木を植えた人のひとりごと

「木を植えた人」の連続公演を続けている名古屋の俳優・榊原忠美の
ひとりごとや私信、最新情報などをお伝えするブログです

なんと!まあ、ご近所さんの朗読会です。

今年二回目となる朗読会は、私のご近所のご隠居さん(昔の言葉で言えばです)林栄一さんが手を挙げて下さったのです。そのご近所の林さん主催は、これまたご近所(名古屋市緑区)にある喫茶店『喫茶 ながね』です。林さんは80歳を超えて尚、アグレッシブに海外旅行に勤しまれています。これまでに出かけられた国が100ヶ国余り。まさにスーパーボヤージュ!!林さんがお住まいの『嫁ヶ茶屋住宅』の自治会もご協力くださるとのことです。ローカルネタですいません。アフリカにお住まいの方から見れば、「なんと超ミクロな場所」ですね。それこそご近状の方はいらしてください。

『喫茶 ながね』2017年3月11日(364回)

主催  林 栄一さん
日時  2017年3月11日土曜日
    開演3時  開場2時30分
会場  『喫茶 ながね』 名古屋市緑区古鳴海1−285
     TEL  052−892−0833
定員  15名(中学生以上)
    *定員になり次第、閉め切らせていただきます
料金  1000円
予約・問い合わせ
    052−892−0833(林 A1棟203号)

『智恵子抄』も終わり、『影を踏まれた女』も無事にエンド!!

 一月に入り、立て続けに名古屋のhitomiホールでの『智恵子抄』と、福井市美術館でのブランノワール『影を踏まれた女』の公演をしたのですが、思った以上に自分の中で、すんなりと棲み分けが出来たのにはビックリ!です。『智恵子抄』では、皆さんが思い描いている智恵子を、果して榊原忠美流に表現していいのかなどと思うことしきり。結果、“観客のことなんか、かまっちゃいられない!”と、自分流で表現しながら、それでもかなりの%はある程度寄り添う形でも朗読をしたのです。お陰で?評判も良く(私の周りに届く感想はですがね)ホッとしています。音楽家たちとの競演も楽しく出来、音楽と朗読のバランスは良かったようです。
 福井のブランノワールは、岡本綺堂『影を踏まれた女』などという、皆さん知らない作家ということもあり、動員の方は思うにまかせないようでした。舞台の方は、愛知県のバロックバイオリンの演奏者熊谷祥子さんに助けられたというか、表現をしていただき大きく盛り上がったようです。宮廷音楽で用いられたバイオリンは、私たちにも何だかノスタルジックなイメージを与え、さらにこの作品と上手くマッチしていたとは観客の感想でした。確かにそんな雰囲気を抱かせてくださったようです。舞台も大道具作りの天才、出水建大さんを始め、そのスタッフが見事にグレーの斜面となる舞台を造形してくれたのです。さらに、照明は杪谷直仁(ほえたに)さんが、短時間という制約の中で、グッと引き締まる美しい舞台照明を観客に披露してくれました。舞台後方に造形された松本三重子さん(現代美術家)の“小枝を1000本吊るした作品”(勝手に私がネーミングした『死の刺』もしくは『死の樹海』)は、作品の持つ方向性を彷彿とさせてくれたのです。朗読を共演した飴田彩子さんは、落ち着いた表現と、緩急のある言葉選びで“影を踏まれた少女”の儚さと悲哀。これらを情感を最小限に押さえて語ってくれました。飴田さんへの評価も実力通り、良かったのです。まあ、これはいつものことですけどね。そんな感じで二作品の公演を終えて、現在は劇団公演『ドン・キホーテ』の稽古に参加しています。今日は、雪になりそうとか?寒いのが苦手な私は,今日は猫になるべく家で待機です!!なんちゃってですかね
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『K.Art sutudio』2017年1月14日(362・363回)

