井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2016年03月

異文化を受け入れられますか?

皆さんは、ヴェトナムの工場で働く方はお昼寝をするってご存知ですか?スペインのシエスタは、とても有名ですが、他の国にも同じような習慣があるんですね。12時にお昼休みになり、お昼を食べると適当に涼しい所で2時間ぐらい”すやすや”。ただ、スペインとの違いは、これを会社で公認しているわけではなく、習慣でそうするとか。(スペインでも、2006年に公務員はシエスタ制度が廃止されましたが。)皆さんは、この習慣なじめますか?

相手を知り、受け入れる
この話は、先日久しぶりにお会いした友人から聞いた話です。このブログでも約4年前に紹介したのですが、その方は現地に設立した会社の社長としてハノイに赴任されました。その時に、
「Kojiさん、知ってます?ヴェトナムの人たちは、昼寝するんですよね。」
と言われて、ちょっとびっくりしました。暑い中での労働ですから、休憩はもちろん十分とるべきですが、2時間も寝なくてもねぇ。で、先日久しぶりにお会いしたので、その後どうなったか聞いてみました。すると、
「彼らの、あの習慣をなくせるわけないじゃないですか。半ば公認ですよ。2時間ぐらいは。で、2時になっても起きないと、後ろでバケツを叩くんですよ。ガン、ガン、ガン、てね。するとびっくりして目を覚まして、ちゃんと仕事しますよ。
とのことです。70人の向上に、彼を含めて日本人は二人だけ。残りは、現地採用の従業員。その方曰く、
「相手の文化を知り、相手の文化も受け入れなければ上手く行くわけないですからね。」
言われれば、それはその通りと思いつつ、ご本人も最初はびっくり、文句も言っていたわけですから、簡単ではない。それでも、こういう文化を受け入れて適切な職場環境を作ったわけですよね。凄いなぁ。言うまでもなく、他にも色々とご苦労もあったそうですが、3年で単年度黒字を達成されたそうです。相手を知り、受け入れる。言うは易しですが、行うは・・・ですよね。吉岡さん、素晴らしい!

日本は外国人を本当に受け入れられるか?
最近は、日本の街や観光地も様変わりですね。海外からの旅行者がどんどん増えている。更には、少子高齢化が進み、生産人口が減る中、今後は海外の方々にも日本で働いて頂かないと日本経済は成り立たないなんて議論も良く耳にします。その手の記事を、先週の日経で目にしました。特集の「働きかた NEXT」で、日本よりも先に死亡数が出生数を上回ったドイツの取り組みを紹介しながら、日本は外国人労働者を受け入れる制度が整っていないという問題点を指摘していました。日本は高度人材以外の外国人労働者を受け入れておらず、外国人は「留学生アルバイト」という建前となっており、優秀でも長くは働けないとの指摘です。その通りですね。飲食業や小売業、更には建設業など、日本の労働力が不足し、外国人の方々も喜んで受け入れて働いてもらいたい業界では、深刻な問題になっているようです。確かに国の動きも問題ではあるのですが、一方で私はこの記事で紹介されているドイツの事例を非常に興味深く読ませて頂きました。

「スペインには仕事がない」と2014年に(ドイツの製造業ボッシュに)応募。1日6時間の語学教室に3カ月通い、その後、社員の自宅に6週間ホームステイして独の仕事や生活を体験した。ここで意志を再確認された。

研修は3年間。最初は銀行口座の作り方もわからず、一時帰国を待ち望んだ。だが社員が生活相談にも乗ってくれ、独語が上達すると友人もできた。今は「ボッシュに就職したい」と強く思う。


一企業の活動かもしれませんが、ホームステイまで提供して相手を理解すると同時に、相手にこちらの習慣や文化の体験してもらって理解を深める。更には、生活相談には社員が継続的に乗るようにする。ここまでしてしっかりと相手を受け入れ、コミュニティの一員になってもらっているわけですね。日本人には、これが出来るのかなぁ?私も、外国人を区別せずに接するように心掛けてはいますが、それでもホテルに泊まった時に朝食をとるレストランで中国の方々が大勢で大きな声で話、我が物顔で振る舞っているのを見ると、「やっぱり中国人は・・・」なんて眉をひそめてしまいます。街中で、周囲の混雑を気にせず、集団で道を塞いでしまっているような時もそうです。でも、きっと彼らにはあれが「当たり前」なんですよね。そういう事を、ちゃんと理解して受け入れないといけない。日本の社会としてそういうことを意識するためには、NHKとかでもっと他国の普通の文化を具体的に紹介し、日本人に教えるようなことをどんどんやらないといけないように思います。一方、海外の方々にも日本の普通の文化、習慣を伝える努力をしないといけない。日本の事ももっと良く知って頂き、日本人と付き合うには日本人がどういう事を気にするのかを理解して頂き事もとても重要だと思います。外国人を受け入れる制度だけを整えても、上手く行くとは思えません。社会として受け入れる、互いが理解し合いながらできるだけ気持ちよく過ごすための社会的・文化的インフラを整備しなければ、いけないのだと思います。ドイツのボッシュのような取り組みは、その良例の一つに見えるのですが、皆さんはどう思われますか?


