会会員500円 会員外600円 
申込み:3月27日〜4月2日の間に、件名を「4月16日観察会申込み」とし、本文に氏名、住所、電話番号、年齢、会員の方は会員番号、連絡先メールアドレスを記入して、下記アドレス宛てにメールで申し込んでください。
  shokubutsuG@gmail.com

*新型コロナウイルス感染状況によって、募集人数の変更や、観察会を中止する場合があります。
詳細はメールでお知らせします。

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イチリンソウ

▲筌泪襯螢愁
ヤマルリソウ

タマノカンアオイ
タマノカンアオイ

ぅ侫゙リンドウ
フデリンドウ

  

Posted by kpmtomo at 08:25Comments(0)お知らせ 

2023年02月23日

よろずスタジオ「巻貝の中を見てみよう」実施報告

実施日:2023年2月19日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館西側講義室
参加者:大人33人、子供32人
担 当:佐藤学芸員

 コロナウイルスの猛威もどうにか下火となり、よろずスタジオもコロナ禍前に近い形で実施できるようになってきました。
 2月は、昨年9月に実施予定で悪天候のため中止になった「巻貝の中を見てみよう」をリベンジしました。当日は計らずも、早朝から春の嵐に見舞われ、又しても悪天候。しかし今回はそれが幸いして、博物館への来場者は多く、家族連れの方々で賑わっていました。

 コロナ発症以来、30分毎の入れ替え制、各回4家族で実施していましたが、今回は人数制限も緩和となり、各回5〜7家族が参加と盛況でした。館内放送も再開されて、集客に大きな効果を発揮しました。

 今回はクイズ形式の解説で、巻貝は日本に7500種もあることや、イカ、タコも貝の仲間との答え合わせに、びっくりする皆さんでした。
 断面標本だけではなく、いろいろな巻貝の実物も展示しました。
 ソフトクリームに似ている貝(ベニオキナエビス、ギンタカハマガイ)、貝殻の表面がゴツゴルしている貝(イトマキボラ)、長い突起のあるもの(スイジガイ、ホネガイ)、握りこぶしの形で硬そうな貝(ホシダカラ、ナンヨウクロミナシ)など。
 並んだ貝を見ながら、佐藤学芸員から質問、「巻貝の祖先は5,6億年前に誕生して、現在までつながっています。1億年くらい前から、巻貝の形は様々に変化を始めました、それはなぜでしょう?」「敵から身を守るため」と子供達から答えがあり、「一億年くらい前から、貝を餌にする大きな魚や、ロブスターやカニが出てきたため、食べられないように、トゲやイボや狭い口など、さまざまな形に多様化し、進化してきました」との解説に、皆さん納得。
 「知らないことが多いから」とのお母様の声が聞こえ、「実施の甲斐あり」とニンマリするスタッフでした。

 貝の断面の標本を使ってのこすり絵は、大人にも大好評。標本を机に置き、上に紙を載せてクレヨンでこすると、あらあら不思議。複雑な断面の構造がはっきり表れます。自然の造形に触れて感激もあらた、皆さんいろいろな色で擦りだして楽しまれました。(スタッフ:赤堀)

看板
看板

原画:クイズ始まり始まり
クイズ始まり始まり

原画:ずらり並んだ巻貝たち
ずらり並んだ巻貝たち

DSC_0586
巻貝の断面

DSC_0576
どの貝がいいかな〜

原画:どの色にする?
どの色にする?

