井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2015年05月

『感』を大事にしていますか?

先週の金曜日、私が住んでいる逗子では例年の『早すぎる』花火大会が開催されました。天気はイマイチだったのですが、友人と綺麗な花火を堪能しました。しかし、昨年までは「5月に花火大会何て気が早いなぁ」なんて思っていたのですが、今年の気温は既に夏。やっぱり日本は亜熱帯の一部となりつつあるのですかね。何だか、『異常気象』が『異常でなくなる』、そんな感じです。日本は一体どうなってしまうのでしょうね?

『大丈夫』を信じますか?
最近の地震や火山の噴火、回数が増えてますよね。そんな事から、「どう備えれば良いか」なんて事を書こうかなぁ、と昨日までは考えていたのですが、昨晩も関東では大きな地震が発生しました。東京の高層ビルでは多くのエレベーターが停止したようで、怖い思いをされた方も多かったようです。都心の電車は、3時間以上止まった路線も多かったようで、多くの方がホテルに泊まったり、夜遅くのくたびれ果てた帰宅を強いられたそうです。本当に、お気の毒です。先週の前半にも、関東では比較的大きな地震がありましたよね。この状況を見て、皆さんはどうされますか?勿論、何の根拠もありませんが、私個人は大きな地震が起こった時に備えようと思います。(って言っても、カバンに飴やチョコレートを入れておく、家の戸棚などでものを落ちにくくしておく、といったレベルですが。)老婆心、取り越し苦労、なんて言われる方もいるでしょうが、自分の身は自分で守らないといけませんからね。しかしながら、様々な報道機関は、どんな情報を流しているか。NHKでは、昨晩の地震に対して、専門家の意見として、

「(前略)非常に深い場所で起きているので、過去の観測結果から、余震は起こりにくいと考えられる」

と報じています。良いのかなぁ、こんな事で。下手な報道、根拠のない恐怖心を煽る発言でパニックを起こしてはならないのは言うまでもありませんが、これで終わらずに注意喚起、どんな備えをした方が良いか、なんて事をもっと伝えた方が良いのではないかと思うのですが。呑気な人(私みたいな人)は、「大丈夫、大丈夫」なんて考え勝ちなんですから。口永良部島の新岳の噴火、箱根の火山活動など、火山活動が活発化している状況に対して、火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授のご意見は、もっと興味深い。

「20世紀は火山噴火が少なかったが、今の状況が普通の状態かも知れない」

はぁ?そりゃそうなのかもしれませんが、御岳山でも多くの犠牲者が出たわけです。「普通」とか言ってないで、予知連絡会なんですから、今後の火山活動の危険性に関して注意喚起を促し、どう備えるべきかを伝えるべきじゃないんでしょうか?何も起こらず、後になって「何を言っていたんだ!」と文句を言われたって良いじゃないですか。それで、少しでもリスクを下げられるのであれば。保身かな。皆がそんな方に向くのであれば、こんな専門家は無用の長物にしか思えないのですが。

自分の『感』を大事にする
こんな時、頼りになるのは・・・自分の『感』なのでしょうね。『感』で動くな、なんて言葉も良く聞きますが、理屈のない事も世の中には多々ありますよね。或いは、理屈上安全と言い張っていた原発があんなことになる、つまり理屈が通じない事も多々ある。私は、やっぱり『感』も大事だと思います。何だか不安な気持ちがするから事前にxxをしておこう、何だかこれには目を通しておかないといけない気がするから読んでおこう・・・ま、色々なレベルのことがあると思いますが、この『何だか』で救われた経験は誰にでもあるのではないでしょうか?大事なんですよねぇ、『感』て。時に『感』は単なる思い付きで良くないもののように表現されることもありますが、それだけじゃないですよね。五感を通じて感じ取れるものと、これまでの経験からはじき出される仮説、これも『感』ですよね。感じ取り、先を考え、備える。社会が『事勿れ主義』的な発想に傾斜するのであれば、大事に備えるのは自分でやるしかない。そのためには、やはり自分の『感』を大事にするしかないですよね。ただ、大事ばかりでなく、日々の生活でもちょっとした『感』を働かす事、『感』で取り越し苦労をすることも大事なのではないかと思います。

ま、こんな事を考えたり、日本や世界を守るために自分が何ができるのか、なんて事も考えながら、一方では明らかに環境的には宜しくない花火大会を楽しんでしまう自分もいるわけで・・・
でも、せっかく綺麗な花火だったので、あまり写りが良くないですけど、ちょっと写真もアップしておきますね。

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「やらなければいけないこと」が見えていますか?

