October 2009

October 30, 2009

Crown City Rockers LIVEレポ



バークリーの精鋭達が集合し、西海岸オークランドで活動する生音HIPHOPバンド。
Crown City Rockers 、デビュー時はMissonと名乗っていたが同名Groupがいる為に改名を余儀なくされて、現在のCrown City Rockersになる。
メンバーはMoe poeがMCとして参加していたため、当時は2MCで6人組やったけど、Moe Poeが脱退し、現5人で活動中。

彼らのHOPHOPシーンに於ける活躍は凄まじく、
MCのRaashan Ahmadはソロアルバムに
(なんか知らんけど、みんなサインしてくれたRaashan Ahmadアルバム)


playing…192◇Raashan AhmadのReview



Jazz Liberatorz や俺の大好きな唯一のDJ Presto、
People Under The StaesのThes One との共演曲。

Kat O1Oは最近ソロアルバムを出したばかり、
あのVUでも名を。
NATURAL PHENOMENONSセヴン・グレインコールド・フロウ

そしてHeadnodicもソロアルバムに
(このアルバムは実にCool)


LatyrxのLateef the Truthspeaker と
BlackaliciousのGift of GabとのThe Mighty Under Dogs。
The Prelude EPDroppin' Science Fiction

脱退したMoe Poeと。
Moe Pope and Headnodic Are Megaphone

個々Groupに拘らず、活躍している。

個人的に大好きなHeadnodicが中心の
Crown City Rockersのインスト版、Plate Fork Knife Spoon。

(Kat O1Oが凄い喜んでた、このCD見たんなの反応がウケタ。コレは名盤っす。)


新しいアルバムをリリースの絶妙のタイミングでの来日。

メンバーはRaashan Ahmad(MC)、Woodstock(Pete Alvarado)(MPC)、
Max MacVeety(Drums)、Headnodic(Bass/Producer)
Kat O1O (Ouano)(Keyboards)


まずは、DsのMax MacVeetyが入場しリズムを刻み、
bのHeadnodicが続いて、
そして紅一点Kat O1Oがメロディ刻み音を重ねていく、Woodstockも入って、
Raashan Ahmadが最後に入って"Break"で幕あけ、ゴリゴリに攻め立てる。
Headnodicの重いbがいい。




スネアの効いたDsから始まる"Soul"
メロディアスなKat O1Oのkeyがいい!あぁぁがぁらっソウルっ〜〜
(この↓PVいいっす)


そして、ここまでは新しいアルバムからで"Astroshocks"も。
みんな楽しそうに頭が揺れる。
Raashan AhmadのMCももったりした感覚が実に雰囲気ある!


そしてメロディアスなkeyからの"Let's Love"。
このJazzy感は生音は至極の気持ち良さ。ボッサ系を下敷きにした気持ちよさ。


そしてMisson時代の名曲"Contagious"。
コール&レスポンスを交えながら、尖ったどこかイルな雰囲気が懐かしい。
DsのMaxを煽って、ドンドンスピードUPしていくRaashan AhmadのMC、Free Style。


そして、ビートがカッコいい"Another Day"!!ゆったりと刻まれる

フリースタイルから始まる"Fortitude"をKat O1O との掛け合い、
Woodstockは笛まで…大演団。


大好きないかにも、西っぽい陽気で少しメローな"Balance"を。




ちょっと分からない数曲あった。

Raashan Ahmadのソロアルバムに収められてる
John Lucienの「Would You Believe in Me」ネタ!


"IF I"まさかこの曲するとは〜アガルなぁ。

そして、トラックをくれとMaxに煽って、それぞれのソロパートを。
Dsに強弱いろんなビートを出させて、
Raashan Ahmadのフリースタイルから、始まるのは
新しいアルバムの「The Day After Forever」のトリを飾る
"Forever Song" そぉびゅ〜てぃふぉっと メンバー紹介を兼ねて。



WoodstockはMPC1000でファットなドラムラインを、
Raashan AhmadのMCにぶつけ、名曲"B-Boy"へ!!
大合唱の中、最後はKat O1OがB-Girlにして〆る。


新しいアルバムからスペーイシーでキャッチーな大好きな"Clap Your Hands"この流れ最強です。
今まで比較的おとなしめだった、バンドがここに来てアレンジしまくりで、後半はもう原型をとどめてはなかった。

アンコールはあのイントロが流れる"It's Tha"
初期Rootsを彷彿させるこの曲。Rootsほどガチャガチャしてないし、
すんなりと耳に入ってくる。
最後は、Roy Ayersの「Everybody Loves Sunshine」
下敷きして恐らく"Peace"のRemix?



