井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

デフレから脱却できると思いますか?

先週、どうも都合の良い統計値が発表されていましたね。内閣府の発表によると、2017年1-3月期のGDPギャップは2四半期連続でプラスだったそうです。つまり、需要が供給を上回っているわけです。この状況に対して、日経の記事では、

 「賃金上昇を伴いながら物価上昇率が緩やかに高まっていく好循環が作用する」。日銀の黒田東彦総裁はこう自信を示す。日銀はすでに16年7〜9月期から需要超過に転換したとの判断を示しており、政府の足並みがそろったことで「デフレ脱却宣言が近づいている」(第一生命経済研究所の星野卓也副主任エコノミスト)との声もある。

と書いています。本当かなぁ?私個人は、そんな実感値はないですね。皆さんは、どう思われますか?

数字のマジック
実は、この数字には裏がある。日経によると、

内閣府は今回、「時代遅れになった生産設備ほど生み出す価値も減る」として、これまでの推計の方法を見直した。日本の供給力を従来より低めに見積もった。

ということだそうです。こういういじり方して良いんですかねぇ?個人的には、自分達に都合の良い数字が出るようにしているとしか見えない。ただ、統計値って不思議なもので、世の中に喧伝すると「へぇ~、そんな風になっているんだ」と納得する人もいる。昨年のイギリスのEU離脱、世論調査で残留優勢と出たために、残留派が「少し政府も困った方が良い」と選挙に行かなかった人もいたとか。最近は、トランプ大統領が世論調査をfake、fakeと言うものだから、こういう数値に対しての疑問も広がっていますね。ちょっと前に、ある方から面白い話を聞きました。先進国の経済が停滞している、成長率はもう上がらないという統計があるが、これは統計誤謬説という考え方もあるのだという話です。つまり、最近はシェアリングエコノミーが広がり、ネットを通じての個人間の売買も増えている中、一般的に公表される経済統計はこれらを捕捉し切れていないから誤っているのだという考え方です。一理ありですね。フリマで売って、それを確定申告している人はかなり少ないのではないでしょうか。メルカリはどうでしょう?これからは、こういう実態を捕捉しきれない経済活動も増えるのかもしれませんね。生産設備の老朽化を加味して数字をいじるよりも、こういう変化している経済活動をいかに捕捉するかに知恵を絞った方が、ずっと説得力があると思うのですけどねぇ。

本当に欲しいもの、良いものを流通させる
ま、こういう数字のマジックはさて置き、ではどうしたら日本はデフレから脱却できるのでしょうね?何度かこのブログでも書いたと思うのですが、100円ショップに慣れ、ディスカウントストアに慣れ、安いPBに慣れた消費者が、そこで買えるものを値上げされても、拒否するでしょうね。統制経済にでもして、全ての小売りで一律値段を上げれば別でしょうけど。安さに慣れ、この値段でこの商品を提供する企業があるのだと知ってしまった消費者は、その値段が上がる事には物凄く抵抗がある。また、提供する企業側も、競争上の理屈からなかなか値上げはしない。私見ですが、飽食の時代に選択的購買(良いものと価値を実感できるものや本当に欲しいものは高くても買うが、拘らないものは安いものや中古でも構わない・・・)をするようになった消費者に対して、高いものを買うようにするには、本当に欲しいと思ってもらえる商品やサービスを如何に流通させるかが重要なのだと思います。金融政策だけで何とかしようなんて言うのは、どうも私には理解できないですね。個人的な話ですが、今お客様と検討しているインバウンド向けの新規事業で、日本に埋もれる数多い素晴らしい作家さんたちをネットワークしてビジネスをしている「ぶどうのたね」という所に、先日の出張で行ってきました。ご夫妻で経営されているのですが、旦那様は織物・着物に関しては物凄く智見が深く、奥様は陶磁器、日用品などへの見識が広いことに驚かされました。作品を作っている方の思いから、どのような工程でその作品を作るのか、使う側にとって何が良いのかを、本当に丁寧に説明して下さいました。良いもの、それだけの価値のあるものですから、その価値に見合う価格です。しかし、それでも日本中からここに訪れて、欲しいものを買っていく人がどんどん増えている。素晴らしいなぁ。こういう活動こそ、デフレ脱却に一番貢献しているのではないかなぁ、なんて思ってしまいます。最近は、良いものを売るためにはストーリーが重要とよく言われます。アフリカテイストの洋服や雑貨を扱うCLOUDYというブランドは、自社工場をアフリカに建て、売上の一部をアフリカ支援に寄付するというストーリーを作って、高くても売れるビジネスで成長しているなんて話も最近聞きました。日本にも、素晴らしい作家さんや職人さんたちが沢山いる。良いもの、良いサービスを、こういうストーリーと共に流通させる、そんな努力が今の日本には必要なんじゃないかと、最近よく思います。

