2018年05月22日

昆虫観察会「みつけよう春の虫いろいろ」実施報告

実施日:2018年5月16日(水)
場 所:足柄上郡中井町比奈窪
講 師:渡辺恭平学芸員
担 当:里山むしてくクラブ
参加者:19名

 初夏の日差しが降り注ぐ比奈窪(秦野駅からバスで20分)で初の昆虫観察会が開催されました。昆虫青年の渡辺学芸員を先頭にワクワク気分、どんな昆虫に遭遇できるのでしょう。
 まず昆虫の食害が著しいオニグルミの木を発見。葉の裏には音符のオタマジャクシが無数にぶら下がっています。クルミハムシの蛹です。そばには天敵のカメノコテントウの幼虫、カメノコテントウの幼虫の腹には他の虫が食らいついています。木全体がフードチェーンなんですね。

カメノコテントウの幼虫とクルミハムシの蛹
カメノコテントウとクルミハムシの蛹

 応援旗を振るように渡辺学芸員が虫取り網を大きく8の字にスイーピング。網のなかは生物多様性の世界!さっそく珍しい昆虫をミルビンに入れ回覧。普段は五角形の虫=カメムシは反射的に払いのけるのに、今日は顔をくっつけてじっくりご対面。ホソハリカメムシ、いかり肩の甲冑で「カッコイイ!」渡辺学芸員がガマズミの木を指差し「色々な昆虫が集まる木を爐靴紊Δ舛紊Δ蠅腓(集虫力)がある木″って呼ぶんですよ」とユーモアを交えながら食草食樹の解説もしてくれます。「昆虫のなかには呪文のような長い名前を持つものもいますが、まずは昆虫を楽しみましょう」と学芸員。
 
スイープ中
スイープ中

網の中は何が?
網の中には何が?

 さて本日のハイライトは何と言ってもミイデラゴミムシ。円陣を組み、その真ん中でゴミムシにその特殊な噴出能力を音響を交えて披露してもらいました。その温度たるや火傷を負うほどの迫力だそうです。

ミイデラゴミムシ
ミイデラゴミムシ

円陣を組んで観察
円陣を組んで観察

 柑橘類の匂いのするスジグロシロチョウの翅、「ザ・糞」のムシクソハムシ、前脚マッチョなヒゲナガカメムシ等、何億年という時の中でトライアル・アンド・エラーを繰り返しながら進化してきた昆虫は魅力に満ちていました。
 惜しみなくうんちくを傾けてくださる渡辺学芸員、そして企画担当のスタッフの方々、ありがとうございました。楽しみながら100種以上の昆虫観察ができました。昆虫シニアを虜にした観察会、この楽しさを次々世代に伝えながら自然保護につなげていきたいものです。
(友の会 矢澤)

ルリカミキリ
ルリカミキリ
  
  

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2018年05月09日

樹木観察基礎講座 「ハナミズキ(北米)やヤマボウシ(中国)の自生地探訪。〜その地における枝の伸び方や、冬芽の構造との関係を探る〜 」実施報告

実施日:2018年4月28(日)
場 所: 横浜市「こども植物園」研修室
参加者:13名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田 洋章氏

 箱根のヤマボウシの生活サイクルのことから始まり、5年に1度大なりの年があり、また4枚の総苞片には白から濃いピンクまで色と形に変異が多いとのことであった。日本全体でみると本州北部や日本海側で大型になり、ブナ帯下部を中心に分布している。驚いたことに日本のヤマボウシには2系があり、半常緑のヤエヤマヤマボウシが石垣島や西表島にあるとのことだ。さらに中国には常緑のホンコンヤマボウシとヒマラヤヤマボウシがあると聞きぜひ見たいと思った。最近ホンコンヤマボウシは新築の庭で盛んに植栽されているようだ。目を転じて北米にも落葉の西海岸のセイガンヤマボウシと東海岸のアメリカヤマボウシ(ハナミズキ)があり、1個1個の果実が離れていたり、総苞片が6枚もあって大形で大いに興味をひかれた。ミズキ属は地球全体が暖かかった、第3紀周北極要素の植物群に属し、その共通祖先から寒冷期の第4紀に北米と東アジアに分布が分かれたと聞きブナやユリノキと同様と納得した。(友の会 芥川ひとみ)  

総苞片の変異
総苞片には形や色で、こんなにたくさんあることにびっくりです

20180428 八田先生講座103s
講座の風景

20180428 八田先生講座106s
八田先生のヤマボウシの対する研究の熱意はすごい!