最後に、ちょっとプライベートの話を。先述した友人ですが、日本にはたった1週間の帰国で、今度はインドネシアの会社の社長として赴任されます。日本に帰ってくるオプションもあったそうですが、もっと、もっと海外で活躍したいという事で、新たな国での仕事を希望されたとのこと。先日は、その壮行会も兼ね、男4人で集まり、大いに語り、飲み、とても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。最後には、次回はジャカルタで皆で集まることを約束して散会。良いですね、旧交を温めるのは。吉岡さん、インドネシアでも頑張って下さいね。ご活躍、期待しています!
良き仲間

確度を変えて物事を見る事ができますか?

『在庫を金型で持つ』、何のこっちゃ分かりますか?今月の日経「私の履歴書」を執筆しているアイリスオーヤマ社長、大山健太郎氏が書いていたことです。あることを人とは違う視点で見ると、こんなにも意味合いが変わって来るのかと感心させられました。

見方ひとつで意味合いは全く変わる
これは、1980年代後半のアイリスオーヤマでの話です。需要の読みやすい農業用資材から、扱う商品を需要が読み難い生活用品にシフトしていった時の事。それまでは、単品・大量生産ありきでモノを作ってきたが、消費者向けに需要の変化に応じた生産ができる、つまり多品種少量生産ができるように変革を行わなければいけなかったとのことです。流行廃れが激しく、景気動向にも左右される消費者市場で生活用品を製造するからには、「需要動向を見極めることが肝」とか、「在庫を持ちすぎるな」なんて号令がかかるのが一般的かな、と思います。そうなると、マーケティング機能を強化しろとか、適正在庫を見極めろ、なんて方向に行く。ところが、「在庫を金型で持つ」と言われると・・・見方って面白いですよね。こう言われると、「金型を如何に安く、早く作れるようにするか」とか、「如何に同じラインで複数の製品を作れるようにするか」とか、「製造設備の段取り替えを如何にスピーディーに工数レスで出来るようにするか」なんて言う方向に目が向きますものね。当時、大山社長は「社員の意識変革」が重要であり難しかったと書いていますが、そこを見方を変えて説明することで実践してきたのかなぁ、なんて思いを馳せてしまいました。
実は、先日ある組織の管理職の方々と「どのような強みがあるか」なんて議論をしていて、同じように「見方」が大事だなぁと思ったことがありました。第3四半期が終わった段階で、目標に対する進捗率が6割ぐらい。そこで、ある管理職が目標を個別活動にブレークダウンして、人も能力に応じた人が適切な活動ができるように再配置して取り組んだところ、今期目標を達成できたとのこと。ある人は、その管理職の方がある意味強引なやり方で部門を引っ張った、その方のリーダーシップが強みだと仰るんですよね。言われるまでもなく、引っ張った人の観点から見れば、それはその通りと思います。しかし、そう言ってしまうと「属人力、個人力」で終わってしまい、その(ような)方がどれだけいるかの議論になってしまう。そこに、ある方は違った観点から組織の強みを考えておられました。それは、「各取り組みに対する目標を明確に定義すれば、自分の役割をきっちり果たして結果に繋げられる組織力」という考えでした。この組織は、法人をお客様とし、その企業の活動を支援してなんぼの所なので、行っている取組みの難易度は結構高い。そのようなビジネスで、このような結果を出せるという事は、秘めた組織力はかなり高いとも言えるなぁ、と納得です。同じ結果に対しても、見方が違えば評価も全然変わってしまいますね。やっぱり視点って大事ですよね。

