井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

無人店舗はお好きですか?

中国では、カラオケボックスもホテルも無人の所が出てきているんですね。日本では、ホテルは規制があるから難しいですよねぇ。びっくりです。4年後には、市場規模は16兆円とか。しかし、何でも無人が良いのかなぁ?

本質を議論することが大事
ま、中国ではそもそも人的サービスのレベルが低く、顧客が求めていない。スマホでの決済の方が、回収が確実、色々な事情があるんでしょうね。で、国を挙げてIT化による競争力向上を図っているわけですから、こんな現実も頷けますよね。しかし、こんな風にIT化が進んでいったらどうなるんでしょう?それこそ、職に就けない人達が沢山出て貧富の差が物凄く広がりそうな気もします。ま、中国は広いですから、こんな話は大都市だけの話で、田舎に行けば古き良き世界が物凄く残っているのかもしれないけど。
この話、先週の日経の記事を読んで思ったことを書いているのですが、そこではもう一つ気になることも。「日本、なお実証実験レベル」として、なんだか無人サービスの普及スピードが遅い日本を憂いている、あるいはちょっと批判しているように思えました。こんな風に考える必要あるのかなぁ?まず、技術レベルの話では、別に小売とか飲食店でなくてもこういう技術が日本で確立していれば良いですよね。例えば、製造業の原料払出を無人化するなんてソリューションはあるわけですし、Amazon Goだって自ど運転者の技術の応用が多い。無人サービスが遅いからと言って、技術レベルで差が開くわけじゃない。国の生産性が中国にずっと劣るようになる?そうかなぁ?今の日本で、小売店舗や飲食店、ホテルの人を半減したらどうなるんでしょうね?国全体の生産性がすごく上がるとは思えないのですが。何だか、議論が表面的な気がするなぁ。それよりも、サービスレベルの高い人、知的レベルの高い人が現場にいるという強みをもっと生かすことを考えた方が良いんじゃないかなぁ。無人化の技術は、他の領域でもどんどん使えるし。人が住み易い、生活しやすい、外国の方々が来ても人が親切で滞在して楽しい、そんな国にするためにどこを人が担って、どこをITなどで徹底的に効率化するか、そういう議論が必要な気がします。私にとっては、接客の無いレストラン何てとても行く気がしないし。

今年の3月ぐらいだったかな、息子が福島の復興活動に一役買って頑張ってきました。『【学べる磐梯山】子供たちを成長させる場所』というタイトルのYoutubeのプロモーションビデオ作成協力です。ま、本人にとっては、協力というより色々と遊べてとっても楽しかったようですが。人に触れて、遊んで学ぶ。良いですよねぇ。こういう物をいかに失わないか、そういう議論がこれからは大事な気がします。動画はこちらです
学べる磐梯山2018

新しい価値観が良いものですかねぇ?

デジタルの世界に新国家樹立、こういう動きを皆さんはどう思いますか?数日前の日経の記事に「ビットネーション」が以下のように紹介されていました。

 (前略)ブロックチェーンをもとに同性愛者の婚姻届を認めたり、難民に身分証明書を発行したりする。実社会での法的効力はまだないが、既存国家が受け付けないアイデンティティーを持つ人々の受け皿を目指す。中央政府は置かず、統治に国民が自主参加する分権を提唱する。

 ビットネーションに共鳴し「市民権」を得た人は1万5000超。出生地や居住地といった制約に縛られず、自分の国は理想に合う国を自由に選ぶ。デジタル技術の進歩に伴い新たな価値観が広く浸透していくと、そんな時代が当たり前になっても不思議ではない。


これまでの国家のあり方まで覆す、「新たな価値観」が生み出す自然な流れ?そんな簡単に語って良いものなのかなぁ?


現実逃避を簡単にしてはいけない

この記事でも紹介されていましたが、国際送金を安く、簡単にできるようになる。良いですよねぇ。難民や貧しい国々で、ブロックチェーンを活用して偽造が出来ない電子IDを発行して身分証明をしてあげる。素晴らしいですねぇ。ITの進歩を生かして、これまでやろうと思っても簡単には出来なかったことを変えていく。このような事を実現していくためには、これまでの常識に縛られない新たな発想や価値感が必要。これは、よく分かるし、とても良い事だと思うのですが・・・現在の社会秩序をひっくり返す、既存ルールをなきものにする、そういうリスクを孕んだことも「新たな価値観」で認めるのはあまりにも安易じゃないかなぁ。ビットネーション、発展していったらどうなるんでしょうね。市民権を得た人達が国にサービスを求めたら、当然そのコストを徴収しなければならない。そこで、税金のようなものを払うのであれば、今帰属する国には税金を払わない、なんて事が起こりかねないんじゃないかなぁ。そんな遠くない日に。デジタルの世界で国を作り、世界中から市民を集い、IDを発行して国としての存在を主張する。ちょっと前の世界だったら、こんな事なかなかできなかった。でも、今は違う。金融サービスなんかと同じ理屈ですね。しかし、やろうとしていることは全然違う。「今の世界が嫌だったら、別の住み易い世界を作っちゃえばいいじゃない」、そんな安易な思考が認められるようになったら、世界は破綻するんじゃないかと個人的には思います。国際法も、各国の法律も、これまで色々な間違いや時代遅れになった考えを改善して現在の世界を創り上げて来たのに、それを無視してゼロベースで新たな秩序を作るというのは、武力で戦争を起こして新たな秩序を作ろうとした人たちと変わらないのでは?ITって、何だか誰もが手にできる、ちょっと(?)工夫すれば物凄い兵器にもなる、そんな怖いものにも見えてきませんか?こういう環境で生まれる新たな価値観には、適切な監視の目とコントロールが必要な気がするなぁ。


