井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2010年12月

新たなパラダイムでBPRを実施すべき時

祝、第101回!勝手に自分で祝っていますが、今回がこのブログの第101回目になります。いつまで書き続けられるかと思ったのですが、徐々に増えるアクセス数に後押しされ、何と100週間休むことなくこのブログを書くことが出来ました。これも、本当に皆さんのお陰です。ありがとうございます。
この節目にどんな事を書こうかと考えてみたのですが、やはり「現在を考える」のタイトルにふさわしい何かをと考えてみました。最近のビジネス環境の変化、更にITの進歩を目の当たりにする度に、多くの企業がこれまでとは違った観点で再びBPR(Business Process Re-engineering)に取り組まなければならないのではないかと最近考えていたので、何回か連載でこのテーマに関して書いてみようと思います。どの順番で、何を何回で書くかなどは全く決めていないので、読んで頂いて何かご要望があれば是非ご意見下さいね。

ビジネスの抜本的変革を可能とするIT環境が整った

まず、そもそもBPRとは何かと言う事を明確にしておかなければいけませんね。BPRの日本語訳は、「ビジネスの抜本的改革」とされている書物が多いと思います。面白いなぁと思うのが、単なる改善や改革ではなく、「抜本的」と言う表現ですね。この訳を最初にした人は上手いなぁとも思ったのですが、「抜本的」と言われても何故そう表現するのかピンとこない方も多いのではないでしょうか。ちょっと私なりの解釈を書いてみますね。
このBPRと言う概念を世界的に広めたのは、1993年にマイケル・ハマーとジェイムス・チャンビーが書いた本です。大事なのは、1993年と言う時期ですね。アメリカでは、90年に入るとLAN環境が当たり前になり(私が90年にいた時にはオフィス内でe-mailを使う環境は当たり前でした)、93年ごろはWindows NTがビジネスサーバーとして本格的に使われ始めました。このIT環境の変化のポイントは、簡単に言うと

・以前の数分の1の価格でビジネスシステムが構築できるようになった
・ITがかなり人にやさしくなった(使い手にも作り手にも)

と言う事だと私は理解しています。その結果、これまでは大企業(資本のある企業)しか導入できなかったシステムを小規模の企業でも導入できるようになり、手作業などが当たり前だった業務を「ゼロベース」で、つまり「抜本的」に変革できるようになったと言う事です。つまり、技術的な進歩とコストダウンがITをビジネス環境を変える「武器」にしたと言う事だと私は理解しています。
その後の変化は皆さんご存知の通りですが、インターネットの普及とともにネットワークの技術進歩とコストダウンが進み、同時にハードウェアも変化したわけです。そして、今日はと言うと・・・
前回のブログに書いたように、先週私はタイのランタ島と言う島のOld Townにいました。とても素朴な素敵なところなのですが、そこでも無線LANでネットに繋がりメールも出来れば、iPadで快適に日経新聞も読める。Google Talkを使って、お金を一切かけずに会社の会議に参加できる。(休暇中にこう言う事が出来る事自体、良い事ではないかもしれませんが。)恐らく漁業で生計を立てている裏の家は、とても古い木造なのですが、寝室には50インチぐらいの液晶テレビがあり、パラボラアンテナでテレビを見ている。何を言いたいかと言うと、2000年以降のIT化は、先進国だけでなく新興国も含めて本当の意味で世界中に広がり、世界を繋いだと言う事です。更に、端末も人間に非常に優しくなってきている。言うまでもなく、PCに加えて、iPhoneのようなスマートフォンやiPadのようなスマートPC(私は、勝手にそう呼んでいます。タブレットPCでは、どうもピンとこない。とても素敵なのは、薄さ・軽さと立ちあがりの早さ。PCとスマートフォンの中間と言うことで、スマートPCが良いな、なんて思っています。)も普及し、これがビジネスでの使用に耐えうるものになって来た。
このようなITの進歩と普及により、グローバル化する日本のビジネスを抜本的に変革する環境が正に整ったのではないかと私は思っています。1990年代中盤に盛んに議論され、多くの企業で実施されたBPRですが、2010年代には新たな環境で再び多くの企業がBPRに取り組むことになるのではないかと思います。

