井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2009年04月

言葉に責任を持つ

先週、SMAPの草磲剛さんが公然わいせつ容疑で逮捕されたことは、皆さんご存知ですよね。酔っ払って羽目を外してしまい、翌日目を覚ましてから色々と反省した経験はこのブログの読者にもいらっしゃると思います。(勿論、私も例外ではありません。)全国区のタレントさんだけに、ここまでの騒動になってしまうのはやはり多少気の毒に思わざるを得ません。(周囲に対してかけた迷惑に関しては、当然反省していただかなければならないですが。)一方、この件に関し鳩山邦夫総務相が「最低の人間」と発言したことも、多くの物議をかもしていますね。鳩山氏の事務所にも相当の抗議電話があったそうですが、鳩山氏のサイトにも多くの抗議や非難のコメントが寄せられているようです。麻薬でもやっていたのであれば分かりますが、34歳の青年が酔っ払って醜態をさらしただけですからね。皆さんは、どう思われましたか?


発言力のある人・機関は責任を持って言葉を発しているだろうか?

今回の鳩山大臣だけでなく、麻生総理を始め多くの政治家の問題のある発言は最近枚挙に暇がないですね。一国民としては、このような方々に日本の政治を任せていることを非常に不安に思います。しかし、政治家ばかりでなく、定評のあるビジネス誌や新聞を読んでいても、記者や評論家の方々にもっと言葉に責任を持って欲しいと感じることが多々あります。例えば、昨年のサブプライム問題以降で良く目にするようになった内容があります。所謂「米国流経営の限界」とか「米国流経営の弊害」と言った内容の記事です。何流であれ、基本的には一つの経営手法ですから、その経営手法を理解し、自社の状況に合う形にして導入しなければなかなか上手くいくはずがありません。それを、一刀両断に「米国かぶれが悪い」などと言った稚拙な表現で論理展開している記事などを目にすると、さすがに目を覆いたくなります。しかも、つい1,2年前には、現在批判している米国流経営手法を導入した企業を、先端の取組みを行っている優良企業のように書いていたにも拘らず。また、その時々の実績に基づき、簡単に評価を上げたり、下げたりしている記事もありますね。例えば、最近の勝ち組の代表例となっているユニクロに関して。業績が良いだけに、最近は良い内容の記事しか目にしませんね。しかし、2001年のピーク後、更には経営陣の刷新などがあった頃には、同じメディアで「ユニクロの限界」と言った論調の記事を多く目にしました。このような事象をみていると、定評のあるビジネス誌や新聞の記者の方々には、読む人への影響も考えて、もう少し言葉を選び、内容にも責任を持って記事を書いてもらいたいものだと思います。(現在の事実に誤りがないという責任は多くの場合とっておられるとは思いますが。)一方で、読者の我々は、そのような記事などを鵜呑みにするのではなく、自分なりの解釈をして読む必要があると言うことになりますが。


ビジネスリーダーとしての言葉に対する責任とは

では、私達個々人はどうでしょうか?自分が発した言葉に責任を持っているでしょうか?難しいですよね。私自身、振り返ってみると多々反省すべきことがあります。そのような反省に基づき、特に会社としての方向性を出すときや、社員を巻き込んで何かを行うような時には、以下のことを心がけて「言葉に対して責任を持つ」と言うこと私自身実践するようにしています。

・言葉を発する前に、その内容を自分なりに徹底的に考える
・話す相手のスキルや現在の状況、私の言葉を聞いた時にどう考え、感じるかを考え、適切な言葉とタイミングを選ぶ
・話したことが実践できるように、周囲を巻き込みながら必ず自分なりのアクションを取る
・実践できなかった場合は、何が悪かったのかを謙虚に反省し、謝らなければならないことは素直に謝り、反省に基づき次のアクションを考える

偉そうに書いていますが、これが実行できているわけでは勿論ありません。分かっていても、なかなか出来ない。常に「心がけている」だけです。しかし、最後の「実践できなかったときの謙虚な反省」と「謝らなければならないときは素直に謝る」は必ず実行しています。これは、曲りなりにもビジネスを司る者としては、必須のことだと思いますので。
皆さんは、如何思われましたか?皆さんのお考えや実践していることなど、是非コメントして下さい。