  

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2018年05月03日

植物観察会「春の高尾を歩く」実施報告

実施日2018年4月24日(火)
場所:小仏城山・日影沢林道
講師:勝山輝男学芸員
担当:植物グループ
参加者:34名

 高尾の大垂水峠から小仏城山を経由して日影までを歩きました。沢沿いの道は湿度が高く、しっとりとしていて新緑の中をオオルリの囀りを聞きながら歩く。「良いな 良いな」ホウチャクソウ、チゴユリが見られ、花の時期はもう少し後のワニグチソウも群生している。ホウチャクソウ、チゴユリはイヌサフラン科、ワニグチソウはキジカクシ科と変わったとお聞きする。「へぇ! 当分は旧ユリ科で良いか」とつぶやく。
 周りの方は皆さんどなたも植物に詳しくて何を尋ねても即答で解説して下さる。特にイカリソウの花の構造を教えて頂きました。皆さんの博学に感心しきりです。
 昼食後、日影沢林道を下る。ここはシダが多く若い葉が印象的だった。サツキヒナノウスツボやカヤランを見せてもらう。カヤランは図鑑でしか会えないと思っていたので「わぁ 今日の目玉商品!」
 このコースは初めて歩いたのですが、歩きやすく四季折々何度でも歩きたいと思うお気に入りのコースとなりました。心配された雨にも合わず、しっかり準備されたリーダーの皆さんのご苦労に感謝しながら気持ち良く帰宅しました。ありがとうございました。(船木曄子) 

20180424新緑の中講師の言葉に耳を傾ける
新緑の中 講師の言葉に耳を傾ける

20180424花の作りも魅力的なイカリソウ
花の作りも魅力的なイカリソウ

20180424可憐なチゴユリ
可憐なチゴユリ

20180424エドヒガンの大木に着生したカヤラン
エドヒガンの大木に着生したカヤラン


  

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第129回サロン・ド・小田原 『石川県の桑島層(前期白亜紀)から発見された新種の小さな両生類の化石』実施報告

開催日:2018年04月14日(土曜)
場所:博物館東西講義室
話題提供者:スーザン・エバンス教授(ロンドン大学)& 松本涼子(当博物館 学芸員)
参加者:26名

 今回の話題については、4/6に石川県白峰で発表され、全国紙や地方紙のオンライン版、印刷版で取り上げられており、如何に重要な発見かが分かる。そのような話を研究者から直接聞けるというまたとない機会に立ち会えたのは幸運であった。それだけに参加者26名というのは余りにもったいないことで、博物館(友の会)の宣伝方法については一考をお願いしたい。
 まず、松本先生が、今回の化石が発見された桑島化石壁(国指定天然記念物)についてお話された。1874年にライン博士によりイチョウモドキという植物化石が、1986年に日本最古の恐竜化石がこの化石壁から発見されている。その後、1997〜1999年に、化石壁の裏に「ライントンネル」が掘られ、掘削された大量の岩石を手取層群化石調査団が発掘・研究し、多くの爬虫類や恐竜、昆虫、魚類などの貴重な発見を報告している。
 休憩後、松本先生の逐次通訳つきで、スーザン・エバンス教授が今回発表された新種の小さな両生類(アルバノペトン類)についてお話された。両生類は、現生ではカエル、サンショウオ、アシナシイモリしか知られておらず、その小ささゆえに化石として発見されにくいことから、その進化についてはほとんど知られていない。今回発見された両生類は、これまでヨーロッパ、北アメリカ、南アフリカのジュラ紀から鮮新世にかけ複数個体が発見されていたが、アジアからはウズベキスタンの白亜紀後期の地層でしか発見されておらず、北アメリカからアジアに渡ってきたと考えられていた。しかし、今回の発見が白亜紀前期の地層であったことなどから、これまでの仮説が覆る可能性がでてきた。また、今回ほぼ完全な頭骨が立体的に発見されたことから、現生の両生類よりも古い生物(実は両生類ではない可能性もある)であることも分かった。
 さて、実際の化石の大きさであるが、大きいものでも4mm程度で約1.5×2×0.5cm3の岩石の中に43個もの化石が存在していた。このように小さな化石であったので、クリーニングして掘り出すことは難しく、最終的にマイクロCTスキャンを用いて1200枚もの画像を打ち出し、肉眼で1枚1枚精査して個々の形状を決定するに至ったという。更に、化石を取り出す代わりにスキャニングデータから3Dプリンタで20倍に拡大したレプリカを作成し、立体的な頭骨を復元している。
講演終了後に、顎の実物化石と、20倍に拡大したレプリカ化石群を見せていただいたが、参加者の皆さんは、一様にその小ささに驚いていた。
 学術名は、発見地と調査団長の伊左治鎭司(いさじしんじ)氏(千葉中央博・主任上席研究員)の名前を基に、「シラーペトン(白い這う者)・イサジイ」と名付けられた。
(文書 両生類・爬虫類ボランティア 井上 昭、写真 飯島俊幸)