 “センター試験の日は鬼門!!”こう呟いたのは朗読者の私。厳寒の時期のこの試験!誰の心がけが悪いのか (受験生?)いつも天候不順。今年もご多分に漏れずピンポイントの雪。
 名古屋市南区での新年明けて初となる朗読会も“こりゃ、まずい!”と大変でした。
 朗読会場は、南区呼読にあるギャラリー『K.Art Studio』。主催を引き受けて下さったのはギャラリーのオーナーで美術家の加藤慶さんと奥様の麻子さんです。
 昨年11月12日。名古屋市北区の『ギャラリーG(建部孝子さん、弥希さんオーナー)』で加藤さんが聞いて下さり、その場でやる気満々。ほぼ即決に近い感じで「私のギャラリーを一度見に来て下さい。小さいですが、やれると思うんです。」と言い残してご帰還。その有り難い言葉を信じて後日、早速お邪魔虫です。麻子さんにお会いすると「この人が、感動して帰って来たんです」などと、朗読者を喜ばせる言葉に有頂天!すぐさま、日程や定員(10人ちょっと)などを決めて、私も意気揚々とご帰還したのです。
 19年目を迎えた今年最初の朗読は『K.Art Studio』。築100年以上の家屋の一部を改築して、約20年前にオープン。加藤慶さんが作家活動をしながらギャラリーを運営。それを麻子さんがしっかりサポートしているのです。
 白壁と濃茶色の床の小さな空間(約4m×2.6mの逆L字型)は、集客出来る人数も限られることから午後2時と4時の二回公演としたのです。
 一週間前から天気予報は14日のみ雪マーク!?公演日が近づくほど決定的。とは言え、雪が降ってもやるっきゃない!と思案の結果、公演二日前に機材をギャラリーで預かっていただき“徒歩で行ける安心保険”としたのです。この日に限らず冬場は心配事多し。朗読会!?これまた苦労多し!です。
 この日の雪は断続的。その雪を横目に見ながら車で移動。11時半頃に杪谷を最寄り駅でピックアップして会場へ。加藤さんと麻子さんが天候を心配しながら“こんにちは”。早速、杪谷を中心に準備を進めていきます。会場の白壁には加藤さんの抽象画作品(大小15点)が展示され、まさに“ギャラリーは芸術だ!”の雰囲気を醸し出しています。
 玄関左手、ブラインドが降りる木枠の窓を、暗幕と黒幕で覆い隠して日中の光を遮断。その前に朗読椅子を設置、やや離れて空間一杯に観客椅子14脚を並べて終了。玄関前のカウンター台は、杪谷が照明卓を置いてオペレーションルームへ早変わり。麻子さんに燭台下げの練習をお願いして、これでほぼ準備終了となったのです。
 1時20分。肩に雪を乗せたお客さんが入場。2時を回ったところで一回目は11人(男性4人)。蝋燭明かりの中、客席奥から麻子さんが杪谷の合図でスタスタッ〜!やや早足でスタート。燭台を手にしてからはゆっくりと元の位置へ。
 暗がりの中、隣室(作品展示とショップを兼ねた空間)から玄関を通りながら、ぼんやり見える皆さんを意識しつつ読み進めます。小さな空間で味わう“11人VS私”の朗読会。
 抑えた声から広がる世界は、観客との共有空間!?これこそ創造を呼び起こす原点!でもあり“朗読の醍醐味”にも繋がっていくのかなと・・・
 ラストを飾る杪谷のライトアップは秀逸!朗読椅子近くに飾られた加藤さんの大きな作品を映し出しす。『さあ、この絵を見てちょ〜!』と訴えかけているようでした。 
 二回目は、観客12人(男性4人)を迎えて4時に開演。2時と同じように麻子さんの燭台下げ(余裕があります)を受けてスタートです。
 声量を抑えての朗読。その声がゆっくり10屬頬たない空間に伝播していく。その波動を意識することで生れる朗読は、まさに貴重!最後は、加藤さんの作品へ寄り添うようにライトアップ。終演後のミニ朗読は『福の花(田島秀樹 作)』を2時と4時にプレゼント。
 今回、雪の中を遅れまいと遠方より来て下さった方にも、心より感謝したいと思います。
加藤慶さんの“超感動!”が、朗読の原点を再発見させてくれました。空間にも感謝だね!!
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今年一回目は名古屋のプチギャラリーからスタート!

