井上浩二のブログ:現在(いま)を考える

株式会社ケーティーコンサルティング株式会社シンスター の代表取締役井上浩二が、ビジネスに関して日々考えていることを発信。

株式会社シンスターでは、人材育成に関するコラムを発信しています。是非こちらもご覧ください。

2016年10月

ちゃんと人の話を聞いてますか?

先日、ある企業の研修で初めての試みをやってみました。ミドルマネジメントの研修だったのですが、その方々の上司が3分ほどの話をしたら、どれだけ内容を押えているかを試す演習です。内容は、今まさに上司が部下にしそうなその企業の話を事前に私が考え、上司役はもちろん私。話を聞いたら部下にもその内容を展開して欲しい、必要なメモも取って、質問も受け付けるということを伝えてから話し始めたのですが・・・

人って他人の話を聞かない
結構自頭の良い人が揃っている企業だったので、正直スパッとポイントを押えてくれると期待していたのですが、これがなかなか難しい。何故か?人は他人の話を聞かないんですよねぇ。何故そうなるか、普段から考えているのですが、多くの場合見られる問題は、
・自分の関心事が話に出て来ると、そこに頭が行く
・自分が関わっていることが話に出て来ると、そこに頭が行く
なんでしょうね。で、他人の話を聞いているつもりが、いつの間にか頭で色々考えている。「あの問題の本質は、実はここにあるんだよなぁ」とか、「あの取り組みは、実は上が思っているほど簡単じゃないだよなぁ」とか・・・ま、こんな感じで、とにかく他人の話を聞いているつもりで、聞くことの注意力が薄まって自分で色々と考えている。これじゃ、他人の言っていることを正しく受け止められませんよね。似たようなことが、違ったケースでもあります。講師何て立場で人と接することが多いと、こんな質問を受けることがあります。「井上さん、スキルアップを図ろうと思って色々と本で勉強しているのですが、イマイチ効果が上がらないように思うんですよね。どんな本を読んだらいいですか?」一応、相手方の努力に敬意を表して、「最近は、どんな本を読んだんですか?」なんて聞くようにしているのですが、ほぼこの返しには意味がなく・・・お話しすることは、「本を読んでのスキルアップって難しいんですよ。だって、本を読んでいても著者の思考は分からないでしょ。で、著者の思考を考えながら読むというよりは、自分の思考の範囲で読んで理解した気になってしまう。そういう風に読んでいると、なかなか自分にはない思考とかスキルを身に付けることは出来ないですよねぇ。」なんて事です。他人の言うこと、書いていることをちゃんと理解する。どうしたら良いんでしょうねぇ。皆さんは、どうしていますか?

相手の視点に立って理解しようと心掛ける
滅私奉公ではないですが、まずは他人の話を聞いたり、勉強のために本を読んでいる時には、自分の考えたいことを考えるのを止めないといけないのでしょうね。で、
・相手が何を言おうとしているのか
を理解することに思考を集中する。先日の研修のお題では、上期の業績は芳しくなかったとか、今期目標達成のために色々と施策を打っているとか、ま、ありそうな話をちりばめつつ、下期に向けて生産性向上の提案をして欲しいという話を事例まで出して話しました。そして、話の意図は「生産性向上というとコスト削減に向かうが、それでは粛々する。必要な投資は行うから、投資を上回る効果を生む、つまり生産性を上げる取り組みを提案して欲しい。」ということに置き、このメッセージをちょっと言葉を変えて冒頭と最後に伝えてみました。しかし、聞いている側は、「上司はやっぱり上期に目標を達成することを気にしているんだ」、「下期の利益目標達成のために、生産性向上≒経費削減を考えているんだ」、「えっ〜、今月中、忙しいんだけどなぁ」とか・・・大事なポイントを聞いていないんですよねぇ。これで、部下にこの話を伝えられても・・・困りますよねぇ。相手の言おうとしていること、意図を押さえるためには、教科書的に行くと「論点」を押さえることが大事なのでしょうね。分かり易く話す人は、「言いたいことは・・・、そのポイントは3つある。一つ目は・・・」なんて話をしてくれますが、そんな風に話してくれる人は少ない。そうなると、聞いている側が「論点」がいくつあったのか、各論点で何を言わんとしているのか、その論点をまとめると、結局何が言いたいのかを考える、理解する。その上で、
・何故そういうことを言おうとしているのか
を考え、これが理解できると腹に落ちると思います。本の場合は、自分で好きなだけ時間をとり、何度でも読み返せばいいのですが、他人の話の場合は聞きながらやらないといけない。これが、ちゃんとできればと良いのですが・・・