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話題提供者のスーザン・エバンス氏と松本涼子学芸員

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頭骨の微小化石群

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20倍化された3D化石レプリカに興味津々

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3Dレプリカの組み立てにトライ
  

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2018年04月29日

2018年度友の会総会イベント報告

第1部「オスとは何か?メスとは何か?〜昆虫の交尾器から見える世界〜」上村佳孝慶応大学准教授
第2部昆虫談義 上村佳孝氏 × 苅部治紀当館昆虫担当学芸員

実施日:2018年4月22日(日)14:30〜16:15
場 所:博物館 SEISAミュージアムシアター
参加者:72名

 トリカヘチャタテの研究でイグ・ノーベル賞を共同受賞された上村佳孝先生のお話をお聞きしました。友の会会員だけでなく多くの方が聴講に来られていました。
 イグ・ノーベル賞の賞金が一兆ジンバブエドル=2.5円とか、また授賞式用の30秒のビデオレターで会場を沸かせてくれました。でも研究内容は生物の根源に迫るものでした。
 トリカヘチャタテはメスに男性器状の突起があり、学生に話をすると「実はそれはオスなのでは」と言われたとのこと。では生物学におけるオスとメスの定義とは?何でしょう。
 小さな配偶子(次世代を作る為の細胞)を作るのがオス、大きな配偶子を作るのがメスだそうです。オスは生涯、数千個から一億個の精子でより多くの生産が可能で、多くのメスに精子を渡すことにより多くの子孫を残したい。メスは生涯、500個位の卵で生産数に限りがあり、オス一匹からの精子で十分。これによりオスは積極的、メスは消極的になり、性的対立が起きるとの事。近頃問題になっている、ME・TOO運動もこんな所が根本的な原因なのかなと飛躍的な事を思ったりしました。
 トリカヘチャタテのメスは男性器状突起からオスから精子だけでなく栄養もプレゼントされる。栄養状態が悪い環境にすむ生物にとって、メスにも大いに利点があり、性的対立が少なくなり、子孫の繁栄にも役立つ。オスとメスの進化のメカニズムが小さな生物から見えてくる気がしました。また研究の為のさまざまの御努力に頭の下がる思いでした。
 第2部、(15時45分から)上村先生と苅部治紀先生の対談が有り、トンボの特異な交尾の仕方については古い昆虫の生態を残しているとか、今問題になっているムネアカハラビロカマキリの問題点についてのお話等が有りました。苅部先生のお話の中で「新種を見つけるのは今後大変だが、生態や行動等の切り口での研究はまだまだ新分野がある。」とのお話が心に残りました。(近田あきこ)
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ポスター
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友の会の説明
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イグノーベル賞受賞の記事
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苅部学芸員との昆虫談義





  

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2018年度友の会総会報告

実施日:2018年4月22日(日)13:00〜14:00
場 所:博物館 SEISAミュージアムシアター
参加者:27名

 総会参加者は例年より少なめの「小数精鋭」27名でしたが、無事2017年度の事業報告、2018年度の予定事業とそれに伴う予算案が審議、承認されました。
 友の会役員として長い間尽力してくださった浅野みえさん、臼井英夫さん、尾崎和さん、金子直子さん、佐藤昭男さん、下田準一さんが退任されました。新役員は植物グループからの佐々木シゲ子さんです。
 また、2018年度博物館友の会担当職員は佐藤企画普及課長、山下学芸員、松本学芸員、本杉企画普及課職員です。この4月にこられた田邊企画情報部長とともに、ご紹介させていただきました。
 友の会では昨年度、会員対象に今後の友の会のあり方についてアンケートを実施しました。役員のなり手が少ない中で会員の要望に沿った事業展開をするためにインターネットを駆使して省力化を図るなど、鈴木会長のもと模索をしているところです。
 今年度も楽しく興味深い多くの友の会行事を予定しています。皆さまの積極的なご参加とご協力をお願いいたします。(田畑節子)


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看板

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新役員紹介

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博物館担当職員のご紹介

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予算案説明
  

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2018年04月21日

よろずスタジオ「巻貝の中はらせん階段?」実施報告

実施日:2018年4月15日(日)
場所:博物館1階 東側講義室
参加者:164名(大人91名、子ども73名)
担当:スタッフ6人
協力:佐藤学芸員

 毎回スタッフ集めに苦労しつつ、どうにか切り抜けて実施してきた爐茲蹐坤好織献″、この4月から8年目に入った。
 7年前「博物館に来ると週末は何かワークショップやってるよ」という状態にして、博物館を好きになるきっかけにしたいと、相棒と相談し、「初めの一歩」と始めた企画であった。
 続けて来られたのは、学芸員の皆さんや友の会スタッフの熱い協力のお陰である。
 今では、展示物を見るだけではない参加型の催しが、博物館主催で毎週末開催されるようになって、嬉しい限りである。 
 さて、今回の貝類の企画は「巻き貝のらせん階段構造を知ってもらう」ことを願ったもので、実施三回目になり、事前準備もほとんど不要な完成したプログラムである。来館者は貝の断面で内部構造を実感し、その断面をクレヨンで磨り出して、造形の妙も味わうようになっている。
 子供も大人も貝の断面を始めてみて感心してくれ、紙に映し出された七色の断面構造も楽しんでくれたので、このプログラムは大成功と思う。
 何組もの来館者に、穏やかな口調で貝の構造の話をしてくれた佐藤学芸員にお礼申し上げる。(友の会:赤堀千里)

 <参加者感想>
・面白かった、楽しかった(小4男、小3女、年長男)
・巻貝の事が分かって楽しかった(小2)
・貝は食べるばかりで、真剣に考えたことがなかったが、意外な面を知って有意義だった。(大人男女)

看板
看板

(よすた貝類)こんなにきれいになるの?
こんなにきれいになるの?

