随分と昔の話になるが、FC東京バレーボールチームの練習見学を頻繁にしていた頃、変わった少年に出会った事がある。当時のFC東京バレーボールチームと言えばプレミアリーグに昇格はしたが期待する結果が残せず、新たなファンもそれ程増えておらず、チャレンジリーグからのサポーターが継続的に応援していた時代かと記憶している。


そんな状況の深川体育館に奇妙な行動を取る少年が出没するようになったのだ。その少年は、練習が終了して帰宅する選手を捕まえては、片っ端からサインを要求し、当時のファン層からしたら異常とも言える行動に見えた。同性、それもまだ中学生なのにそれ程熱くなるの?とも思える行動だった。一時的なものかなとも思えたが、その少年とは試合や各種イベントで頻繁に出会うようになり、自分の娘の年齢に近い事あり非常に身近な存在に思えるようになった。その少年の中学校では男子バレー部が存在せず、高校に入ってらバレー部に入部するとも言っており、実際にバレー部に入部し高校デビューに関わらず部活に励んだそうだ。大学受験の季節には、試合会場で受験勉強に勤しんでいる姿も見かけた。彼のひたむきな姿は自分の子供たちにも見習って欲しいと思った程だ。


大学に入ってからは、流石に高校デビューのプレーヤーキャリアでは通用せず、スタッフという立場でバレーボールに関わることになる。少年が持っているバレーボールに対する熱意は冷めていなかった。少年の行動の判断軸は常にバレーボールなのだ。スタッフとしてチームに貢献した大学生活はさぞかし有意義な時間だったと推測する。


そんな少年も今年は就活の年。中学生の頃の君はどんな青年になりましたか? 君の人生における判断軸は今もバレーボールにありますか? 


聞くまでもないね。


今まではFC東京バレーボールチームをただ応援するだけだった君と私であったけど、これからは君がチームを強くする立場だ。頼んだぞ。ここがゴールじゃない。


更なる夢を追い続ける君を、これからも応援させてくれ。

ここからだぞ!