勇気をもって質問する
それが難しい事は、誰でも分かっている。だから、話し終わった後に「何か質問ありませんか?」があるわけですよね。話しての論点や、その論点で伝えたいこと、伝えるために使っているファクトなど、分からないことがあれば聞けば良い。大事なのは、相手が伝えたいこと、その意図にあるわけですから、それが腹に落ちていなかったら質問しなければいけない。でも、日本人って質問しないですよねぇ。先日のセッションでは、一応質問はありました。提案する時のフォーマットや提案の範囲など。ま、自分達の作業に関して決まりごとがあれば聞いてくというのは必要ですが、意図を押えていないでそんな質問ばかりしてもねぇ。話の「餡子」を理解するための質問をしないと。でも、皆がいる場で質問するのは恥ずかしいんですかねぇ?「君はそんなことも分かっていないのか」と思われるのが嫌なのでしょうか?それとも、その場を長引かせてはいけないという”配慮”?そんなことに気を使って、肝心なところが分かっていないと、結局取り組むことも明後日の方向を向いてしまう。あるいは、後からやっぱり質問したいと言って聞きに行くと、話しても余計な時間が実はかかる。更に、同じ疑問を持つ者がいると思うと、再度徹底するために何かしなければいけなくなる。生産性低いですよねぇ。ま、日本では良く見かける光景ですが・・・大事なことは、相手の言いたいこと、意図を押さえること、それが他人の話を聞くということ。必要だったら、勇気をもって質問しないといけないですよね。皆さんも、お気をつけあれ。

で、非常にくだらない事ですが、私の駄文に付き合って頂いている皆さんに質問です。どなたか、写真の魚の名前を知っていたら教えて下さい。先日、葉山の先の秋谷漁港で釣った魚です。大きさは、30僖ーバーぐらいでした。BBQで塩焼きにして食べたのですが、白身で脂がのっていながらも繊細でとても美味しかった。釣り好きのくせに、この魚の名前もしらないのか!と言われるのは覚悟の上です。どなたか知っていたら、是非教えて下さい。
名前のわからない魚

力を結集出来ていますか?

男・黒田こと広島東洋カープの黒田選手が、日本シリーズを前に今シーズン限りの引退を表明しましたね。大リーグでの高額年俸を捨てて、お世話になった広島に戻り、そしてチームを優勝に導いた。格好良いですねぇ。日本シリーズが花道となるよう、是非黒田選手らしい、素晴らしい投球を見せてもらいたいものです。黒田選手のような方が引退してしまうことは残念ですが、日本シリーズに挑むカープにとってはとてもよい刺激になっているでしょうね。今年の日本シリーズは、日ハムの大谷選手に注目が集まり、チーム力を評価すると日ハム有利かなと私は思っていました。しかし、今回の件でカープの選手は「黒田選手への花道作り」で強く結集したと思います。こうなると、どうなるか分からない。どちらが勝つか、楽しみが増えましたね。

世の中の流れに逆らうやり方で力を結集する
企業でも、組織力を最大化する、会社の力を結集してお客様にサービスを提供する、なんてスローガンが良く出されますよね。これを象徴する言葉としてよく使かわれるのが、『One + 企業(グループ)名』。しかし、実態はなかなか伴わない。私のメインバンクはみずほ銀行なのですが、One Mizuhoなんて言ったってちっともOneにはなってない。
しかし、私がITメディアエグゼクティブでコラムを連載しているコニカミノルタは、数少ない例外のように思います。なんて書きつつ、告知です。何とか、連載の第5回を執筆することができました。今回は、ホールディングス制に移行する企業が多い中、HD制を廃止して事業会社制に移行し、One KonicaMinoltaの実現に向けた取り組みを書いてみました。今回の執筆に当たり、他にここ数年で同様に事業会社制に移行した企業がどうなっているか一応チェックしてみました。大企業では、日本製紙、マルハニチロ、コクヨなどがあったのですが、どこもパッとしませんね。どの企業も、どちらかというと『後ろ向きの改革』としてやっているから、こんな結果にしかなっていないのかなと思います。(公のメディアでは、こうは書けないので書いていませんが。)コスト削減のため、重複した機能や余剰設備などを統合するために、不要に広がった組織体系をスリム化するためにやっているように見えます。そこからは、プラスの結果は出てき難いですよね。一方、コニカミノルタは違います。企業として一つにまとまるためにどうするか。松取締役会議長は、そのための手段として取り組まれました。その際に、そもそもHD制に移行した時の経営者の『意図』を再確認し、その意図を継承し続ける事もしっかり考えて取り組んだことは素晴らしいと思います。また、実行後に全社員に向けて、経営ができることはやったから、「あとは皆さんの心のサイロをとって下さい」なんてメッセージを発したところも素敵ですね。コラム自体は、こんな書き出しにしてみました。