「忙しく髪を振り乱して働いている人間が本来の仕事をしているとは限らない」

グサッと来ますねぇ。今月日経で連載されている私の履歴書、日立の前会長川村隆氏の言葉です。川村氏は、99年からの4年間の副社長時代、大企業で多くの担当を持ち、兎に角忙しいには忙しい時を過ごしたものの、本来やるべきことが出来ていなかったことを反省され、上のようにその時を振り返って書いていらっしゃいます。今の自分はどうなのか?忙しさに振り回されて、本来やるべき事をやっていないのではないか?考えさせられますねぇ。

経験を活かす
川村氏の素晴らしいところは、この反省を後から活かしている事だと思います。やっぱり、素晴らしい方は過去の経験を振り返り、自省し、次に活かすんですね。

「会社の体力が落ちて来ている時には、本来は状況を分析し、戦略を立て、議論を深め、社内外に説明をし、その上で改革を断固実行すべき」

副社長時代を振り返ってこのように考えた川村氏は、2009年に日立の会長兼社長に就任すると、正にこれを実行されたそうです。会社としての意思決定者を少人数に絞り、意思決定者で今後の方針を100日間議論して『100日プラン』を作って事業を峻別、そして事業構成の入れ替えを断行する。一番大きな撤退は、言うまでもなくテレビ事業ですね。その撤退に際しては、従業員や地元経済への影響にも配慮して行った結果、3年4か月かかったとの事です。その間、強い意志を持ってこれをやり通せたのは、やはり過去の反省から「本来やるべき事」がしっかりと見えており、それを見失わなかったからなのでしょうね。その結果は、皆さんご存じの通り。他の電機メーカーには未だに苦しみ続けているところがありますが、日立は最高益を更新するところまで力をいち早く回復しました。やはり、誰が会社をリードするか、そのリーダーは「本来やるべき事」をしっかり押さえて企業を導いているか、そういう事が非常に重要なのだと痛感します。

私利が先に立つ人はリーダーに不適格
最近の出来事では、こんな人は早く表舞台から消えて欲しいと思う人が個人的にはいらっしゃいました。橋本大阪市長様です。この人、何なんでしょうねぇ、と個人的には思わずにはいられません。『大阪都構想』、良いじゃないですか、それで市民、国民の生活が良くなるのであれば。「政治家生命をかけて戦う」なんて言葉を大袈裟に使う人がいますが、選挙などで敗れても命を取られるわけじゃなし。本当に、「これが是」と信じ、それを実現するために政治家になったのであれば、1回の敗北で「もう辞める」なんて言ってる場合じゃないですよね。『維新の会』なんて大仰な命名をした割に、やっている事は名前負けですね。これじゃ、坂本龍馬を始め維新で本当に命を懸けて国を良くしようとした人たちが可愛そう。公人となって国に、国民に尽くそうとするのであれば、「本当にすべきことは何か」を徹底的に考え、苦難があってもそれを乗り越えてやり遂げる(ようとする)事が大事なはずなのに・・・自分が先に立つ人は公人になってはいけないですね。任期を終えなくても良いので、引き継ぐべき事を引き継いで、退陣された方が良いと思うのですが。他人のふり見て我がふり直せではないですが、良い反面教師的存在のように思えるのですが、如何でしょうか?