企業が率先してやるしかない

このような変革、本来は官民が一体となって進め、企業も国も強くなる事が望ましいのだと思います。そして、経済大国として、更には各企業もその一員として、世界に貢献出来る付加価値を発揮していく事が大事なのだと思います。しかし、残念ながら日本の政治にはそのような事は全く望めそうにないですねぇ。この大事な時期に、与党が党内でもめるし、そもそもマニュフェストは何も考えずに政権交代のためだけに根拠もなく、実行力もないのに出しただけだった事が露呈してきているし。更には、前首相を務めた鳩山氏は小沢氏の事を「政権交代を実現した功労者だ」と擁護する始末だし。(企業で自分の部下が法律に違反して逮捕されたら、即刻責任問題。自分が逮捕されていなくても、それ以前の問題ですよねぇ。こんな倫理観もなく、実現能力もない人達が国政を司っているのですから。まったく、・・・)TPPからも蚊帳の外。このような状況では、国の施策や支援は全く当てにならないですから、企業が率先して変革を進めるしかないですね。この2010年代というタイミングは、多くの企業が

・本当の意味でグローバル化に対応しなければならない、対応できる時

と言う事も、再び企業がBPRに取り組むトリガーなのだと私は思います。時には競合企業、時には異業種と提携し、企業間で知恵を出し合って取り組めば、スピーディーにコストレス・工数レスでBPRに取り組む事も出来るのではないかと私は考えています。そのためには、

・どのようなビジネス領域を優先させるか
・提携できる企業はあるか
・現在利用可能なITの技術とコストはどれだけか
・これを利用してどのようなビジネスモデルが作れるか

と言った事を、各企業でまず検討する必要があると思います。特にITに関しては、経営陣に疎い方、食べず嫌いな方が多い企業も少なくないと思います。そのような経営陣には、まず誰かが具体的なものを見せる事が大事。具体的なイメージが出来れば、それを「武器」にしてどうビジネスを創ろうかと言う事には直ぐに頭が回る方々が多いと思います。是非、皆さんもそのような取組を行って、新たな環境でのBPRを実践されては如何でしょうか?

来年は、この続きとして、
・あるべき姿を考えるためのベンチマーク
・利用可能なITを考える(ここは、有江君に手伝ってもらおうかな)
・あるべき姿を考える
・現状とのギャップ分析
・実行計画の立案
などを考えて書いていこうかなぁ、と思っています。冒頭にも書きましたが、何かご要望があったらコメント、もしくはメールして下さいね。
最後に、今年私のブログを読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。来年は、これまでよりも良い年となるよう、私自身も色々な事に取り組もうと思います。皆さんとも、何かのビジネスに一緒に取り組めると良いですね。来年も宜しくお願いします。皆様が良い年を迎えますように!

「違い」への配慮は十分ですか?

私は、現在タイのランタ島と言う島に来ています。私にとっては恒例の年末年始の休暇でして、今回は私としては初めタイに来てみました。ランタ島に滞在した後、同じくタイのクラビと言うところに移る予定なのです。家族とゆっくり過ごし、一年の疲れをとる良いリフレッシュ期間にしたいと思っています。(その割には、色々と冬休みの宿題をかなり持ってきてしまってはいるのですが・・・)今回は、先日そのランタ島に着いた日の出来事から考えた事をちょっと書きますね。

