井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2010年05月

新鮮な感動

先週末、久しぶりに新鮮な感動を覚えました。それは、先週末に発売されたiPadを実際に自分で触ってみた時の事です。お客様の中のお一方が、発売当日実に持参されていましたので触らせて頂きました。(この方、US出張時に購入されたと言うことで、結構使い込んでいて、ご自分の使い方を説明して見せてくれたのもとても良かったと思います。)
思っていたよりも見易い、使い易い!Webもメールもサクサク使え、ドキュメントの整理も簡単。ドキュメントを整理するホルダーが、本棚になっているのも分かり易い。(この辺は、流石Appleと言った感じ。Macからの流れで、ユーザーインターフェースはとても良いですね。)ドキュメントのページをめくる時は、本当に紙をめくっている感覚でページを移動する事ができます。また、手書きでメモも簡単に作成できる。こうなると、ビジネスマンにとっては外出する時iPadだけ持っていれば本当に十分。新聞や雑誌、資料もファイルで保存しておけば、いつでもどこでもみる事ができるし、会議中のメモも手書きで簡単に取れる。そして、とても大事な事ですが、使い易い。いやぁ、本当に久しぶりに感動しました。
当然のことながら、私もiPadは必ず買おうと思ったのですが、それ以外に2つ考えた事があるので、皆さんにお伝えしますね。


体験してもらう事が大事

まず一つ目は、マーケティング的な事ですが、やはり買手にもののよさを実感してもらうには、体験してもらう事が非常に重要だと言うことを再認識したと言う事です。私自身、そもそもiPadには興味を持っていました。以前のブログでも何度か情報を書いているように、スペックなどはそれなりに知っていました。しかし、実際に触れてみると、頭で描いていた時とはまるで違う印象を持ちました。iPhoneも画面を手で触ることで色々な操作が出来ますが、iPadぐらい画面が大きくなるとその使いやすさは格段に上がる。更に、見易さ。この大きさなら、新聞や雑誌などを読むのに利用しても全く問題ない。(私の年になってくると、だんだん老眼が進んできて、小さい文字を読むのはちょっと苦労するんですよ。)手書きも本当にスムーズ。これは、実際に触ってみて、体験しないと分からない。今後、appleはこのような活動をどう行っていくのでしょうね。特に、高齢者やITリテラシーが低い方々にどうやって体験してもらうかは、マーケティング上非常に重要に思えます。このような方々は、なかなか自分からITの新しいツールを使わないですからね。また、これからiPadがヒットすれば、同じような商品が数多く出てきて、更に日本のマーケットでは、日本人の嗜好に合うように細かな機能を付けてくるでしょう。(日本のメーカーは、そういうところはとても得意ですから。)iPadが電子書籍としてもマーケットを席巻するためにどのようなマーケティング活動を行っていくか、非常に興味深いですね。


どんな新しいビジネスが出来ていくのだろう?

もう一つは、この画期的な端末を使って、どのようなビジネスが今後生まれてくるのだろう、と言う事です。iPadを持って来てくださった方が面白い事を言っていました。
「当社の社員で、日経や日経ビジネスを購読している人は、とっととiPadを買った方が良いんですよ。当社では、日経も日経ビジネスも会社の契約でWebで読めるようになっているんですから。iPadで読むようにすれば、1年で簡単に元が取れますよね。」
その通りですね。そうすると、色々な雑誌などとのバンドル販売がビジネスモデルとして考えられますね。更に、その契約で購入した方は、その出版社の他の雑誌記事などを、個別に記事ベースで低料金で買えるようにしたら・・・出版界のペーパーレスビジネスモデルを促進するようなことも可能かもしれませんね。
また、いつでも、どこでも、見易く使い易い環境で動画も音声も、そしてドキュメントも使う事ができ、更にそこに通信が付いている。こうなると、ビジネスユースでは様々な新しいサービスが考えられそうですね。私自身も、退任した企業の経営者、役員の方々の生声をこれからのビジネスユーザーに伝え、議論することで、「腹を括ってビジネスに臨む」方々を増やしたいと思って株式会社シンスターを一昨年設立しました。私のビジネスでも、上手く活用することで新たなビジネスが作れるのではないかと考えています。そんな話を、私と一緒に仕事をしている寺西にしたところ、
「それもあるけど、iPadのキャリングケースなんかが最初にビジネスとしてありそうですね。」と話してくれました。
iPadは、確かに見易く使い易いのですが、電車の中で立って手に持ち、新聞を読むにはちょっと重いと私が感じたので、その話をすると、
「簡単に首から掛けられて、どこでも重さの負担を感じずに読めるようなキャリングケースがあると良いですね。」とアイデアを出してくれたわけです。確かに、見た目もスマートで格好良く、普段は鞄のように肩から掛け、ちょっと細工することで必要に応じて首から掛けて使える、そんなキャリングケースを出せば、すぐ人気商品になるかもしれませんね。