リーダーには表現力も大事
川村氏の履歴書を読んでいて、もう一つ感心させられることが「表現のうまさ」ですね。撤退、売却する事業を『遠ざける事業』と表現し、周囲が過剰な反応を押さえたとの事。上手いですねぇ。赤字の時の表現も実に上手い。2009年に7873億円の赤字を計上した時の事を次のように書いています。

「1日当たりの赤字額は21億円で、時計の針が1時間進むごとに1億円弱の赤字を垂れ流している計算だった。社長室に1人座っていると、おカネに羽が生えて、金庫から窓の外に飛び出していくような気がした。」

社長としての焦りが正に伝わってくる。(そのお気持ち、良く分かります。)更に、面白い表現が『ゾンビ事業』。凄い表現をされますね。下り坂で将来性がないと判断される事業の事ですが、その事業に関して、

「命脈の尽きたゾンビ事業を社内に残しておくと、それが他の事業の勢いをそぎ、ついには企業が丸ごとゾンビ事業の集団に変わってしまう。」

上手い!座布団1枚!という感じでしょうか。正に、S社を表現しているようですが、ここまでブラックでありながら、的確に表現される方も珍しいですね。
一方、「そんな事は織り込み済み」と言われそうですが、川村氏が「遠ざける事業」と仰っていた頃、その事業のある責任者の方に会う機会があったのですが、川村氏が副社長時代に感じられたように「他人事」のように捉えておられたのが印象に残っています。もしかしたら、もう少し上層部には分かり易く伝えた方が良いのかもしれませんね。(勿論、川村氏はやっておられたのでしょうが。)もう一つ、川村氏の書かれている事に思ったことがあります。

「経営者の重要な仕事の一つはそれぞれの事業が峠を越えたのかどうか、もし下り坂だとすればいつどんな形で店じまいするのかに常時思いを巡らせることだ。非常時ばかりでなく、平時でこそこの作業が大切だ。」

ま、確かにその通りですが、そもそも変化に対応し、下り坂にならないよう、新たな成長に向けた変革を行う事の方が、もっと大事だと思いますが。いや、釈迦に説法でしたね。そんな事は、当然であり、その上で更にこういう事を考えないといけないという事ですよね。大先輩に、大変失礼いたしました。

どんな未来を描いていますか?

近い将来、車は「動く携帯電話」なんてAppleは言ってるらしいですね。車メーカーやカーオーディオメーカーもどんどんCarPlayやAndroid Autoに対応した製品を発表し、音声認識で運転中に電話をしたりメッセージ送受信(読み上げ機能付き)をしたり、更にはネット検索で行きたい所への道案内をしてもらったり・・・どんどん便利になって、近い将来には自動運転車になって行くのでしょうかね。最近、自動車業界の議論をすることがあり、こんな話に触れているのですが、ふと2009年に書いた「車将来の未来は?」なんてコラムを思い出して読んでみました。渋滞の解消は全く改善されていませんが、それ以外の事は随分と現実のものになっていますね。6年間で、本当に色んなことが進歩する。2010年には、どうなっているのでしょうね。

Smart CarはどこまでSmartになっているか?
AppleやGoogleが手掛けている自動運転車は、きっと随分と進歩していると思いますが、世の中に普及するレベルにはまだなっていないように私は思います。自動運転車を実現するためには、車だけでなく道路や標識などのインフラとベースマップなどの整備が必要ですからね。更に、当然のことながら各国の法整備も不可欠。ただ、高速道路などの自動車専用道路など、一部では自動運転も可能になっているかもしれませんね。自動運転までは行かないにせよ、Smart CarはかなりSmartになっていると思います。例えばですが、こんな事が現実になっているかもしれません。
ある晩、急に雪が降って路面も雪で覆われている。細い道で、暗くて見通しも悪い。早く家に帰ろうと家路を急ごうとすると・・・アクセルを踏んでもスピードが出ない。それどころが、エンジンブレーキがかかって車が急減速。何でだろう?と思ったら、カーブを曲がると自転車に乗った人が雪道でふらふら走っている。スピードを出していたら・・・もしかしたらはねていたかもしれないし、急ブレーキを踏んだら車がスピンして大破損、そんなことになっていたかもしれません。気象情報で雪が降っていることは当たり前に分かっており、GPS機能で前方に人がいる事も感知(スマホなどを持っていればですが・・・)。タイヤに着いたセンサーがタイヤが滑っている事を伝えており、カメラによる画像分析で道路状況も分析済み。この情報を瞬時に分析し、アクセルとブレーキも制御して、自動的にエンジンブレーキがかかって事故を防ぎ、無事に帰宅。
ま、完全に私の空想ですが、安全面ではこれぐらいはSmartになっているように思います。ITの進化が物凄いですからね。あらゆるものが繋がるIoTの世界は、もう現実のものになっている。画像解析技術も上がっているし、GPSの精度も向上している。そうなると、IoTの本領であるリアルタイムでのデータ解析と機器の制御が重要になるわけですが、システムの処理速度は年々向上していますし、量子コンピュータも近い将来実用化されるかもしれない。そうなっていたら、これぐらいの事は朝飯前ですね。自動車ばかりでなく、色々なものが安全に自動化されて、とても便利になっているかもしれませんね。