お母さんも奮闘中(よすた貝類)
お母さんも奮闘中

(よすた貝類)僕たちの作品」見てください
僕たちの作品を見てください

こんなの如何?
こんなの如何?


1805030002_ギンタカハマ
ギンタカハマ

1805030003_ギンタカハマ磨き
ギンタカハマ磨き

1805030004_ギンタカハマ削り
ギンタカハマ削り

1805030005_ギンタカハマ断面
ギンタカハマ断面

1805030006_センニンガイ
センニンガイ

1805030007_キングチサザエ
キングチサザエ

1805030008_イトマキボラ
イトマキボラ

1805030009_クモガイ
クモガイ

1805030010_キリガイダマシ
キリガイダマシ

1805030011_オニノツノガイ
オニノツノガイ
  

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2018年04月15日

2018(平成30)年度友の会地学G行事開催日変更のご連絡

いつも友の会行事にご協力を頂き有り難うございます。
2018年9月に計画しました地学G行事:『日本地質学発祥の地埼玉県長瀞の地形・地質観察会』に関し、一部初期に発行された2018(平成30)年度友の会行事一覧表に記載の開催日に以下の変更が有りましたのでご連絡します。
詳しくは最新の2018(平成30)年度友の会行事一覧表を確認して下さい。
(地学G 中村 良)

【変更前】:2018(平成30)年9月8日(土)
             ↓
【変更後】:2018(平成30)年9月1日(土)
  

Posted by kpmtomo at 09:57Comments(0)お知らせ 

2018年04月11日

第128回サロン・ド・小田原 『大きな標本をてのひらサイズに!?フォトグラメトリーと博物館』実施報告

開催日:2018年03月24日(土曜)
場所:博物館東西講義室
話題提供者:森健人 氏  (国立科学博物館支援研究員)
参加者:22名

 今回のサロン・ド・小田原は国立科学博物館動物研究部で標本作製に取り組まれている森健人先生から、博物館標本を3DCG化し小さくする方法(フォトグラメトリ―)とその可能性についてお話して頂いた。
 フォトグラメトリーとは、「対象物を様々な角度から撮影した複数の画像を用いて合成することで、コンピューター上に対象物の立体的なモデルを再現する方法」で、もともとは地図作成や地形の測量のために開発された技術なのだそうだ。博物館では標本を3Dモデル化し、様々な角度から観察する為に利用されている。スミソニアン博物館では既に3Dモデルがweb上で一般にも公開されているとのこと。科博でもヨシモトコレクションの一部がYoshimoto3Dとして閲覧可能だ。サーバルやアイベックスといった剥製標本をパソコンで自由自在に動かしてみると、展示標本では見られない部分が見えて、とても新鮮だった。ぜひ科博のHPから見て頂きたいと思う。
 研究においては「計測」で大きな効果が期待出来るそうだ。例えば、クジラなどの超大型動物も写真を撮れば、原理的には3Dモデル上で1ピクセルのサイズまで計測出来る。また3Dモデルで一度測定すれば、測定箇所の座標データが保存出来るので、どこを計測したのかがより客観的に論文に記載出来るようになるとのことだ。
 後半では森先生がこの研究に至るまでの経緯を紹介して下さった。森先生は大学進学後にコスプレに夢中になったそうで、解剖学への思いはコスプレに使うブタのマスクを作製する過程で生まれたのだという。その後、森先生はラッコの後肢形態と泳ぎ方の研究で博士号を取得されたが、自分は何のために研究をするのかという疑問にぶつかったのだそうだ。しかし研究の原点は「コスプレ」だったことを思い出したことで、自然史研究だけでなく文化にも貢献出来るのではないかという考えに至った。今、森先生は標本作製を通じて研究者への支援をすると同時に、一般への学習支援にも力を入れたいそうだ。標本は実物だと安易に持ち出すことは出来ないが、フォトグラメトリーにより標本を3Dプリンタから出力すれば、博物館という場所に制限されず学習支援が出来る。こういった取り組みによってより多くの人が博物館標本に自由にアクセス出来るようになる可能性を語る森先生からは、仕事への情熱が伝わってきた。
講演後のワークショップでは、実際にフォトグラメトリーを体験しようということで、参加者が手持ちのiPhone又はiPadの無料アプリQloneを利用した。標本の周りを歩きながらカメラに対象を認識させる作業を行ったのだが、速く動いてしまうとカメラが認識しない為、皆さん苦労している様子だった。しかし実際に認識した3Dモデルを見てみると、精度は高く、骨の輪郭まで綺麗に構築されていた。 
フォトグラメトリーの力に圧倒されたが、技術的にはまだまだ課題があるようで、標本対象が「つるつる、ふさふさ、のっぺりしたもの」では上手く認識出来ないといった課題があるそうだ。フォトグラメトリーという手法の強みを知ると同時に、今後の技術の発展に伴う新たな成果にも注目していきたい。
(文章 渡邉拓巳、写真 飯島俊幸)
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講演風景
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提示パワーポイント
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3D模型を持つ森健斗氏
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スマホを使って3Dの撮影
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取り込まれた頭骨の3D  