原画:こすり絵できたよ〜
こすり絵できたよ〜〜

原画:スイジガイ(漢字の水を表す)
スイジガイ(漢字の水を表す)
  

Posted by kpmtomo at 21:20Comments(0)よろずスタジオ | 行事報告

2023年02月17日

地話懇話会「昭和7年の神奈川〜神奈川県鳥瞰図の世界〜」実施報告

実施日:2023年1月25日(水)
場 所:博物館講義室
参加者:16名
講 師:新井田秀一学芸員

 令和4年度夏から秋にかけて開催された特別展「みどころ沢山!かながわの大地」でも紹介されていた、吉田初三郎作「神奈川県鳥瞰図」についての講演であります。吉田初三郎は、大正から昭和にかけて各地で鳥瞰図を描き、一世を風靡した絵師。この絵図は、神奈川県観光連合会の委嘱によって外国人観光客誘致の為の宣伝材料として制作されたものです。関東大震災から10年後の復興を遂げた、神奈川県の昭和7年の姿が描かれている。絵図には、地勢や地物などが表現されている。画面中央の手前に三浦半島を、奥に大山・丹沢を、日向薬師から観音崎までを中心軸として、左に小田原・箱根山・伊豆半島を、遠くは下関・門司までを、右に横浜・川崎・東京都心部を、遠くは宇都宮・日光までを描いている。県内部分は県境である千歳川から多摩川までを、細かく描き込んでいる。名所旧跡などは、県の観光を支える鉄道線路や道路・航路で結び、紹介している。工事中で未完成のものや、計画段階のものも描かれている。「神奈川県鳥瞰図」が完成した翌年の昭和8年には、同図を基にした印刷パンフレットの「神奈川県観光図絵」が刊行され、世間に神奈川県の魅力を広めた。
今回は小田原・箱根地域を中心とした紹介でしたが、他の地域にも目を向けて、また、制作にあたっての取り組みについても、さらに、当時の社会情勢についても言及されました。絵師は制作する際、実際に現地を訪ね歩いています。描くに当たり、視点は房総半島・鴨川の上空に置いている、との事であった。絵図の中心軸に当たる日向薬師から観音崎までの間には、平塚から江の島辺りが描かれている。地図で確認して視ると、中心軸の間には寒川から鎌倉辺りが該当している。三浦半島は要塞地帯に指定され、測量や写生などは禁止されていた。軍事機密に関する事もあり、掲載に当たっては許可を取る必要がありました、との事であった。歴史を確認して視ると、当時の日本は軍国主義への道を走り始めていた頃で、軍部が台頭して満州事変が勃発し、日中戦争へと進んで行く時代であった。
昭和7年は、今から90年前である。絵図は軍国主義という、世相の中で制作された。正確性には欠けているが、全体としてはイメージを掴んでいて、雰囲気としては違和感が無く、観光名所が実感できるように、正確性を持たせて描かれている。自然系の視点から、人文系の視点から、それぞれの見る立場によって、捉え方が異なってくる絵図。その時代の背景までも窺い知る事が出来る絵図は、現在では、歴史までも語ってくれる良き資料となっている。新たな発見を導き出してくれた、理解が深められた、感動溢れる有意義な懇話会でありました。(石塚富美雄)

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講師 新井田秀一学芸員

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神奈川県鳥瞰図(絵図)を基に好き・興味・関心のある場所や項目に黄色の付箋、知らない場所等に青の付箋を各自が貼る
  

