2017年12月23日

よろずスタジオ「ミツクリザメの歯を見てみよう」実施報告

実施日:2017年12月17日(日)
場 所:博物館東講義室
参加者:272名(大人169名、子供103名)
講 師:瀬能学芸員
担 当:魚類ボランティア、友の会よろずスタッフ、教育ボランティア

 会場の入り口からちょっと覗いてみたらテーブルに大きな魚が横たわっている、ここは何をしているのかな?と。そこで「今日は本物の鮫が見られますよ、サメが触れますよ」と呼び掛ける。「これ本物?」「触ってもいいの?」「すっごい歯だ!」恐るおそる手を出す参加者、そのうち口をあけて歯を見る人が出てくると、いろいろなサメの歯比べも始まる。このころになると、指一本で触っていた参加者も掌でサメ肌の感触を確かめる人も出てくる。「これ大人の鮫?」「なんでぶよぶよしているの?」「どこから捕ってきたの?」「尖った歯がいっぱいあるけどなんで?」と質問も次から次ととびだす。そんな質問に瀬能学芸員や魚のボランティアさんが丁寧に説明してくださる。この時はよろずスタッフも参加者になって、そうなんだ・・・と聞き入る。
 サメは軟骨魚類に入るそうで、卵生(卵を産む)の種類と、胎生(子を産む)の種類がいるそうです。
 サメには浮き袋がないこと、えらぶたが5枚〜7枚あることもサメの特徴だそうで、今回の標本ではえらぶたが5枚の種類が多かったがラブカは6枚ありました。5枚のえらぶたを持つ種の方が6,7枚のものより進化しているとのこと、さらにサメの歯を見ることによって獲物の取り方や生活のしかたも判るそうです。
 見たり触ったりした子供たちはサメの観察歩きをしながら5種類の鮫を絵にしたり、口の中の歯だけをスケッチしたり、またお気に入りの鮫を見つけてじっくりと描いたりと楽しんでいました。
中華料理で口にする『ふかひれ』はサメのひれという事や、ワサビのすりおろし器に使われているのは実はサメではなくエイとサメの中間くらいのカスザメだということ。サメの軟骨成分は健康食品、美容食品としても利用されていることなどは大人の方たちの間で盛り上がった話題でした。
 今回は本物の鮫の標本を前に、学芸員や魚ボランティアの方の説明を聞き、博物館でなければ、この県博でなければ見られない、触れない、ましてサメの口を開いて中を覗くなんてことはできない体験をさせていただきました。私たちスタッフも参加者と一緒になって説明を聞き、サメに触って楽しみました。
これらの標本を今日この会場で皆さんに提供するために1週間以上も前から準備してくださった瀬能学芸員や魚ボランティアさんのご苦労に感謝です。

*平塚から参加してくれた小学2年生の男子から『よろずスタジオ』へ絵と感想をいただきましたのでお届けします。
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博物館の爐茲蹐坤好織献″でいろんなことをして来ましたが、「そら飛ぶたね」が一番好き。
博物館ではいろんなことを学習しました。
プテラノトンが二種あるのは知りませんでした。
又、爐茲蹐坤好織献″のミツクリザメの歯を見てみようだと、鮫はだを今まで知りませんでした。
博物館の一番好きなところは、皆が親切なことです。
いろいろなことがたくさん分かって、
神奈川で一番好きなところは、地球博物館です。
これからも頑張ってください!
サメがこんにちは

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よろずスタジオには毎月参加しているよ、もう何十回も来ているよ、という子どもたちの言葉に次への活力をいただいた一日でした。(友の会 佐々木あや子)

今回テーブルに置かれたサメの種類
ラブカ・・・・・ 2
ミツクリザメ・・ 2
フトツノザメ・・ 1
シロシュモクザメ・1
アオザメ・・・・・1

前面に並べられた液浸標本
ネコザメ、トラフザメ、ヨシキリザメ、ラブカ、フジクジラ、カラスザメ、オオメコビトザメ、ギンザメ、シベリアチョウザメ、ポリオドン・スパツラ

卵生のネコザメについて説明している
卵生のネコザメについて説明している

サメの絵をかく
サメの絵をかく

サメの絵をかく
サメの絵をかく

サメの歯を覗いてみる
サメの歯を覗いてみる

サメを触ってみる
サメを触ってみる

サメを触って感触を確かめてみる
サメを触って感触を確かめてみる

作品、サメの絵
作品、サメの絵

作品、サメの絵
作品、サメの絵

作品、サメの絵
作品、サメの絵


  

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2017年11月23日

よろずスタジオ「木の実・草の実で楽しい工作」実施報告

実施日:2017年11月19日(日)13:00〜15:00
場 所:博物館1F講義室
参加者:70名(大人38名、子供32名)
講 師:スタッフ9名

 秋はあっという間に深まって、もう野山は晩秋のもの寂しさを漂わせていますが、ちょっと目を凝らせば、至る所に木や草が沢山の実をつけて鳥や動物などの来訪を待っています。
 今日のよろずスタジオの会場の真ん中にはスタッフが集めた30種以上の実が並び、参加者を待ちました。
1 20171119用意した沢山の実
用意した沢山の実

 リースづくりを目当てに会場に足を入れた皆さんですが、まず「たねの運ばれ方」について考えてもらいました。鳥や動物に食べられて運ばれる以外にも、風に運んでもらったり、自分ではじけたり、動物にくっついていくなど様々な運ばれ方があることをスタッフから聞いて、目の前に並んでいるたねを当てはまるところに貼っていきました。
2 20171117たねの運ばれ方を考える
たねの運ばれ方を考える