ところで、ぶどうのたねには、私の家内の姉夫婦も色々と作品を出しています。先日、久しぶりに義姉夫婦の所により、作品を見せて頂き、どんなことにチャレンジしているのかも聞いてきました。義兄は、お茶屋さんで長く働いた経験のある方と、本当に美味しく日本茶を飲める急須にチャレンジしているとの事。義姉は、これまでは土を足して行って作品を作っていたそうなのですが、今は削って作品を作ることにチャレンジしているとか。その中で、私が物凄く気に入ったのが、置物のねこちゃんたち。猫大好きの義姉らしい作品です。いつもは、食器主体なのですが、こういう置物も良いなぁ。最初は、雪だるまのような形から猫の形に削り出していき、絵付けをするそうです。そのプロセスの中で、猫たちの性格も一体一体違って見えて来るとか。で、絵付けにその性格まで映し込むそうです。猫好きの方には、こういう置物は嬉しいですよね。全て手作りの1点ものですから。他にも素敵な食器が数えきれないほどあります。ご興味のある方は、連絡下さいね。特別に、次の窯で焼くときにご希望のものを押し込みますから。何て言ったら、怒られるかな。
陶房こばし_ねこの置物陶房こばし_201706の作品一部

曲りなりにも「プロ」としての意識はありますか?

先日、私的には、ひどい目にあいました。約4年ですかね、使ってきたスマホが、流石にディスクも一杯、イヤホンジャックはとうに壊れて音楽も聞けない状態にあったので、新機種に変えようとドコモショップへと行きました。私が使っているのは、ソニーのXperia。5月末に新機種が出たばかりとの事で、それなりに楽しみに行ってみると、いつものように混んでいるのは致し方なしなのですが・・・

素人がお金を取って働いて良いのでしょうか?

ドコモショップで働いている方々、機種などにも詳しく、プロ意識を持って働いている方々がいることは知っています。しかし、そうでもない方がいるのも事実。過度には期待しないようにはしていました。でも、折角新しい機種にするのですから、最近の端末の情報も知りたい。で、待っている間に展示されているスマホの前に立っている方のところに行き、
「新しいXperiaは、何が新しくなっているのですか?」
「最近のスマホは、画素数が上がっていますよ。」(私は、写真に関しては、これまで使っていたスマホで十分満足しているのに・・・)
「他には、どんなところが?」
「特に『これが』というのは、ないですね。」
「(自分の古いスマホを見せながら)私が使っているのは、これなんですけど。これと比べたら?」
「(ちょっと間を開けて)色々と良くなっていると思いますよ。」
なんじゃこりゃ。これ以上話しても仕方がないので、自分の順番が回って来て、カウンターで対応してくれる人を待つことに。15分ぐらいで自分の順番が回ってきたので、まぁましな方だったと思って、カウンター席に。
「今度のXperiaは、何が良くなったんですか?」
「(カタログを見ながら)そうですね、画素数が・・・あれ、前のものよりも少し落ちていますね。」
「(さっきの説明と違うじゃないと思いつつ)、そうなんですか。何故ですか?」
「・・・そこまでは。メモリーが増えていますね。」
「そうですか。他には何かありますか?」
「特に『これ』というものは・・・」
「(一体何なんだと思いつつも、諦めて)今持って来て頂いたのが、新しい機種ですよね。液晶は有機ELを採用しているとか、何かないんですか?」
「有機EL?」
携帯売っていて、有機ELも知らない。本当は、AIを使って何かとか、聞きたかったのですが諦めました。
「まぁ、自分で説明書とか読めってことですよね。分かりました。ちなみに、次に新しい機種が発売されるのはいつごろですか?」
「秋ぐらいですね。」(後から分かったのですが、6月中旬にプレミアムが発売されるのに知らない。
「そうですか。そこまでは待てないので、これに機種変更します。」
「分かりました。この機種は、充電の接続部がこれまでの機種とは違うので、これを必ず一緒にご購入下さい。」と言って、充電機らしいものを袋に入れる。
「そうなんですか。私は、PCと接続して使うので、PC側のソフトとかどうなっているんですか?それも、色々と変わっているのですか?」
「それは、メーカーさんの対応となるので、私共では分かりませんが、何か変更があったとは聞いていません。」
「はぁ、そうですか。(と、解せぬまま)いずれにしても、PCと接続すると思うので、そうできるようにして下さい。」
「PCとの接続は問題ないと思いますよ。では、お会計を・・・」
その後、10万円以上の支払いをし、データ移行に1.5時間ぐらい待ち、家に持ち帰りました。通常、私は適当に使えるようになれば良いので、あまりちゃんと説明書を読んだりしないのですが、今回はダウンロードして目を通しました。で、発覚したのが、まずPCと接続するUSBケーブルが入っていない。更に、6月中旬には、4Kに対応した、どうやらソニー肝煎りの新機種を発売することも分かり・・・ですよ。正直、完全な素人が給与をもらって合計10万円以上のハードと契約を売っている。デジタル大辞泉には、プロとはプロフェッショナルの略で、「ある物事を職業として行い、それで生計を立てている人」と出ています。この対応、とてもプロとは言えない。こんな商売していていいのですかね、ドコモさん!