ちなみに、私は草磲剛さんは好感の持てるタレントさんだと思っています。ユーモアーのセンスもあるし、国際的な視野も持とうとしているし。是非、できるだけ早いタレント活動の再開を期待しています。

最後に、お知らせと告知です。

4月15日に、東京商工会議所の渋谷支部で「 〜社長の思いは伝わっていますか?〜社員の日々の行動を変えるだけで会社は伸びる!!」と題してセミナーを行ったのですが、50名定員のところ130名もの方の応募を頂き、大勢の方にお断りをすることになってしまいました。大変申し訳ありませんでした。(質問などございましたら、お気軽にお問合せ下さい。)

また、同じく東京商工会議所で6月26日に「実務に活かす経営戦略講座」と題したセミナーも実施しますので、宜しければご参加下さい。

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ITと上手く付き合ってますか?

先週新聞を読んでいていくつか気になった記事があるのですが、その一つにユニクロが中国でネットを活用してビジネス展開を図ると言う記事がありました。中国の電子商取引大手Alibabaが運営するショッピングサイトTAOBAOと提携してオンラインショップを中国で展開すると言う内容です。一勝九敗の柳井さん流のように見えるのですが、これまでの試行錯誤でやっと活路の見えてきた中国から東南アジアでのユニクロの事業展開を、一気に加速するために行われているのではないかと勝手に思っています。中国ばかりでなく、タイやインドネシア、ベトナムなど非常に広いマーケットにビジネス展開する上で、ブランド浸透とマーケット調査の両方を兼ねた打ち手としては、なかなか良いやり方なのではないでしょうか。


ユニクロはどのような取組みをしているのだろうか?(仮説)

こういう記事を読むと、裏ではどのようなシステムを作っているのか、どれぐらいのコストをかけているのだろうか、と言った事を考えたくなりますよね。以下は、私の勝手な仮説ですが、恐らくユニクロは今回の手法が上手くいけば、他のブランドが浸透していない国でも同様の手法を取って行こうと考えているのではないかと思います。そうすると、他国の様々なサイトとコストレス(コストを出来るだけかけずに)、工数レス(出来るだけ工数をかけずに)でスピィーディーにシステム連携できる仕組みを作っているのではないかと思います。つまり、最近色々と語られているSOAのような思想に基づいたシステムを構築し、システムの二重三重開発を極力行わずに他サイトでもサービスを展開することが出来るようにしているのではないかと言う事です。2000年ぐらいまでのユニクロをみていると、柳井さんはあまりITには強くないのではないかと言う印象を持っていたのですが、最近の店舗展開と品揃えや様々なマーケティングの賞を獲得したユニクロックなどの活動を見ていると、恐らくユニクロではこれぐらいのことはやっているのではないかと、個人的に見ています。


ITを武器として活用する

このような内容を書いていると、私がITが大好きで、ビジネスを考える際に常にITを前提に話をするように見えるかもしれませんが、全くそういう人間ではありません。例えば、企業内の知を共有しようとナレッジマネジメントなどといわれるシステムがありますが、勿論そのようなシステムを作ることを否定するわけではありませんが、このようなことは誰がどのようなことを出来るのかを知っていて、その方に直接相談できる人的ネットワークと人間力の方がずっと効果的・効率的である場合も多々あると思っています。しかし、一方でITが有効に使えるところがあるのも事実です。そのようなところでは、様々なITの進化を最大限享受してITを活用すべきだと思っています。例えばですが、これも先週の記事でNTTドコモが2010年に携帯で簡単に送金が出来るサービスを開始すると発表がありました。これは、金融の規制緩和と言う政治的な変化に加え、携帯のブロードバンド化とセキュリティの向上と言う技術の変化に基づくサービスですね。このサービスでは、相手の携帯番号を知っているだけでお金を送金できるようになるそうです。また、サイト上での買い物も含めた決済も相手にカード番号を教えずに出来るようになるそうです。携帯電話は、まさに個々人が持ち歩けるパーソナルATMになっていくようですね。(振り込め詐欺などへの対策も必要になると思いますが。)このような新たなサービスを自社のビジネスにどう組み入れることが可能かを今から考えておくと、実際にサービスが始まった際には何か新しいビジネスを作ることができるかもしれませんね。このように日々刻々と進化していくITを上手く武器として活用できれば、自分達のビジネスをより効果的・効率的にできる可能性があるのではないでしょうか。