 リースづくりには子供も大人も夢中になりました。沢山の実の中から何をどのように使うか、いろどりや形の面白さを考えて、「私のリース」を完成させました。
3 20171117どれを使おうかな
どれを使おうかな

4 20171119一緒にリースづくり
一緒にリースづくり

 一方、リースよりもコマが大好きな子供もいて、クヌギ、マテバシイのどんぐりからお好みのものを選び、やすりでこすり、器用に穴を開け、楊枝を付けて出来上がりです。
 今回は珍しいハスの実もあって、これも立派なコマになりました。
5 20171119コマを作る
コマを作る

 作品を大事そうに持ち帰った皆さんが、今後野山を歩いた時に「あ、あの時の実だ」と気づいて、じっくりと眺めてくれたらうれしいです。  
(友の会 田畑)

*************

 私は、植物でリースを作るのは初めてで、丸の形と三角形をどっちも作りました。はりがねでとめるのは、ちょっとむずかしかったけれど作れた時、うれしかったです。また作りたいと思いました。 (小4 女子)
6 20171119 私のリースその1
私のリースその1

7 20171119私のリースその2
私のリースその2

  

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2017年11月12日

生物間共生講座検嵜∧と他生物との巧みで多様な共生関係」実施報告

実施日:2017年10月28日 10:30-15:00 
場 所:神奈川県立生命の星・地球博物館 実習実験室
参加者:27名
講 師:国立科学博物館植物研究部 奥山雄大氏
             
 道を歩いていると周囲にはたくさんの植物が生えているのに、その種類や構成はいつの間にか変わる。動けないはずの植物の配置がいつの間にか入れ替わって居たりする。植物同士のせめぎあいが面白いと思っていた。『他生物との共生』、『繋がりの植物進化』、『植物分化と香り』と見慣れない文字に誘われて聴講をお願いした。
 植物は動けない生き物であり、動けないが故の制約を、他の生物を利用して克服している。これが共生であり、自分の体を変化させ、エネルギー源や化学物質を作れる植物の特性をその手段として利用している。この具体例を栄養摂取から生殖・種子の保護や散布に至るまでいろいろな段階での他の生物との関係をご説明いただいた。また、昆虫の攻撃に対して果皮の厚さを変える防衛反応例では、攻撃をどのように感知するのかな、と私の中に問いが残り心をくすぐられた。花粉の運び手の昆虫がいることは有名だが、実験室では交雑可能な種が自然界ではあまり交雑していないことなどから、特定の送粉者が存在することや、その送粉者の選択手段として、花の色形だけではなく花の香りも大きく作用していることなど、実に興味深いことを教わった。種の判定や進化・分化の歴史の確認方法など技術の進歩で飛躍的に探究が進んでいることなど、大変興味深い講演だった。周囲の植物への見方が変わった。(中嶋文雄)
                  
 まずは植物と他生物との多様な駆け引きの紹介。
 例えば身を守る植物とそれを破る生物との軍拡競争(ヤブツバキVSシギゾウムシ)やゞ欹共生系(植物と菌類)、∨姫/栽培共生系(植物とアリ)、種子散布共生系(植物と鳥)、ち粉共生系(植物と昆虫)などの四大共生系の例。
 動画を含め具体的に例を見せられるたびに花と動物特に昆虫との関係は、その合理的説明がつくゆえにますます不思議。ダーウインの進化論を信じなかったファ−ブルの気持ちがちょっと分かるような。
 午後は「植物種分化のカギは花の香り?」
 日本に自生するチャルメルソウを例にその仲間がどのように種分化していったのか?その鍵として花が出す匂いの違いであることを世界で初めて証明したのが奥山氏。例えば花が釣り鐘型のチャルメルソウには吻の長いミカドシギキノコバエ、花が皿形のコチャルメルソウには吻の短いキノコバエというようにチャルメルソウの種類によってその花を訪れるキノコバエの種類が違うという。チャルメルソウとコチャルメソウを人工的に掛け合わせると雑種が生じるのに、野生では両種が隣接していても雑種をみることはないことから花の種類と訪れるキノコバエには強固な関係があるとのこと。
 これを彼は次のように説明する。チャルメルソウの進化のある段階である種類が突然変異で、ある種類の匂いを出す、出さない(例えばライラックアルデヒド)が生じ、その匂いの好みによって到来するキノコバエの種類が固定され、そのことによって、ある匂いを持つチャルメルソウと持たないチャルメルソウ間の生殖隔離が生じ種分化が固定されたという話。みごとな証明に唖然としました。次世代シ−ケンサ−恐るべし。同時に、奥山さんの学生の時の蓄積(時間はいっぱいある。F1,F2の繁殖性の確認など)が花をひらいたのかなとも。
 進化生物学の最前線の知識を得ることができ、刺激的な一日でした。動けない植物ゆえの強さ、植物のつくる様々な化学物質によって動物、そして私たちは実は操られているのでは?(友の会 紺野繁幸)

明快な説明をしてくださった奥山氏
明快な説明をしてくださった奥山氏
  

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2017年11月02日

博物館友の会20周年記念誌『友の会で語る博物館の楽しみ方』を出版!