驚きの連続

「迎えがいない!」それがタイでの最初の出来事です。クラビの空港から陸路と海路で本日の宿泊先のコテージまで行かなければならないため、慣れない土地で不自由しないようにと日本からわざわざTransportationを予約して来たのですが、その迎えが空港にいません。そこで、仕方なく空港のInformationに行って事情を話してどう連絡を取ったら良いか聞いてみると、なんとInformationの女性がそこの電話を使って連絡を取ってくれるではないですか。なんて親切な!アメリカでもヨーロッパでも、恐らく日本でも、Informationで問い合わせても「ここに連絡をとれば良い」と言う事だけ教えて、後は自分でやって下さい、と言うような対応をされるのに。そのような対応に慣れているだけに、この親切さにはちょっと驚きました。そこで、先方の会社の方と電話で話してみると、「空港の外で待っているはずだ」と言われ、ロビーで待っているとメールには書いてきたのに・・・と思いながら、Informationの女性にお礼を言って外に出てみると・・・やはりいない。一回り見て探してもいないのでまた中に戻って連絡しようかと思っていると、外でタクシーなどの手配をしていた方が声を掛けて来たので経緯を話すと、今度は自分の携帯電話でその会社に連絡を取ってくれるではないですか。これまた、なんて親切な!来て早々、タイの方々の親切さには本当に驚きました。素敵な国だなぁ、などと思いながら待っていると、やっと迎えが着ました。ペコペコ謝るんだろうなぁ、などと思っていると、今度は「こんにちわ。じゃ、この車に乗って。」と言う感じで、一切謝らない。「何だこの対応は!」と思い、怒ろうとも思ったのですが、家族もいる事だし最初から雰囲気を壊してもと思い、自制しました。気を取り直して車に乗ってちょっと走ると、運転手さんがちょっと寄り道して良いかと聞いて寄った先がセブン・イレブン。お金がないので、ATMでおろしたいとのこと。もう、ここまで来ると笑っちゃうと言うかなんというか、何でも良いから早く宿に連れて行ってよ、と言う気分です。お金をおろした運転手さん、再スタートすると今度はものすごい運転。何がすごいかと言うと、スピードを上げて前の車をどんどん追い抜いて行く。時には反対車線に出て、このタイミングでは対向車とギリギリではないかと言う時にもひるまない。私の気持ちが通じてしまったのかと思うほど急いで運転をしてくれたのですが、こんな運転が許されている事に、これまたびっくりしました。
着いて早々、本当に驚きの連続だったのですが、他にも色々と驚くことがありました。例えばですが、
・小さな子供までバイクを運転するのは知っていましたが、運転しながら携帯電話を使い、雨が降ると傘をさして乗っている
・宿の方がレンタカーを手配しておいてくれたのですが、そのレンタカーとはなんとその方の自家用車
・宿の方に紹介してもらったお店で最初の夕食を食べ、チップを渡さないとと思っていたら、645バーツの代金を600バーツにおまけしてくれた
などなど。良い意味でも、悪い意味でも日本や欧米との違いを実感した1日でした。

変化の代償を考える

こんな体験から私が思った事は、タイには良い意味での「アバウトさ」が残っていて、それが人のゆとり、親切さ、優しさを育んでいるのではないかなぁと言う事です。一方で、交通ルールやビジネスでの最低限のマナーは、やはり改善した方が良いのではないかと思います。しかし、もしこのような事を変えたらどうなるのでしょう?タイの持つ非常に良い部分も失ってしまうリスクもあると思います。思い出してみると、私が子供のころの日本も、今よりずっとアバウトで人も他人にお節介で親切だったように思います。それが、これまでの経済的な成長とその後に起こった変化への対応の中で、古き良きものがどんどんなくなってしまったように感じます。タイを含め、昨今のグローバル化の進展と言う事で新興国が注目されていますが、そこに進出する企業や国はその国と自国との「違い」に配慮し、古き良きものを残しながら新興国の成長を助けると同時に、ビジネスとしても成立するように心掛けないといけないのではないでしょうか。(難しい事ですが。)
こんな事を考えていると、国家レベルの大きな話ではなく、一企業、一組織でも同じことが言えるのではないかと思えます。効率・効果を考え、また外部環境の変化を考えて、そこに対応して行く事は良い事です。しかし、これまでのやり方が育んだ、これまでのやり方だからこそ生まれた良いものもあります。新しいやり方や仕組みと現在の姿との「違い」に配慮し、時にはある部分「アバウトさ」のような部分も残すことが必要な時もあるように思います。効率・効果だけを追求した論理は、時に組織や社会をぎすぎすした味気のないものに変えてしまうことがあります。企業を成長させるためには、効率・効果を追求すると同時に、失ってはいけないものが何かを考え、そのバランスを取らなければいけないのだと思います。(難しいですが。)私も、これからこのような事を今まで以上に意識して、仕事に取り組まないといけないなぁなどと考えさせたれた1日でした。皆さんは、このような事をどう思われますか?