Posted by kpmtomo at 22:20Comments(0)サロンド小田原 | 行事報告

2018年03月18日

第22回友の会総会イベント講演のお知らせ(神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催)

第1部 講演「オスとは何か?メスとは何か? 〜昆虫の交尾器から見える世界〜」

昨年ブラジルの洞窟に生息する昆虫(チャタテムシの一種「トリカヘチャタテ」)の雌に、雄のような形状の交尾器があることを発見したことでイグノーベル賞を受賞された慶應義塾大学の上村佳孝准教授をお迎えしての楽しいお話です。
上村氏著書:「昆虫の交尾は、味わい深い…。」(岩波科学ライブラリー)など。

交尾中のネッタイトコジラミ_精液を皮下注射する
交尾中のネッタイトコジラミ 精液を皮下注射

YKamimura
上村佳孝氏

第2部 昆虫談義

上村佳孝氏 × 苅部治紀当館昆虫担当学芸員
他では聴けない昆虫にまつわる話が飛び出すかもしれませんね

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【日時】平成30年4月22日(日曜)14時30分から16時15分(14時15分より一般受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館 SEISAミュージアムシアター(小田原市入生田499)
【交通】箱根登山鉄道「入生田駅」下車3分
【友の会事務局】小田原市入生田499県立生命の星・地球博物館友の会事務局 E-mail:kpmtomo@ybb.ne.jp
【友の会ブログ】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/





  

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2018年03月07日

植物観察会「入生田の植物に親しむ」実施報告

実施日:2018年3月3日(土)
場 所:小田原市入生田山神神社周辺
参加者:26名
指 導:植物グループ

■植物観察会に参加して
 数年前から県博の菌類ボランティアに参加しています。「きのこ」の共生相手の一種である植物・樹木を知ることでもっと「きのこ」を理解できると思い今回の友の会催事「入生田の植物に親しむ」の観察に参加しました。
 集合場所には、植物大好きなベテランさんが多く、初心者の私はついて行けるか心配でした。最初の洗礼、常緑樹の葉の簡単な見分け方レクチャーのあと(初心者にとっては・・)、30分で番号札の下がっている21種の名前を書くとういうゲームが始まりました。いただいた参考資料を片手に観察するもウロウロ・・テンション下がりまくりでした。そんな時、担当者の方が声をかけてくださり手取足取り丁寧なご指導いただき一気にやる気が出てきました。結果3〜4個の観察で精一杯でしたが、その後も、都度々々丁寧なご指導いただきテンション持続で、これは何だろうなどこちらからお聞きすることもできるようになっていました。
 常緑樹の葉の観察方法が分かりました。「きのこ」の共生に一歩前進です。また、見分けるには場数を踏む事が大切とのお話もしていただきましたので、今後もチャンスを見つけて葉を手に取り観察してみようと思います。
 お世話いただいた植物グループの方々に感謝いたします。(友の会 中村多実子)

<クイズ 何の樹でしょう?>
20180303_1番_互生・全円・長刀状の冬芽・この樹は?(CIMG8571
1番 互生・全円・長刀状の冬芽・この樹は?

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2番 コクサギ型葉序・三脈目立つ

20180303_3番_葉の上半分に鋸歯
3番 葉の上半分に鋸歯

20180303_4番_互生・冬芽は1本,樹肌を見ればわかるかな
4番 互生・冬芽は1本,樹肌を見ればわかるかな

20180303_5番_針葉先が分かれている・気孔CIMG8585
5番 針葉先が分かれている・気孔

20180303_6番_幅の広い2本の気孔、痛くない
6番 幅の広い2本の気孔、痛くない

20180303_7番_葉裏に、気孔が2本・痛い!CIMG8562
7番 葉裏に、気孔が2本・痛い!

20180303_紹太寺裏山で復習CIMG8617
8番 紹太寺裏山で復習


<クイズ答え>
.汽キ ▲筌屮縫奪吋きアラカシぅゴノキゥ皀澂Εぅ魅ヤДヤ



  

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2018年03月05日

友の会地学G『三浦半島中部横断の地層・地質観察会』活動報告

実施日:2018年2月12日(月・祝)
場 所:三浦半島横須賀市〜三浦市付近
参加者:30人
話題提供者:笠間友博 学芸員

 思わぬ強風の中、最初に笠間学芸員から三浦縦貫道の延伸工事露頭に向かう途中の道路わきに出ている三色旗軽石層をチェック。工事露頭では、北露頭西・北・東面の三崎砂礫層や宮田層など、またTP/SPなどのパミス層、スコリア層ばかりでなく、谷地形の痕跡や礫の由来、そして海岸線やサンドパイプなどの生痕化石や不整合、各層の年代など様々なことを教えて頂いた。実際その大露頭はすごいものでした。
 その後荒崎に移動し、猛烈な風と波しぶきの中、三崎層の露頭から落ちた石のホットメルトの剥ぎ取りを体験することができた。笠間学芸員、スタッフの皆さん、貴重な体験ありがとうございました。(黒田洋一)