久し振りのHIPHOPのLIVE。
いつも生バンドを売りにしてるのでさえ、ガッカリして帰り、
HIPHOPは生で観てもそんな感動ないわ〜って思ってた。
ほぼ期待せずに観たけど。
さすがバークリー音楽院出身が関係あるんか、知らんけど。
音のバランスが見事!メチャ気持ちイイ。
演奏がしっかりしてるんですわ。
だから気持ちよく聴ける、ジャンルわけするわけやないけど…
HIPHOPでこんなLIVE出来るんやなぁ〜
箱が箱だけに盛り上がりに欠けたけど、この音でClubでやったら間違いなくヤバイで!
それにみんな楽しそうで、実にPeaceful!
てかホンマ仲イイんやろなぁ〜
サイン会とかでもあんなに和気あいあいと談笑しながらするGroupって珍しいんちゃう?
かなりご満悦!より一層Fanになりました。


Kat O1Oがまたずっと笑ってて凄いキュート。
みんなお茶目、これぞ西海岸!




October 28, 2009

playing…213◇Trina Broussard

Rahsaan Pattersonの激しく残念だった、LIVEで来日してたTrina broussard。
Rahsaan Patterson 2005 LIVE

知名度も、Bobby Brown、Babyface、Mariah Carey、Toni Braxtonと言った
S級なシンガー達のバックVoをしたり、
サントラ「Love Jones」でMinnie Ripertonの「Inside My Love」の超絶カバー
話題をさらったのが、幸そうしてか?
Love Jones: The Music (1997 Film)

99年作のこのデビューアルバムはSo So Defからリリースながらお蔵入りで、
お蔵入り盤としてはかなりの知名度を誇ってたけど、この度2008年正規リリースに漕ぎつける。
Inside My Love

Rahsaan Patterson丸出しなアコースティックな1.「Losing My Mind」
ストリングスが研ぎ澄まされた、シンプルなスロー 重なるコーラスも気持ちよく、
この辺はRahsaan Pattersonの色が強く見受けれる、柔らかく滑らかな肌触り。

2.「Why Do I Feel So Sad」は、Alicia Keysの1stアルバムにも収められた曲。
メランコリーでAlicia Keysとはまた違った大人な雰囲気のミドルスロー。
この曲がAlicia Keysに渡ったのはJermaine Dupriの力が大きいのかも?

しっとりときらびやかな3.「All I Need Is You」。
Cindy Mizelleを伴ったコーラスは厚みがあり、それでいて耳触りもよく情感たっぷりのスロー。

余裕たっぷりにサラッとこなすスロー4.「Say You Really Love」は、
Warryn Campbell作、Rahsaan PattersonがバックVoで参加。

ハートフォーミングな心地よい優しいスロー5.「Sailing」。
豊潤で優しい声がソッと包み込む。
Trey Lorenzとの甘く、それでいて優しい絡みが暖かくなる。



6.「Not Around」は、コケテッィシュな雰囲気も見せる。
この曲もRahsaan Pattersonぽさが前面に出てる。

そして、話題を振りまいたサントラ"Love Jones"にも収録された7.「Inside My Love」。
Minni ripertonの極上カバー
 こういうスウィートな曲とのこれ以上ない相性を見せる。


JAZZYな8.「All Night Long」この手の曲も気負いすることなく、実にsweetに歌いあげる。
豊かな表現力が露に。

Warryn Campbellによる9.「Remember Me」多重voが心地いいミドルナンバー。

ファットなドラムとストリングスが好対照な10.「Love You So Much」は、
力強い声が聞ける少しUP気味な曲。

JAZZYな、なかなかパンチの効いたクリスマスソングは11.「It's Not Really Christmas」。


大柄でふくよかな体型に反し、キメ細かい声やけど、情感たっぷりな表現力は見事で。
待った甲斐もあったし、これがお蔵入りで埋もれておくのは、勿体ないわな。
じっくりブラコン系を歌わせたら、たまらんやろな〜〜?
Rahsaan Pattersonの良さがいいバランスでTrinaとマッチしている良作。