 「One + 企業(グループ)名」は、最近多くの企業が掲げるスローガンとなっている。企業のベクトルを統一し、持てる力を結集して市場に付加価値を提供しようという意思の表れであるが、その実践は容易ではない。コニカミノルタも、同様にOne Konica Minoltaを掲げ、事業間シナジーを発揮して社会の課題解決に貢献する高付加価値型ビジネスへのTransformationを行っており、その成果を出しつつある。今回は、コニカミノルタがいかにしてグループのベクトルを統一し、実態の伴う変革を実践できるようになったのかを考察する。

良かったら、お暇な時にご笑読下さい。(感想もらえると嬉しいのですが。)

さて、黒田選手の話に戻りますと、引退を表明した日にテレビ新広島では引退会見のための2時間特番を組んだとか。しかし、黒田選手の引退会見は僅か7分で終了。残りはどうなるか・・・との心配を余所に、黒田選手との親交が深い達川元捕手の話が面白かったと大評判だったようです。達川氏の球団に対する愛、共にプレーした選手への愛はとても素敵です。やっぱりこういう愛がある、愛を持つ人が口にして行動もする、そういうことも組織の力を結集するには必要なんですよね。

退化していませんか?

皆さんは、テレビ会議は使われていますか?私の会社では、社内の会議は勿論のこと、最近はお客様との会議でも結構使うようになっています。ネットでつながっていれば、テレビ会議としてのコストはゼロ。素敵な時代になりましたよね。これがもっと社会に浸透すれば、在宅勤務など人の働き方の多様化速度もどんどん上がるのでしょうね。そんなトレンドに乗り、「TeleBeauty」というソフトを資生堂が発表しました。ソフトが自動で画像を加工して、すっぴんでも画面の向こう側にはちゃんと化粧をした自分が映し出されるというものです。女性の皆さんは、大変ですねぇ。私なんか、社内の会議だったら寝起き、スウェットでも平気でやってるんですが。でも、このソフトを使えば大丈夫。テレビ会議のためだけに化粧をするという手間は、きっと省けるのでしょう。でも、それだったらいっそのことちゃんとした自分の動画を登録しておいて、それを元にソフトがリアルの口や目の動きに補正してくれれば、髪も服装も何も気にしないでテレビ会議できると思うのですが、如何でしょう?
 

何か進化していますか?
このソフトがあっても、女性がお化粧をしなくなるわけではないでしょうからとても便利なソフトだと思うのですが・・・便利になるとその分人間の能力が退化することがよくあるように思います。例えば、漢字。皆さんもそうだと思いますが、書けなくなりますよねぇ。私なんか、人前で話している時に書きたい漢字が急に出て来なくなってあたふたした経験が何度も。車のバックはどうですか?最近は、基本モニターを見てバックをしている。以前は、助手席の背もたれに片手をかけ、片手ハンドルで後ろを向いて運転したものですが、きっと下手になってるんだろうなぁ。そもそも、体が硬くなって、前のようにグッと後ろを向くこともできなそう。これから、自動運転の技術がどんどん進化すると、緊急時の運転何て人間は出来なくなるかもしれない。
生物の進化って、何かの機能を捨て、それが退化する代わりに新たな機能が進化してきた歴史のように思います。水中で生きるために必要な機能を捨て、手足で自由に陸上を動き回れるようになった。四足で速く走れる機能を捨て、手の自由度を得た。そこには、今までではできなかった何かを掴みとろうとする本能や意思があったのかもしれませんね。何かが退化して、何かが進化する。これらの過程には勿論長い年月を要していますが、退化も進化も徐々に起こってくるのだと思います。では、今の我々はどうなんでしょうねぇ?世の中を便利にするための道具をどんどん進化させてはいますが、肝心の人間は・・・退化している?時間に余裕が出来た、より多くの情報を短時間に収集することが出来たことによって、クリエイティブな思考に時間を割いている人もいるでしょう。そうなると、脳がどんどん進化する?仮説構築能力が進化して、未来が見えるようになる?それとも、ガンダムのアムロのような新人類が生まれてくる?・・・一方、便利さに感けてどんどん怠惰になる人もいますよね。そういう人は、退化する一方?これまでは、当たり前にできたこともどんどんできなくなるだけ?もしそうだとしたら、こんなところでも人間の二極化が進むのかなぁ?