ビジネスの世界はどうなる?
こんな変化が起こると、ビジネスの世界も様変わりしてしまうかも知れませんね。上の続きで自動車業界で考えてみると、どうでしょうね?インフラの問題もあるので、何とも言えないところがあると思いますが、2025年ぐらいには電気自動車が主流になっているかもしれません。再生可能エネルギーの活用も進み、電気代は物凄く安くなっているかもしれません。これまでは、車のコアはエンジンだった訳ですが、それがモーターになると現在の自動車メーカーの優位性はかなり低下しているかもしれません。エンジンに変わって車のコアになるのは・・・ITによる情報処理ですね。ITが、車の安全性や利便性を決める。そうなると、今は自動車メーカーに対するサプライヤーであるAppleやGoogleが、主従を逆転しているかもしない。今の自動車メーカーは、自動車製造の一部である車体組み立てなどを他のデバイスメーカーと同様にIT企業に提供するサプライヤーになっているかもしれない。そして、AppleやGoogleが自動運転車を完成させると、その地位はどんどん低下しているかもしれない。ま、そうならないように、自動車メーカーは両社と組んで共同研究をしたり、実証実験をしたりもしているし、他のITプレーヤーと組んで色々とやっている訳でしょう。しかし、何でも自分達でコントロールしたいような両社ですから、余程自動車メーカーが付加価値を出すか、両社を凌駕する自動車業界でのITの力を付けないと・・・どうなってるか分かりませんよね。

今回は、自動車業界でちょっと先の未来の事を考えてみましたが、もっと色々と考えてみると楽しいですよね。生活レベルでどんなに素敵な世界になっているか、一方ビジネスの世界はどう変わっているか?正解なんてないだけに、考えるのはとても楽しいですね。さて、これから6年後、今回書いた事がどの程度実現しているのかな。こんなレベルを超えているのかな。そういう観点からこんなコラムを書いて振り返るのも、楽しいものですね。

先人から何を引き継ぎますか?

先日、ドイツのメルケル首相の言葉を聞いて、何だか随分考えさせられてしまいました。

「歴史に終止符はない。我々ドイツ人は特に、ナチス時代に行われたことを知り、注意深く敏感に対応する責任がある」

ナチス・ドイツ降伏70周年を前に、メルケル首相が国民に歴史と向き合うようにと出した映像メッセージの中の言葉だそうです。本当に色々と考えてしまったので、ちょっと取り留めもなく思ったことを書きますね。

