2018年05月22日

昆虫観察会「みつけよう春の虫いろいろ」実施報告

実施日:2018年5月16日(水)
場 所:足柄上郡中井町比奈窪
講 師:渡辺恭平学芸員
担 当:里山むしてくクラブ
参加者:19名

 初夏の日差しが降り注ぐ比奈窪(秦野駅からバスで20分)で初の昆虫観察会が開催されました。昆虫青年の渡辺学芸員を先頭にワクワク気分、どんな昆虫に遭遇できるのでしょう。
 まず昆虫の食害が著しいオニグルミの木を発見。葉の裏には音符のオタマジャクシが無数にぶら下がっています。クルミハムシの蛹です。そばには天敵のカメノコテントウの幼虫、カメノコテントウの幼虫の腹には他の虫が食らいついています。木全体がフードチェーンなんですね。

カメノコテントウの幼虫とクルミハムシの蛹
カメノコテントウとクルミハムシの蛹

 応援旗を振るように渡辺学芸員が虫取り網を大きく8の字にスイーピング。網のなかは生物多様性の世界!さっそく珍しい昆虫をミルビンに入れ回覧。普段は五角形の虫=カメムシは反射的に払いのけるのに、今日は顔をくっつけてじっくりご対面。ホソハリカメムシ、いかり肩の甲冑で「カッコイイ!」渡辺学芸員がガマズミの木を指差し「色々な昆虫が集まる木を爐靴紊Δ舛紊Δ蠅腓(集虫力)がある木″って呼ぶんですよ」とユーモアを交えながら食草食樹の解説もしてくれます。「昆虫のなかには呪文のような長い名前を持つものもいますが、まずは昆虫を楽しみましょう」と学芸員。
 
スイープ中
スイープ中

網の中は何が?
網の中には何が?

 さて本日のハイライトは何と言ってもミイデラゴミムシ。円陣を組み、その真ん中でゴミムシにその特殊な噴出能力を音響を交えて披露してもらいました。その温度たるや火傷を負うほどの迫力だそうです。

ミイデラゴミムシ
ミイデラゴミムシ

円陣を組んで観察
円陣を組んで観察

 柑橘類の匂いのするスジグロシロチョウの翅、「ザ・糞」のムシクソハムシ、前脚マッチョなヒゲナガカメムシ等、何億年という時の中でトライアル・アンド・エラーを繰り返しながら進化してきた昆虫は魅力に満ちていました。
 惜しみなくうんちくを傾けてくださる渡辺学芸員、そして企画担当のスタッフの方々、ありがとうございました。楽しみながら100種以上の昆虫観察ができました。昆虫シニアを虜にした観察会、この楽しさを次々世代に伝えながら自然保護につなげていきたいものです。
(友の会 矢澤)

ルリカミキリ
ルリカミキリ