見方を変えれば行動も変わる
話をアイリスオーヤマの戻すと、これは有名な話ですが、アイリスオーヤマの中国の工場は常に3割はスペースを空けているとのこと。需要が急に高まった時に、直ぐにラインを増設して生産し、売り時を逃さずにビジネスを作るというやり方ですね。これも、正に「金型を在庫にする」という発想の延長線上にあると思います。消費者市場の需要変動は想定が難しい、だから工場の在り方も増減に対応できる形で作る。多品種少量生産を軸としながらも、需要が爆発的に増えた時に出来る限りの大量生産を可能にしているわけですね。一般的な企業の工場では、あまり見かけない光景ですよね。常に、3割のスペースが空いているなんて。物事に対する見方が違うと、ここまで行動が変わるのだなぁ、なんてこれもまた感心しきりです。
どのような視点からどう解釈したか、その解釈次第で次の行動は変わる。先の組織の例でも、どう評価したかで次の行動は全然変わってしまうかもしれませんからね。こういう事って、今の世の中でも沢山あるのだと思います。例えば、少子高齢化。これって、どちらかというとネガティブな意味合いで解釈されていることが多いと思います。しかし、例えば「高齢化」で考えてみると、これまでに多くのことを経験して色々なことに見識やノウハウをお持ちの方が沢山いるという事ですよね。これを上手く世の中に還元して頂ければ、次世代を担う我々の生産性は飛躍的に高まるかもしれませんよね。一方、少子化。生産人口が不足するという議論が多いですが、逆にそれは多くの人の生活を豊かなものにするチャンスかもしれない。最近のITの進化で、色々なものが省人化・自動化されていき、現場に行かなくても多くのことがコントロールできるようになっていく。コミュニケーションも、コストレスのテレビ会議が簡単にできるようになっている。更に、諸先輩方の知見やノウハウも活用できるようになる。そうすると、何かに尖った能力のある人は、特定の会社1社に固定的に縛られなくても良いのかもしれませんね。例えば、工場の生産管理をやっている人も、複数の企業の工場を見ても良いのかもしれない。マーケを企画する人も、特定の企業の事のみ考える必要はないのかもしれない。そうなると、個人の働き方は大分変りますね。(企業も、就業規則などの制度を見直さないといけないですけどね。)勿論、利益相反のない企業でという事になるでしょうけど、複数の企業を見ることにより、個々人の能力も上がるかもしれませんね。当然、個人が出している付加価値は高くなるので、実入りも増える。こんなことが現実になる日は、そんなに遠くないような気もします。皆さんは、どう思われますか?

さて、話は全然違うのですが、最近さくらんぼの木を買いました。一株でちゃんと実のなる木です。美味しいさくらんぼが出来たら嬉しいな、と思って庭に置いたのですが・・・実のなる前に、当然のことながら、今は素晴らしい花を咲かせています。こんな風になるとは期待していなかったので、非常に嬉しい誤算です。食欲ばかりが先に立ち、こんなに素敵な光景を愛でることが出来るなんて考えていなかった私は・・・見方が甘いですねぇ。
さくらんぼ

『ありたい姿』はどうしたら実現できると思いますか?

東日本大震災から5年、テレビや新聞・雑誌で色々と特集が組まれていますね。軽々に触れることのできない事なので、復興の事には触れないでおこうと思っていたのですが・・・あまりにも気になるニュースがあったので、書かせて頂きます。そのニュースとは、復興庁移転の話です。復興庁は、これまで港区の民間ビルを賃借していた(そんなことも私は知りませんでした。)そうですが、その契約切れを迎えて霞が関に移転するそうです。移転、改修に7億円の経費が掛かるそうですが、今後5年間の賃借料9億円と比較すれば2億円の経費削減になるとか。皆さん、この話どう思われますか?

事件は会議室で起きてるんじゃない!
皆さん、このセリフご存知ですよね。そう、「踊る大捜査線」の有名なセリフ。これに続くのは、「現場で起きてるんだ!」ですよね。復興庁には、各府省庁や民間から出向してきた職員が、おそよ600人いらっしゃるそうです。大所帯ですねぇ。職員の方々は、各々はきっと物凄く一生懸命務められていることと思います。しかし、結果としては進捗は遅れている。福島の市町村の6割もが、国が定める復興期限の20年末までに復興が完了しないとアンケートに答えているそうです。TVのニュース番組では、確か津波被害を受けた住宅地の復興の進捗度は7%なんていう数字が出ていたように思います。(うろ覚えですが。)実際に復興庁を見ないで言ってはいけないのかもしれませんが、600名もの職員の方々はどんな仕事をしているのでしょう?そもそも、東京にこんなにスタッフがいて、現場で起こる問題も解決しながら復興を進めることが本当に出来るのでしょうか?勿論、色々な交渉や調整、手配が必要で、それを東京で行った方が良いこともあるでしょう。個人的には、東京にはその必要最低限の人数がいて、残りは現地で現場を見ながら作業すべきではないかと思います。(きっと、その方が家賃なんかもずっと安いでしょうし。)一般の企業で言えば、当然のことながら本部は一番重要なマーケットに置く。例えば、日立は鉄道事業のグローバルHQは欧州に置いていますし、日東電工は医療のグローバルHQはアメリカですね。市場を見て、そのニーズを敏感に嗅ぎ取れなければ、ビジネスでは勝てない。当たり前に、そういう思考でビジネスを作ろうとする。しかし、国は・・・こんなやり方してるから・・・と言われても仕方がないように思うのですが。また、全体で掛かっている金額から考えれば、2億の削減をするより、もう2億掛かっても良いから効果と効率を上げる策を考えるべきでは、と個人的には思うのですが。