表紙画像s


◆博物館友の会20周年記念誌『友の会で語る博物館の楽しみ方』を出版しました。
 生命の星・地球博物館友の会は、2017年4月で創立20周年を迎えました。そこで20年の歩みを振返りつつ、これからの友の会のあり方を模索するため、『友の会で語る博物館の楽しみ方―博物館友の会20周年記念誌―』を2017年9月20日に刊行いたしました。友の会20年の活動をふりかえり、これからの友の会を考えていく上で必須の一書です。友の会会員ほか、近隣図書館や博物館に配布(献本)いたしました。
 さらに博物館友の会の活動にご興味をお持ちの方に是非お読み頂きたく、先着200冊となりますが、ご希望の方に頒布いたします。詳しくは、下記をご覧いただきお申し込みください。
 また、出版に関心のある読者層にぜひお知らせいただければ幸いに存じます。関連媒体に新刊紹介・書評を御掲載いただける場合は、表紙写真提供などの御協力をさせていただきますので、お気軽にお申し出ください。

◆博物館友の会20周年記念誌『友の会で語る博物館の楽しみ方』の頒布について
 神奈川県立生命の星・地球博物館友の会が発行した20周年記念誌『友の会で語る博物館の楽しみ方』(2017年9月発行180p.)について、ご希望の方に配布いたします(先着200冊)。

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『友の会で語る博物館の楽しみ方』を送付希望の方へ
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■下記の申し込み方法にしたがって博物館友の会にお申し込みください。
  冊子は無料ですが、送料をご負担ください。

お申し込み方法
1.返信用封筒(下記参照)
2.申込用紙(下記参照)

 以上の2点を封筒に入れて、表に「友の会20周年記念誌希望」と明記の上、下記、神奈川県立生命の星・地球博物館友の会事務局20周年記念誌係 までご送付ください。

○返信用封筒について
1.A4が入る封筒(※1)
2.送付先をご記入ください。
3.送料として必要額(※2)の切手を貼ってください。
4.貼付した切手の下に「ゆうメール」と朱書きしてください。

 ※1 3冊までA4封筒(角2サイズ)に入ります。
 ※2 友の会記念誌1冊分の重さはおよそ250gです。ゆうメール(旧 冊子小包)による送料はつぎのようになります。
 冊数    送料(実費:2017年6月1日からの新料金)
  1      300円
  2〜3   350円
※郵便料金の改定が行なわれた場合には、料金の変更があります。

○申込用紙について
書式、用紙のサイズは任意です。下記の項目を明記して、封筒に必ず同封してください。

1.「友の会20周年記念誌」送付希望と明記
2.送付先郵便番号
3.送付先住所
4.送付先電話番号
5.お名前
6.冊数

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申込先
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〒250-0031 神奈川県小田原市入生田499
神奈川県立生命の星・地球博物館友の会事務局20周年記念誌係
電話:0465-21-1515 ファックス:0465-23-8846

記念誌『友の会で語る博物館の楽しみ方』の目次  続きを読む

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2017年10月29日

植物観察会「剱崎で秋の海浜植物を観察」実施報告

実施日:2017年10月18日(水)
場 所:三浦市
参加者:31名
講 師:勝山輝男学芸員

 三浦海岸駅から路線バスで松輪バス停へ。ここから三浦半島先端部の「岩礁のみち」に沿って剱崎灯台までが今日の観察コースである。海岸の手前で勝山先生から観察地の地形的特徴や海岸植物全般についてお話があり、この日の観察がスタートする。
 以下、この観察会で学んだことの一端と出会った植物達について略述する。
 最初に注目したのはハマヤブマオで、海岸植物としてよく知られているラセイタソウと内陸型のヤブマオとの雑種起源だという。この仲間は単為生殖(雌花だけでの結実)もするため多型であり分類が難しいが、海岸に多いラセイタソウに至るまで葉の質感や鋸歯の大小に注目して中間型も観察するとよいとの指導を受け、さっそく葉を触ってたしかめる。
 海岸近くの切通しで見たヤクシソウは葉に丸みがあり、小型のものは、ちょっと見ではアゼトウナと間違いそうであった。このあたりに自生するワダンの遺伝子をもらっているのかも知れないとの説明もあり、今後の解明を待ちたい。
 小灯台付近の岩礁は、関東地震により海底から隆起したものらしく、背後の海食崖との間に広い平坦地があり、砂地もある。イソヤマテンツキ、ハマゼリ、ヒロハクサフジ、ミヤコグサ、イワダレソウ、ネコノシタ、ハマボッス、ボタンボウフウ、ツルナなど磯の代表的植物が多くみられ、崖寄りではワダン、ハマカンゾウの花が美しかった。
 高台の燈台への路も大変面白かった。ハマコウゾリナ、センブリ、ソナレマツムシソウ、ハマタカトウダイ、ハマシャジン、コゴメグサ、オガルカヤなど海岸の風衝地特有の植物が次々に出現する。これらの多くは環境に適合して小型化しているものが多く、葉が密で厚肉化し光沢があるなど、いわゆる海岸型の特徴も見られる。これらは変種や品種レベルで山地性の種と区別されることもあるが、中間型も多く、母種に含める見解のあるものもあり、目的に応じて柔軟に考えればよいとの勝山先生のお話しもあって、いいかげんな筆者としては、なんとなく安心した次第である。ここで見たタマムラサキはこれまでヤマラッキョウと混同されていたこともあったようだが、前者の葉の断面が三日月形で中実なのに対し、後者はネギのように中空であるという。これからの開花を待って花の違いも見てみたい。
 海岸植物それぞれに種としてのヒストリーがあること、植物分類上の考え方などの多くを教えていただいた勝山先生、直前まで下見を重ねて行き届いた案内をいただいたスタッフの皆様、ありがとうございました。(友の会 山口太郎)

20171018勝山先生説明
勝山先生説明
20171018ワダン
ワダン
20171018マルバアキグミ
マルバアキグミ
20171018イソギク
イソギク
20171018ハマタカトウダイ
ハマタカトウダイ
20171018センブリ
センブリ
20171018ラセイタソウ
ラセイタソウ
  

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樹木観察基礎講座「果物のなる木々『クリとその仲間』」実施報告

実施日:2017年10月21(土)
場 所:生命の星・地球博物館 講義室西側
参加者:8名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田 洋章氏

