私は、転職活動を4回した事があります。

しかも、その転職活動は前の会社を辞めてから行うものばかりで、その間はいつも引っ越し業者でアルバイトをしていました。

そんな私が見た引っ越し業者の実態の一部です。

引越し業者でアルバイトを考えている人や引っ越しをする予定がある人は、参考になる記事となっています。

・2回目の引っ越し業者
30歳の時に3ヶ月間アルバイトをした引っ越し業者は「安い早い」をモットーにして、作業員はダッシュ原則・ダンボールは2つ以上持って動け、荷物は一回持ったら置き場所まで休憩するな、という方針の企業でした。
これが、2回目の引っ越し業者のアルバイトだったのですが、初日から三日間筋肉痛が治らなくなりました。
階段で三階まで駆け足で上がり、冷蔵庫などの大物はともかく、小さい段ボールに入っている紙?ノート?本?これが非常に重いのです。
この詰め合わせられた段ボールが冷蔵庫サイズ並みになったら大変な事になります。
そして、この引越し業者、相当無理のあるスケジュールを組むので、結局現場レベルのところで致命的に悪くなるのです。
結局、お客様の事を考えるどころか、自分の身体の危険さえ考えてしまった業者でした。

・3回目の引っ越し業者
3回目のときは、自分の身体以上に生命の危険さえ感じてしまった業者でした。
社員の車の運転で死ぬかと思ったのが、この引っ越し業者だったのです。スマホで地図見ながら、電話しながら、あるいはタバコ吸いながら、コーナーギリギリもそうですし、乗員が飛び上がるほどボコボコの道で全力疾走したり、制限速度30キロのところでトップギア入れたりします。
歩行者には優しいが、車には進みが遅い、曲がるのが遅いともなれば、後ろから迫ってプレッシャーをかける。

こんな運転で移動しているので、中の荷物はどんな状態になっているのか、想像も付きます。
さらに残業も当たり前。定時上がりでノルマの2件が終わっていても、3件目に行くのです。
こんな夜に引っ越しをするわけですから、従業員どころか、近所や管理人の人も渋い顔で見るのです。

そして、問題は従業員なのです。肉体労働の朝は早い。引越しも派遣で営業所なら7時半ぐらい、現場なら8時や9時。ですので、社員はその前に出勤している事になります。「どこで引っ越して、これだけの資材を使うよ」という指示書を受け取って、読んで、資材を積んで。営業所を出発ともなれば、派遣なんぞよりは仕事してるのは確実。
ちなみに、私の様なアルバイトは現地に9時や10時集合でしたが、その社員の人は7時から仕事をしていたそうです。
そして、資材も一人で積んでるからもう体力も限界だと思うのです。
それでいて、夜まで作業させられれば、もう嫌になりますよね。
ちなみに、この会社、移動中のトイレ休憩も細かく決められていて、水分を取りすぎると大変な事になってしまうのです。
トラックのデジタルタコメーターで休憩時間など、すべて管理されていました。

本当にひどい会社でした。
この引っ越し業者の運転手は全員過剰労働の後に運転しているので、町中を大きなトラックで走り回っていますが、寝不足で走っているので本当に危険と思いました。
当然、この会社は引越し業界でも「地獄の現場」として評判でしたので、なかなか社員も定着せず、アルバイトの私も常々社員への登用を進められていました。

9339471465_85731db9d5_z


・4回目の引っ越し業者
過去の転職活動時代は、私も体力に自信がありましたので、引っ越し業者も大変と解っていても高収入の業者を選んで働いていたことも事実です。
しかし、40歳になった時の引っ越し業者でのアルバイトはもうこれでは駄目だと思い、働く環境を考えた上で、引っ越し業者も選定したのです。
そこは、もちろん、重いものを持ったりはしますし、残業もあるのですが、引越しという差が付きにくいビジネスでどうやって差を見出すかを勉強し、社員の心も豊かにする事をモットーとしている引っ越し業者でした。
引っ越し業者のスタッフが汗水かいて走り回るのは、自分達が頑張っているというアピールがしたいだけであり、お客様のことなんかこれっぽっちも考えていない。
そもそも、お客様からすれば、大事な荷物を壊されちゃ元も子もない。
その大前提を考え、引越しの早いか遅いかの差は全く関係ないこと。という考えでした。
確かに、走り回り、時間だけ考えて引っ越しをすることは、お客様に何のメリットがあるのだろうと今更ながら考えさせられました。
この引っ越し業者、時間をかけて荷物リストを作って整理する時に使ってもらったり、養生のマニュアルもブラック引越しさんよりは厳しい企業であるゆえ、時間はかかるのです。しかし、従業員のスペック限界まで強いて引越しをさせるような仕事場ではないから無理による事故も冷やりとする瞬間も少ない。
私自身、社員の方がゆとりを持って丁寧に仕事をするので、心穏やかな気持ちになる事が出来、お客様の事を考え作業する様になったのです。
結局、引っ越し業者といえば、肉体労働である事には変わりないのですが、この引っ越し業者の時だけは、疲れてはいるものの、気持ちの良い汗に思えたのです。
会社の考え方で、同じ業界でもこんなに違いがでるんだなとつくづく感心してしまいました。
正直、引っ越し料金は他社と比べると少し割高でしたが、多少高くても納得のいく仕事内容だと思います。


下の広告は引越し一括見積サイトです。

引越し料金をできるだけ下げたい人には、おすすめのサイトとなっています。
スポンサードリンク