皆さんは、どう思われますか?アイデアのある方は、是非コメント下さい。また、一緒にビジネスを考え、可能であれば実行しようと言う方がいらっしゃれば、気軽に連絡して下さいね。何か、面白い事を一緒にやりましょう。

日本社会は極端に走りすぎている?

最近、色々な方とビジネスの話をしていると、半年前に比べるとかなり良い話が聞けることが多くなってきました。「やっと、日本社会の景気も良くなってきたなっぁ。」などと思っていたのですが、ここ数日また不安材料も増えてきましたね。グローバルでは、ギリシャの問題に端を発するドイツの「空売り規制」が世界的な同時株安を引き起こしたりタイのバンコクでは暴動が激化して繁華街の大型商業施設が放火されるなどの大きな被害が生じています。日本では、宮崎で起こっている口蹄疫の問題。日本全国のブランド牛にも影響が及ぶ話になってきています。折角回復しつつあるように見える経済に、冷や水を浴びせかける問題にまで発展しなければ良いのですが・・・企業としては、最近はあまり議論されなくなった「2番底」も含め、変化に対応できる準備が必要ですね。
但し、その対応策もあまり極端に走り過ぎないように注意する必要もあると思います。嬉しい悲鳴なのかもしれませんが、最近景気回復基調で業績が戻ってきている製造業では、人員が不足して生産が間に合わないと言う状況も出てきているところもあるようです。解雇した人員から再雇用を進めると言う活動もされているようですが、一旦失った人材はそう簡単には戻ってこないケースも多々あります。そうなると、実はこれまで蓄積してきた技術力の流出にも繋がってしまう場合もある。先も睨んだ対応(難しいですが)を考える必要がありますね。

ま、何故こんな事を考えているかと言うと、先週の金曜日の夜に諸先輩方と食事をし、「日本社会は極端に走りすぎる局面が結構ある」などと言う話になったからです。発端は、カウンセリング等を行っているある先輩のお話からでした。
「今度、社会人の健康診断の項目の一つにうつ病が追加されるのを知ってる?こんなことしたら、またうつ病の人が増え、日本の医療費がまた上がると言う大きな問題を引き起こすぞ。」と言うお話から始まり、
・心療医にも、うつ病の気があると言って来る患者をうつ病、自律神経失
 調症などと簡単に診断を下して薬を出す人がいる。心療医もビジネスだ
 から仕方がない面も多少あるかもしれないが、その裏には医薬業界の
 大きなビジネスも動いていて、その流れがこのような現象を助長する。
・薬には、副作用があり、その問題が最近注目されている。抗うつ病の薬
 には、「そう」の時に飲み続けると大きな問題を引き起こす症例が出て
 いる。
・最近の自殺者の増加傾向から考えると、ビジネスの現場でうつ病になる
 人への対応を真剣に考えないといけないものの、マスコミがあまりにも
 騒ぎすぎるので、個人や会社が意識しすぎて過剰な反応をしている側
 面もある。原因は職場の現場にあるのだから、本来は症状が軽い時に
 現場を含めてどう対応が最も大事。
・しかしながら、うつ病の人に「頑張れ」とは言ってはいけないなどと指導さ
 れるから、現場の上司もどう対応して良いか分からない。そうこうしてい
 るうちに、自分がうつ病である事を過剰に意識し、症状が重くなったり、
 副作用で他の症状を起こしたりと言うことが起こっている。
等と言う話をしました。ビジネスマンのうつ病に関しては、上記の「現場での対応」が最も大事だと思うのですが、それ以外に気になるのは「マスコミなどが煽ることで日本社会が極端に走ることが結構あるのでは」、と言う事です。ある側面から見るとこう言うことが多いのではないかと思ったので、私がこの週末にちょっと考えた事を書きますね。少し乱暴な書き方をするので、異論反論は勿論多々あることだと思いますが、一つの考え方として皆さんも考えてみて下さい。