01. Losing My Mind  
02. Why Do I Feel So Sad 
03. All I Need Is You  
04. Say You Really Love  
05. Sailing   
06. Not Around   
07. Inside My Love  
08. All Night Long  
09. Remember Me  
10. Love You So Much  
11. It's Not Really Christmas  



October 25, 2009

OUT 桐野夏生

OUT(アウト)

重く陰惨な暗い世界観。

深夜、弁当工場で夜勤パートする主婦4人。
それぞれの生活環境を背景に日々の鬱屈した日常が、
ある事件により、急速に変化し、崩壊していく。

メッチャ、リアル。
日々の閉塞感を様々な欲求で満たし、自我を保っていることに対して、
目を無理矢理開かせるような、なんかなんとも言えない読後感が残った。
一気に読ませ、引き込まれました。



October 23, 2009

All-4-One LIVEレポ

白人・黒人混声コーラスGroup。
All-4-One。

Black系に固執する人にとっては、少しPopなアーティストな認識やってんけど、
All-4-Oneの1人、Jamie Jonesのソロはなかなか好きで。



それに今年出た7年ぶりの新作のアルバムが、以外にって言ったら失礼やけど、
かなりコンテンポラリーな音がマッチしてて出来がいいので。


初All-4-Oneしてきました。
バックメンバーは、Oskar Cartaya(B)、Steve Beckham(Key)、
Francesco Begley(G)、Christopher Coleman(Ds)。
そしてAll-4-Oneは、右からメイン?のJamie Jones、バリトンのAlfred Nevarez、
ファルセットのTony Borowiak、一番いい声してるDelious Kennedyが並ぶ。

時折、立ち位置は変わるけども、基本センター白人2人を、黒人の2人が挟む。

まずは、"I Can Love You Like That"。
クラシカルな雰囲気だが、このオーソドクッスな曲で会場の雰囲気をグッと掴む。
Delious Kennedyがなかなかイイ声してるのに、ビックリ。


次は新しいアルバムから"Go"を。
オートチューン使いの結構今っぽい、ノリ重視の曲で、意外な選曲やけど。
しっかりとこの辺の曲もこなすなぁ〜Jamieはなかなかアグレッシブに歌う。

これも新しいアルバムからスローバラード"The Day Like Began"を。
Jamie、Tony、Deliousの3人に声が絡みあう感じはなかなかしっかりと聞かせるなぁ。


そして、アカペラって分かる?こんなんやねんでーってハンドクラップのみで聞かせるのは
Arethaの"Bridge Over Troubled Water"は、もぉさすが。
絹のように柔らかく包みこむ。

出だしのイントロが抜群にカッコいい新しいアルバムから"You Don't know Nothin'"。
Take6さえも彷彿させる、バリトンがいかに必要なのかを認識させるような構成で厚みすばらしい。

そして、"So In Love"!!
Jamieがリードをとるこの曲、コーラスGroupのよさを凝縮。
ハンドクラップのみで聴かせるのはさすがっす。

そして、DeliousがMichaelに成りきった独特のフェイクをまねしたかとおもえば、
Michale JacksonカバーAll-4-Oneは"Rock With You"!!
このカバーが実に忠実で巣晴らしい!
凄いよかったわ。
そして続いて、"Man In The Millorr"を。
っうっ っぁあっ って呼吸を入れたりとお遊びもいれながら、やけどこれもかなりの力作。


そして煌びやかなスロー"If Your Heart's Not In It"。

クラシカルな"I Luv That Girl"はOLDマナーに沿って。

意外な選曲な"(She's Got)Skillz"を。
なんかLIVE栄えするというか、コミカルな感じがなんともいい雰囲気。

新しいアルバムからの本格スロー"My Child"。
この手の本格的なRBしてる曲ってなんか意外な気するけど、抜群!!
Jamieがリードを。厚みのあるVoがコーラスとして加われば、それ文句なしですわな。



メンバー紹介をソロ回しをはさみ、"I Swear"は手話?をしながら。
JamieのテナーVoが炸裂で、実に気持ちよく、爽快に。
綺麗にまとまってるなぁ〜。


アンコールは映画ノートルダムの鐘の挿入歌"Someday"を。

キッチリとしてるって印象。
手堅い、シーンから遠ざかってたとは、到底思えんなぁ。
バランスは見事で、綺麗にまとまったStageで安心して観れた。
でも、ちょっと魂を揺さぶるものはなかったかな?
DeliousはかなりMichael好きなんやろなぁ〜。
あの"Rock With You"のカバーはあそこまで忠実な感じなのもまた格別やったわ。
選曲も新しいアルバムを中心にイイ感じやったし。
思ってた以上に楽しめました。