日本の戦後70年は何に向き合うのだろう?
メルケル首相は、ウクライナの問題で揉めているロシアを訪問し、無名戦士の墓に献花もするそうです。色々と国同士が現在揉めていようがどうしようが、過去の犠牲者に追悼の意を表すのは当たり前の事。それで、ロシアを訪問するとの事です。日本では、安倍首相の70年談話のことが報道されたり、閣僚の靖国参拝なんかが取り上げられていますよね。戦争責任に関しては色々な議論があると思いますが、日本人も、そして朝鮮、中国、多くのアジアの国々の尊い命が失われたのは事実。また、日本がアジアを占領して行ったのも事実。このことに対しては、日本は大きな責任があるわけで、そこに追悼の意を表す、他国の責任はさて置き、日本にも責任の一端はあるのですから、その責任を認めて謝意を表すのは、当然の事と私は思います。しかし、残念ながら報道される日本政府の対応を見ていると、保身と犠牲になった日本人への追悼が中心になっているような気がします。それに引き替え、メルケル首相の言動は正しいなぁ、なんて思ってしまう訳です。なんで、メルケル首相のようにできないのでしょうね?
最近は、若者の中に日本とアメリカが戦争していたことを知らない人がいるなんて話も聞きます。「それは前の世代がやった事、我々とは関係ない」というような考えを持つ人もいるとか。悲しいですねぇ。先人が作った良い遺産は受け継ぐものの、自分に都合の悪いものは関係ないと言う、そんな風にも見えます。それでは、国家や組織は成り立たないと思うのですけど・・・皆さんはどう思われますか?

謝る事は悪い事?
従軍慰安婦の問題や南京事変のことなど、韓国や中国が度々日本に対して謝罪を求めてきますよね。その際のお決まりの言葉が、「解決済み」ですね。賠償の問題はちょっと横に置いておいて(これがあるから厄介ではあるのですが)、謝罪は相手が求めるのであれば、何度でもすれば良いと思うのは私だけでしょうか?詳細な事実に関してははっきりしなかったり、解釈が違ったりすることはありますが、謝罪を求められるような事に関わったのは事実なのですから、そこは相手が許すまで謝る事が大事なのだと思うのですが。(流石に、何度も何度も誠心誠意謝っても、それで許さずに強請をかけてくるのであれば別ですが。)ビジネスの世界でも、何だか「謝ったら負けだ」なんて言う方がいて、相手に迷惑をかけても謝らない人がいたりしますね。相手に迷惑を掛ける行為を少しでもしたのであれば、それは誠心誠意謝るべきですよね。国や組織の場合は、それをやったのが自分でなくても。それをせず、「解決済み」の一言で通していると、何だか子供たちに「謝る事は悪い事」のように映らないか、私はとても気になります。潔く、相手が許して下さるまでちゃんと謝るのは、人間として当たり前のように思うのですが。

正しく引き継ぐ
要は、どのような場合でも、所属する国や組織の過去の言動は、正しく引き継がれないといけないのだと思います。特に、良くない事は、「言い訳無用、悪いことをした」と少し大袈裟に引き継ぐぐらいの方が良いのではないかと私は思います。卑近な話ですが、営業さんなんかで、交代すると前任がやってきたことを正しく引き継いでいないことが多かったりしますよね。特に、自分達に都合の悪い事は。で、下手な行動をとると相手の怒りを再燃させ、折角の関係を台無しにしたりする。これは、国レベルでも同じこと。良い事も悪い事もしっかりと引継ぎ、悪いことに関しては必要に応じて再度謝罪したり、もっと重要な事は「同じことが絶対に起こらないように・・・という手を打っている」ということを示したりしないといけないのだと思います。安倍政権は、どうも右翼化しているというイメージを打ち出していますけどね。

日本も、戦後70周年を機に、しっかりと過去と向き合わないといけないのだと思います。そういう事の重要性を国レベルでやるから、会社などの組織でもそういう事がいかに重要かが伝わる。個人の行動に影響を与える。そんな契機になると良いですね。

『強み』が足枷になっていませんか?

皆さんは、自分、あるいは自分の所属する会社の『強み』って何かをじっくり考えることはありますか?個人だったら、絵を描くのが得意だったり、何かを深く探究するのが得意だったり、人を笑わすのが得意だったり・・・企業だったら新たな商品・サービスを創ることだったり、サービスの品質が高いことだったり、安く早く作ることだったり・・・色々あると思います。何かをやる時には、その『強み』を活かせと言われますし、私がコンサルなんかをやる時にも、勿論その重要性をしっかり伝えるようにしています。一方、そういう『強み』が何かに取り組む時に足枷になることもあるんですよね。先日、そんな事を考えさせられました。