うつ病患者が増える一つの理由(上記の例の続き)

恐らくうつの症状、会社に行きたくないなどと言うことは、実は昔からあること。しかし、昔はそんなこと言って会社に行かなかったら大変な問題が起きる。そこで、多少自分に鞭打って会社に行くと、周りが元気の無い人を見て気遣ってくれる職場が多かった。その中で、自然に治癒していた。しかし、今は「うつ病」は立派な病気。ちょっとそんな気になったら、すぐ病院に行くように勧められる。マスコミも、そういう報道をどんどん流す。心療医は、すぐに「うつ病」の診断を下して薬を出し、本人がうつ病である自覚を持ち気が重くなる。病は気からと言う側面もあり、病気だと診断されて症状が悪くなると同時に、周囲の対応も腫れ物を触るようになる。それが、更に症状を悪化させている側面があるのではないか?


食の安全・安心

日本は、世界一の長寿国。現在、元気なアクティブシニアは、現在問題視されている農薬などを使った野菜を食べてきた世代。そう考えると、農薬は使わないに越したことはないが、完全な悪でもなんでもない。正しく使うことで、生産性も上がる。しかし、ここ数年、幾つかの事故などを基に食の安全・安心をマスコミが物凄く煽った。その結果、農薬を出来るだけ使わないように、更にはその状況がトレースできるようにしないと売れなくなってきている。勿論、企業はウソをついてはいけないし、問合せがあったら調べて答えなければいけないが、瞬時に全ての情報をトレースできないといけないのだろうか?そもそも、農薬を「悪」のように言うことが正しいのだろうか?健康に答えるとは、どういうことなのだろうか?その本質を考えずに、安易に減農薬・無農薬などに走りすぎ、生産者・小売の生産性を過度に落としているという側面があるのではないか?


社会常識のない若者が増える

体罰は、基本的には良くない。それは、誰もが認めること。しかし、子供は時に体罰も必要。社会常識がなく、それを身をもって教える必要がある時があるから。但し、行き過ぎた体罰は完全にNG。その加減が出来るのが大人、更には教育者。しかし、現在は体罰は全面的に禁止となっている。色々な事件があったが、そこをマスコミが喧伝しすぎたこともこの結果を生んだ一つの原因。体罰が禁止となると、言っても聞かない子供の対応がとても難しくなる。そのような子供がいると、教師は安易に子供の立場に下りて、子供が友達感覚で話すことができる「先輩」に近くなっていく場合がある。その結果、子供は先生に払うべき敬意も払わず、社会の力関係も学ばず学校を卒業してくることになるケースがある。そのような事が増えているため、会社の上司や先輩、時にはお客様に「ため口」を使う若者が増えているのでは?


