皆さんは、モレラートと言うブランドの時計バンドをご存知ですか?日本では、株式会社シンシアーと言う会社が総代理店となって小売店やネットで販売されています。このシンシアーの社長の山西さんとは、知り合ってもう10年ぐらい。山西さんは、まだ大学生の時にシンシアーを創業したお父様が亡くなられ、お父様の会社を何とか残したい、成長させたいと考えてこの会社を引き継いだとても男気のある素敵な方です。そんな山西さんの力に少しでもなれたらと、私も及ばずながらサポートさせて頂いています。その山西さんと、先週久しぶりに食事をしました。(何だか結構飲んだ時の話ばかり書いている気がしますが、飲んでばかりいるわけではないんですよ。)今回は、その山西さんと食事をしながら話した事、そこから考えた事を書きますね。

喜んでくれる人の笑顔を考よう
モレラートはあまり知名度は高くないブランドですが、このところネットでの露出も上げ、ビジネスは順調だと言う事です。そのような状況を伺い、今後どんな計画でビジネスを進めようとしてるのか聞いてみると、山西さんがこんな事を仰いました。
「昨年、東日本大震災が起こりましたよね。困っている人が沢山います。そのような状況下で、生活必需品でない時計バンドのようなファッションビジネスが伸びているのは、何だか申し訳ないような気がして。日本の景気は、世界情勢などを見ているとこれからも格段に良くなると言う事はないと思うんです。多くの方々が生活する事に一生懸命になっている中、私がやっているようなビジネスをどう考えるべきか悩んでしまうんですよね。」
いやぁ、素晴らしい!山西さんのビジネスは、これまでずっと順風満帆だったわけではありません。伸び悩み、なかなか販路も広げられずにとても苦労された時もあります。そのビジネスがやっと軌道に乗りかけて来た時に、それを手放しで喜ばない。日本社会の状況も考え、自分のビジネスがどのような意味を持つのか考えている。この姿勢は素晴らしいと思います。世の中で何か大きな惨事などが起こった時、趣味嗜好にお金を使うのは良くない。自粛すべき。このような常識から考えると、ファッションなどの嗜好品ビジネスや娯楽などのレジャービジネスなどが震災後に伸びるのは後ろめたいと感じるのは無理のない事でしょう。もし皆さんが山西さんのような立場だったら、どう考えますか?
私は、こう言う事を考えるためには、そもそも「何のためにこのビジネス・仕事をしているか」と言う原点に立ち戻る事が重要だと思っています。そこで、山西さんに「なんで、今の仕事をしているんですっけ?」と聞くと、
「それはやっぱりお客様の笑顔ですよね。なかなか時計バンドまで拘らない方も多いですが、『こう言うバンドが欲しかった』と言う方のご要望にお応え出来た時、それが一番嬉しいですからね。」
と言うような事を仰いました。素晴らしい!こう言う考えでやっているのであれば、上記のような事で悩みすぎる必要はないと私は思います。世の中が暗い時に必要なものは、人の笑顔、元気ではないでしょうか?山西さんのような方々は、そこに応えようとしている。生活が苦しい時でも、ちょっとしたおしゃれが出来たらそれだけでとても嬉しく感じる人は沢山いると思います。ちょっとした息抜きをできれば、それで元気になる人も沢山いると思います。勿論、過度な贅沢などは控えるべきでしょうが、適度な遊びが人には必要です。そう言う事に応えるビジネスは、どのような時にも必要だと思います。世の中、多種多様なビジネスがありますが、基本的にはどんな時にも不要なビジネスなどないと私は思います。要は、何のためにそのビジネスをやっているかが大事なのです。特に、世の中が良くない時にはこれが問われる。山西さんには、是非お客様の笑顔を思い浮かべて頑張って欲しいと伝えました。皆さんも、今後のために今一度原点に戻って、「自分は何のためにこの仕事をしてるんだっけ?」と考えてみては如何でしょうか?

大事なのは、「どう役に立ちたいか」
このような事を考える時に注意すべきと私が思う事を、最後にちょっと書いておきますね。それは、「自分の仕事って何の役に立っているんだろう?」なんて考え方はしない方が良いと言う事です。「何の役に立っているか?」は、評価する人によって答えが違います。客観的にこれを評価しようとしても、それはなかなか難しい。結局は、主観が出てくる。そうであれば、「自分は何の役に立ちたいか、どう役に立ちたいか」を考えた方が良いですよね。その上で、「本当にそれが実現できているか?十分でないとしたら、何が足りないのか、どうすればよいか?」と言った事を考えるのが建設的です。そう考えても、じゃ実際に出来るかと言えば、勿論簡単ではない。しかし、こう言う事を考えていなければ、そもそもの目的に辿り着けるわけないですよね。是非、皆さんもこんな風に考えてみては如何でしょうか?

さて、最後にちょっとプライベートなメッセージを。山西さん、今年はビジネスばかりでなく、プライベートも頑張って下さいね!