支援屋です。

前回の続きでERPの問題です。

今回はオープンソースERPならばってところを書こうと思っていたのですがもう一回、商用ERPの話になりそうです。

前回、商用ERPの一つの売りとして、無料アップグレードがあり、ソースコード変更を加えた顧客はその恩恵から除外されてしまう。という話を書きましたが、実はこれ、罠だったんですね。

ERP製品のアップグレードは製品保守(これがたっかいんだよねー)にさえ入っている顧客はいつでもベンダーに製品のアップグレードを要求できる。しかも無料で。
契約前の顧客はこの営業トークを鵜呑みにして、「これでわが社の基幹業務システムは技術的に陳腐化することはない」と安心するわけです。
ところがこれが罠。
2つの側面からその顧客はアップグレードがままならないことを実感することになります。

一つは技術的側面。
商用ERP製品はかつて1年か2年に一度は大掛かりなバージョンアップをその製品のロードマップにうたってしまっている。なのでアプリケーションレベルでのエンハンスをせざるを得ない。
さらに周辺技術の進化への対応。今でこそどこのベンダーの製品でもWeb上で動作する製品になっていますがWeb化の過渡期には...多くのベンダーが波に飲まれて沈んでしまった事実があります。これへの対応をしないと顧客との約束である「技術を陳腐化させない」を守れない。
この事実はERP製品のバージョンアップが技術的に超高度なものになってしまうことを示します。
したがって、顧客の利用しているシステムを最新バージョンにアップグレードをしようとすると、例えばサービスパックレベルのアップグレードですら大掛かりな作業になります。
これが通常の顧客であればハードウェアがリース満了になる5年程度でアップグレードを計画します。
ところが5年を経過したERP製品は殆ど原型をとどめないほどの姿になっています。これを現場でアップグレードをしようとすると...つか デキナイヨー

ではすまないのでベンダーはアップグレード作業費用を別途要求します。ベンダー側の理屈はおわかりいただけると思いますが、無料でアップグレードできると思っていた顧客はたまったもんじゃありません。費用もとんでもない額になります。これではやってられません。

もう一つの側面はERPベンダーの統廃合。
ここ10年でなくなってしまったERPベンダーはどのくらいあるでしょう。
その結果、なくなってしまったベンダーの製品を使っていた顧客の無料アップグレードの権利はどうなってしまったのでしょう?
噂によると保守契約の形態が激変したあまりブチキレた顧客も多数あるとか..
あくまでも噂ですがね

そんなわけで
ベンダーの言うとおりに改造も施さず、おとなしく使い続けても いざアップグレードとなると そこでさらに多額の費用が発生する。費用だけでなくプロジェクトに関わる時間と労力も発生する。

費用と時間と労力が発生するのは別に商用ERPだからってわけでもないんですけどね。


次回こそオープンソースERPの話です。


支援屋でした。

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