井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

成長を実感していますか?

先週の金曜日は、我が社恒例のボジョレーの会。かれこれ、この会も20年続いています。我が社の歴史もKTは24年が終わり、シンスターは10年の年月を数えるまでになりました。早いなぁ。今年の春、あるお客様の新入社員の方々を前にお話をさせて頂いた時、会社を興した1994年生まれの方々が多くを占めていた時も、非常に感慨深かったのを思い出します。この24年、自分はどれほど成長できたのかなぁ?

相手の真意を汲み取る力
自分の成長って、なかなか実感できないですよね。でも、時には具体的な事例から、少しは自分も成長したかなと感じ取れることもある。先日のパーティーには、私がMBAで論理思考を教えた方々も来て下さったのですが、そういう方からは「コージさんの指摘は、きつかったからなぁ」なんて事をよく言われます。若かりし頃の私、言っていることが論理的でないと、結構きつい指摘をしていたんでしょうねぇ。例えば、こんな事を言う人がいたら・・・

なぜ(品質問題を起こす日本企業は)品質の根幹である検査データを偽るのか。SUBARU(スバル)や日産自動車などの調査報告書を読み解くと、一つの共通点が浮かび上がる。設備の老朽化と人手不足で「衰える工場」という現実だ。

「建屋や空調機の老朽化で燃費・排ガス検査の際に湿度の基準を満たせず、検査員がドアに目張りし、電気ポットの蒸気で湿度調整していた」(スバル)


「アルミの検査不適合品を合格と偽って出荷したのは、再検査のための保管スペースが1日で埋まってしまうため」(三菱マテリアルグループ)――。


弁護士らが調査した各社の報告書だ。「品質」を最大の強みにしてきた日本のものづくりのイメージとはかけ離れた実像が表面化した。

各社は老朽化した設備で検査を続けていた。

これ、先週の日経の記事からの抜粋ですが、文章だけから判断すると、論理的じゃないですよねぇ。2つ目の三菱マテの事例、老朽化でも人手不足でもないですね。例が例になっていない!日経の記者がこのレベルでどうする!なんて突っ込んでいたんだろうなぁ、若かりし頃の私は。ま、今でもそう思うことは思うのですが、この記事が本当に伝えたいことはとても良いなぁとも思うわけです。日本の経済的成長を支えてきた日本の製造業、その強みの根幹であるモノづくりの現場が老朽化し、人手不足になっている。ここを直視し、今改革すれば、日本の強みは失われない!とでも言いたいのでしょうか。そこは、私もそう思います。IoT、AIといった言葉が飛び交っていますが、現実にはその組み込みに手も付けられていない現場が多数ある。これを看過していては、日本の重要な強みの一つを失ってしまうのでしょうね。その趣旨はとても良いと思うのですが・・・、この記者さんはその後こんな事書き方になってしまうのが残念。

カイゼンの名の下、問題の解決を現場に任せてきた日本企業。各社の報告書でもコストや納期を守るために、現場の判断で不正に手を染めたケースが目立つ。もちろんそれが経営陣の言い訳にはならない。

最後が宜しくないですねぇ。私なら、「モノづくりの現場をこのような状態に放置した、更には追い込んだ経営陣の責任は非常に重い。経営陣が現場をしっかり見ない企業に未来はない。」ぐらい書いちゃうかな。ま、若かりし頃は、下手をすると論理思考という名を借りた「揚げ足取り」、最近だったら相手の真意を汲んでより納得性高く伝えるための改善を考えることが少しはできるようになった、これが私のちょっとした成長ですかね。しかし、論理思考とはそもそもそういうもの。そんな風に考え、人に話せるようになったところが成長なのかな。

さて、話を元に戻してボジョレーの会ですが、やっぱり一番嬉しいのは多くの仲間が来て下さること。毎年来て下さる方、時間があるとたまに顔を出して下さる方、更には今年知り合った方。また、この場で私たちに紹介して下さるために知人を連れて来て下さる方もいらっしゃいます。私の成長実感、こういう場に、多くの方々が来て下さることですね。更に、諸先輩からはこの場で色々と叱咤激励の言葉を頂けることも。そんな時、自分も少しは成長したんだなと実感します。どうですか、皆さんはどんな時に自分の成長を実感しますか?蛇足ではありますが、今年のボジョレーは「まぁまぁ」でした。言われていたほどではない、2000年、2003年に比べると・・・なんて感じです。
20181116_ボジョレーの会

数字をどう読み解きますか?

同じ数字を見ても、人によって解釈は違う。例えば、自社の製品やサービスに対する顧客満足度が70%だったら、皆さんはどう解釈しますか?7割の人が満足してくれているのだから十分だ、と言う人もいるでしょう。一方、3人に一人が満足していない、これは由々しき問題だ、と考える人もいるでしょう。過去推移を併せてみると、更に解釈は変わってくる。こんな見方で見た時、皆さんは今回の米国中間選挙の結果をどう思われますか?