ITのパラダイムシフトに対するアンテナを立てる

「ITを武器として活用する」と言うのは、言うのは簡単ですが実行するのは実は結構難しいですよね。まず教科書的に言うと、当然のことながら我々はITのパラダイムシフトに対するアンテナを立てておかなければならないということでしょうか。自社のシステムがどうなっているか、どのようなITの人材がいるかと言うことは当たり前ですが、それに加えて
・どのような技術的な変化が起こっているのか、起こるのか
・その技術は、どのようなビジネス領域で、どう使えるのか
・その技術を自社で取り入れることが出来るのか
・どれぐらいのコストと開発期間がかかるのか
と言った切り口で、ITを見て考え続ける事が必要になると思います。しかし、ITと言っても範囲が広く、技術も多岐に渡っています。これを、全て押さえるなんて不可能ですね。そうすると、やはり自分が何か注目した技術を中心に、他の技術に関してもある程度情報を押さえておくと言うことになるでしょうか。私が、最近注目しているのは、クラウドコンピューティングと言う技術です。(用語解説に私の会社の有江君が書いているIT四コマ漫画を張っておきます。難しいIT用語を出来るだけわかり易く解説しているサイトですので、宜しければ今後も活用して下さい。)この技術は、今後様々なビジネスソリューションの一部として活用できると思い、ITコンサルのメンバーに頼んで他社の方と勉強会を実施すると同時に、自社でもこの技術の代表格であるGoogleAppsなどをシステム基盤として利用して試行錯誤しています。
私もそうなのですが、戦略や業務を考えることを主業務としている人間には、ITは結構敷居が高いですね。特に、英語3文字の略語が多いこと、多いこと。何が何やら良く分からないことが多いのですが、そうとばかりも言っていられないのでそれなりの努力をしています。皆さんも、周りの人とも協力してITに対しても目を向けて言っては如何でしょうか?もう直ぐゴールデンウィークですね。ある程度の時間をとらないとキャッチアップできないことに取り組んでみるには、良い機会かもしれませんよ。

最後に、読んで頂いている方にちょっとお願いがあります。
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色々な方のブログがランキングされているので、何か面白いブログが見つかるかもしれませんよ。時間のある方は、他の人のブログも見て下さい。

「想い」あれば・・・

皆さんは、行きつけのお店ってありますか?私もいくつか顔なじみにさせてもらっているお店があるのですが、そういうお店はくつろいで食事やお酒を楽しめるのでとてもありがたいですよね。そのような私の好きなお店の一つに銀座のとあるバーがあります。カウンター席が8席ほどの小さなお店で、薄暗い店内にジャズやクラシックが流れ、お酒とシガーを楽しむお店です。お酒は、通常のカクテルはもちろんのこと、フレッシュフルーツを使ったカクテル、オーナー兼マスターが自分のこだわりで仕入れているコニャックやシングルモルトなどなどの素敵なラインナップが揃っています。そのバーに先日お邪魔したのですが、その時に「景気はどう?」と聞いてみました。このような景気で、銀座の色々なお店もだいぶ悪くなっていると聞いていたのですが、そのオーナー兼マスターはいつもの丁寧かつ和やかな口調で「別に変わらないですよ。」と、いとも簡単に答えておられました。やはり、お客様をしっかり掴んでいる店は、このような景気にもあまり左右されないのだなぁと感心しました。このオーナー兼マスターがとても「いい男」なので、今日はその方の話を紹介しますね。