Posted by kpmtomo at 20:04Comments(0)地話懇話会 | 行事報告

2023年02月04日

「地図を楽しもう」実施報告

実施日:2023年1月28日(土)  
場 所:博物館実習実験室及び博物館周辺〜箱根湯本駅
参加者:4名
講 師:新井田秀一学芸員

 コロナ禍で3年間も中止を余儀なくされていましたが、今回無事に開講することができました。まずはなによりです。
 新井田さんいわく、地図は見るものではなく読むもの、とのこと。本講座はこの「地図を読む」とはどのようなことなのかを体験していただこうというものです。地図をもってフィールドに出たら、〜杼する、∈いる場所のまわりをよく見る、J發方向を間違えたら立ち止まる、が新井田さんいわく、地図を読むための極意だそうです。
 プログラムは午前中講義、午後はフィールドワークです。テキストは国土地理院2万5千分の1地形図「箱根」です。まず博物館実習実験室で地形図の、図法、縮尺、地図記号、図上の真偽、等高線などについて学びました。実際の景観と地形図に描かれ方の違い、その際どのような点に気を付けるのか、どんな目標物が地図を読むうえで便利なのかを教えていただきました。
 午後は地図を手に歩きました。博物館を出発、国道1号線を箱根方面へ、登山電車の線路をくぐって牛頭天王社へ、さらに山崎発電所導水管頂上の標高150mまで登りました。ここからほぼ150mの等高線に沿った道を歩き旧湯本中学校、下って三枚橋を渡り箱根町役場・神明社まで登り、坂を下って早雲寺、さらに下って水力発電発祥碑を見て湯本源泉井、熊野神社、湯本横穴式源泉跡、旭橋を渡って箱根湯本駅まで歩きました。所々で実態と地図との違い、地図から得られる情報などなど、新井田学芸員から解説を受けながら歩きました。参加した方から地図を持って観察しながら歩くと、見えなかったものが見えてきて新発見の連続でした、との感想をいただきました。参加者の皆さま、新井田さん、ありがとうございました。(友の会 関口)

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午前中は地図をわかりやすく総合的に学ぶ

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三枚橋発電所を地図と見比べる参加者の皆さん

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熊野神社は温泉の湧くところにあることを発見
  

Posted by kpmtomo at 18:13Comments(0)行事報告 

2023年01月21日

よろずスタジオ「はとのぬりえ」実施報告

実施日:2023年1月15日(日)
場 所:博物館西側講義室
参加者:10組32人
担 当:石浜学芸員・加藤学芸員・大坪学芸員

 親子で楽しめる、新企画「はとのぬりえ」。博物館の近くで見られる3種類のハト(アオバト・キジバト・カワラバト)について解説をした後、好きなハトを1種類選んで、ぬりえをしてもらいました。
 みなさん、写真などで色の違いを良く観察しながら参加してくれました。

1s
3種類のハトの違いについて説明しています

2s
家族みんなでぬりえをしてもらいます

3s
完成!特徴をとらえながら上手にぬってくれました
  

Posted by kpmtomo at 08:22Comments(0)よろずスタジオ | 行事報告

2022年12月22日

植物観察会『晩秋の里山を歩く』実施報告

実施日:2022年12月7日(水) 
場 所:横浜市緑区 新治市民の森 
講 師:田中徳久学芸員
担 当:植物グループ
参加者:16名

今日は昨日と違って雲一つない良い天気です。今年最後の身近な植物観察会は雨で中止になり残念でしたけど、今日は楽しく勉強できそうです。
先生と5名の友の会の方と10名の植物の好きな方達と十日市場の駅前広場を9時30分に出発です。
出発から5分ぐらい歩いた陸橋の右手に、モイワボダイジュという木があり、総苞葉の中央付近から花序を出し果実を付けるという説明を聞き、その果実が付いているのを見ました。
それから次々といろいろなことを教えていただきました。
たとえばネズミモチの葉は葉脈が透けて見えないけど、トウネズミモチは透けて見える、ニガキの葉痕は赤ちゃんの顔に似ている、クリとクヌギの葉の違いなど、いろいろ教えていただきました。
昼食をとってから先生にキハダとシュユとゴシュユの説明を受けて出発しました。湿った道を通ってハンノキの説明を受けました。そこでUターンする時に一人の方があった、と言いました。何かと思ったらツチグリというキノコだそうです。丸いところをたたいてごらん、と言われたのでたたいてみると、胞子が飛び出してびっくりしました。
今日はめずらしいものをたくさん教えていただいて大変たのしかったです。(佐藤正俊)
晩秋の里山を歩く_ブログ2_スケッチメモ佐藤正俊
スケッチメモ1

晩秋の里山を歩く_ブログ1_スケッチメモ佐藤正俊
スケッチメモ2

  

Posted by kpmtomo at 20:13Comments(0)行事報告