さて、さて、こう言う事を考えるのも大事なのですが、家族との時間、自分の休息も大事にしなければ。これから年末年始は、仕事とのバランスを取りながら、楽しく過ごしたいと思います。

「具体的」に考えていますか?

早いもので、もう12月も中旬ですね。私なんかは、ついこの間今年が始まったと感じていたのですが・・・年をとるとなのかな、本当に時間がたつのを早く感じます。この時期になると、来年、あるいは来期はどのような取り組みをすべきかなどと言う事を会社レベル、もしくは個人レベルで考え始める方も多いのではないかと思います。そういう事を考える際のちょっとした参考にでもして頂けたらと思って、今日のブログを書きますね。

具体的な目標を持つ

先週の水曜日に、ある会社の役員と食事をしました。東邦レオと言うビルの屋上緑化、壁面緑化や外断熱などに強みを持つ会社の役員の方なのですが、建築業界やディベロッパーの方以外にはあまり馴染みのない会社だと思います。この会社は、先月非常に画期的な商品を発売しました。木造戸建ての一般住宅では、屋上緑化はお金持ちの嗜好品だったのですが、それを家を建てる方全てが従来の予算で手に入れる事が出来ると言う商品です。それは、通常の屋根を作るのと同じ価格(ベーシックプランで99万円)で木造の家の屋上に庭が作れると言うプラスワンリビングと言う商品です。(イメージがわかない方は、是非上記リンクを参照して下さい。直ぐにピンときますよ。)この役員の方は、会社の中で中心になってこの商品を開発した方です。
この方が、「この商品を開発できたのは、本当に井上さんのお蔭なんですよ。ありがとうございます。」なんて、私もびっくりするような事を仰るので、「どういう事ですか?」と聞いてみました。すると、「いやぁ、今年の春先に井上さんと食事をした時の事、覚えていますか?私が、自分が役員の間に何とかして当社をちょっとずつでも成長する会社にしたいと話した時に、井上さんが『考え方が小さいなぁ。環境対応など、非常に追い風が吹き、そこに強みを持っている会社じゃないですか。役員のあなたが、そんな粛々した考えではいけない。例えば、5年で売上1000億円の会社にする。そう言う具体的な目標を持って取り組まないと。』って。あれから、私はその通りだと思い、社員にも『売上1000億を目指そう』と話しているんです。でも、現在の規模、ビジネスのやり方ではこれは実現できない。だから、これまでにない発想、考え方でビジネスを作らなければいけないと考えるようになったわけです。そんな考えから、これまで当社では事業部として分かれていた緑化事業と断熱材事業の両事業の強みを生かして何かできないかと考え、これまで手を付けていなかった戸建て事業にアプローチを開始したのです。すると、建築関連の方々から何とか一般の方々の手の届く価格で屋上緑化が出来たら良い。その価格は、100万円程度と言うご要望を聞くことが出来ました。そこで、我々は何とかしてこれを実現しようと取り組み、先月漸く商品を発表するに至る事が出来ました。それからの反響がすごい事と言ったら・・・ここの所本当に休む間もなく日本中を走り回っています。」と説明して下さいました。
いやぁ、本当に嬉しいですね。私なんか何もしていませんが、こんなに私の言った事を考えて下さり、そこから行動を起こしてこれだけの素晴らしい結果に結び付けて下さっているこの方の能力と行動力に本当に敬意を表します。しかし、嬉しい。こんな素敵な話を年末に聞けて、今年は本当に良い年だったと思います。
本日のお題に戻りますと、ここで皆さんにも考えて頂きたいと事は、「具体的な目標」を持つ事の大事さです。やはり、何かに取り組む時には具体的な目標を自分で持ち、関係する方々と共有する事が大事です。そして、その目標は、
・少しストレッチを要する目標であること
が大事だと思います。今まで通り粛々とやっていても実現できる目標でも、全く現実的でもない目標では周りはついてきません。また、自分にとってもやっている途中で意味のないものになってしまう可能性もあります。何かに取り組む、しかもこれまでのやり方を改善して、もしくは今までやっていないやり方で。こう言う行動に結びつく具体的な目標を設定する必要があるのだと思います。