昨年11月に、名古屋市北区憧旛(どうばん)町にある『GalleryG(建部孝子・弥希オーナー)』で聞いてくださった加藤慶さんが、「こりゃ、良い朗読だ(ホント?)」と思ったんだと思います。いや、はっきりと聞いていませんが・・・
でも、ご自身のギャラリー『K.Art Studio』で早速やりましょうと話が決まったんですからね。答えはここにあります。そんな訳で、この日は二回のステージとなります。詳細は以下です。お近くの方は、小さな空間ですからお早めにご連絡をお願いしますね。     


『K.Art Studio』2017年1月14日(362回・363回)

主催  『K.Art Studio』 
       
日時  2017年 1月 14日(土曜日)
開演  一回目  午後2時(開場1時45分)
    二回目  午後4時 (開場3時45分)

場所; 『K.Art Studio』
        名古屋市南区呼読2−4−5 TEL 052−821−2298

定員  各回10名(中学生以上)

料金  1000円

問い合わせ・・電話  052−821−2298(加藤)
       info@k-artmarket.com

一月から、猛スピードで駆け抜ける公演案内

 では、『智恵子抄』と『影を踏まれた女』の公演案内です。
 来年1月24日(火)と25日(水)は名古屋の『HITOMIホール』。昨年9月の『智恵子抄〜福島への想い〜』とは“一味も三味”も違う企画の『智恵子抄』です。風貌なのか?性格なのか?はたまた男っぷりなのか!?今回もまた、高村光太郎として智恵子への言葉と詩を中心に語ります。ヴァイオリンは水野慎太郎さん、チェロは河井裕治二さん、ハープは田中敦子さんの“強者演奏家”とガチンコ勝負という趣向です。多分、前回の公演時に読んだ愛する智恵子への思慕を謳った詩も朗読しますが、そこはそれ、企画/作曲は、かなり出来る人だと噂が高い宗川諭理夫さん。そして、相変わらず出鱈目でその場限り、良く言えば即興性を交えた先鋭的な朗読?は私、榊原です。しかし、余りいい加減だと光太郎さんと智恵子さんに叱られますかな?果して・・・


      『智恵子抄』

会場   メニコンANNEX 5F  『HITOMIホール』 
2017年1月24日(火)午後6時15分開場  午後7時開演 
       25日(水)午後2時15分開場  午後3時開演
             午後6時15分開場  午後7時開演
料金   2500円
電話予約 052−935−1630(メニコン)
   榊原忠美<連絡先>
     090−4119−2215  ksec-bara@ezweb.ne.jp
主催  メニコンビジネスアシスト イベント事業部 
 

 もう一つは、今年で10年目となる福井市美術館での朗読コラボレーションです。『半七捕物帳』でお馴染み?さんの岡本綺堂(1872年-1939年) の作品となります。
 今回、『影を踏まれた女』を読んで、あっけにとられたんですね。自分の影を踏まれただけで、人生がにわかに忙しくなってしまうなんて?でも、その不可思議に魅了され、読んでいくうちに、自分の意識下にある「死に対する恐れ!」とか、「不条理な死」というものに行き当たったんです。そこで、これは“影の存在”をクローズアップすることで何かが見えてくる!と興味半分に真剣味半分で、作品の構成をしました。
 それにしても『影を踏まれた女』あ〜あ、なんと!締まりのないタイトル。影ぐらい自分で管理してもらわないとねえ。それに、そんな自己管理も出来ない人間は、馬に蹴られて死んじまえ〜と思ったら、さて、どうなったでしょう?とまあ、変な“は・な・し”。
 福井市美術館での“真冬の競演”。福井の飴田彩子さんと名古屋の私が朗読者。音楽は、ヴァイオリニスト熊谷祥子さん。愛知県碧南市から迎えます。“バロックヴァイオリンの音色”これも楽しみに、耳のお掃除をお忘れなく!空間を飾るオブジェは福井は大野市が誇る女性アーティストの松本三重子さん。舞台設計は山田健太郎さん、それを実際に製作するのは大工集団の出水建大さんと福田誠さん(以上福井)。衣装は愛知県豊田市のhiroeさん。制作は福井県勝山市の久保光子さん。そして、照明と舞台監督を兼ねるのは、才能溢れる福井の雄 杪谷直仁さんです。福井の面々と一緒に10年にも渡るバトル!これって大変楽しみです。皆さんも冬の情緒ある福井へいらっしゃい。