左脳偏重

90年代のバブル崩壊、その後の失われた20年の間に「論理思考」の重要性が喧伝された。個人の論理思考力、理屈を考えることが過度に重視された結果、相手の感情を軽んじる傾向が強まった。勿論、全く理屈のないことに人は納得しない。しかし、理屈が正しければ人がついてくるわけではない。周囲の人がどのように考えているか、言われたら何を感じるかに思いを馳せずに、理屈だけで何かを通そうとしても上手く行かないことが多々ある。しかし、この「超成熟」と言われる日本社会でビジネスを成功に導くには論理思考が重要だという事が過度に喧伝されたため、左脳偏重になりすぎてしまい、周囲を巻き込めない、あるいは周囲と上手く付き合えないビジネスマンが増えているのではないだろうか?

如何でしょう?ある側面を捉えただけの考えなので、「粗い」と言うご指摘も多々あると思います。しかし、このような極端に走りすぎる事が増えているように思えてならないのです。色々な事情の裏には、政治やビジネスがある。その流れも踏まえて、マスコミがある側面だけを無責任に喧伝する。その結果、日本社会が極端に走ってしまい、色々な副作用を生み出していることがあるのではないでしょうか?
一方、これとは逆の事を考えさせられたこともあります。土曜日にレクサスに行ったのですが、多くのお客様が居て商談をされていました。これは、とても良い事だと思うのですが、トヨタは一連のリコールの流れで、先日基幹車種のLS460のリコールも発表しましたね。しかし、このニュースはそんなに大きくは報じられていないように思います。トヨタを叩こうと思えば、とても大きなミスだと思うのですが。(最近、ステアリングやブレーキなど、車の基幹部分での話が多いのは、本当に重視すべきことと思いますが。)トヨタは、日本の経済界にとって非常に重要な企業。この一連のリコールの事件を乗り切ってもらわなければと私も思いますが、一方で報道が小さすぎる感もあるのですが。何か裏にあるのかぁ、と勘繰りたくなるのは、私の性格でしょうか。皆さんは、どう思われますか?

今回のブログ、反論やお叱りのご意見も多々あると思いますが、皆さんが「何か行き過ぎてるんじゃないのかなぁ?」とか、「極端に走っているなぁ。」と思われている事をご意見として共有できるとうれしいなぁ、等と勝手に思っています。

消え行くもの?

昨日の日経朝刊に、大日本印刷が丸善と図書館向けの「電子書籍貸し出しシステム」サービスを今夏から開始すると言う記事が出ていました。今月末に発売予定のiPadなどのお陰で、電子書籍の普及速度が今後速まることに対応するとの事です。アマゾンのキンドル、auのリズモ(売れていると言う話が聞こえてきませんが・・・)など、電子書籍向けの端末が広まれば、今後本を買ったり、借りたりするのもぐっと利便性が上がるかもしれませんね。電車の中で本や雑誌を読んでいる人の姿を数多く見かけますが、その方々の多くが電子端末で読むようになる、そんな風景ももうすぐなのかも知れません。
但し、今回の話は「図書館向け」のサービスの話し。図書館から本物の本が消えてなくなると言うことはないと思いますが、その数が減っていく・・・そんな風になるのでしょうか?皆さんは、どう思われますか?

大日本印刷と丸善のサービス開始の目的は、書籍の電子化が普及した場合に備えると言うことのようです。本の印刷・販売がビジネスの上非常に重要な両社にとって、そのビジネスモデルが変わっていく可能性が高まっていることに対応しておくと言うのは、至極当たり前の事ですね。事前に準備をし、環境変化に対応できるように施策を打っている両社は、そのような意味からは素晴らしいと思います。ただ、記事を読んでいて少し気になったことがあります。それは、「貸し出し中の本は、返却が済むまで他の人は借りることができない」と言うやり方です。ま、版権を基にビジネスを作っているわけですから、より多くの本(電子化された本のデータ、あるいは閲覧権も含め)を売る仕組みにするのは理解できます。ここで、私が気になるのは、その値段設定をどうするのかなぁ、と言う事です。
理屈としては、製本と本の流通コストがなくなり、システムのコストに変わるわけですから、本を買うよりずっと安くはなると思うのですが、「本当の目的」を押さえて、その目的を達成するためのビジネスモデルの一部として「価格」を考えてもらいたいなぁ、と個人的には思います。(そんなことは、きっと考えて頂けているのだと思いますが。)


紙の本はなくなるのか?