人間性の進化が求められる?
日本にいると、ITの進化を如何に享受するか、その中で人間は・・・なんてことを考えがちですが、世界では今もテロや内紛で死んでいく人達が沢山いる。飢餓や病気に苦しむ人達も沢山いる。日本を見たって、介護を必要としていても十分な介護を受けられない人もいれば、高齢化してから独り身になり、寂しい生活を余儀なくされている人もいる。社会全体を見渡すと、まだまだ平和で誰もが幸せに暮らせる世の中にはなっていませんね。困っている人ひとり一人に心配りをして、出来ることを考える、行動する。ヒューマンタッチが求められる所に、個々人が出来ることをして助けあう。かなり高邁かもしれませんが、こういう良い意味での人間性の進化がこれから求められるのかもしれませんね。便利になる分浮いた時間をどう使うかは、その人次第。何を考え、何を工夫し、どんな行動をとるのかで今後の進化の方向は変わるように思います。10年後、20年後の日本が、世界がどんな姿になっているべきかを考えて行動したいものですね。一方、AIやロボット、VRなど利便性を向上するITですが、人間が堕落しないようにするソリューションも併せて考え、世に提案してくれると良いのになぁ、と思うのは私だけでしょうか?

災いを福に転じることが出来ますか?

先週、セブン&アイ・ホールディングスの経営改革の話が大きく報道されていましたね。直近の目玉は、H2Oとの業務資本提携に基づく、関西地方の百貨店3店舗の譲渡。セブン&アイをここまで育てた伊藤前会長を、大きな波風を立てて受け継いだ井坂社長が打ち出した経営改革、皆さんはどのようにご覧になっていますか?

先人への敬意はあるのだろうか?
流通業界大手2社の提携、不採算事業の譲渡、大きな打ち上げ花火のように見えますよね。現在の業績が芳しくないのは、負の遺産が大きいから。先代が、事業規模を広げ過ぎたのが大きな原因で、まずはそこにメスを入れる。個人的には、そのようなメッセージが裏にあるように見えました。しかし、セブン&アイは本当にこんな事をやる必要があるのでしょうか?この打ち手が、最優先なのでしょうか?今上期の業績も併せて発表されましたが、競合であるイオンの最終損益が53億7200万円の赤字だったのに対し、セブン&アイは前年比60%減と下げ幅は大きいですが、334億円の黒字です。また、現預金は1兆1,781億円も、利益剰余金は1兆7,694億円もあります。しかも、譲渡する関西の百貨店関しては、3店舗のうち郊外の2店舗は黒字だそうです。不採算の百貨店やGMSを閉鎖する取り組みは以前からなされているわけですから、この3店舗を急いでキャッシュ化する必要はどこにあるのでしょうね?H2Oとの提携で、そんなにすごい戦略や戦術が生まれてくるのでしょうか?セブン&アイは先人が残してくれた正の資産、資本力と業績が悪くとも黒字という企業体力があるわけですから、忸怩たる思いで会長を辞任した先陣を引き継いだ者としては、もっと本質的なところに抜本的な改革策を出すべきではないかと、個人的には思います。その領域は、言うまでもなくGMS、特に衣料品売り場なのでしょうね。1階の食料品売り場には多くのお客様が買い物に来て下さいますが、2階に上がる人が非常に少ない。この問題は長年言われ続けており、先代も改革を試みても改革できなかった。先代の思いを引き継いで、本質的な問題を解決する戦略を立ててこそ、先代の恩に報いる、先代へ最大の敬意を払うことになると思うのですが・・・
あのような形で鈴木前会長が辞任するとは殆どの方が思っていなかったでしょう。その結果、恐らくアドバイスをもらうのもなかなか難しい状況になっているのではないかと思います。ある意味、セブン&アイにとっては、大きな「災難」に遭遇したのかもしれない。その後を引き継いだ方の最初の策がこれでは、『福に転じる』のは難しそうですねぇ。

