ご無沙汰しております。私の所属します劇団クセックACT公演『デカメロン(ボッカチオ原作)』のチラシが出来上がりましたので早速、お目に掛けたいと思います。
 今回は三年連続の出演となる真行寺君枝さんに協力してもらいチラシを作成しました。
 『デカメロン』の公演は女性の英知と、さらに思いの丈を得るには手段は選ばず、簡単に男を手玉に取るというしたたかさが描かれた作品です。しっかりと笑っていただこうという狙いです。劇団の案内文を掲載しますから、どうぞ、吟味して見て下さい。



        劇団クセックACT結成30周年記念企画
  笑うクセックに福来る・・・世紀の笑劇『デカメロン』に再挑戦!!
              
 昨年、劇団クセックACTは30周年を迎えました。その30周年記念に一昨年は『フェンテ・オベフーナ』昨年は『五年経ったら』を上演しました。
さて、今年は30周年記念に相応しい作品として何を!?・・・という事になり、そこで飛び出したのが1993年のクセックの笑劇『デカメロン(1351年完成)』の再演です。
 といっても、再演では余りにもクセックは脳が無さすぎる。そこで翻訳の田尻が考えたのです。スペインに繋がる何かを!? 出てきた答えが『デカメロン』を台本に仕上げたスペイン作家がいるではないか。
 『デカメロン』のタイトルはギリシャ語で「10日」の意味を持ち、4世紀に書かれた『ヘクサメロン』という作品にならってジョバンニ・ボッカチオ(1313〜75)が『デカメロン(十日物語)』という造語を作り出したのです。
 ボッカチオが書いた作品は、十日間に7人の貴婦人と3人の貴公子が百の物語を語り継ぐという物語です。その物語をスペインの時代の異なる作家、ロペ・デ・ルエダとアレハンドロ・カソーナがそれぞれ『エウフェミア』と『寝取られて大満足』の脚本を起したのです。ルエダは二日目の9話を、そしてカソーナは七日目の2話を題材にしています。
 翻訳・脚色の田尻陽一は「二つの話に登場する女性は、かたや、英知を駆使し兄を救う。かたや、女性のしたたかさとずる賢さを使って大円団に持っていく。いわば女性の二面性をもっている。クセックの役者たちなら、こういった女性の強さ、逞しさを大きな笑いの中で表現できるはずだ」と言っています。
 一方、演出の神宮寺啓は「女性のしたたかさをグロテスクな側面として捉えると、真行寺が二つの作品において中心の女性を演じることで、美と醜なるものが同時に表出される。そこに新たな女性の物語が見えてくると共に、人間の歪んだ姿が垣間見えればと思う」と語っています。
 キャストは、『エウフェミア』の主人公エウフェミアの英知と才覚、『寝取られて大満足』の
ベアトリスのしたたかさと如才なさを、クセック出演3作目の真行寺君枝。2作品で要となる役を演じる才能豊かな俳優 永野昌也。エウフェミアの兄を、昨年の『五年経ったら』の青年役で高く評価を受けた樋口大介。他にお馴染みの実力派 火田詮子、可児良友らが出演します。もちろん、私も出ます。