プロの対応は気持ちが良い
当然のことながら、翌日に仕事に行く前にドコモショップに立ち寄ってクレームを!対応してくれた方は、前述のやり取りをちゃんと聞いて、丁寧に謝罪しながら社内で検討して電話を下さることに。で、結果は今回の契約はキャンセルにして、プレミアムが発売されたらもう一度どの機種に変更するか決めて欲しいとの事。その際、プレミアムがどう違うのか、金額が幾ら上がるのかなど、電話でしたけど質問に対して丁寧に答えてくれました。その上で、私の都合でいつキャンセルに立ち寄っても構わない、また今回の変更で行ったアプリなどの再設定は出来る限りドコモ側でサポートさせて頂く、その際には必ずよく分かっている者が対応させて頂くと、本当に丁寧に応えてくれました。そうなると、私も子供じゃないですから、この『プロ』としての対応にお礼を申し上げ、面倒ではありますがこれまでのスマホに戻す、もう一度機種変更に行く事にしました。ちなみにキャンセルに行くまでは、今回のスマホを使わなければならないのですが、カバーを付けて使ってくれれば普通に使用して良いし、カバーに傷や汚れが付いても構わないとの事。ドコモショップにも、やっぱりこういうちゃんとしたプロもいるんですよね。最初から、こういう人が対応しくれればいいのに。そもそも、お客様に高額商品を販売する人は、せめてもう少しちゃんと教育してくれればいいのに。そんな事を思いつつも、クレームに真摯に丁寧に対応して下さったこの方のお蔭で、私の怒りもどこかに行ってしまいました。

こんな体験をしつつ思うことは、自分も曲りなりにも『プロ』として周りに認められる仕事、対応をしているかということですね。お客様に直接接していない方でも、給与の出所は勿論お客様。そうなると、お客様に接する社内の人に対して、『プロ』として対応しなければいけない。曲がりなりにも『プロ』、その意識を忘れずに、自分の接する人の気持ちが良くなるような仕事をしないといけないですよね。私も、精進します。

話は、全く違うのですが、金曜日から出張で九州に行きました。そこでも、様々なプロの方々とお話をして、とても気持ちよく過ごせたのですが、非常に興味深いプロともお会いしました。夜にお客様と食事した後に、面白いバーがあるからということで連れて行って下さったのが、大分県日田にあるウィスキー博物館?オーナー兼マスターが、昔の映画館を改造して作ったバーで、物凄く広い。そこに、ご自身で集めたコレクションを展示しているのですが、これがまた物凄い!昔からのお酒の量は数知れず、NHKの朝ドラ「マッサン」関連の貴重なものも沢山。なんと、マッサンが最初に日本で設計して作った銅製のスチールポットまで展示してある。これ、全部ご自身で集めたコレクションだそうで、数年前に火災で焼けてしまったものが残っていれば、今の倍以上とか。大変申し訳ないのですが、「こんなところで」こんなに素晴らしいコレクションを見ることができるとは、思っていませんでした。夜、バーに行けば、当然飲み代(これがまた安い)だけ払えば、全部自由に見ながら、またマスターの説明も聞きながら、美味しくお酒を頂けます。しかも、このマスター、お話上手で色々と面白い話を聞かせて、お客様を楽しませてくれるんですよね。私は、勿論「竹鶴」を頂きながら、プロのおもてなしを堪能させて頂きました。やっぱり、どんな道でも「曲りなりにもプロ」とお会いするのは、気持ちいいですね。
日田ウィスキー博物館

宇宙(そら)から何を管理したいですか?