必要なのは発想の転換
先日、とっても個人的な話なのですが、『災い転じて福となす』的な事を経験しました。この前の土曜日に、知人に誘われて5年ぶりにゴルフをしたのですが、その方が帰りに私の家に寄りたいということでお招きしました。そこまでは良かったのですが・・・その方が帰ろうとすると車のキーがどうしても見つからない。ご自宅は、世田谷。とりあえずその晩はお泊り頂き、翌朝からまたキーを探したのですが、やはり見つからない。どうしようかと思案に暮れ、とりあえず帰ってスペアキーを持って来るしかない。面倒臭いですよね。折角の楽しいひと時が、最後のトラブルで台無しになるところだったのですが・・・私の車を貸すので、お子様と奥様を連れてドライブして戻って来てはどうだろう。(オープンカーなので、ちょっとはいつもと違う景色を楽しめる。)折角だったら、日曜日の午後、ご家族で逗子を少し楽しんで帰ってはどうだろう。それだったら、近所の知り合いも呼んで、近所の景色のいいレストランでランチパーティーも良いよね。これを、全部実行しました。私としては、久しぶりにその方の奥さんともお会いでき、お子様とは初めて会うことが出来、私の息子も楽しく遊ぶことが出来、友人達との家族ぐるみのとても楽しい週末になりました。『災い転じて福となす』でしょ。男親だけの遊びが、家族ぐるみの楽しみに変わりました。必要なのは、発想の転換ですね。
「災い=キーをなくす」⇒とにかくキーを何とかする
から、
折角また戻ってこなければいけない⇒それを最大限楽しむ方法はないか
となったわけです。こういう発想の転換が必要なのでしょうね。
先の小売りの話では、もはやGMSの衣料品売り場は、かつての「売り場」の機能を果たしていない。(果たせない?)専門店、ネットなどにどんどんお客様を奪われている。だったら、いっそこれまでの「売り場」という概念を捨てた方が良いのかもしれませんね。そもそも、店舗で売れようがネットで売れようが、グループの売上になれば関係ないのですから、実際に購入の行為の多くはネットに移行しても良いのかもしれない。そうなると、衣料品フロアの主な役割は体験し試す為の場となっても良いのかもしれない。(勿論、在庫を置いてその場で買えるものを適切に残すべきですが。)そう考えると、メーカーごと、カテゴリーごとのセクション作りではなくなるのでは?知恵を絞って商品を開発しているメーカー同士を結び付け、小売りと複数メーカーが協力して、利用シーンを想起させる場を作る。販売数量が少ない、需要が読めないものでも、手に触れらるように品揃えする。来店者へのソフト面でのサービスを充実させる。・・・私なんかの考えでは浅はかですが、色々なアイデアが出て来るように思います。
ピンチをチャンスに、災いを福に変える。そのためには、ちょっとした発想の転換が必要なのでしょね。

さて、話は全く変わるのですが、今年の秋は本当に秋晴れの少ない、残念な状況ですね。台風も多く、日本の気候がどんどん壊れていく気がします。そんな変な気候の中、家からの眺めではちょっと幻想的な素敵な朝の風景を楽しむことが出来ました。しかし、四季のある素敵な日本の気候はどうなってしまうのでしょうね?(上が先日の朝の風景、下がいつもの風景です。)
ある朝の風景ある朝の風景2

プライドを持って仕事をしていますか?

最近の東京オリンピックの報道には、本当に辟易してしまいますね。開催費は、3兆円を超すとか。ボートやカヌーの会場となる「海の森水上競技場」は、整備費用が何と当初の7倍!の491億円かかるとか。小池都知事が検証を始めたら、なんと大会組織委員会は東京都から追加で拠出を受けた57億円について返還する意向を示したとか。(資金の目途が立ったからと言って、そもそも57億円も何故出してもらったのでしょうね?「管理されるのが嫌だからではない」なんて森会長は言ってますが、どうだか?)杜撰過ぎる!日本の政府や都の企画・計画能力、管理能力の無さ、関わる関係者のいい加減さを世界に曝け出すような、こんな事態になるのであるのであれば、そもそもオリンピックに手を上げなければ良かったのではないかと思うのは、私だけでしょうか?