ブランノワール企画 『影を踏まれた女』

会場   『福井市美術館アートラボふくい企画展示室 』  
2017年1月27日(金)午後 8時開演 
       28日(土)午後11時開演
             午後 2時開演
料金   前売2000円  当日2500円
電話予約 090−4329−9388(松本)
     090−4119−2215(榊原) ksec-bara@ezweb.ne.jp
主催  ブランノワール2017実行委員会
共催  福井市美術館 
 


                        


2017年、今年も気持ちは初心です!!

 2017年が明けました。「今年はいい年に!」では、昨年は悪い年だったのか?と言われれば、決して悪くはなかったのです。ならば、「今年も」とやるべき所ですね。と言う訳で「今年も良い年」を作りたいと思います、としておきましょう。屁理屈は良しとして、今年も1月に福井での「ブランノワール公演」があります。その前に名古屋の「hitomiホール」にて『智恵子抄』と続いています。寄る年波というのは置いといて、まずは直線ダッシュを掛けて、一年の逃げ切りを図りたいなあと思います。さらに『木を植えた人』は1月14日に南区呼読にある『k.Art Studio』です。お時間ありましたらお越し下さい。ということで、今年も走れるだけ走りまくるという宣言をしてみようと思います。2017年の今年も宜しくお願いします。

『(株)葵建設(岩塚邸)』2016年12月22日(361回)

 名古屋市北区在住の岩塚多嘉子さんの「うちでやりしょう、榊原さん。」この一言で、2006年(197回目)以来の朗読会開催が決まったのです。
 岩塚さんのこの“金言”は、今年10月4日、名古屋市東区にあるファッション『used clothes A(イワタトシ子オーナー)』の公演を聞きに来て下さった終了直後でした。
 一昨年10月2日は“いつもニコニコ旦那様”を象徴する岩塚輝雄さん(当時『(株)葵建設社長』)が天国へ召された日。その時、「うちの人の葬儀で朗読をやって欲しかった」と、とんでもない話を岩塚多嘉子さんからお通夜の席で聞かされたのです。そのあと「それが無理だったから、私の葬儀でやってちょうだい、お願い!」と懇願され、今度は、この言葉に凍りついた杪谷と私が苦笑する番でした。まあ、いづれにせよ、おったまげる話が飛び出したという訳です。それでも今回、無事に着地となった次第です。
 そう言えば「クリスマスミニ朗読も、クリスマス時期(11月25日〜12月25日)に最近は披露するチャンスがないんです」と、ポロリとこぼしたことも開催の要因?かも。
 会場は「人と地球に優しい家、住み心地のいい家は幸せ家族を育てます」このキャッチプレーズを掲げる名古屋市北区の『(株)葵建設(現在 岩塚真社長)』で、今年設立40周年。
その三階『エコハウス』が前回同様の朗読会場となる『岩塚さん宅』です。