難民やLGBTのようなマイノリティの方々向けには、まだまだ改良の余地が必要ですが、今の世界も捨てたもんじゃないと思いますけどね。日本なんて、加計学園やセクハラなんて非常に低俗でくだらない問題を国を指導するべき方々が繰り返すなんて嘆かわしいこともありますが、やる気さえあれば仕事は必ずあるし、相応の生活も出来る。近所付き合いやコミュニティなんかも、最近は見直されて良くなってきているところも沢山ある。斯言う私も、昨日はご近所さんが毎年開いてくれる「薔薇とJazzの会」に行ってきました。普段、なかなかお目にかからないご近所さんとも、この会ではいつもお会いして楽しくお話が出来ます。こういうアナログの世界、古き(?)良き世界もとても良いものだけどなぁ。何でも、「新しい価値観」が良いかのように扱う風潮、個人的には反対だなぁ。

薔薇とJazzの会2018

自分の「思い込み」を疑えますか?

「井上さん、自動車業界は鉄をしゃぶりつくすんですよ」、こんなちょっと衝撃的な指摘をされたことがあります。今から3年ぐらい前だったかな、自動車業界関連の方々を集めて行った議論の場でした。環境対応を迫られる自動車業界、その中で重たい電池を搭載するEVへのシフトが進む中、私は炭素繊維や樹脂などを原料とした新たな素材が伸長すると考えていました。一方、業界でもとても著名なアナリストの方は、日本車の強い東南アジアマーケットを中心にまだまだガソリン車は廃れない状況が続くことも鑑みると、蜜月関係にある鉄鋼業界と自動車業界の関係は崩れないと見ており、先のように発言されたわけです。その場にいた多くの方々は、当然私の見解なんかより、その方の見解を重んじてその後の議論が進みました。正直、ちょっと悲しかったなぁ。

思っている以上に早く環境が変わることがある
EVシフト 素材駆け込む」と題した先日の日経の記事に、

 電気自動車(EV)シフトなど自動車産業が転機を迎えるなか、自動車大手と素材メーカーの関係が変わりつつある。次世代技術を組み込んだ車体設計は素材の加工や成形まで含めた改良が不可欠で、自動車各社が素材メーカーに日参するケースが増えてきた。

なんて事が書かれていました。正直、ちょっと嬉しいですね。自己満足に過ぎないのですが、やっぱり「ほれ見ろ!」なんて心の中ではつぶやいてしまいます。この3年間、特にこの1年ぐらいで大分業界環境が変わってきたと思います。それは、私のブログでも何度も書いていますが、目に見えるほどの自然環境の変化が大きいのではないかと思います。様々な国が、スピードを上げて自動車規制の議論を行い、方向性を打ち出す。それに応えるように、電池ばかりでなくCFRPCNFPPSなどの新たな素材の実用化に向けた研究開発が進む。こんな変化、過去にはあまりありませんでしたからね。ただ、今世紀に入ってからのIT業界では同じような変化がある。そんなところから、どれだけアナロジーを効かせて考えられるかなのかなぁ?一方、こう言う思考を大きく阻害するのが、「思い込み」なんでしょうね。自動車業界は非常に大きい産業なので、この業界のプロはこの業界の「これまでの常識」に縛られやすいような気もします。そこで、自分の思い込みを疑って考える姿勢を持つのは、なかなか難しいのかもしれませんね。世の中の変化が激しくなる現代、自分もこうならないように注意しなければいけないですね。

YouTuberの未来は?
そんな事を改めて思ったのは、実は私自身に「思い込み」があるなぁ、と気が付いたから。皆さんは、YouTuberのポッキーさんてご存知ですか?YouTubeでゲームの実況ですか・・・こんなのいつまでも続かない、早々に廃れる、なんて思っていたのですが、そうでもないんですねぇ。実は、私の息子が大ファン。先日行われたポッキーさんのイベント、ポキプラネットにも行ってきました。(実は、ネットでの予約が出来ず、チケット売買のサイトで定価3500円のものを8000円で私が購入しました。)私が子供の頃は王や長嶋、ビートルズにビリー・ジョエル、ビル・エバンスにマイルス・・・秀でた能力を持って活躍するスターに憧れたものですが・・・YouTubeでゲームの実況中継、誰でもなれるかもしれない、そんなところが魅力なのかなぁ?こういう人物が、ある意味今の子供たちの憧れの対象のひとつなんですね。そして、これは簡単に廃れない。やっぱり、思い込みを排除するのは難しいですね。
ポキプラネット
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Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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