日本は本当に『恥の文化』?
「武士は喰わねど高楊枝」、「人は一代、名は末代」なんて言葉に象徴されるように、日本は神や仏への意識はあまり強くなく、世間の目を強く意識すると言われていました。「末代の恥」なんて言葉もあるように、世間様から後ろ指を指されないようにすることが一番大事と言う人も多かったのに、それはどこに行ってしまったんでしょうね?概算は概算だから、正式に積算したら何倍かかっても仕方ない。貰えるものは、とりあえず貰っておくのが当たり前。『恥』以外の何物でもないように思います。こんなこと言ったら怒られるかもしれませんが、ゆとり世代とか過去の文化を否定するぐらいの環境で育ってきた方々が言ったりやったりするのであれば、「時代の流れ」である程度納得できるのかもしれませんが・・・この「恥の文化」には良い面、悪い面双方がありますが、世間のものの見方を大切にし、恥をかかないために名誉や大義を重んじ、義理・人情を大切にするという良い面は、個人的には失いたくない文化だと思っています。それを、年長者が、しかも国事をリードしていくような人達が率先して崩していくのを見ると、とても悲しいですね。

「曲りなりにもプロ」でありたい
私個人としては、やはり絶対にこうはなりたくないですね。人だから、当然のことながら間違いはある、抜け漏れはある。それでも、やるべき事、やれる事には最善を尽くす。そして、やったことに対しては責任を持つ。そんないい意味での意地、プライドは持ち続けたいと思います。どんな仕事をしていても、引き受けたからには「曲りなりにもプロ」ですからね。しかし、そんな文化は日本では廃れてしまうのかなぁ?築地市場の豊洲移転の問題でも、責任者や関わった人は皆が「知らなかった」、「私は意思決定していない」と恍けていますね。何十年も前の話なら、本当に記憶が定かでなくても良いですが、つい最近の事ですよね。必ず、いつ、誰が意思決定したのかを記憶している人はいるはずでしょう。知っているのにそれを言わないのも、責任逃れ、「プロ」ではない。都の職員であれば、給与を税金から出してもらっているわけですから、自分の職務・職責を全うするとしたら、知っていることは話すべきと私は思います。どんな職業も、そこに職務・責務を果たすからお金=給与がもらえるわけで、そういう意味では仕事をしている人は皆が何らかのプロであるわけです。そんな意識が無くなってしまうとしたら、それはとても悲しい世の中なのではないかと思います。

そんな世の中を見ていると、個人的には小池都知事のことはちょっと見直しました。(って、私風情がこんなこと言ったら大変失礼ですね。)正直、知名度優先の都知事になるのではと思っていたのですが、オリンピック、パラリンピックの閉会式なんかに出ているだけじゃなく、都として優先度の高い課題にしっかり取り組んでいるように見えます。それも、格好だけじゃなくて。私が、結構好感を持つようになったのは、そういうことをやりながらも、言葉を慎重に選んで話している所ですね。目立ち唯り屋の政治家だと、他人の粗が見えたら強く非難したり、相手が気に入らないことを言ったらいちいち言い返したりしていますが、小池都知事の対応は違いますね。先に紹介した森会長の拠出金返還の申し出にも、「ご意見としてうかがった」とだけ述べ、その行為に対してつまらないことは言いませんね。良く考えて、適切に対処しようとしているのかな、と私は今のところ良く評価しています。これまでの無責任都知事に変わって当選されたのですから、是非これからのしっかり職務・責務を全うしてもらいたいものです。オリンピックや豊洲問題が解決したら、その後には環境問題、高齢化問題、待機児童問題・・・対処しなければならない課題が山積みですからね。でも、今後が少し楽しみです。頑張ってほしいなぁ。
livedoor プロフィール

Koji

美味しい食べ物とお酒をこよなく愛すコンサルタントです。戦略立案とBPR、及びこれを実現するためのITなどに関するコンサルティングを提供しています。また、ビジネスリーダーを育成するシンスターで企業研修などの講師も務めています。
株式会社ケーティーコンサルティング、株式会社シンスター代表取締役

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