 樹木観察講座「果物のなる木々」シリーズ第 1,2回でウメやモモ、ナシの話を聞き、リンゴのおしりの凹みを見てはこれが萼窪(がくあ)、ナシを食べると、このジャリジャリは石化細胞によるものなど、果物の見方が変わってきた。
 今回はクリがテーマ。ブナ科の中で、クリ、シイは虫媒花、クリは1花に6〜9の心皮があり、その中に2個ずつの胚珠があるので、18個の種子ができる可能性があるとのこ。しかし、実際には1花に1個の胚珠のみ成長し、それ以外は成長しないそうだ。成長しなかった胚珠の名残りをスライドで見ると、とても説得力があった。
 また、果肉は発育初期にはふわふわしていて小さい種子を支え維管束を通じて養分を供給し、次第に鬼皮に張り付いたようになってくるという。維管束を通じ果実内に養水分が供給されるのも、人の子宮を連想させ面白い。栗の渋皮煮を作るときに焦げ茶色の糸のようなものを取るがこれも維管束だとわかった。
 1果に80個の刺叢(しそう)、1刺叢に20本の刺、すると全体で1600本の刺になるというのも興味深い。実物や写真に即したお話が興味をそそられる要因だと感じた。 (友の会 湯川清子)

01
貴重なスライド写真は説得力満点!
02
講義の後半は、実際にサンプルを観察しての復習
03
仮軸分枝するクリの枝葉の観察ポイントを確認
04
イガグリの刺はこんな形をしています

  

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2017年10月23日

よろずスタジオ「巻貝の中はらせん階段?」実施報告

開催日:2017年10月15日(日曜)
場所:博物館1階 東講義室
講師:佐藤学芸員
担当:友の会「よろずスタジオ」スタッフ、学芸ボランティア
参加者153名(子ども79名、大人74名)

佐藤学芸員のお話PA150035-001
佐藤学芸員のお話

 佐藤学芸員の巻貝の話を聞いてから、巻貝を薄く縦に切った面をクレヨンで紙に擦りだして、中が螺旋のようになっている様子を感じ取ろうという企画。

 箱の中のたくさんの巻貝を手にとって中の様子を覗いたりした後、参加者が5,6人集まったところで「巻貝の中はどうなっているのかな」と佐藤学芸員の話が始まる。大きな巻貝は縦に切られていて、ぐるぐる巻いた切り口が見える。箱の中には見なれた形の巻貝とともに、一見巻貝のように見えないタカラガイも入っている。「タカラガイも2つに切ると、ほらこんなふうに中はグルグル巻いているよ」の話に参加者は興味津々。また、巻貝の側面を削り中の様子がわかる見本には「ぐるぐる回っている、滑り台みたいだ」との声があがる。

◆今日の作業は・・「巻貝の中を絵に描いてもらいます」「え?」「絵を描くのは難しそうだね、貝を縦に切ったものが有るのでそれをクレヨンで擦りだして絵にしましょう!」「うん?」学芸員と参加者とのこんなやり取りのあと、貝の断面を擦りだして絵にする作業が始まる。

◆クレヨンで擦りだして写し取る・・テーブルに用意したのは巻貝を縦に薄く切ったもの、クモガイ、キングチサザエ、イトマキボラ・・など7種類の巻貝。そしてクレヨンと写し取る用紙。参加者はスタッフから写し取る方法を聞いていよいよスタート。いろいろな貝を手に取って好きな貝を選び、それからおもむろに擦りだしを始める。「うんちマークが出てきた!」「タワーになった!」と子供たちの反応はストレートだ。7種全部の貝を使って写し取っている参加者もいれば、お気に入りの貝を繰り返し自在に使い幾何学模様にして楽しむ参加者もいる。クレヨンの色も様々で、作品は皆個性的、アートの世界。子供たちも出来上がった作品を見ては満足げで、貝の名前を書くのも見本を見ながら一生懸命だ。

◆「貝」の付く漢字さがし・・漢字の「貝」はタカラガイに由来する象形文字という話から参加者に「貝」の付く漢字をホワイドボードに書いてもらった。「財」「貯」「買う」・・・などなど、おなじみの漢字から見たこともない漢字までたくさん書かれ、大人に混じって高学年の子供たちも挑戦していた。

◆本当にお疲れ様でした・・・今回の参加者は153名、会場に入ってまず佐藤学芸員の話を聞く流れで、5,6人集まったところで話をしていただきました。次々に入ってこられる参加者に佐藤学芸員は何回話をされたことか、20回?30回?本当にお疲れ様でした。
 アワビも立派に巻貝だと、よーく見ると小さなつむじが有りました、納得です。
(よろずスタッフ:佐々木あや子)

できあがった作品PA150030-001
できあがった作品

会場風景1PA150018-001
会場風景1

会場風景2PA150019-001
会場風景2

会場風景3PA150028-001
会場風景3

会場風景4PA150031-001
会場風景4

巻貝を縦にスライスしたものPA150025-001
巻貝を縦にスライスしたもの  

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2017年10月08日

第126回サロン・ド・小田原『地球の現場の保存と再現 なぜ、地層をはぎ取るのか―芸術と地質学のコラボレーション―』アンケート結果

126回サロンド小田原

 2017年9月30日(土曜)に特別展「地球を『はぎ取る』」の関連行事として、第126回サロン・ド・小田原「地球の現場の保存と再現 なぜ、地層をはぎ取るのか―芸術と地質学のコラボレーション―」が神奈川県立生命の星・地球博物館にて、博物館と友の会により共同開催されました。講師、スタッフをあわせると41名の参加があり盛況な会となりました。
今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた19名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)
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2017年10月07日