『強み』に染まり過ぎると・・・
私のあるお客様は、ある市場で特異な製品でNo1.シェアを長年維持しているのですが、そのお客様から営業強化のご相談を受けました。毎年新たな特徴を加えて市場に新製品を投入しているのですが、希少性も出すために生産量をコントロールしてビジネスを作っているので、お客様からの引きも強い。この製品自体は、労少なく売れるわけです。素敵なビジネスですよね。しかしながら、一本足のビジネスではいけないと経営陣も理解しており、他の製品やサービスも作っているのですが・・・これが思ったようには売れない。そんな状況で、営業が易きに流れると・・・そうです、悪く言えば強い製品の紐付き営業のようなやり方になるわけです。新しい製品やサービスの本当の良さを理解し、それをお客様に提案する、そしてそれがお客様の成功に繋がる、教科書的に言えばそうならないといけないのですが、そこにはこれまでとは違った知識やスキルが必要になる。また、どんなに強い製品を持っていようとも、数多くのお客様全てをカバーしきれているわけではなく、本当に信頼を得るべき、パートナーとなるべきお客様を特定して営業がお客様との関係を作らなければいけない。しかし、強い製品に対する引きが強いので、そういう考え方もあまりこれまでにはやっていない。要するに、『強み』があまりにも確立しているので、それを軸とした戦い方に染まってしまっている訳です。
皆さんの会社は、あるいは皆さん自身はどうですか?技術に強みがあったりすると、それを軸に事を進める。人とのコミュニケーション力や交渉力が強いと、それを軸に事を進める。勿論それは是なのですが、その『強み』に染まり過ぎると他の分野へ『強みを広げる』事を疎かにするなんてことがあるのではないでしょうか?だってその方が楽しいし、楽な場合も多いですからね。勿論、他人事ではありません。こういう志向と言うか、文化と言うか、変えるのはなかなか難しいですよね。

遠くに石を置くように考える
これは、一つの方法だと思うのですが、私は「ちょっと先、例えば5年先を見る、考える」ことで、考え方も変わるのではないかと思っています。昨日の日経電子版に「ジョブズ追放劇から30年後のIT世界」なんて面白そうなタイトルの記事があったのですが、業績好調なAppleの売上の8割を占めるiPhoneやiPadは10年前には存在もしなかった、10年で瀕死の企業がグローバルNo1.になれるくらいIT業界は変化が激しいと伝えていました。その通りなんですよね。どんどん変化が早く、激しくなっている。5年も経ったら、どこか競合が新しい製品を出して、5年前のトップ企業を駆逐しているかもしれない。5年後には、市場のニーズが変わって、今人気があるものでも飽きられてしまって見向きもされなくなっているかもしれない。そもそも、今の消費者が5年後に5歳年齢が上がったら、今ビジネスが作れている市場は半分になってしまっているかもしれない。足元に石を置くと、どうしても今の戦い方、局所戦に目が向いてしまい、そこに『強み』があるとそれだけを軸に考えたくなる。しかし、遠くに石を置こうと思うと、そこには今とは全く違う世界があるかもしれない。そこで戦う力をどう作れば良いかを考えると、今の『強み』を活かしつつも、異なる『強み』を作らなければいけないという思考も働くように思う訳です。そういう事を志向していくようにするためには・・・言うまでもありませんね。企業であれば、経営陣が常に今だけの事ではなく、先の事も考え、その先にどんな世界を見ているかを社内で語り続けなければいけない。個人であれば、自分に「このままで良いのか?」を時に自問しなければいけない。個人の場合は、難しいですよねぇ。今々の忙しさや楽しさに流されますものね。でも、時にこんな事を考えるのも大事なのでは?情報流のお蔭で、時間軸で世界がどんどん狭くなり、変化が速く激しくなりますからね。今のままでいると、10年後には自分の付加価値なんてほぼゼロになってしまって、食いっぱぐれてしまうかも知れませんからね。

今日からGWの方も多いですよね。如何でしょう、ちょっと時間のある時にこんな事を考えてみては。勿論、私もですが。
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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