「ありたい姿」を描くのも大事

また、目標に加えて「ありたい姿」を描くのも、具体的な取り組みを考える上で重要だと思います。これは、先日別の企業で来期の取り組みを検討していた時の話なのですが、ある方から「社員のスキルを継続的に向上する仕組みが必要だ」との意見が出ました。その仕組み構築の取り組みを考えようと言う事になると、皆さんはどんな事を考えますか?多くの企業で共通する課題ですよね。この課題から、具体的な取り組みを考えようとしても、課題が概念レベルですので議論がどうしても抽象論になる。具体的な議論にするためには、当然のことながら、ここが出来ていない、ここが上手く言っていないなどと言う具体的な事象、課題を議論する事になる。しかし、このような議論をし始めると、今度は課題だらけで何からどう手を付けるべきなのか、仕組みにするにはどうすべきなのかが見えないと言う話になってしまう事が多々あります。そのような時、上述の目標と同時に考えて頂きたいのが、
・ありたい姿
です。社員を継続的にスキルアップする、それはどんな状態になっている事なのか。現場でのOJTがどのように行われている、上司と部下がどのような目標を共有し、上司が部下にどのように日々の仕事の中で教育をする状態なのか。Off-JTは、OJT、延いては現場業務とどう連携しているべきなのか。その時のOff-JTの具体的な内容はどうあるべきなのか。実務、事例の共有から向上させるべきスキルを磨くのか、それとも基本的な知識・考え方から実務での応用力を養うようなやり方なのか。こう言うありたい姿を考えてみると、現状とのギャップが明確になります。そうすると、先に出された課題の重要度、取り組む優先度の違いが見えてくる事があります。ただ単に現状を見て、ありとあらゆる課題を洗い出すのではなく、具体的に取り組める・取り組むべき課題を明確にするやり方を工夫すると良いのだと思います。

如何でしょうか?皆さんが来年、来期に取り組む事を考える上で、何か参考にして頂けるようなところがありましたでしょうか?「こんな事、当たり前だろ」と思われた方もおられると思いますが、その際にはご容赦を。
さて、私もそろそろ具体的に来年の自分なりの取り組みを再整理したいと思います。私事ではありますが、そのような中とても嬉しい話を聞かせてくれたトムさん、本当にありがとう。ビジネスの方はこれからが勝負ですから、是非頑張って下さいね。

「格好良く」を目指すのも悪くない

皆さんは、「格好良く」ありたいと思ったりしますか?なんだか、自分から公言するのはちょっと躊躇しますよね。「格好良く」だなんて。一方、「格好悪いなぁ」などと言う事は、自分の事も含め結構思ったりしませんか?最近の日本の政治、首相や大臣の発言は、格好悪さを極めていますよね。(そんなところ、極められても困るのですが。)私は、先日の2022年サッカーワールドカップの日本招致失敗のニュースを聞いた時も、個人的には「格好悪いなぁ」と思わざるを得ませんでした。皆さんは、どう思われましたか?