第126回サロン・ド・小田原『地球の現場の保存と再現 なぜ、地層をはぎ取るのか―芸術と地質学のコラボレーション―』参加報告

[開催日] 2017年9月30日(土曜)
[会場] 博物館東西講義室
[話題提供] 森山哲和 氏(考古造形研究所)、平田大二 氏(生命の星・地球博物館)
[参加者数] 41名

パエジナストーン
パエジナストーン

 特別展「地球を『はぎ取る』」関連のサロン・ド・小田原であった。受付開始はいつもより30分ほど早く、13:00からだったので、早々に準備のため会場に行った。そこで用意されていたあるものを見てびっくりした。前日に私が新宿の秋のミネラルフェアで買い求めた石が展示されているではないか。何と奇遇なことか。私はこの石を今回、初めて知った。その石の名は、「パエジナストーン」(風景石)。会場では、「地球で最も小さな美術展」として、自然石に現れた景色を風景画として、この「パエジナストーン」がいくつも展示してあった。その小さな風景画は、ルーペを使って見てもらうほど小さかった。この小さな絵画展は、今回の話題提供者である森山哲和氏が持ち込んでくれたものである。実はこれと全く同じものが当館館長室にずうーっと以前からあったという。今まで、全く気づかずにいた。見えていなかったということである。
 「パエジナストーン」は森山氏が、副題―芸術と地質学のコラボレーション―のために持ち込んでくれたものであった。この手の話になると森山氏は、止まらなくなるほど情熱的に話をされるとのことであった。
 今回は先ず、参加者が個々に指定された展示物を常設展と特別展から見学してきて、後半、トークセッションとしてその展示物の収集作業の様子やら「はぎ取り」の意義などについてお話をしていただいた。
 特別展展示の千葉館山市からはぎ取ってきた「コンボリュート構造」の地層は、石浜学芸員が「この地層は美しい」から取ると言って持って来たものであって、今ではもう見られないものである。記録性と芸術性が、貴重な「原位置再生」を形として残したものである。
 この他に、NHKの「地球大紀行」の映像を「もの」として表現するために、ヂブチ共和国より運んできた実物標本トラバーチン運搬の苦労話や東戸塚の住宅造成地からはぎ取った約40万年前のカキの化石はぎ取りにまつわる余談話も大変興味深く聞かせて頂いた。
(文章・写真 飯島俊幸)

常設展トラバーチンを前に
常設展トラバーチンを前に

左から司会の田口、話題提供の森山、平田氏
左から司会の田口、話題提供の森山、平田氏

会場風景
会場風景  

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2017年10月01日

地話懇話会『地球を剥ぎ取る〜剥ぎ取り標本特別展の関連解説〜』実施報告

実施日:2017年8月23日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:34人
話題提供者:石浜左栄子 学芸員

 地層を丹念に調べると、いつ・どこで・どんなことが、地球上で起こって来たのかを知ることができます。今回展示のはぎ取り標本には、きれいな地層、見てわかりやすい地層、川の段丘礫のある地層、面白い(トンネル)地層等が新たに加わり、露頭の現場感を体験できました。松の根と土壌のはぎ取り標本や水月湖の年縞の展示も見ることができました。はぎ取り標本は実物試料ですが、左右や凹凸が逆さになるので観察には注意が必要なことも教えて頂きました。これからも地層を見にいこう!(加藤美佐子)

石浜学芸員の懇話会風景
石浜学芸員による地話懇話会解説風景
石浜学芸員懇話会会場風景
会場風景
はぎ取り展示標本解説風景
はぎ取り展示標本の解説風景
  

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子ども自然科学ひろば「箱根火山の火山灰を調べてみよう」実施報告

実施日:2017年8月18日(金)
場 所:博物館実習実験室
参加者:386人
話題提供者:笠間友博 学芸員

 地層から取り出した箱根火山の火山灰を調べる講座が行われ、私はそのお手伝いをさせて頂きました。笠間学芸員や友の会のご指導のもと、親子づれを中心に386人もの方々が参加する盛況な講座となりました。
 講座では、火山灰の中から洗い出した鉱物を、参加者の皆さんが熱心に観察する姿が見られました。顕微鏡を前にした子ども達の瞳には知性と好奇心の光がきらめき、どんな鉱物よりも美しく輝いているように思えました。博物館ならではの知る喜びに満ちた講座となりましたが、これからも今回のような質の高い講座を是非続けて欲しいと思いました。(瀬戸淳一)

参加者で一杯の会場風景
今回も参加者で一杯の会場風景

家族全員で体験中
家族全員で体験中
初めての顕微鏡に挑戦中
初めての顕微鏡に挑戦中
  

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地話懇話会『同位体岩石学と歩んで』実施報告

実施日:2017年6月28日(水)
場 所:博物館西側講義室
参加者:19人
話題提供者:池田 保夫 氏(元札幌教育大学教授)

 地球上のあらゆるものは元素の組み合せからできている。
 元素が集まって鉱物をつくり、鉱物が集まって岩石をつくり、岩石が集まって地球ができている。今回は地球をつくっている元素とその同位体の研究に取り組んで来られた経緯について講演して頂きました。身近にあるもの、我が身の中にもあるもの等元素は欠かせないものであるが、実体が良く判らない、さらに同位体もある。実に摩訶不思議な世界の話でした。ただ一つ、地球の起源は同位体から年代が測定できるとの話に興味が湧きました。それは地球46億年の始まり、原始太陽系星雲から微惑星が誕生し、微惑星が衝突合体を繰り返し、成長を続けて原始地球が誕生するまでに約7千万年を要した、との事でありました。
 地球の形成過程に思いを馳せると共に新たな感動を導き出してくれた等、大変有意義な話でした。 (石塚富美雄)