 18年目を迎えた今年最後の朗読会は、案の定“雨”。どこまでも雨男がぶら下がります。雨の中、やや遅れて5時半頃に二人で到着。朗読空間となるリビング(15畳)で多嘉子さんと娘の慎子さん(建築士で住宅コーディネーター)が準備の最中。この時、慎子さんが薪ストーブに火を(前回、輝雄さんが担当。間違いなくDNAは一緒)点けていました。私たちも三階までホームエレベータ−で機材を運び、なんだか慌ただしく準備開始です。
 10年前を思い出しながら朗読場所を決めることに。入って左に薪ストーブ(生前輝雄さんがここに座って暖房係)があり、前回は、その横となる入口にセッティング。今夜は人数分のスペースをイメージして正面の白い壁の前に設定。その壁に“輝雄さんの遺影”を吊るし、スポットを当てる算段をする杪谷。朗読椅子の前に、大判の座布団を20枚ほど敷きつめて座席を確保。朗読場所の左は居間。その居間と、朗読場所の背となるキッチンのアーチ状の入口を暗幕で遮蔽することにしました。左側の大きな窓は、白色ロールカーテンで覆われています。前方の薪ストーブ右側は、杪谷が照明操作をするホットスポット。
 設営準備の最中に6時半となり、中川あけみさん(ご友人)が担当される受付を通って、皆さんご入場!その後、降りしきる雨に後押しされて続々と座布団が埋まっていきます。
 7時を10分程回ったところで、今年最後の朗読がスタート。観客は20人(男性4人)。
燭台下げは、今や多嘉子さんの良きサポーター役の慎子さん。さて、挑んだ燭台下げ。燭台を高く上げ、尚かつ蝋燭の炎が揺れないようにゆっくりと歩く姿は存在感抜群!。薪ストーブの燈りが染まる空間に向かって、後方の和室から出て語り始めました。
 知らずと意識する“今年最後の朗読”。基本はゆっくり、声は押さえて語尾はなるべく聞こえるように(語尾が聞こえないと注意されます)と、自分に言い聞かせながら・・・
 この時期は風邪引きさんが多く、始まると“ヨーイ、ドン”と咳き込む方。咳に合わせて間を取り「さあ、咳をどうぞ!」。しかし、2〜3人ともなると“どこで間を取るのか?”ええい!ままよ〜と、途中から配慮なしの愛想無し!朗読の最中「炉ではスープが煮えていた」のくだりで、効果音よろしく薪ストーブで“パチパチッ”と薪が弾ける。さらに後半「水場に水の音が聞こえる」ここでも篠つく雨が効果的に。雨男の効用です。これらに朗読者は“にんまり”と、いつもならしょげ返るところが、至福の時となったのです。
 杪谷ラストランの幕開け!“岩塚輝雄氏の遺影”にライトを当て『岩塚輝雄氏に捧ぐ朗読会』としたのです。クリスマスミニ朗読『ベランダ(田島秀樹作)』で今年の幕を閉じました。風邪を押し、天使のごとく頑張ってくださった岩塚多嘉子さんにメリークリスマス!!
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さあ、イタリアへ!