『ありたい姿』を本当に議論しているのか
最近、企業のTransformationなんて話を良くします。今の東日本も、正にTransformationしないといけない時。出来るだけ住んでいる人たちの安全を確保し、一方で『こういう所に住んでいたい』という住む方々の希望を最大限に受け入れた街にTransformしなければならない。しかし、現実はどうなんでしょうか?報道でよく目にする風景の代表がこれですかね。
防潮堤次に津波が来た時に、街を守るための防潮堤が高々とそびえている。安全に住むために、次に津波が来ても家が呑み込まれないように、このような防潮堤を望む方も勿論いらっしゃるのでしょう。一方、景勝地を守るためにこのような防潮堤を作るのではないやり方で、美しい風景を残す形での復興を望んでいる方々の声が大きく報道では取り上げられていますね。中には、このような防潮堤の建設が始まったら、街から出ていく決心をしておられる方もいらっしゃるようです。現場で、本当にここに住もうとしている方々と、『ありたい姿』、『あるべき姿』が何なのかを議論しているのかなぁ、と疑問に思わずにはいられません。どちらかというと、次に津波に襲われたときに対策が不十分だったと非難されたくない、自分達は責任を果たしていたと言い訳できるようにするために、議論を十分に行わずにお上がやっていることのように個人的には見えます。被災地から遠く離れた東京で多くのことを意思決定していては、こうなってしまうのも致し方ないのですかねぇ。Transformation、そのコミュニティに参加する方々が考える『ありたい姿』をしっかり受け止めて、意思決定者が全体最適を考えた意思決定をする。それを、より多くの参加者が納得する形で説明する。国でも企業でも一緒ですよね。進捗が遅れても、そこだけはしっかりやらないといけないのではないかと思うのですが。

被災された方々には、1日も早く日常を取り戻して、以前のように楽しく暮らして頂きたいと本当に思います。しかし、自分なんて本当に無力ですね。出来ることと言えば、復興のためにしっかりと税金を納め、時に信用のおける募金に協力し、こんなブログで物凄く小さな声を上げるぐらい。自分の生活を変えてでも、被災地に乗り込んで自ら先頭に立って復興に微力でも尽くすなんてことは出来ない。そんな自分に、時折非常に無力だと感ぜざるを得ません。でも、日本全体で個々の力は微力でも良いから協力し、震災に合われた皆さんの生活が少しでも早く、良くなるように行動するしかないですよね。

ITの進化を生かし切れていますか?

最近は、結婚式にもロボットが登場するんですねぇ。といっても、余興的な利用の話ではありません。(受付とか祝辞を述べるとか、そんなサービスもあるようですが。遠隔地で寝たきりのおばあさんが、孫娘の結婚式にあたかもその場にいるかのように結婚式に参加できる。結婚式場には、ソフトバンクのペッパー君がいて、遠隔地で参加しているおばあさんの頭の動きまで再現するそうです。花嫁さんは、ペッパー君に向かって微笑みかける。どうです?このサービス、皆さんはどう思われますか?

