2007年05月30日
第34回植物観察会「城ヶ島 海辺の植物探訪」報告書
県最南端に位置する城ヶ島。神奈川という地域での植物と気候変動とのかかわりを中心に、海岸の過酷な環境に生きる海岸性植物を実感して戴きました。5月22日実施。参加者は20名。感想文は、林さんにお願いしました。(友の会・植物グル−プ)
友の会に入会し、初めて参加したのがこの観察会です。皆さん気さくな方ばかりで、恐らく最年少の僕もすぐとけ込むことができました。今回の目的の一つは、様々な植物の海岸適応性を観察すること。城ヶ島のような暖地の海岸では、同じ植物でも葉が大型化したり、肉厚になる傾向がしばしば見られ、ヘクソカズラは「ハマサオトメカズラ」、アキグミは「マルバアキグミ」、ムラサキシキブは「オオムラサキシキブ」など、海岸型の変異品として扱われることがあります。特にハマサオトメカズラは、「えっ、これがあのヘクソカズラ?」と思うほど大きくてテカテカしており、改めて驚かされました。
勝山学芸員のお話では、城ヶ島の植物には、山地性の植物が氷河時代に下りてきてそのまま定着したものや、伊豆諸島で分化した固有種が再び渡ってきたものがあるとのご説明がありました。なるほど、そう考えてみると興味深いものです。中でも印象に残ったのは、伊豆諸島に分布するシマクサギを、ここ城ヶ島で発見された中山さんのお話。クサギに比べると、葉の表面の毛がほとんどなく、臭いも弱いのです。すぐ横にはふつうのクサギも生えていましたが、葉を手に取ると確かに違いが感じられました。花の時期や形態も異なるそうで、別種として扱われるのも納得です。
解散間際、県立城ヶ島公園内での出来事。城ヶ島の自生植物を説明した現地の看板に、「ハマヒサカキ」の名がありました。はて、今日は、ハマヒサカキは見てないな? と、勝山学芸員に尋ねてみると、神奈川県ではハマヒサカキの自生記録はないとのこと。「この看板インチキだぁ」と盛り上がりましたが、すぐ横の植え込みにハマヒサカキが植えてあるのは愛嬌でしょうか。この誤りを正すためにも、次に訪れる時は、自生のハマヒサカキを探してみようかな、と思いつつ、城ヶ島を後にしました。(友の会会員・林)
友の会に入会し、初めて参加したのがこの観察会です。皆さん気さくな方ばかりで、恐らく最年少の僕もすぐとけ込むことができました。今回の目的の一つは、様々な植物の海岸適応性を観察すること。城ヶ島のような暖地の海岸では、同じ植物でも葉が大型化したり、肉厚になる傾向がしばしば見られ、ヘクソカズラは「ハマサオトメカズラ」、アキグミは「マルバアキグミ」、ムラサキシキブは「オオムラサキシキブ」など、海岸型の変異品として扱われることがあります。特にハマサオトメカズラは、「えっ、これがあのヘクソカズラ?」と思うほど大きくてテカテカしており、改めて驚かされました。
勝山学芸員のお話では、城ヶ島の植物には、山地性の植物が氷河時代に下りてきてそのまま定着したものや、伊豆諸島で分化した固有種が再び渡ってきたものがあるとのご説明がありました。なるほど、そう考えてみると興味深いものです。中でも印象に残ったのは、伊豆諸島に分布するシマクサギを、ここ城ヶ島で発見された中山さんのお話。クサギに比べると、葉の表面の毛がほとんどなく、臭いも弱いのです。すぐ横にはふつうのクサギも生えていましたが、葉を手に取ると確かに違いが感じられました。花の時期や形態も異なるそうで、別種として扱われるのも納得です。
解散間際、県立城ヶ島公園内での出来事。城ヶ島の自生植物を説明した現地の看板に、「ハマヒサカキ」の名がありました。はて、今日は、ハマヒサカキは見てないな? と、勝山学芸員に尋ねてみると、神奈川県ではハマヒサカキの自生記録はないとのこと。「この看板インチキだぁ」と盛り上がりましたが、すぐ横の植え込みにハマヒサカキが植えてあるのは愛嬌でしょうか。この誤りを正すためにも、次に訪れる時は、自生のハマヒサカキを探してみようかな、と思いつつ、城ヶ島を後にしました。(友の会会員・林)
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樹木に関しては、見分ける目のない管理人。 そんな中でも、クサギはわりと早いうちから見分けが付くよう...
そらいろ新聞:クサギの花と果実【ほぼ日刊そらいろブログ新聞】at 2007年06月07日 15:15