冒頭でもちょっと触れましたが、紙の本は長期的に見たらなくなってしまうのでしょうか?そんなことは、あり得ませんよね。紙の本には紙の本の良さがある。手軽に持ち歩ける、いつでも、どこでも、時間があれば読みたい時に読める。しかし、この良さの多くは新たな媒体でもカバーしている。更に、価格や持ち歩くときの重さ(複数の本を持ち歩くとしたら)などは、新たな媒体の方が本よりも勝る可能性が高い。では、他には本の良さはないのか?読みたいところを開く速さは、検索機能などがあるにしても自分で本を開く方が早い場合もある。線を引いたり、簡単にメモを書き込んだりするのは、どんなに端末に機能を加えても、実際の本を使う方が利便性は高いでしょう。更に、手元で自分が意識して読み返したり、手を動かして線を引いたりメモを書いたりすることで、頭に残ることもあるでしょう。それ以外に、そもそも本の香りや手にした時の感触が好きだと言う個人的な嗜好を持っている方もいる。また、最近はPCなどの影響で老眼になる年齢が低くなっているとも言われていますが、目には本の方が恐らく優しいでしょう。ま、理屈は色々ありますが、要は余程のことがない限り、「紙の本はなくならない」と私は思います。そう考えると、大日本印刷のような印刷・製本をする企業、丸善のような本を販売する企業はどのような事を考え、何をすべきなのでしょう。


本を読む人口を増やす

言うまでもなく、本を読む人の人口が増えれば、実際の本であれ、電子書籍であれ、その製造・流通・販売に携わる方々にとっては嬉しいこと。そう考えると、大日本印刷などが作ろうとするシステムは、利便性を上げると同時に出来るだけ安価にサービスを提供し、より多くの方が本を読む、あるいは本に触れる機会を増やすことを目的にすべきですね。更にはその本を自分で所有したいと思ってくれたら素晴らしい。(その本でなくとも、本を読む習慣がつき、図書館で欲しい本が借りられない場合は自分で買うようになれば良い。)いずれにしても、若者の読書離れなどと言うことが問題視されているわけですから、そのようなトレンドの脅威をしっかりと考え、そこにどのような手を打つかを考えなければいけない。今回の施策も、その一環として考えていくべきですね。そうすると、電子書籍への対応を行う一方、もっと広い意味では本をあまり読まない人、買わない人に本を振り向いてもらう施策も同時に進めていくべきなのでしょう。
ネットの世界では、本を読んだ人たちのコミュニティ、意見交換の場などを作っていく必要がある。更には、本を読むことが楽しい、読む時間を作りたくなるような工夫も必要。図書館で言うのであれば、確かに電子書籍で図書館に行かなくても電子的に借りて読むことが出来るようにするのもいいですが、図書館に行くことで自分なりに色々な本を手にとってさっと見てみることで視野が広がる効果や、思いもよらず面白い、あるいは素敵な本に出合える可能性なども、ちゃんと伝えるべきなのでしょう。このような本の効果ばかりでなく、図書館を居易い、過ごし易い、あるいは行くことでコミュニティが広がる場にするような工夫も、図書館と一緒にしていくべきなのだと思います。図書館だけでなく、「紙の本だからこそ・・・」、と言うことも考え、そこに共鳴する人が増えるような取組みも新たな取組みと平行して進めるべきと思います。