誤差6センチ!凄いですねぇ。ちょっと前から日立などがオーストラリアの農場で実証実験をしていましたが、ついにそれが現実の世界になるようですね。日本の準天頂衛星「みちびき」(名が体を表していて分かり易い!)2号機の打ち上げが成功し、2018年3月までにはGPSでの位置測定の誤差が現在の10メートルからここまで縮めることができるようになると政府が発表しました。現在のカーナビでは、時々運転している車が道なき道を走っているようなことがありますが、そんなことはなくなりますね。さて、そんな世の中になったら、皆さんは宇宙から何を管理したいですか?

GPSシステムがあればいい?
今の日本の社会では、やっぱり最初に実用化されるのは農業や建設現場なのかな?生産人口減に苦しむ農業、誤差6センチだったら、田植えも稲刈りも自動化できる。肥料散布だって、必要なところに正確にまくことができる。建機も測量や3次元の図面に併せて無人化できる。田畑や工事現場、こういう所はある意味隔離されているからやり易いんですよね。ドローンを使ったソリューションも近いかな。やっぱり人手不足に悩む運輸業界。ドローンが荷物を運んでくれたら、お届け物のラストマイルは無人化できるかも知れない。でも、皆がドローンを飛ばしたら・・・ちゃんとルール作りをして、空の交通整理が出来るようにならないときっと事故が起きますよね。自動運転車は・・・誤差6センチで宇宙から交通管理出来たら、思ったよりも早くどこでも自動運転車が走れるようになるかもしれない。勿論、カメラやミリ波レーダーなどとの組み合わせになりますが、こんな風にしてみてはどうでしょう?高速道路は、管理が容易ですから時速100キロを超えてもよさそうです。(高速道路では、人間の運転は禁止ですね。その方が危険。)で、一般道では時速30キロしか出ないようにしてしまう。安全性は、ぐっと高まるのでは?30キロで一般道を走っても、渋滞さえなければ行きたいところに相応の時間で行ける。皆が自動運転にすれば、交通量によって走行ルートを上手く配分して渋滞を回避することも出来る。皆さん、どう思います?ま、何を思ったかと言うと、結局は新しい街作り、インフラとルールが必要なんだろうな、ということです。これから、こっちの方はどう進むんでしょうね?今の政府や役人を見ていると・・・どうも時間が掛かりそうだなぁ。こういうところに早く手を打っておいた方が良いですよね。ルールさえあれば、ドローンを使った遭難者救助なんかも発達し、多くの人命も救えるようになりそうだし。

何でも自前でやる必要があるのか?
ま、こういう世界が現実のものになるのは、とても素晴らしいことだと思いつつ・・・ちょっと引っ掛かった事も。ここ数年、欧州諸国、ロシア、そして中国やインドが宇宙開発を加速しており、日本は出遅れている。これから一生懸命衛星を打ち上げても、数ではなかなか追いつかない。で、その精度ということになるのは分かるのですが・・・こんなに皆で競って衛星を打ち上げたら、スペースデブリ(宇宙ゴミ)はどうなっちゃうのでしょう?今はルールもなく、誰も管理していない。物凄い金額を投資して衛星を打ち上げたら、スペースデブリに当って木端微塵、そんな事にはならないのかな?軍事目的で打ち上げている衛星を他国と共同で使うなんてことは難しいのかもしれませんが、何も皆が自前主義で衛星を打ち上げ続ける事は無いように思うのですが・・・宇宙には今のところ領土問題なんてない。ルールがない時に、兎に角そこを先に制覇したところが勝ちで、その支配権を得る。そんな「早い者勝ち」みたいなバカげたことをせずに、未来がより良くなるように世界中が協力して開発することができれば、素敵な世界もより早く実現できるのではないか、なんてことを考えちゃうんですけどね。いつもながら、甘ーい考え、夢想家なのでしょうね。

話はちょっと違うのですが、私の家の庭にも綺麗に薔薇が咲きました。でも、途中で虫が付いて消毒したり、結構手間がかかるんですね。庭の草むしりも、この季節はどんどん生えてくる雑草にとても敵わない。ドローンや草刈り機、GPS使って安価で自動化できる時代、早く来てほしいなぁ。
201705薔薇
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