October 19, 2009

playing…212◇Keanthony

「Take Me Higher」で注目を集めていたCrunaが本名のKeanthonyにして、
ソロデビューアルバムへと漕ぎつけた本作。
Nashvilleで育ち、5歳から家族のゴスペル・グループに在籍するが、
荒れた10代、親友の裏切り?により窃盗罪で8年もの刑務所暮らしをよぎなくされる。
出所後、ScarfaceのOpening Actをはじめ、Tyrese,Jaheim,Jadakiss とキャリアを重ね、
素晴らしいProducer陣(Underdogs, Tank, Mike City, Scott Storch, Steve Russell)を引き連れ、なかなか玄人好みの本格的なアルバムを。
A Hustlaz Story

Scott Storchが手がけた比較的今っぽいバウンシーなミドル1.「Down Girl」。

2.「That's What I'll Be」はさすがはUnderdogs。柔らかく包み込む。
前半からこんな曲を、派手さはないけど深みのあるVoとの相性抜群のスロー。
お気に入りっす。余裕ある吠え、叫びがなんとも実に艶っぽいわ。


さすがはTnak、Underdogsが手掛けた先行シングル3.「I Ain't Tryna」。
文句なしのバラード。徐々に高揚していくこの感覚は男性Voで感じるのは自分にとっては珍しいわ。
Charlieフェイクも入れたりとVoとしても聴き応えも十分。

情緒的なgがどこか哀愁を誘う4.「This Feelin'」少し字余りない印象もうける、
一聴、激しめで豪快なVoにもうつるけど、全体的には甘くやわらかい雰囲気を貫く。

これもUnderdogs、Tank黄金コンビの手掛けた5.「My Song」。
出だしの吠えから、Voの重なりといい、全く奇をてらってなく、
真っ直ぐなそのスタイルにただ、脱帽な濃厚SOUL。

Underdogs、Tankの曲が続く、刑務所からのやるせない叫びが胸をふるわせる
6.「Forever My Homie」、この哀悲を負った重みが彼の持ち味にも感じる。

まだ続く、名曲群Underdogs、Tank、7.「I Thought」。
震える男の魂のこもった歌いっぷり、ここ一番の叫びに心がしっとりと色づく。

8.「Everytime I'm High」濃厚なR.Kellyが歌いそうなスロー。
粗さは皆無で、Keanthonyの実直な感じが伝わる。

Bobby womackを彷彿させるような土臭い9.「A Hustlaz Story」。
意外とこういう曲でも好相性を見せる。Curtisバリのファルセットも狂おしく。

10.「Call Me」はマッタリなスロージャム。
搾り出される心の本音の叫びが聞こえるよう、しっかりとマナーに沿った滑らかなVoに
腰が砕けそうにさえなる。どこかBrian McKnightの雰囲気さえ漂う。


気高いファルセットが突き抜ける11.「Meddlin'」は好印象なミドル・グルーヴ。

最後はのどかな明るい雰囲気の12.「It's Okay」で。
友人の裏切り、8年のけいむしょ暮らし、Crunaから改名したりと苦節の道のりを
今、歌え、こうしてソロアルバムを出せた喜びを噛しめるように、前向きな曲に仕上がってる。


いやぁ〜素晴らしいアルバムやわ。
楽曲もレベル高く、味わい深いVoも言うことなし、影で支えたTank、Underdogsの仕事の手堅さ。
それに、苦節の末のデビューと、この背景も泣かせるやないっすか?
やっぱ哀愁を背負った歌い手の艶っぽさはたまらん。
インディ扱いな本作やけど、メジャーシーンを完全に食った、これぞR&Bな味わい深い作品。


01.Down Girl  
02.That's What I'll Be 
03.I Ain't Tryna 
04.This Feelin'   
05.My Song   
06.Forever My Homie  
07.I Thought  
08.Everytime I'm High   
09.A Hustlaz Story 
10.Call Me   
11.Meddlin'   
12.It's Okay  



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