プライベートな話しなのですが、昨晩食事をしながら、久しぶりにアナログのレコードを聞きました。自分が中学生の頃に聞いた懐かしいレコードなど、あの頃が蘇ると同時に、アナログならではの柔らかい音やレコードのジャケットのデザイン(あの大きさが、更に紙が良いなぁ、等と思ったのですが)など、懐かしむと同時に良さを再認識したりしていました。ま、これは趣味嗜好の世界なのですが、上述したように過去のものでも、使う場面や使い方で機能的にも優れていることがあります。ネットなどを介した新たな媒体で生まれ変わるものもありますが、従来通りのものの方が良い場合や、良いと思う人もいます。新たな媒体を好む層、従来通りの媒体を好む層、使い分ける層などのセグメントのニーズを考え、各々の層が広がる取組みは、実は個別ではないように思います。そんな取組みが行われると、過去の、非効率かもしれませんが、良き物も残っていくのではないでしょうか。そんな事を考えたのですが、皆さんはどう思われますか?

アナログ志向

僅か30分の間にダウ平均株価の値動きが1,100ドル超!こんなことが、6日のニューヨーク株式市場で起こりましたね。原因は、誤発注ではないかと推測されているようです。ある金融機関の証券トレーダーが、P&G株の発注単位を「ミリオン(100万)」単位で行うはずが「ビリオン(10億」で行ってしまった可能性があるとの事。(日本でも、2005年にジェイコム株で同じような事件が起こりましたね。)現代の株取引では、「アルゴリズム取引」と呼ばれるコンピューターによる自動取引が多く利用されており、株価が下落したことにより多くのシステムが自動的に売り注文を出したことで株価の下落が加速されたと言われています。その結果、僅か20分で600ドル超も株価が下落。しかしながら、割安感がでると、今度は底値から僅か10分程度で500ドル近く値を戻すと言うジェットコースターのような変動が起こりました。いやぁ、怖いことですねぇ。株式市場と市場参加者が高度なシステムで連携されていることで、このようなこれまでにない株価の変動が起こり、市場参加者に損益が発生する。また、株式市場はグローバルに繋がっているので、当然のことながら他国の市場の株価も、為替も影響を受ける。その結果、株式市場に参加していない企業や個人の損益にも影響を及ぼす。ITの進化は、ビジネスを高度化し、我々の生活の利便性・安全を向上させますが、それと同時に自動化に対するリスクも十分に考慮し、「人間が判断すべきことは何か?」と言う課題を突きつけているように思えます。皆さんは、どう思われますか?


最近では、我々の身の回りの殆どのものにITが利用されています。あらゆる家電製品はITを使うことで多機能化し、家の安全性もオートロックやセキュリティシステムで高まっています。電車や飛行機などの交通機関もITで制御することにより、正確により安全に運行することが可能になっています。もう2年ほど前の事ですが、私が「ここまで便利になったか!」と驚いたのは、レクサスのレーダークルーズです。システムが前の車を自動追尾してくれることで、街中でも高速でも前の車と行き先が同じであれば前の車の動きに合わせて勝手に車がついて行ってくれる。(街中では、急な飛び出しや信号には人間が十分に注意して運転する必要がありますが。)人間がちょっと補助することで、車の運転もかなり自動化が進んでいるのは凄いですよね。もっと大きなシステムでは、地震等の災害対応、国防システムなど、広範にITが導入されて自動化が図られています。確かにより便利に、安全になっている部分もありますが、上述の金融ナットワークの事故等を考えると、どこまでITで制御すべきかは考えてしまいますよね。また、トヨタはITで安全性・利便性を高めている部分もありますが、一方でテストが万全でなかったために事故、リコールを引き起こしてしまっています。(レクサスGX460の「買ってはいけない車」解除)車も含め、人の命に関わるようなところでは、より慎重な検討が必要ですね。