縦貫道工事中の大露頭
北西・北・東面に広がる縦貫道工事中の大露頭

解説に聞き入る参加者
寒風の中笠間学芸員の解説に聞き入る参加者

剥ぎ取り体験風景
ホットメルトを使用した剥ぎとり体験風景

堆積物剥ぎ取り標本
ホットメルトで作成中の『堆積物剥ぎとり標本』

荒崎海岸の大波
名・実どおりに荒れた荒崎海岸の大波

  

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地話懇話会『活断層が作る地形と調査・研究からわかること』実施報告

実施日:2018年1月24日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:34人
話題提供者:道家 涼介 氏(温泉地学研究所研究員)

今回の話題は、内陸の活断層による地震の発生と地形との関連でした。
活断層とは、。隠押腺隠核年前以降に活動、地形にズレが在る、7り返しの活動などであり、その活動により形成された地形の研究に加えてトレンチ、および露頭調査が必要とのことでした。
 地形の形成については個人的に以前から興味があり、本話題に出てきた場所を訪ねたことも有ったなど有意義な話題でした。また日本列島の活断層等がプレートの動きによることを改めて考えさせられました。(今村 明)

道家氏地話懇風景
道家涼介 氏による地話懇話会風景

地話懇会場風景
会場風景


  

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2018年02月27日

樹木観察基礎講座 果物のなる木々『ウンシュウミカンとその仲間』実施報告

実施日:2018年1月28日(日)
場 所:生命の星・地球博物館 講義室西側
参加者:16名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田 洋章氏

 「みかん大好き」という人は多い。私もその一人で、手が黄色くなるまで食べた子どもの頃を思い出します。そして私たちは一昨年からみかん畑の再生活動を始めました。ミカンの事はよく知っているつもりだったのですが、講義を聞いて、知らなかったことの多いのに驚き!この講座で初めて知ることばかりでした。

驚き1 刺は葉の変化したものだった!
カラタチやユズなどミカン科には刺があるものが多いけれど、茎ではなく葉が変化したものでした。その証拠に、ミカンの刺には一切葉痕が見当たりません。

驚き2 キンカンは1年に3〜4回も開花する!
一枝についているキンカンの実の大きさがいろいろあるのは、1番花から3〜4番花まで咲くから! 成長の差だと思っていました。 亜熱帯植物の一つと考えられて、年数回の成長ピークがあり、キンカンは年3〜4回も花が咲き、その時期によって果実の大きさが違うのだそうです。早いのも遅いのも一緒に稔っているのです。

驚き3 グレープフルーツの名の由来
ブンタンは総状花序の房咲きになり、グレープフルーツもその血をひいています。一般にはあの大きな果実とブドウとを結びつけるのは困難ですが、実際に熱帯域で写された一枝に沢山の実をつけた写真を拝見し、その形状からこの名前がついたことを納得できました。などなど、他にも驚くことが盛り沢山。とても有意義な時間を過ごしました。八田先生ありがとうございます。(神保智子)

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きれいなスライドで、いつも驚き、発見のお話をしてくださる八田先生

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サンプルのミカンはしっかり勉強した後、おいしくいただきました。

  

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2018年02月26日

よろずスタジオ「チョウの体を調べよう」実施報告

実施日:2018年2月18日(日)
場所:博物館1階 東側講義室
参加者:124名(大人57名、子ども67名)
担当:スタッフ8人
協力:渡辺学芸員

 初めて,お手伝いをさせていただきました。始まるときには,勝手が分からず,みなさんの行なっているのを見ているだけしたが,元来,子どもたちと接するのが大好きなので,すぐに中に入ることができました。
 私が重点的に行なったのは,「チョウの形」ということで,チョウの翅の形がどんな意味があるのだろうかということについてのアプローチです。そのまま質問してはわからないといいにくと思ったので,選択肢から考えてもらいました。答えの意外性に,子どもたちも大人もみんな驚いてもらうことができました。問題のたのしさと,段取りにより,小さい子でも,けっこう理解できるものだと思いました。
 それ以外のの,「チョウの鱗粉」や「チョウの翅に水をかけると?」・「チョウの目を見てみよう」においても,子どもたちはその場その場で,意外性・きれいさ・細かさ・形にとても驚いている様子を見ることができました。昆虫パズルのコーナーは大人気で,大人も本気になって取り組んでいました。
 スタッフのみなさんの軽快な動きや,臨機応変な行動,わからないことはすぐにお互いに聞く姿勢があったおかげで,参加者もあきることなく,たのしい時間を過ごすことができたのではないかと思います。それぞれのコーナーの驚き・喜びの様子は,参加者の感想からもよくわかりました。このような取り組みをしていくことにより,多くの方々が,昆虫や自然の不思議さを感じることができるのだと実感しました。(スタッフ 荒居浩明)