池田保夫氏による地話懇話会風景
池田保夫氏による地話懇話会風景
池田氏懇話会会場風景
会場風景
  

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2017年09月23日

よろずスタジオ「きのこの仲間を見てみよう」実施報告

実施日:2017年9月17日(日) 13:00〜15:00
場 所:講義室東側
来場者:子供97人、大人150人(雨のため、博物館の来場者も多かった)
スタッフ:6人、小2

 今回初めて、よろずスタジオに参加しました。まず紙芝居で菌類についてお話してから、きのこの実物展示、実体顕微鏡によるひだ、管孔の観察、生物顕微鏡による胞子の観察、きのこスタンプなどの各コーナーを来場者に体験してもらいました。小さいお子さんも大勢いましたが、菌類が目に見えない程小さいこと、自然界の中や人間の生活において思いがけない働きをしていることなどを紙芝居で分かりやすく伝えていたので、子どもから大人まで関心を持って観察してもらうことが出来たかと思います。
 また、ツチグリから胞子がプシューと出てくるところなどは子どもたちがとても面白がってくれました。顕微鏡の観察では、微細なつくりに驚かれたことと思います。私自身も2年前の菌学事始めで、目に見えない小さな世界にこんな複雑な構造が隠されていたのか!と興味を抱きました。今日の来場者の方達の「楽しかった!」という声に共感し、嬉しく思いました。(菌事勉強会:浅見)

<参加者の感想>
細かいところが見れて嬉しかった。  小5 男
面白かった。   小4女
紙芝居の解説で菌類のことが分かった。  大人女

看板娘が大活躍
看板娘が大活躍
菌類紙芝居始まり始まり〜
菌類紙芝居始まり始まり〜
いろんな姿のきのこ達 (2)
いろんな姿のきのこ達
細かいところも見える見える
細かいところも見える見える
覗いてびっくり胞子の形
覗いてびっくり胞子の形
小さい子もペッタン、きのこスタンプ
小さい子もペッタン、きのこスタンプ  

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2017年09月19日

第126回サロン・ド・小田原『地球の現場の保存と再現 なぜ、地層をはぎ取るのか―芸術と地質学のコラボレーション―』のお知らせ

神奈川県立生命の星・地球博物館&友の会 共催
第126回 サロン・ド・小田原『地球の現場の保存と再現 なぜ、地層をはぎ取るのか―芸術と地質学のコラボレーション―』
2017年9月30日(土曜)14時から(事前申し込み不要・当日受付)

 サロン・ド・小田原は、学芸員や自然史の達人等と気軽に語り合う集いです。
 今回は、遺跡や地層の“はぎ取り”をはじめとした「造形保存」の第一人者である森山哲和さんを迎え、当館開館以前から地層のはぎ取り資料の収集を森山さんとともに続けてきた館長の平田が、「地球の現場の保存と再現」をテーマに、“地層の標本”採集にまつわるトークをします。はたしてお二人のトークセッションからどのような「芸術と地質学のコラボレーション」を繰り出されるのかご期待ください。

 第126回 サロン・ド・小田原『地球の』現場の保存と再現

【展示見学】 14時〜(講義室集合、13時より受付)
 
【トークセッション】 14時50分〜16時20分(講義室)(フリードリンクがあります)

 森山哲和 氏(考古造形研究所)・平田大二 氏(生命の星・地球博物館館長)

<プロフィール>
森山哲和(もりやま・てつかず)
 考古造形研究所主宰。造形家。遺跡や遺構、地層等について「造形保存と原位置再生」を多面的に実践。生命の星・地球博物館では、常設展示のトラバーチン(ジブチ共和国)、枕状溶岩(カナダ)の資料収集や展示物の製作に関わったほか、多数の地層のはぎ取り標本等の収集に携わっている。

――保存は単なる「技術」に止まるものではないという展開の糸口はつかみえたといえよう.
確かな目的と認識のあるところには必ず新しい妥当な技術の展開があるということである.

森山哲和「発掘遺構の保存と修復」(安田喜憲編『環境考古学ハンドブック』)より

  
※ 撮影にご協力ください。博物館ならびに友の会の今後の活動に使用します。差し支えがある方は予めお知らせください。

【日時】平成29年9月30日(土曜)14時〜16時20分(13時より受付)
【場所】神奈川県立生命の星・地球博物館 1階講義室
【交通】箱根登山鉄道「入生田駅」下車3分(小田原市入生田)
【参加費】無料
【申込】申込方法申し込み不要。どなたでも参加できます。
【主催】県立生命の星・地球博物館、生命の星・地球博物館友の会
【博物館URL】http://nh.kanagawa-museum.jp/
【これまでのサロンド小田原】http://blog.livedoor.jp/kpmtomo/archives/cat_50006850.html
【お問合せ】生命の星・地球博物館電話:0465-21-1515(担当:松本・山下)  

Posted by kpmtomo at 08:11Comments(0)サロンド小田原 

2017年09月18日

「パソコンで鉱物結晶図を描いてみよう」実施報告

実施日:2017年8月6日(日)
場 所:実習実験室
参加者:11名
講 師:野呂輝雄(鉱物結晶図鑑 著者)

 今回初めて、「鉱物結晶図」という、あまりなじみが無く、且つ難解なテーマを題材にした講座を開催しました。ノートPC持参がネックになると予想しましたが、ふたを開けてみると12名の応募(当日1名キャンセル)があり、予定通り実施しました。
 当日は、講師が自作したフリーソフト(Quartz.exe)を使い、既存の結晶データから結晶図を描いたり、丹沢にもある燐灰石、水晶、ベスブ石などの結晶データを各自で作成していただきました。
結晶データは、鉱物データベースに登録してある格子定数などからプログラムが作成を支援しますが、結晶の形を決める各面の大きさは人手で調整します。これらのデータ作成過程で鉱物結晶の不思議さや、美しさを体感していただけたと思います。
 また、講師が中心となって作成した「デジタル鉱物図鑑」も参加者全員のPCにインストールしていただき、簡単な鉱物検索も体験していただきました。
 参加された方から、来年の講座開催のご希望があり、スタッフ一同喜んでいます。来年は、PC持参などの参加条件や馴染みの有るテーマに見直す等して、もう少し参加しやすい方向に企画を修正したいと考えています。ご期待ください。(友の会 野呂輝雄)

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難しい題材でしたが、皆さん余裕でした!  