IT(「デジタル」)に対して、人が考える、判断する、実行するような事を「アナログ」と表現しますね。我々の生活の多くの局面は、アナログの対応が求められます。ビジネスでの提案や交渉、家族や友人との会話、どのような局面でも相手の表情やしぐさ、語調、言葉の裏にある真意や感情を汲み取って考えることが求められます。(最近は、ソニーのサイバーショットの「スマイルシャッター機能」富士写真のFinePixの「ペット自動検出」のように、このような領域にもITが入ってきていますが・・・)そもそも、定型化できる領域はデジタルで対応できますが、定型化できないものはアナログで対応しなければならないはず。ITの進化により、これまで以上に定型化できる範囲が広がってきているわけですが、大事なのは定型化できない範囲、つまりアナログで対応しなければならない範囲を明確にすることだと思います。人間だからこそ考えられること、意思決定できることを軸に考え、それをサポートするためにITの進化をどのように享受すべきかを考えるべきですね。そうすれば、否定形のことが起こった時に、如何に早く適切な人にその情報を知らせ、対応を促すかと言う仕組みになる。それでは遅くなるかもしれませんが、本当に大きな被害を起こさずに済むのではないでしょうか。


最近は、目の前にいてもメールで会話をする若者も増えてきているようです。ITを信頼し、ITを最大限に使いこなすのは大事。しかし、そこに慣れすぎて、偏重する、あるいは依存しすぎると、思ってもいなかった事故が起こるかもしれません。ITの有効活用に際して、もう一度「アナログ志向」に立ち返り、人間だからこそ出来る事を見直す必要があるように思います。物事によっては、デジタルを完全に排除するからこそ意味のあること、あるいは長期的にみれば効率が上がることも多々あるように思います。皆さんは、どう思われますか?

明日天気になぁ〜れ!

ゴルフ界では、昨日から今朝にかけ素晴らしいニュースが飛び込んできていますね。まずは、昨日の中日クラウンズでの石川遼選手の逆転優勝。1日のスコアが12バーディー、ノーボギー。これは凄い!世界で行われているゴルフの公式戦では、最小記録になるようですね。12バーディーも凄いですが、これだけバーディーを出しながらボギーがなかったのが素晴らしい。何か、神憑り的な感じがしますね。もう一つは、米女子ゴルフツアーのトレスマリアス選手権での宮里藍選手の優勝です。オチョア選手の引退試合だけに、オチョア選手にも頑張って欲しいと思っていたのですが・・・宮里選手が優勝してくれたのであれば文句なしです。宮里選手は、今期早くも3勝目。ご本人が目指している年間MVPは勿論の事、何だか物凄くブレークしてくれそうな気がしますね。米国に渡って色々な苦労があったようですが、今年は実りの1年になる事を期待しています。


ゴルフ界だけでなく、このGWには明るいニュースが目を引きますね。上海万博が開幕し、「きれい かわいい 気持ち良い」をコンセプトにした日本産業館は3時間待ちの人気のようです。日本古来の文化からアニメやメイド喫茶まで幅広く日本の文化を紹介すると同時に、壁を登る3体のロボットを展示するなど最先端の技術まで紹介しているようです。更に、キッコーマンは日本のしょうゆを広めるために高級懐石料理店も開いているとの事。また、日本館では、バイオリンを弾くロボット、一人乗り電気自動車などハイテクを中心に日本を紹介しているようです。これを期に、中国をはじめとした新興マーケットを中心に幅広く日本の文化と技術が世界に見直され、日本のビジネスのグローバル展開を加速すると良いですね。
その他では、日本企業の2010年3月期の決算発表のニュースでしょうか。5月2日の日経新聞によると、上場企業の3社に1社が危機前の水準を超す好決算を迎えているようです。この好決算は、売上の伸びと言うよりはリストラによるコスト削減が大きく貢献しているようですが、この利益を上手く再投資して多くの企業が成長軌道に乗る事を期待しています。
このような良いニュースの中、かなりイマイチなのは日本の政治のニュースと言ったところでしょうか。個人的には、現政権も他の政党も全く期待が持てないと思っています。この潮目に、日本も政治がより良く機能して磐石な成長軌道を描けると素晴らしいと思うのですが・・・