自分のビジネスへの「想い」

この方と出会ったのは、もう10年ぐらい前のことでしょうか。彼がまだ20半ばで、赤坂のバーで雇われ店長をしていたときの事です。バーの入り口に小さな黒板が置いてあり、「今日のお勧め」としてフレッシュフルーツを使ったカクテル数種が手書きで書いてありました。ふと気になって立ち寄ってみると、とても雰囲気の良いお店で美味しいカクテルを出してくださったので、それから何度か立ち寄るようになりました。とても腕が良いので、何度かお邪魔した時にいつからバーテンダーをやっておられるのか、どうやって腕を磨いたのかなど聞いてみると、当然の事ながら自分で勉強してバーテンダーなどの大会にも出場し、20代前半で殆どの賞を獲得されたとの事。しかし、その時には既にもうそのような大会には一切出なくなったと言われるのでその理由を尋ねると、「ああいう大会は大会で良いと思うんですけど、あれは見せる酒なんですよね。僕は、お酒は飲んで楽しむものだと思うんです。僕は、色々なお客様にその日の気分や状況に合ったお酒を出して、お客様に本当にお酒とその時を楽しんで欲しいんですよね。」と話してくれました。その自分の「想い」を実現するために、5年ほど前に独立して作ったのが今の銀座のお店です。


「想い」に裏打ちされた「こだわり」

このような強い「想い」を持って作ったお店だけに、随所にマスターの「こだわり」が出ています。薄暗い照明に照らし出されるカウンターは分厚い一枚板。カウンターの内側にはとても大きな板戸の棚があり、開けて頂くと中には様々なお酒が数百本並んでいます。バーですから、当然のことながらお酒にこだわって仕入れています。忘れられない話があるのですが、お店を出して2、3ヶ月が過ぎたときのこと。マスターから、「井上さん、今月も赤なんですよ。どうしましょう?」と、相談されたことがあります。その時に、「売上以上に仕入てるでしょ?」
と笑いながら聞いてみると、「えっ、何で分かるんですか?」なんて聞き返されました。この経営感覚ではまずと思うのですが、お客様に喜んで頂けるお酒を常に用意しようと品揃えされていらっしゃいます。そのお酒を頂くときのつまみも「こだわり」があります。飲むお酒に合わせてスウィーツやチーズなどを出してくださるのですが、それが絶妙で面白くて美味しい。例えば、チーズを出してくれるときも、同じチーズの1年、2年、3年熟成を出してくださって、熟成による味比べもできる。私が冬に楽しみにしているのは、マロングラッセの食べ比べ。日本、イタリア、フランスなどのマロングラッセを味比べしながら、お酒を楽しめます。また、シガーにも「こだわり」があり、シガーボックスにマスターお気に入りのシガーが用意されています。このつまみとシガーのこだわりには共通点があるのですが、言うまでもなく「どれも飲むお酒を引き立てる」もの、と言うことです。マスターが、お客様が飲むお酒に合わせて最適なものを進めてくれるので、私は常に安心して色々なものを味わわせて頂いています。

こういう時だからこそ 「想い」と「こだわり」を大切に

これまでになく悪化している昨今の経営環境下では、実績が悪くなると市場に受け入れられるこれまでと違う何か新しいものがないかと目が行きがちな企業もあると思います。それが、全くダメだという気は勿論ありません。しかし、こういう時だからこそ、自分達がビジネスを作ってきた「想い」や「こだわり」を大切にし、これを軸にビジネスを磨き上げることも大事なのではないかと、この店に立ち寄って思いました。これまでに作り上げてきたものですから、そこには自分達の強みがあり、それを磨き上げることが他社との違いに繋がることも多々あると思います。皆さんも、是非そういう観点から皆さんのビジネスを見直してみては如何でしょうか?


ちなみに、このマスターは現在銀座でバーを2店舗経営しており、両店ともこの不況の影響を殆ど受けていません。私がこの店に寄ったときは、スターターはジントニックです。その次に、マスターお勧めのコニャックかシングルモルトを飲み、最後はブラディーメアリーで締めくくると言う飲み方が定番です。実は、飲む方にも好みとこだわりがあったりしますね。しかし、この2つのカクテルは絶妙ですよ。他では、絶対に飲めません。是非お試しあれと言いたいところなのですが、お店はお伝えしないでおこうと思います。だって、私の憩いの一時を過ごす素敵な空間ですから、混雑したらいやですからね。どうしても教えて欲しいと言う方は、個別に連絡を下さい。頂いたら・・・考えます。

備えていますか?