参加者の感想
・チョウの鱗粉の事が分かって良かった   小5 女
・顕微鏡の中のチョウの目を見て、「デカ!]と一言
・チョウの目のそばの毛がまつげみたいで、意外だった  小6女
・羽根がきれいだった、近くで見られて良かった  小3男
・顕微鏡でみれて良かった    小2男
・水をかけるのが面白かった   3才女
・普段飛んでいる姿は見るが、今回いろんなところを拡大して見られて良かった。
 以前、チョウを育てたことがあり、興味があった。
 博物館でこういう催しに出会えてよかった。   大人女

看板
看板

説明に力の入る渡辺学芸員
説明に力の入る渡辺学芸員

どれどれパパにも見せて
どれどれパパにも見せて

新アレンジの標本箱 (2)
新アレンジの標本箱

これ知ってるな〜
これ知ってるな〜

スタッフそろい踏み
スタッフそろい踏み

  

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2018年02月19日

「地図を楽しもう」活動報告

開催日:2018年2月11日(日曜)
場所:博物館実習実験室及び博物館周辺・箱根湯本
講師:新井田秀一学芸員
担当:企画部 関口康弘
参加者:大人6名

 国土地理院発行の地形図を読み込んで、実際の地形や建物やランドマークと比較してみるという講座です。午前中は「2万5千分の1箱根」を徹底的に読み、地図情報の取得のコツを学びました。        
 午後は読み込んだ地形図を携行して屋外に出ました。人気番組「ブラタモリ」の入生田・箱根湯本版です。普段は見逃していたいろいろなものを発見。そして地形図と見比べる。山崎発電所の建物景観、国道1号線の水準点、牛頭天王社、発電所の導水管、旧箱根湯本中学、三枚橋と早川の河原の幅、馬車鉄道箱根湯本駅跡、箱根電灯発電所跡、箱根湯本温泉源泉と熊野社などです。こんなに身近な地域なのに参加された皆さんは新発見の連続で、地図を持って歩くことの楽しさを満喫されたようでした。参加者の皆さま、新井田さん、ありがとうございました。(友の会 関口)

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山崎発電所導水管の頂上を見る

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三枚橋発電所からの電気の行方を観察

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箱根電灯発電所跡を訪ねる
  

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第127回サロン・ド・小田原『希少昆虫の保全現場最前線 ―レッドリストが救うもの―』参加報告

開催日:2018年1月20日(土曜)
場所:博物館東西講義室と企画展会場
話題提供:須田真一 氏 (中央大学保全生態研究室研究員)
参加者:40名

 予定話題提供者の苅部治紀学芸員が急に出席不能となった。担当博物館職員の対応で、苅部さんとの関係もある須田真一氏に急遽お話をしていただくこととなったそうだ。
 時間調整もあって、始めに30分ほど、参加者が企画展『レッドデータの生物』を自由に見た。やがて須田氏が現れ、説明を聴きながら再び企画展を見て回った。展示の前ではその一点一点について丁寧に説明をしていただいた。
 講義室に戻り、そこでは生物保全についての質疑応答がなされた。今回は若い人の参加が目立った。また、テーマを見てわざわざ遠隔地から見えたと思われる熱心な人たちも見受けられた。
 須田氏には、絶滅危惧種の保全についてはどのような対策が講じられているのかといったと言った質問が矢継ぎ早にされた。
 ほぼ一人の人の質問だけで、時間が来てしまい、終わろうとしたので、これでは折角、期待して来られた人に申し訳ないと、時間を延長して、他の人からも質問、意見を受けることになった。
 その後、3〜4人の人から、保全をどう進めるかなどの真剣な発言が交わされた。これに須田氏は丁寧に対応してくれた。
 大幅に時間は延長したものの、参加者の意見が取り上げられたことはよかったと感じた。会が閉じた後も、須田氏を取り囲んで、更に熱心に話が続いた今回のサロン・ド・小田原となった。

(文章・写真 飯島俊幸)

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受付風景

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話題提供者: 須田真一 氏

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企画展会場で説明中の須田真一 氏

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質疑応答風景
  

Posted by kpmtomo at 09:12Comments(0)サロンド小田原 | 行事報告

2018年02月16日

生命の星・地球博物館友の会20周年記念誌出版記念パーティー実施報告

実施日:2018年2月11日(日)
場 所:生命の星・地球博物館フォーレ
参加者:40名

 友の会20周年記念誌『友の会で語る博物館の楽しみ方』(2017年09年20日に発行)出版記念パーティーが開催された。
 参加者のなかには博物館職員や執筆者、寄付者を中心に、友の会開設当時の懐かしい人たちの姿も多々見受うけられた。青木淳一元館長、斎藤靖二名誉館長もご出席された。
 鈴木智明友の会会長より20周年記念誌発行に当たっての謝辞を表した挨拶に始まり、乾杯は平田大二館長のご発声で行なわれた。
しばらく歓談が続いた後、初めに20周年記念誌編集委員の紹介と一人ずつの挨拶があった。宴たけなわだったにもかかわらず、その時は、皆さんがその話に耳を傾けていた。私は編集委員の一人として、原稿が欠落してしまい、記念誌に載らなかった「よろずスタジオ」の功績について、お詫びと共にお話をさせていただいた。後日、この話が執筆者に伝わり、丁寧なメールを頂いて感動をおぼえたことをお知らせしておきたい。