トランプで良いと思っている米国人は多い
日本では、トランプ大統領の暴挙、悪政、過去に働いた悪事の多さ、なんて事に焦点を当てた報道がこの2年間数多く流されてきたと思います。中東政策、国際協調からの離脱、移民排斥に貿易戦争、更には過去の性的スキャンダル・・・どれをとっても米国の大統領としては不適格と個人的には思います。しかし、米国にはそんな風に思わない方々、トランプを選んだのは間違いだから引き摺り下ろそうとは思わない方々が沢山いるんですね。下院は、確かに民主党が過半数を取りましたが、それでも共和党も200議席も確保している。接戦ですよ、接戦。この結果を、「民意はトランプにNoを突き付けた」みたいに言う人もいますが、私にはとてもそうは思えない。勿論、当選された議員にはそれぞれ違いがあり、良さもあると思いますし、民主党の候補も力不足の方も沢山いるのでしょう。しかし、米国における大統領の権限の大きさを考慮し、トランプを引き摺り下ろそうとするのであれば、これでは全く不足。要は、そんな風には考えていない米国民が多数いるということですね。数字でもう一つ興味を引いたのは、投票率。14年の中間選挙の投票率は36.7%だったのに対し、今回は47.3%で投票者数は1億1150万人、関心の高さがうかがえたそうです。増えてはいるものの、2人に一人は行っていないということです。つまり、半数は興味がないのか、諦めているのか、このままで良いと思っているのか・・・私には「まぁ、どうでも良いんじゃない」と言っているように見えます。今の言動、政策、色々な意味でとても大統領には相応しくないと私は思いますが、そこを看過する米国人が沢山いる。このご時世になっても、やっぱり異国は異国、なかなか理解できないものですね。

ポピュリズムが広がる将来は・・・
まぁ、私のブログなので、米中間選挙の結果から数字をどう読むか、ビジネスの世界でも解釈の仕方で仮説は変わるから注意しましょう、なんて事も書いたつもりではいます。ただ、最近の国際政治を見ていると、個人的には先行き非常に不安になります。南米ではブラジルのトランプと言われる極右ポピュリストのボルソナーロが大統領選で勝利し、ドイツではメルケル首相が苦境に立たされている。最近は日本ではあまり報道されていませんが、フィリピンのドゥテルテ大統領も同氏の隠し財産を追及している政敵を反逆罪で逮捕するなんて暴挙に出ているようです。自国ファースト、自分達さえ良ければいい、そんな思想が蔓延した過去に何が起こったかは皆さんご存知の通り。今は、それが米中の貿易戦争のような形で萌芽し始めている。流石に、第二次大戦のようにはならないと思いますが、これだけ経済的に密に繋がった世界で自国優先の力技を主要国が皆使い始めたら・・・非常に不安定で住み難い世の中になりそうな気もします。皆さんは、どう思われますか?

こんな事を考えながら、中間選挙のニュースをベッドで寝ころびながら見ていたら・・・愛犬のチュラがやってきて「大丈夫ですか?」と心配そうに見つめられてしまいました。
201811のチュラ

先回りできていますか?

私の事務所がある渋谷では、先週はハロウィンで大盛り上がりだったようですね。「ですね」というのは、人混みが大嫌いな私は、当然そんな場所に行かなかったから。息子は、「良いなぁ、行ってみてえなぁ」とニュースを見ながらずっと言っているのですが、息子が行けるようになるまで続くかなぁ?渋谷で色々な事件が報道されていますが、パリやリヨンなんかでも随分逮捕者が出ているようですね。渋谷区長は、こんな状況を目の当たりにして初めて「騒動になっている」とか、来年は有料制検討とか言っているようです。う〜ん、こんな事で良いのだろうか?

先手必勝?
こんな事態になる!と想定して比較的ちゃんと動いてくれたのは、警察ですかね。ニュースなんかで見ていると動員数も数百名規模に上り、DJポリスとかも頑張っている。しかし、あの軽トラ横転事件で現行犯逮捕が出来なかったところを見ると、まだまだ十分じゃないのかな?それに引き替え、区の呑気なこと。きっと、渋谷の新たな名物になって良いとか言って見てたんじゃないですかね。まだ最悪の事件が起きていないから良いようなものの・・・ボーっとしていると本当に大変な事が起こるんじゃないかな。
こんなハロウィンを見ていて思うことは、やっぱり先を読んでどんな手を打つかが非常に重要ということですね。ビジネスの世界でも、色々と思うことがあります。先日の日経に、「日用品、国産を対中輸出
資生堂など 高品質強みに増産投資
」なんて景気の良い記事が出ていました。当然のことながら、トーンは日本の日用品メーカーの元気さを書いたもの。しかし、この中に、

資生堂は20年までに国内能力増強に約950億円を投じる計画だったが、22年までに約450億円を積み増す。口紅やアイシャドーの主力拠点である掛川工場(静岡県掛川市)で21年までに新生産棟を建設し、増産に備える。化粧水などが主力の大阪工場(大阪市)も閉鎖方針を撤回する。

なんて事が、サラッと書いてあるんですよね。皆さん、どう思います?真実は分かりませんが、工場閉鎖方針を撤回なんて・・・資生堂の経営者も如何なものかな、なんて思ってしまいます。経営陣が工場閉鎖の方針を打ち出したら、何が起こるか?その工場の人材は、先行き不安から転職を考える、自社の行く末に不安を感じて、優秀な社員が他社に移る。こういうことが起こりそうだと、容易に想像がつきますよね。インバウンドによる日本の日用品、化粧品の人気向上、こんなことはいつから起こっているかご存知ですよね。で、そのトレンドが3年以上も続いてやっとこの意思決定。遅い!と個人的には腹も立つのですが、如何でしょう?そう言えば、ある企業の経営者にリーマン・ショックの頃言われたことを思い出しました。「うちは採用は減らしませんよ。逆に今こそ好機ですから、採用を増やそうと思うぐらいですよ。」当然のことながら、その企業は今は絶好調!その時少々苦しくても、先がどうなるかを見越して東日本大震災の時も良い人材を獲り続けた。素晴らしいですね。今起こっている事、ファクトをしっかり押さえて考える、先を読む、先手を打つ。そんな事が出来るようになりたいものですね。

一方、我が家のハロウィンは、とっても長閑なもの。息子は、本人曰く「フォートナイトのガンマン」の仮装で、ご近所恒例のハロウィンと通っているスクールのハロウィンダンスに興じていました。
ハロウィン2018
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Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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