まぁ、政治は殆ど期待できないので、民間の力で何とかするしかないのでしょうね。今の日本の状況で、皆さんはどのような施策が重要だと思いますか?個々の企業や業界で様々な取組みがなされており、一概には言えないですが、私は個人的には個々人のモチベーションを上げ、企業の生産性を上げるための取組みが重要なのではないかと思っています。90年代のバブル崩壊以降、日本の世界的地位は下降の一途を辿ってきました。景気回復の局面があっても、「実感なき景気回復」と言われるように国全体が本当に元気になるような状況は生まれませんでした。そこには、日本の将来に明るさを感じ、それを梃子に前向きに進む社会がなかったのだと思います。では、どうやったら明るさを取り戻せるのか?やはり、個々人が前向きに未来に取り組むような状況を作り出す必要があるのだと思います。そのために何をすれば良いのか?皆さんは、どう思われますか?
これも色々な考えがあると思いますが、私個人としては前期に各企業が生み出した利益を如何に再投資するかということが、非常に重要な施策の一つだと思います。企業としては、今後の備え、再成長のための投資双方を考えると思いますが、再成長のための投資として「利益を生み出すために頑張った社員への利益還元」が非常に重要だと思います。これまでも、業績上昇局面では相応の社員への還元が行われていますが、その還元は個人が上昇志向を持つまでには至らなかったのではないでしょうか?上手く行ってもそこそこしか還元されない、一方では業績が悪くなった時には生活も苦しくなるような厳しい状況になるかもしれないと言う不安は払拭されない。それでは、なかなかモチベーションは上がらないですよね。大事なのは、成功体験。成功がもたらした成果を享受することで、より良い結果を作るために前向きに取り組む個人が増えると思います。このような施策を採ることは、その規模と範囲を考えるのも大変ですし、その施策の結果が保証されるわけでもないので、短絡的に実施し得ないのは良く分かっていますが、各企業が真剣に考えるべきことなのだと思います。

一方で、個々人の自己研磨、努力も欠かせないですね。全て社会や国が用意してくれるわけではない。やはり、個々人も自分自身の生活、組織、会社、延いては日本が成長し、より良いものとなるために自分自身のどう成長すべきかを考え、努力する必要があるのだと思います。自分自身の成長なくして、周りが勝手に良くなり、その成果を自分が教授できるわけないですからね。そのような事を考えると、このGWも如何に過ごすべきか考えてしまいます。勿論、リフレッシュは大事。プライベートの時間、家族や友人との繋がりも大事。要は、最近良く言われるワーク・ライフバランスですね。自分の時間を、どのようなバランスで使うか。ここを考えないで、休みは自分の「遊び」にのみ徹底的に使うだけでは・・・自分が思うように上手くは行かないですよね。
こんな事を考えていると、日本の政治ももう少しこの辺の事ぐらいは考えて欲しいなぁ、と無駄なことも考えてしまいます。「ゆとり」などと言う言葉にすがり付いて、毎年連休を増やす。日本人の休暇は、有給を取らないので世界的には低水準などと実しやかに主張している人もいます。しかし、日本の企業は旗日以外にも、正月休み、お盆休みなどを用意しています。正月、GW、盆休み、シルバーウィーク・・・四半期に一度、一週間単位で休みを用意しているのは、世界でも日本ぐらいなのではないでしょうか。いっそのこと、旗日は全て廃止、一方で企業の有給休暇は一人最低30日、年間25日以上は必ず有給をとること、また年間に一度は1週間連続した休みになるようにすること、など抜本的な施策でも採ってみてはどうでしょう?(物凄い反論を頂きそうな極端な案ですが。

何れにせよ、企業、個人が明るい明日に向かって前向きに努力する社会にしなければいけないのだと思います。「明日天気になぁ〜れ!」子供の頃、靴を飛ばして良くやりましたね。明日の日本が快晴になるように、頑張りたいものです。皆さんは、どう思われますか?
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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