本当に必要とされることに応えるソリューションになっている?
このサービス、孫娘の結婚式に参加できないと思っていたおばあ様にとっては、本当に素敵なサービスですよね。でも、何故ペッパー君?と私は思わずにいられません。記事になっているのは、恐らく試験的なことだと思うのですが、おばあ様の代わりにペッパー君じゃぁねぇ。それより、結婚式場には3D画像でおばあ様に席に座って頂いた方が良いと思うのですが。おばあ様にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使ってもらうのも、どうなのかなぁ?そこまで、必要なのでしょうか?おばあ様側は、複数のディスプレイを使って式場の様子をパノラマ方式で見ることが出来るようにし、ホームシアターのサラウンドシステムを使って臨場感を出した方が、肉体的にも楽でずっと楽しめるように思うのですが。
ま、ソフトバンクとしてはペッパー君を世に出したい、ロボットも使ったVRのサービスを開発したいと考えているのはよく分かるのですが、今回の試みは違うソリューションの方が良かったのではないかと個人的には思います。先の話が出ていた日経の記事では、他に災害現場でのロボットとHMDの活用の事例などが紹介されていたのですが、これは非常に分かりやすい。人間が入っていけない所で、VRでその現場を見えるようにして問題を解決する。宇宙の調査や海底の資源開発なんかでも、このソリューションは生かされそうですよね。こういう本当に必要とされるところで、潜在的なもの含めたニーズに応えるソリューションは良いですよね。一方、ありがちな話なのですが、面白いものを作ると、無理矢理にでもそれを製品やサービスに組み込もうとする。ま、今回の話レベルまで行かなくても、身の回りに本当は必要としないのに、メーカーに押し付けられているものって沢山ありますよね。携帯電話なんて、私にとっては利用しない機能が盛り沢山。あらゆる家電のリモコンには、使いもしないタイマーが内蔵されている。車のオートクルーズ、多くの車には既に標準装備になっていると思いますが、皆さんは使います?世の中には、ITの進化とともに便利になったものも沢山ありますが、細かく見ていくとこういう無駄に思えるものも沢山ありますよね。本当に必要とされるもの、必要とされる場を徹底的に考える、もっとそういう志向を強く持った方が本当の意味でITの進化を生かすことになるように思うのですけどねぇ。(不要なものを省いたら、その分きっと安くなるものも多いでしょうし。)
蛇足ですが、このような思考、実は私も含め多くの人に当てはまるものです。例えば、自分が沢山時間を使って作ったアウトプットはなかなか捨てられない。伝えたいこととは関係なくても、自分が言いたいことはつい話してしまう。「ここで本当に必要なのか?」を自分に問いかけ続ける姿勢、思考を鍛えないといけないのでしょうね。

知らないものは使われない
話をITに戻すと、もう一方でとっても便利なのに、『知らないから使われていない』ものも沢山あると思います。私の身の回りで最近よく聞く話は、Appleの音声認識Siri。iPhoneやiPadに標準で装備されていますが、使っている人は少ない。(私の年代だからかもしれませんが。)私は、iPadで結構よく使っています。ブログやコラムを書くとき、研修や講演の準備をしている時など、考えながら思いついたこと、気になったことをSiriに喋ると、日本語変換もかなりの精度でテキストにしてくれます。このブログも、そうやって書いているのですが、これは非常に便利。キーボードに向かうのではなくて、色々と調べ物をしながら簡単に自分の思考を確認するメモを作ってくれますから。会う人にそんな話をすると、

「へぇ〜、そんな使い方出来るんですか。井上さんは進んでいるなぁ。」

なんて、ちょっと冷やかし交じりのコメントを頂きます。でも、中には実際に自分でも試して、

「井上さん、Siriって便利ですねぇ。」

何て言って下さる方もいる。ま、これはほんの一例として、兎に角今はアプリやらなんやら、色々なものが溢れている。私も、使ったら本当はすごく便利なのに、知らないから使っていないものが沢山ある。これは、本当は物凄く勿体ない。作り手へのお願いは、もっと分かりやすく、そして手軽に見ることが出来る形で、何がどんな風に使えるのかを伝えてもらいたいですね。また、そうすることで、本当に良いものを作っていたら、市場に浸透させることが出来るのですから。(実は、これが非常に難しいのは皆さん良くご存知ですよね。)我々としては、もちろん積極的に情報を取りに行くことが必要なんでしょうね。一番良いのは、やっぱりリテラシーが高くてITを結構使い切っているような人に、何をどんな風に使っているのかを聞くのが手軽な手段なのだと思います。そのために必要なことは・・・きっと『好奇心』ですね。知らないものは使わなくていいではなくて、世の中にどんな自分の知らない便利なものがあるのだろう、そういう気持ちで情報を取りにいかないといけないのでしょうね。個人でも企業でも、本当にITの進化を享受できれば、もっと生産性が上がったり、便利になったり、楽しくなったりすることがあるはず。私も、面倒臭さがらずに、もっと積極的に新しいものを使うようにしないといけないなぁ。

さて、話は全然違うのですが、先日ご近所さんとお互い料理作って夕食会をしました。この季節に昨年から一緒にやっているのが、春野菜の天ぷらを楽しむ夕べ。近所でツワブキが沢山育っており、それを摘みたてでてんぷらにして楽しんでいます。これが結構おいしいんですよね。もうすぐ、ツクシも楽しめる。ITも良いけど、こういうアナログの世界は、面倒臭いことをやってこそ楽しめることも沢山あると個人的には思っています。

春の食卓春野菜ツワブキの天ぷら
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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