皆さんは、「グローバルニッチトップ」と言う言葉をご存知ですか?日東電工と言う企業が作った造語です。この企業は生産財メーカーで非常に強い会社なのですが、このポリシーに基づいて戦略を策定して成長してきた非常に強い会社です。この環境下ですから、さすがに昨年の10月からの業績は振るいませんが、先週の日経ビジネスの特集「イノベーション力」の評価で21位にランクされていました。このグローバルニッチトップと言う言葉も、外人が最初に聞いた時にはかなり違和感を持たれたそうですが、今では日東電工の代名詞になるほど認知され、今では外人も企業のあり方を上手く表現していると評価しているとの事です。この企業は、以前ある生産財メーカーのお客様の戦略立案のプロジェクトで、ベンチマーク企業として色々調査をしたことがあるので、本に書いていないことを少し紹介しますね。


三新活動で継続的に新製品を世に出す

安定した成長を継続させることは、とても難しいことですよね。日東電工では、1960年代から続いている「三新活動」でこれを実現してきています。この三新とは、新製品の開発」「新用途の開拓」「新需要の創造」の三つの「新」をとって名付けられたものです。この活動の基本方針は至ってシンプルで、グローバルに市場があることと、市場規模が小さくても良いのでトップシェアを取れることの二点です。この視点から常にイノベーションを作り、新たな製品を世の中に出し続けているわけです。3Mの30%ルールもとても有名ですが、日東電工はこれを超える売上の割合を過去3年以内に発売した製品で実現することを目標としています。どれぐらいの割合だと思いますか?今回も、文末に書いておきますね。

しかし、何故このような活動が実践できるのでしょう?皆さんは、どう思われますか?そのヒントが、お客様密着型のビジネスの作り方にあるようです。日東電工は、常に重要なお客様の工場に近いところに工場を作ってきています。そして、製販が一体となりお客様のニーズを聞き出し、そのニーズにどう応えるかを考えて製品化に取り組んでいます。日東電工のお客様先に営業に行ったある会社の担当が、「まず日東電工さんに行って話を聞いてきてもらえないか」と門前払いされたと言う逸話もあるぐらい、お客様と密着してビジネスを行っているそうです。自社製品をお客様がどう使っているか、そこにどのようなニーズがあるかを考え、そこに自社の技術も一体となって製品開発をして行く。そうすることで、所謂「三新」が実現できているようです。


備えある心

お客様密着型と言ってしまえばそれまでですが、これを実現するのは実は非常に難しいですよね。日東電工の社員は、どのような心構えでビジネスに取り組んでいるのでしょうか?それを過去の経営者が端的に表現していました。それは、「備えある心に、偶然の力が味方する」という言葉です。非常に上手い、含蓄のある言葉だと思います。どういうことか説明しますね。何かに成功した人に成功の理由を聞くと、「偶然ですよ」なんて謙遜して言う方がいらっしゃいます。しかし、その方が成功したチャンス、つまり環境の変化は殆どの人に同じように訪れている。そのチャンスを掴むことができるのは、現在の環境と今後の変化を常に考え、その変化が起こったらどうなるか、そこでどのようなことをすべきかを用意できている人、更にそこで勇気を持って行動できる人だということです。普段から考えているから、偶然起こる環境変化にタイムリーに対応できる。だから成功する。こういうことを端的に説明し、社員に行動のベクトルを作っていく経営者がいたからこそ、今の日東電工があるのだと思います。(このような活動を続けるための組織や各種制度の継続的な改善、更には新たな投資を実行してきた経営者と社員の力が大きく貢献してきていることは言うまでもありません。)


今後の環境変化を考えイノベーションを起こす

このような企業の活動を見ると、やはり現在の激しい環境変化の中でこそ新たなチャンスがあり、それを掴み取る活動を続けようと心が新たになりますね。このチャンスは、全ての人に同じようにあるわけです。企業の枠を超えた協力もしながら、社会に貢献できるようなイノベーションを起こしたいものです。私のブログを読んで頂いている方々とも、是非何か一緒にやりたいですね。

日東電工の新製品売上の割合:目標はなんと50%です。発売から3年以内の製品でこれだけの売上比率を作れるのは、本当にすごいことですね。しかも、生産財マーケットで。
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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