Posted by kpmtomo at 11:52Comments(0)行事報告 

2017年09月17日

植物観察会『剱崎(つるぎざき)で秋の海浜植物観察』のご案内

イソギクの花は、足元から崖まで黄色に染めているでしょうか。花期が過ぎたスカシユリやヒロハクサフジは、どんな姿をしているでしょうか。
 秋の一日、潮風を受けながら、剱崎灯台下の岩場や間口漁港の浜を歩き、秋の海浜植物を観察します。
※当初予定の小網代の森から変更しました。

【日 時】10月18日(水)9:30〜14:30(雨天中止)
【場 所】三浦市剱崎
【集 合】京急線三浦海岸駅 改札口 9:30
【解 散】京急バス停 剱崎 14:30
【講 師】勝山輝男学芸員
【対 象】友の会会員 大人25名
【参加費】500円/人(保険料他)
【締切り】10月2日(月)必着
【担 当】友の会植物グループ
【その他】申込み方法や連絡先などは友の会会員に届く友の会通信97号(9月23日発送)を御覧ください。

20071006釼崎 ハマナタマメ/マメ科
ハマナタマメ/マメ科
20071011釼崎 ワダン/キク科
ワダン/キク科
  

Posted by kpmtomo at 17:04Comments(0)お知らせ 

2017年09月10日

菌事勉強会主催講演会「世界遺産の無人島・聟島列島で自然環境再生に挑む」実施報告

実施日:2017年6月10(土)
場 所:実習実験室
参加者:17名
講 師:三宅八郎氏(一般社団法人 森林計画センター 本部調査役)

 水のない無人島、聟島のギンネム退治に何年もの試行錯誤を繰り返して、方法を見つけ一本づつ枯らしてゆく地道な作業、ノヤギの食害による赤土流出を防ぐため人力でのダム作りの作業のなどの話や、 島のでき方により動植物の固有種があること、島が発見されてからの歴史の中で、高価な材として伐採しつくされてしまった小笠原桑のことや、戦時中に基地として活用され、荒廃してしまったこと、アメリカの占領時代と日本への返還・・・と その時々に人間により持ち込まれた外来種による被害、人間にほんろうされてきた小笠原の歴史がある。
 1000劼睥イ譴臣蓮南の楽園・世界遺産というイメージとは異なる小笠原を知るとともに、一方的に搾取して自然を破壊してしまう人間の愚かさを現実として知ることができた。また30メートルの透明度の海、すぐ近くで大魚が釣れる海、人を恐れないクロアシアホウドリの可愛らしさ、5000年前のヒロベソカマイマイの化石など数々の写真からも、小笠原の魅力を知ることができました。
 リアルな実体験や写真による話が、とても面白く行ったことのない、小笠原の過去現在そして未来をいろりお想像しています。チャンスを見つけて父島・母島にはぜひ行こうと思います。どんなガイドブックよりも面白い話をありがとうございました。(武田悦子)

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小笠原の島々と聟島
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ヤギの食害ではげ山となった聟島
2(3)_2
人力のダム工事
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ギンネム密生地の駆除作業
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赤土山への植栽作業
講演中の三宅さん
講演中の三宅さん
  

Posted by kpmtomo at 09:44Comments(0)行事報告 

植物観察会「谷川岳山麓を歩く」実施報告

実施日:2017年9月5日(火)
場 所:群馬県谷川岳周辺
参加者:31名
講 師:勝山輝男学芸員

 谷川岳山麓の植物観察会は晴天に恵まれ、スタッフを含め31名の参加で行われました。
まずバスの中で、エゾアジサイほか29種の観察目標などが書かれたプリントと散策地図をもらい、勝山先生から日本海側の種と太平洋側の種の違いなどについて説明を受けました。
 ロープウェイ土合駅でバスを下車し、10時過ぎに歩き始めました。周囲を覆うサワグルミやブナ、ウダイカンバ、ミズメなどに囲まれた林道を散策、先生からは林道の両側に見られる植物種の名や特徴、近縁種の鑑別法について説明を受けながら進みました。参加者の中にも植物に大変詳しい方が多く、あちらこちらで議論や説明の人だかりができていました。このため足は頻繁に止まり、なかなか距離がかせげません。途中からは急ぎ足で昼食予定地のマチガ沢の出合へ向かいました。昼食後、最終目標の一の倉沢へ。一の倉沢出合で、大岩壁に圧倒されて歓声をあげた後、帰りは往路を戻りました。16時前にバスに着き、海老名には19時頃に到着、無事解散しました。
 本日一日でプリントの29種のほとんどすべてを観察できました。オオカニコウモリ、ノッポロガンクビソウ、クルマバハグマなどふだん神奈川では見られない植物も多数見られたということです。
 久しぶりに参加させていただき、よくわからないながらも、80種近い名前をノートに記録し、写真を撮りました。あとの復習が大変ですが、大変勉強になり、大きな刺激をいただきました。どうもありがとうございました。(澤田 元)