いつもより15分早起きして、イタリア行きの準備を始める。といっても7時15分です。珈琲とモーツァルトの音楽で朝の目覚めを促す。朝シャンして体調を考える。さあ、イタリアへ行こうと呟く!今回のイタリア行き、実は仮想イタリア。福井の三国で開催の公演で舞台がイタリア。ブログに書いたように、声楽家との共演。これから列車で一路三国。これから飛行機で、という辺りから本場イタリア行きとは、ズレて来る。
声楽家の手登根(てどこん)さんとの共演、競演?歌が上手いというのはさておき、私にとって大事なのは性格。多分、名前からして気持ち良くステージが出来る(根拠なし)と思っている。
では、私は三国。良かったらご一緒に・・・

『ギャラリーG』2016年11月12日(360回)

“おっと、音響どうした!あっらら、朗読者もどうなんだ!? それにまた、観客もどうなの?”
こんな展開が待ち構えていようとは・・・。主催者とこじんまりした空間はベストでした。なのに・・・さあ、綴ってみますか、今回の朗読について。
 主催は『ギャラリーG(名古屋市北区)』のオーナー母娘(母の建部孝子さんと娘の弥希(みき)さん)。今年6月『Gallery blanka(ギャラリー ブランカ)』で聞いて下さり開催を決定。きっかけは、朗読会を何度も主催された“朗読会のお茶の水博士(風貌?)”こと、名古屋在住の池俣武生さんが、弥希さんに『ギャラリーで開催して』とお願いしたことからです。
 2004年秋にオープンの『ギャラリーG』は、以前は印刷工場。それをおじいさんが購入。そこにギャラリーを開設。ネーミングは「ビル買ったぞ〜」のおじいさんに敬意を表して、グランドファーザーの「G」を入れ、『ギャラリーG』としたのです。営業は毎週土日の二日間のみ。一見“やる気あんの?”的な感じでも、土日は母の孝子さんを中心に、弥希さんとの二人三脚でレンタルも企画もこなすギャラリーです。
 建部さん母娘はともに画家。妹さんも、さらにさらに、おじいさんも含めて画家一家という“強烈なDNA家族”お父さんただ一人、例外だそうです。ちょっとホッとします。
 そんな“驚きの画廊”へ、杪谷と4時頃にお邪魔すると、ちょうど孝子さんの同級生の作品展(今年24年目)開催中。孝子さんのパステルカラーの作品(人物他)も含め26点。
 空間は白一色で約6.5×8m。駐車場に面した入口がガラス扉。横にも二面のガラス窓。
 5時前には半ば強引に準備開始。朗読椅子は正面センター。客席は木製の板と足を組み合わせた長椅子を3本。木製丸椅子と座面が木の折り畳み椅子8席を並べて設置。その時、杪谷から「正面から当てるソースフォー(照明機材)を忘れた〜」の声。あれまあ、忘れた?相談の結果、手持ち機材で賄うという結論。さすがに百戦錬磨の杪谷です。
 弥希さんが燭台下げの練習をしたあとは、6時半の開場まで暫しのんびりとします。
 そんな中、開場15分前に男性が一人。「外で待ってま〜す」と言われ、入場を促してそのまま開場。その後、作品展にいらした方がいて、再度ギャラリー照明に戻して鑑賞してもらうことに。ところが、その方も朗読の観客に。ラッキー!でしたが、この人が問題に!?
 開演の7時が近づくころ、岐阜県美濃市からの参加者が交通渋滞でどうなる状態?祈るが勝ちです!何とか開演の7時に間一髪!間に合う。観客17人(男性9人) でスタートです。
 入口扉と窓にシャッターを降ろすと、大好きな“漆黒の闇”が忍び寄りました。私は客席後方、パネルで仕切られた小部屋(アートショップ)で着替えて待機。客電が消える、音楽。あれ!曲が出ない。客電が点く。再び客電が消える、音楽出ない?また客電が点いた。今度こそ客電が消えて音楽。“あらら、駄目だ!? 杪谷どうするんだ〜音楽が鳴らない!?”そして、音響の配線が外れていることに気づいた4度目の正直。漸く曲が入った!!
弥希さんが合図を受けて燭台下げに歩き出す。たっぷり待っての燭台下げ。ゆっくり回転、手にした燭台が仄かに揺れるも火を消して着席です。ご苦労様、弥希さん!!暗闇の空間へ向かって語りながら歩き出す。“声が良く響く、いい感じでいけそうだ。”椅子に座ると、前列は男性ばかりで珍しい。向かって左の男性がやや危険っぽい!?やはり、読み進めるたびに“うんうんと頷き、こちらを見て笑う。何か呟く・・・”あの人です!!その時、途端に、集中がプツン!“呂律があっらら”すると今度は右端の方が、ブフィエの年齢や年号などを読むと、紙を取り出してはメモを取る。あらら、まただ、おっとまた!と何度も繰り返す。“ニコニコ、フンフン、呟き”“メモを書いては紙をしまう。また取り出す”・・・
 思いがけない出来事に、朗読者は最後までリズムが掴めないまま、素敵な空間で立ち往生。それでも、どうにか最後のクリスマスミニ朗読『ベランダ 田島秀樹作』で救われたのです。繊細な空間、ほどよい数の観客、漆黒の闇に囲まれた朗読会は、どうやら曇りのちまた曇り!?果して、池俣さんや建部さん母娘、皆さんにこの朗読は届いたのでしょうか?
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『一条工務店 磐田岩井展示場』2016年11月5日(359回)

