2018年05月09日

樹木観察基礎講座 「ハナミズキ(北米)やヤマボウシ(中国)の自生地探訪。〜その地における枝の伸び方や、冬芽の構造との関係を探る〜 」実施報告

実施日:2018年4月28(日)
場 所: 横浜市「こども植物園」研修室
参加者:13名
講 師:樹形研究会代表、国立科学博物館名誉研究員 八田 洋章氏

 箱根のヤマボウシの生活サイクルのことから始まり、5年に1度大なりの年があり、また4枚の総苞片には白から濃いピンクまで色と形に変異が多いとのことであった。日本全体でみると本州北部や日本海側で大型になり、ブナ帯下部を中心に分布している。驚いたことに日本のヤマボウシには2系があり、半常緑のヤエヤマヤマボウシが石垣島や西表島にあるとのことだ。さらに中国には常緑のホンコンヤマボウシとヒマラヤヤマボウシがあると聞きぜひ見たいと思った。最近ホンコンヤマボウシは新築の庭で盛んに植栽されているようだ。目を転じて北米にも落葉の西海岸のセイガンヤマボウシと東海岸のアメリカヤマボウシ(ハナミズキ)があり、1個1個の果実が離れていたり、総苞片が6枚もあって大形で大いに興味をひかれた。ミズキ属は地球全体が暖かかった、第3紀周北極要素の植物群に属し、その共通祖先から寒冷期の第4紀に北米と東アジアに分布が分かれたと聞きブナやユリノキと同様と納得した。(友の会 芥川ひとみ)  

総苞片の変異
総苞片には形や色で、こんなにたくさんあることにびっくりです

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講座の風景

20180428 八田先生講座106s
八田先生のヤマボウシの対する研究の熱意はすごい!