分かっているのであれば・・・

結果としては、2018年はロシア、2022年はカタール、ともにこれまで開催した事のない国が選ばれました。その結果を受け、招致委員長を務めた日本サッカー協会の小倉純二委員長は、次のようにコメントしています。
「2大会とも一度も開催したことのない国が選ばれた。日本も韓国も02年にやったばかりで『too soon(早すぎる)』という壁を破れなかった。」
大変申し訳ない言い方かもしれませんが、こんな事は立候補する前から分かっている事ではないでしょうか?2050年までの招致目標に対し、数多く立候補して招致活動を行い、FIFAに日本の取り組みをアピールし続けることも大事なのかも知れませんが、・・・立候補以外にも、何か有効な手段があると思うのは、私が素人だからでしょうか?ま、素人は素人なりにちょっと考えてみましたので、私の考えを書いてみますね。

サッカーの発展に世界的な視野で貢献しては?

FIFAも、日本サッカー協会も、究極的には世界でサッカーが発展する事が目標だと思います。そこから考えると、日本サッカー協会も「短期的に」日本で開催する事だけに拘る必要はないと思います。日本が国家承認している国の数は世界に192もあるのですから、ワールドカップと言う名称からしても短期間に何度も開催すること自体如何なものかと思います。そう考えると、次に開催すべき国はどこかを考え、立候補の段階から日本サッカー協会が後援、もしくは支援してはどうなのでしょう?日本から距離的に近いアジアの国であれば、開催時に日本のファンも行きやすいと思いますし。日本が金銭面、技術面で支援して、独力では招致できない国が手を上げる。ワールドカップの開催が、その国のサッカーの普及・発展、スポーツの振興、更には社会・経済発展に繋がったら素晴らしいですよね。そのような活動は、当然のことながら世界でも評価されると私は思います。その上、「格好良い!」こんな活動を行い、世界からも評価されたら、日本の子供たちや若者も「日本でサッカーをする事」に誇りも持てるのではないでしょうか?「格好良く」本来の目的を追求する、そんなやり方が他にもあるように思うのは、やはり私が素人だからでしょうか?

照れくさいかもしれないけど、「格好良く」を標榜するのも悪くない

「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を、」を企業理念にしている会社を皆さんはご存知ですか?そう、ZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥデイです。創業12年で、売上高171億円、経常利益32億円を達成した素晴らしい企業です。社長の前澤友作氏は元ミュージシャンで、自分が着たい、カッコいいと思うものを取り扱うところからビジネスを興し、ここまで成長させました。「カッコよく」も良いのですが、「世界中に笑顔を」はもっと良いですね。表立って言うかどうかは別にして、自分が「格好良い」と思えると、やはり胸を張る、笑顔になると言う事なのだと思います。このような、普通(?)ではちょっと照れくさい事を標榜、公言し、その達成に向けて切磋琢磨する。格好良い事を言うだけでなく、実践する。こういう考えでベクトルを作り、組織を引っ張るのもリーダーにとっては重要なのだと思います。
先ほどのワールドカップの話で考えてみると、どうでしょうか?格好良いだけではなく、結果は付いてくるでしょうか?私は、付いてくると思います。ワールドカップを開催するには、治安に加え、交通・宿泊などの利便性、世界に情報を発信する技術・インフラが求められます。日本サッカー協会、そしてその裏では日本政府が後援・支援して他国がワールドカップ招致に成功したらどうなるでしょうか。最近、かなり力不足ですがようやく動き出した官民一体のビジネス展開に効果的に資するのではないでしょうか?ODAなども必要になると思いますが、サッカーから始まってその国との経済協力は様々な形に発展すると思います。皆さんは、どう思いますか?日本の政治家も、せめてこれぐらい「したたか」に動いてくれると良いと思うのですが。今のような日本サッカー協会の活動の仕方であれば、公益団体として税制を優遇している場合ではないですよね。ペットに税金をかける案を作る前に、もっと考える事がありそうに思います。

さて、そろそろ年の瀬、年末ですね。私も、来年は「格好良く」何が出来るかを考えてみようかな。皆さんも、如何ですか?結構、楽しそうでしょ。考えるだけなら。
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Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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