20170905マチガ沢を遠望
マチガ沢を遠望
20170905 オオカニコウモリ
オオカニコウモリ
20170905 ノッポロガンクビソウ
ノッポロガンクビソウ
20170905 クルマバハグマ
クルマバハグマ
20170905 観察会風景
観察会風景
20170905ヤマジノホトトギス
ヤマジノホトトギス
  

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2017年08月30日

第125回サロン・ド・小田原「シーラカンスから海を学ぶ―シーラカンス研究最前線―」アンケート結果

125thサロンド小田原会場の様子

 2017年8月16日(水曜)に、国際シーラカンスシンポジウム関連イベントPart3として、第125回サロン・ド・小田原「シーラカンスから海を学ぶ―シーラカンス研究最前線―」が神奈川県立生命の星・地球博物館にて、博物館と友の会により共同開催されました。シーラカンスの研究者3名によるトークセッションやワークショップという企画が功を奏して、講師、スタッフをあわせると80名の参加となり盛況な会となりました。
 今後のサロンド小田原の参考に、当日アンケートを行いました。回答いただいた31名のご意見をまとめました。この場にてアンケート結果を示します。ご協力ありがとうございました。
(アンケート・集計:友の会およびサロンド小田原担当学芸員)  続きを読む

Posted by kpmtomo at 11:37Comments(0)サロンド小田原 | 行事報告

2017年08月29日

第125回 サロン・ド・小田原   『シーラカンスから海を学ぶ −シーラカンス研究最前線−』実施報告

2017年08月16日(水曜)/ 博物館東西講義室
参加者数:約 80名
第125回 サロン・ド・小田原
演題:『シーラカンスから海を学ぶ −シーラカンス研究最前線−』
話題提供:
籔本美孝博士(北九州市立自然史・歴史(いのちのたび)博物館)
パウロ・ブリトー博士(リオデジャネイロ州立大学)
カミラ・クぺロ博士(リオデジャネイロ州立大学)

 今回のサロン・ド・小田原はとても興味深かった。なじみ深い古代魚シーラカンスの話であったことも事実だが、その内容がとてもおもしろかった。
 前段のトークセッションでは、3人の研究者がそれぞれ話をしてくれた。順を追って紹介しよう。

  屮掘璽薀ンスはいつからいるの?」 
籔本美孝博士(北九州市立自然史・歴史(いのちのたび)博物館)
 シーラカンスは4億900万年前の古生代デボン紀から恐竜絶滅の6600万年前まで化石が発見されており、絶滅したと思われていたものが、1938年12月22日(真夏)に南アフリカにて現生種が発見された。よってシーラカンスは化石種の方がはるかに多く存在する。
 話はクイズ形式を織り込みながら進められ、印象に残った。
・ 昔のシーラカンスは淡水にも生息していた。
・ 昔のシーラカンスは肺呼吸もしていた。
・ どちらかと言うと、魚類よりも4足動物に近い存在である。
・ 卵胎生である。
  目から鱗の内容であった。

◆ 屮掘璽薀ンスに肺はある?」 
カミラ・クぺロ博士(リオデジャネイロ州立大学)
通訳 籔本美孝博士
 若い女性の研究者である。初段で、彼女を撮影するときは、その角度があるので一声かけて下さいと言うコメントに、「やはり、外国の女性だな。」と、あるフランス人女性のことを思い出して感じた。
 さて、話の内容は、すごくおもしろかった。化石シーラカンスは肺呼吸をしていた。その肺は薄い骨板で覆われていて、これが化石として残っている。肺呼吸をしていたので当然、浅い海に広く生息していたようだ。現生のシーラカンスには肺はわずかな痕跡として脂肪の詰まった袋に包まれて残存している。おもしろいことに、現生のシーラカンスの胎仔中には、肺が比較的大きな部分を占めている。成長と共に肺は退化していく。現生のシーラカンスは深海に棲むことになり、肺で呼吸しなくなったため肺は退化したのだという。

 「ブラジルのシーラカンス」 
パウロ・ブリトー博士(リオデジャネイロ州立大学)
通訳 籔本美孝博士
 とても親しみやすそうな、おじさん研究者である。5〜6歳頃から古生物学に興味をもったらしく、今回のサロン・ド・小田原に子どもたちの参加が比較的多く見られたことが嬉しかったようだった。最後に子どもたちにサインをしてあげている姿を見て、それがよく分かった。
 シーラカンスは、「みんなが好きな動物」だと話が始まった。ブラジルの化石はゴンドワナ大陸が裂けて、南米とアフリカの間で湖が出来た頃の化石が発掘されていることが興味深かった。発掘されたブラジルの化石は、多くは英国へ持って行かれたというフレイズが印象に残った。
 彼は2010年に化石シーラカンスの肺の研究を行っており、カミラ・クペロ博士に化石シーラカンスと現生シーラカンスの肺に関する研究を博士課程のテーマとして与えた。

 ご三方の話題提供者に対しての質問も多く出され、予定時間は30分ほどオーバーして、後段は、用意されたブラジル産の大きなシーラカンス化石2体を取り囲んでの説明と質問のやり取りとなった。講演内容と関連したもので、お話の内容を更に深めることができた。
用意されたワークシートは時間切れで宿題となったが、シーラカンスへの理解を深められたことで、とてもよいサロン・ド・小田原であったと思った。
(文章・写真 飯島俊幸)
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左からパウロ・ブリトー博士、カミラ・クペロ博士、籔本美孝博士

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トークセッション質疑応答風景

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シーラカンスの化石を囲んで説明を聞く。  

Posted by kpmtomo at 20:27Comments(0)サロンド小田原 | 行事報告