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20周年記念誌編集委員の話

 その後、何人かの方がマイクを持って立たれた。その中で一番盛り上がったのが、青木淳一元館長であった。この会への参加に当たり、自筆の書籍を皆さんにプレゼントしようとして、本を相当数持参されていた。先ず、その本の蘊蓄(うんちく)を面白おかしく語ってくれた。そして、その本の配付方法は、青木先生との「ジャンケン」ということになった。私も記録用の写真撮影そっちのけで、これに加わった。何回か続けているうちに、「あいこ」も生き続けていることに気付いた。私はかなり勝ち続けて最後の6人ほど迄勝ち残った。残り3人を決める段になって惜しくも敗れてしまった。引きつづき、本ごとに、このジャンケンは続けられた。が、私は既に戦闘意欲をなくしていた。
 先生は書籍だけではなく、自筆の昆虫スケッチ画も用意されていて、それもプレゼントされていた。希望者にはその場で、先生のサインをいただけるというサービスもあった。

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青木先生の書籍争奪戦

 賑やかな一時が過ぎて、今回遠隔地より駆けつけてくれた元当館菌類学芸員の出川洋介さんが、軽快な口調で在館時代の友の会との関わりについて懐かしく語ってくれた。
 終わりの方で、斎藤靖二名誉館長がマイクを持たれ、落ち着いた中にもユーモアのあるお話を交えてお元気なお姿をご披露なさった。
 友の会20周年記念誌出版も、「よくぞ、やった!」という思いであるが、その出版に協力して頂いた皆さんと、こうして記念パーティーを開催することが出来、この上ない喜びを感じた。

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お話を楽しそうに聴いている参加者

(文章・写真 飯島俊幸)


  

Posted by kpmtomo at 19:59Comments(0)行事報告 

2018年02月15日

友の会地学G講座「身近な材料を使った岩石 薄片作り」実施報告

実施日:2017年11月25日(土)
場 所:生命の星・地球博物館実習実験室
参加者:7名
講 師:山下浩之学芸員

早川の河原に下り岩石をハンマーで破砕し採集したプレパラート用の小石片。そのゴツゴツ、ざらざらした小片を周到に準備された作業工程と指導によってレジ袋ほどの薄さまでサンドペーパーで削ること3時間。振り返れば防災活動に関わり地学に向き合うようになった時、偏光顕微鏡の中の美しい鉱物の姿を見ることなど想像もつきませんでした。知ることの楽しさを味わった貴重な体験をさせて頂き感謝しています。 (杉本和子)

石片の準備
研磨する石片の準備作業風景
ひたすら研磨中
石片をひたすら磨き続けます
岩石薄片の観察
完成した岩石薄片の観察風景

  

Posted by kpmtomo at 19:34Comments(0)行事報告 

2018年01月26日

よろずスタジオ「砂とあそぼう」実施報告

実施日:2018年1月21日(日)
場所:博物館1階 東側講義室
参加者:167名(大人85名、子ども82名)
担当:地学ボランティア8人、石浜佐栄子学芸員

 2010年から続けてきた、1月のよろずスタジオ「砂とあそぼう」。今年は、毎回大人気の「砂でお絵かき」を実施しました。
 まず、好きな色の台紙を選びます。迷ってしまう方も多いのですが・・・台紙の色によって絵(砂)の見え方が全然違ってくるので、実は台紙選びも重要なのです。台紙の裏に名前を書いたら、準備完了。スティックのりを使って線を描き、砂をかけて絵を描いていきます。線画でも良いし、文字でも良いし、塗りつぶしていっても構いません。地味に思われる砂ですが、実は意外にカラフル! 今回は5種類の砂を用意して、皆さんに絵を描いてもらいました。最後は砂が落ちないように、ラミネートしてもらって完成です。
 子どもだけでなく、実は大人も一緒に(大人の方が?)楽しめる「砂でお絵かき」。今年もたくさんの方にご参加いただき、多くの力作が完成しました。(石浜佐栄子)

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入り口の看板

2
好きな色の紙を一枚選んで・・・

3
名前を書きます

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スティックのりで絵を描いて・・・

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好きな砂をかけます

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絵ができたら、ラミネートしてもらって完成です

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家族でわいわい楽しめます

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今回使ったのは、この5種類の砂です
  

Posted by kpmtomo at 23:18Comments(0)よろずスタジオ | 行事報告