 “朗読をやってて良かった!”こんな思いを何度味わったことでしょうか?この日もまた朗読を終え、嬉しい思いをお土産に名古屋へと戻ったのでした。
 「雨男、めったに拝めぬ秋の空」こんな歌まで飛び出す秋日和となった5日土曜日。
車で約1時間半、会場となる静岡県磐田市『一条工務店 磐田岩井展示場(池富 章店長)』へ11時過ぎに到着。心地よいお天気に“朗読会ドライブ”と洒落込んだ二人。
 お邪魔した展示場は「ハウジングセンター内」の一角ではなく、「岩井交差点角」に建てられたブラウンを基調の二階建て“夢が満載”の瀟洒な建物。我がボロ家とは雲泥の差。これなら夢と現実をグッと引き寄せられる建物かも知れません。
 今回の主催『株式会社 一条工務店』は、静岡で1978年に設立され、拠点数は沖縄を除く全国389ヶ所、工場12ヶ所(今年6月現在)。昨年の戸建販売戸数が業界第2位の木造建築を主体とする大手住宅メーカー。そこから、どうして朗読会の依頼があったのか・・・
 私が所属する『劇団クセックACT』の代表 神宮寺啓の映像制作会社『バモスクルー』の依頼で以前から『一条工務店』のナレーションを担当。それが縁で『一条工務店』営業本部 部長の吉田誠さんと20年来のおつきあい!その吉田さんが、何の弾みか?「榊原さんの朗読が聞きたいなあ」と、神宮寺に“ポロリ”。そのポロリが、こうして実現したのです。
 お邪魔すると池富店長、公演にあたって大活躍の本社営業本部の豊田朗子さん、さらに最寄りの展示場関係者らが多数集結、それも“腕まくり?”(ちょっとオーバー?)でお待ちかね。駐車案内から荷物の搬出入までを速やかにお手伝いしてくれました。
 『一条工務店 磐田岩井展示場』は今年8月にオープン。広い玄関を一段上がった左に、会場となるリビングダイニングキッチン(縦長の24畳)。すでに朗読位置を想定されて3カ所の窓には暗幕とベージュのカーテン、出入口と後方のバスルーム通用口には紫色の暗幕が張られ完璧な朗読空間!!は、まさに“感動バリバリ物語”。右奥にはキッチンカウンターのあるシステムキッチンがシックな黒でコーディネートされています。「ディナーでもどうぞ」と言われそうな中、準備開始です。予め想定された場所に朗読椅子。その前に椅子を24席。杪谷はキッチンカウンターに照明機材を置いていきます。私の着替え兼待機場所はキッチンに隣接する客席後方のバスルームの脱衣室としました。
 準備が早々に終わり、二階の「主寝室」でしばし休憩。その頃には朗読を熱望された吉田さんがいらっしゃり、それを契機に、こちらは何だか緊張モードへ突入です。
 そんなプレッシャーの中で開場。早めにいらして二階で待機されていた方からご入場。おっと!男性二人?女性が多い朗読会では、ちょっとイレギュラーな光景です。
 3時には公演スタート。観客は36人(男性15人)。燭台の蝋燭灯りを求めて“心遣いピカイチ”の豊田さんが、後方からゆっくりと向かいます。燭台を持ち上げ回れ右。いい感じで戻って来ます。暗闇となり音楽がF・O。後方から声を落として「ある人が・・・」の第一声。その時、右横には吉田さん。「しっかり聞いて下さいね光線」をちらつかせて前方へ。すると見えて来たのが、左壁にあるコンセントの常夜灯!?あ〜あ、好事魔多し・・・
 朗読椅子に座ると、前列3つが空席?“あれまあ、仕方がないな”と思っている矢先、二列目の方が暑さに我慢出来ずカタログでパタパタ!!と思ったら、今度は前列の空席にバッグを置きファスナーをジジー、パタパタパタ。“はい、これもあり!?”と、気を取り直すもパタパタに煽られ、2度ほど呂律があらら!“はい、これも試練”と再度集中です。途中、走行音が聞こえたものの、杪谷のシンプルなライトアップで一先ず終了。クリスマスミニ朗読『オルガン(田島秀樹 作)』をプレゼントして、全ての朗読を終えました。
 木造建築を大切に家づくりされる『一条工務店』の思いと、この朗読が「木の繋がり」を生んだのです。もしかすると、今回は「礎」となる記念碑的な朗読会だったのかも知れません。それにしても、吉田さんの“ポロリ”一言「聞いてみたいなあ」は、珠玉の言葉!!
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